皆さんこんにちは。新型ゴールドウィング、きんつば嬢のインプレッションも、具体的な部分については、今回と次回が最後になります。細かい部分のインプレを前後編と2回に分けて、箇条書きでインプレします。もう在庫一掃セールの雰囲気すら漂いますが、できるだけコンパクトにバシバシ書いていきますんで、よろしくお願いします。それではいきますよ~。

インプレッションその1 クルーズコントロール

実は私、クルーズコントロールついているバイクを所有したのこれが初めてなんですが、昔はクルコンといえばモビルスーツにおけるサイコミュ並の贅沢装備であり、ついてるだけで「うぉおおお!赤飯じゃぁぁああ!赤飯もってこいやぁあぁあぁあ!!」っていう胸熱装備でしたが、最近は採用する車種が増えてきて、リッタークラスのバイクでは珍しくもなんともなくなっちゃった。国産アドベンチャーやツアラーになりますと、もう100万ちょいでクルコンついてくる時代。完全な普及装備の一つのようになってきておりますね。

きんつば嬢のクルコンは160km/hまでの自由設定となっております。いやもう法定速度完全に突き抜けてクルーズしちゃえる状態です。日本も120km/h制限の高速区間も出始めましたし、赤切符にならない範囲ならいいってことでしょうか?でもまぁ、この速度域で巡航設定できるということ自体が、このバイクの高速走行に対する自信と余裕を逆証明してますよね。

で、使ってみた感じは、それなりに便利です。やっぱ右手がアクセルを回さなくて良くなる時間があるというのは一定の疲労軽減になりますね。高速をロングで走る人ほどこれは楽だと思う。車でのオートクルーズに慣れてるから、操作や設定方法にも違和感ありませんし・・。ただ、いまや車のほとんどが前車との車間調整してくれるクルコン採用してますので、先行車のスピードにあわせて加減速してくれないと、やっぱ時代遅れ感があります。ドカやBMWではその点を考慮して、前を行く車との車間を調整する機能を採用しはじめたみたいなんで、ゴールドウィングにも追加機能として来年あたり設定して欲しいところです。

インプレッションその2 オーディオ

私の中でゴールドウィングの大事な魅力の一つが、実はこのオーディオなんです。これねぇ。味わったことのない人は、「音楽かけて走って何が良いのか?チンドン屋?街宣車?」って感想だと思うんですよ。私も昔は「バイクで音楽??ナイナイ」って思ってたんです。でも、一度ハマると抜けられないくらいイイ。もうね。音楽聴くためにスカヘルを積極的にチョイスしていくってくらい素敵体験です。

最近私が音楽をがっつり聴くのって、ゴールドウィングに乗ってるときだけかもしんない。好きな音楽かけて、好きなバイク乗ってホゲーーっと流すっていうのは、「この世の最上級の幸せだなぁ・・」と思う。

ナイトクルーズで街の瞬く明かりを横目で見ながら、雰囲気のある素敵な曲なんてかけたら、夜景の情緒が3倍くらいになりますよ。もうね。タンデムだったら、そのままラブホに直行だと思う。でも残念ながら、私の後部座席にはエア彼女しかいませんからねぇ・・・。家に帰るとラムちゃんとは違った解釈の鬼嫁はいるんですが・・。

DSC_1010~2
(音楽再生の表示はこんな感じ。これはパニアに取り付けたUSBから音源引っ張ってます。曲はAimer〔エメ〕のデビュー曲にして究極のバラード「六等星の夜」。当然アニソン。カラーでジャケットの子猫ちゃんが表示されるのが愛らしい。)

このオーディオ、ヘッドセットでヘルメット内の小型スピーカーに音を飛ばすこともできるんですが、スピーカーで聴いた方が、走ってるときの外部情報も入ってきて安全だし、やっぱ風と一緒に音楽が前方から流れてくるって、気持ちよさが違うんです。野外フェスと、野外でイヤホンくらいの差があります。

ただ、あくまでバイクの上で聴く音楽ですから、オーディオに多くを期待してもしょうがないってところはあります。バイクや車なんかで必要以上に音にこだわる人もいますが、ちょっともったいないかなぁと。良い音聴きたいなら、その金をホームオーディオにつぎ込んだ方がいいですね。私も昔カーオーディオにフォーカル入れて頑張ったこともあったんですが、どんなに金突っ込んでもホームオーディオほど解像度が高く、まとまりのある音は出ない。

結局、バイクや車でハイファイオーディオって、あばら屋でフレンチ食おうとしてるようなもんなんですよね。音響空間として最悪なところで、最高の音を聞こうってのがもう矛盾してるんです。

カーオーディオとかバイクで聞く音楽にはそれに適したバランスってのがあると思う。あばら屋で食べる食事に似合うメニューは「おにぎり」「ケバブ」「ギャートルズの肉」あたり。野外では細かい再現力にこだわらず、音を存分に浴びられるような味つけがいい。高くて繊細なものより、安くて精がつくものですよ。

だから、バイクでの音楽は多少チープだけどスッキリ聴けるなぁ・・程度で丁度いいと思う。ドンシャリは困るけど、音がクッキリスッキリまとまってれば、それで十分でしょう。そんなとこにこだわらなくても、バイクで見るパノラマの景色が音楽の表現力を何倍にもしてくれる。大事なのは、とにかく音楽の輪郭がしっかりとボケずに聞こえることだと思います。

きんつばのオーディオは小径なので低音が薄いけど、スピーカーが乗り手に対して正対してるので、音のまとまりはいい。低音もバスブースト機能持ちなので、それで低音持ち上げれば特段不満もない。バイクにこれ以上の繊細さを求める必要はないと思いますね。

なお、旧型はオーディオモニター部分が白黒液晶でしたが、新型は正面のモニターにデカデカと曲名とジャケ絵が表示されるのでとっても華やか。これが一番うれしいかも。FMとAMは田舎では相変わらず感度いいとはいえないです。ほとんど使わないからいいんですが・・。

インプレッションその3 ヘルメットホルダー


まずこちらの説明をご覧下さい。

Screenshot_20210527-191654
(こちらゴールドウィングのマニュアルから。これ見て取り付け方法わかる人がどれだけいるのか??)

なにこれ、なんなの?全然わかんないんですけど・・。ヘルメット固定するのにこれは面倒くさすぎでしょ??走ってるとパニアの中でハンガーガタガタ踊るし、正直扱いに困ってる。今回のきんつばは、F6Bと違い、ミラーにメット差しても引っかからず、あっさり滑り落ちて涙目になる。ちょっとコンビニで用足す時なんかのメット置き場がないんですよね。ツアーはリアのトランクケースにメット突っ込めばいいから、なんの問題もないんでしょうが、僅かに生息する無印乗りは不便極まりないですよ。これを補うためか、説明書のような異様に凝った仕掛けのヘルメット固定機能がついてるんですが、

「メチャクチャ使いにくい」

現行ゴールドウィングはインテリライダーを想定してるのかわかんないけど、懲りすぎて使いにくいところが結構ある。「お前がバカだから!」って言われるとそれまでなんですが、ギミックに走れば走るほど使いにくくなるんです。やっぱりバイクは使いやすさを徹底追求して欲しい。

マイチェンでは私みたいなアホでも見ただけで使えるヘルメットホルダーにして下さい。お願いします。

インプレッションその4 パニアケース等の収納

F6Bと比べて、いろんな意味で広くない。あえて狭いとまではいわないけど、広いとはお世辞にもいえない。バイクに多くを求め過ぎるのは間違ってるとわかってるんですが、今の時代は会議に使うA4サイズのパソコンバックくらいはスムーズに入って欲しいと思う。入らないわけじゃないんだけど、間口が狭いんで斜めに押し込む感じになるんですよね。

それ以外で私が日頃パニアケース使うケースって、「レンタルで借りたビデオと漫画を詰め込むとき」か、「ペットショップで買ったウサギと文鳥の餌を運ぶとき」か、「模型店で購入したフィギュア塗装用の塗料やサーフェイサー、シンナーなどのブツを入れる時」くらい。振り返ってみると、我ながら、あきれ果てるほどくだらないモノしか運んでいないんですよ。

「お前は偉そうに積載性を語る資格ないだろ?」

「ゴールドウィング様をくだらない用途に使うのやめてくださる?」

っていわれるととても苦しいごにょごにょ答弁を連発することになる。なんせ、民度の低さには自信がありますから。

なお、開閉が電動式のボタンスイッチになったのは、非常にありがたいです。あとパニアの開き方もさらに洗練されて、得体の知れない高級感があります。

ただ、パニアを閉じるときは、「ヘアっ」「カチッ」って感じで、気合い一発ケースをグッと押す必要があるのは従来どおり。結構強く押さなきゃ閉まらないんですよね。高級感がある開き方に対して、力頼みの閉め方に旧型の名残が感じられて、微笑ましいですね。

DSC_1013
(きんつばのサイドパニア。この四角いボタンをポチると霊のようにスゥーーーッと開いていく。それにしても、このマットな外装質感はやっぱり特殊。結構ゴミ吸うんですよね。)

インプレッションその5  バンク角

きんつばさんのバンク角ですが、十分あるという人もいるし、あまりないという人もいる。「どっちやねん!!」って思いますけど、まぁどっちもあたってると思うんですよ。私の感覚では「リーンウィズで乗ってる分にはそう簡単にバンクセンサー擦らないようにできてますね」って感じ。エンジンのメリハリで車体バランスを強引に操っていくスポーツモードを封印してる関係もあると思うけど、ステップ擦る前で姿勢安定しちゃうんですよね。ザラブ嬢みたいに、深めに寝かせる設定になってないんです。あるところまでで粘るようにバンクが止まる感じ。

重量車なんでそこまででも十分な手応えというか、走ってる感が味わえますが、実際のバンク角はそんなでもない。試しにいつもの湖畔道路でお尻ずらしてハングオンすると、最初から最後まで全コーナーでステップ擦って「うそーーっ!!(汗)」ってなりますからね。でも、お尻落として乗るようなバイクじゃないから、これでいいと思うんですよ。

「寝ない!!」ってこのバイクに注文つけるくらいなら、別のスポーツバイク買いましょう。この方面は割り切って他の部分にリソース割いてるバイクですから、スポーツライクな走行をたしなむにはここら辺で十分。バイクってコンセプトを守ってブレないことが大事だと思ってるから、今の設定は良い落としどころだと思います。

ため息2
(もはや私の評価を全く意に介していないきんつば嬢。何言っても「はぁん?お前が変態だからだろ?ママチャリにでも乗ってろ(笑)」って鼻で笑われて終わる気がする。まぁ分不相応なバイクに乗ってるってのは自覚してます。)

ということで、今回は、きんつばの細かな部分を箇条書きのインプレにしてお送りいたしました。まだ6項目あったんですが、全部書くと10000字というトンデモない長編ブログになっちゃうので、前後編に分けました。次回は残りの6項目をインプレしていきます。