今回はバイクのブログの幕間、ガレージキット綾波RQの製作記の最終回です。前回から随分間が開いてしまいした。ガレージキットのブログって楽なんですよね~。美少女ガレキの写真があるから、イラストいらない。テキスト叩くだけ。

「いや、毎回テキストで良いじゃん。なんでわざわざイラスト挟んでるの?」って不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、私のブログに「もしイラストがなかったら?」って考えてみて下さい。んなもん暗黒ですよ。雑に撮影したセンスのない写真と、昭和生まれのオタクのオッサンが叩くテキストが延々と続くだけなんて、まさに砂漠。潤いがない。

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(今回は最終回なので、完成品をぐるっと回していきます。)

大体ブログなんて多くの方が基本気晴らしで見てるもんです。そこに写経のようなテキストを炸裂させてもスルーされるのがオチ。

題材がバイクってのも艶がない。私のブログに登場するイラストが女子ばっかなのは、「バイクにつきまとってるオトコ臭いイメージを極力緩和するため」です。バイクを男の価値観で突き詰めてくと、大概破滅に向かってく世界線になる。男って単純で、他者が出てきた時点で基本バトルなんですよ。バイクでの公道バトルってのは、昔の私みたいに「ガシャーニング→骨折」の繰り返しか、「トランスフォーム☆肉片」のどっちかになっちゃう。

バイクは格闘技と同じで、人と張り合わあずに自己鍛錬してるだけなら、そこまで危ない世界でもないんです。でも他者を意識し、腕試しの他流試合をやりだした瞬間から非常に危険なものになる。何かあったときに瀕死から復活できる素敵なアイテムもない。

このように男の世界は、「どこかで非常に深刻なバイクの暗部を描かなきゃならなくなる」んですよね。そんなの描きたくないから「登場人物は女子にしよう」ってなるんです。あと男のガチ系ストーリーって、独自の世界に完全に浸っちゃってるから、セリフもツッコミどころ満載になってる。

「世の中には二種類の人間しかいない。バイクに乗る奴と乗らない奴だ」

「当たり前でしょ?バカなの?死ぬの?」

「エンジンスタートの今日は、我が革命記念日。」

「は?ゲバラか?脳内革命乙」

「羽ばたきたいか?我が名はバイク乗り」

「鳥人間という設定ですね。わかります。」

この魅入られた魂に祝福を!!」

「ディスペルゥゥウウウウ!!」

これ、キリンから引っ張ってきた台詞に一般人目線でツッコんでみたんですが、バイク乗りが聞くと凄くグッとくる熱い言葉でも、フツーの女子目線だと「あー、わかったわかった。ワロスワロス。」ってことになっちゃうんですよ。あ、ちなみに私よくキリンを引き合いに出しますが、全巻持ってますからね。決して馬鹿にしてるわけじゃなくって、あれは「共通認識がある人たち達だけにかかる魔法」で、一般人には全く通用しないってことを言ってるだけなんです。

IMGP5166+1(なぜかサイレンサー4本。ベースはNSR50なので、当然エンジンは単気筒。意味がわからない。何気に傘の塗装が面倒くさいんですよねぇ・・)

バイク乗りの日常はそんな格好いいものじゃありません。どっちかというと喜劇ですよね。私なんてこれ以上バカになったら世界が危険なレベルですよ。

ハーレーとかはアウトローみたいに、重たいものを背負った世界に行くより、ボケと笑いの世界に行った方がいいと思うんですよ。あんな気楽でバカやれるバイクもないんですから。でも虚構って格好良さ盛り放題だし、バイク乗りだって、バイクの恥ずかしい場面よりは格好いいところを見たいから、リアルからどんどん離れていってしまう。

そんな妄想フィールドを緩和して、脳内パラダイスから引き戻してくれるのが男と正反対にいる女子達なんです。女子は「フッ・・俺のマシンの咆哮が・・」などという方向にはまずいかない。欲望をカッコ良く美化したりしないですからね。ライトなんです。だからやっぱりビジュアル的にもバランス的にもどうしても、アホの子登場になっちゃうんですよね。

前置きが随分長くなっちゃいましたが、今回はバイク女子と化したレーシングクィーン綾波の総括の話でバイクブログ女子論を述べる場ではありませんでした。時を戻さなければ・・。

この度シン・エヴァンゲリオン劇場版が公開されましたが、そこに登場するひな鳥みたいに可愛いアヤナミレイが皆の心に刺さってる状況で、このエロい綾波の製作記事ってどうなのよ?って気もするけど、エロは大正義ですから許されるでしょう。きっと。

IMGP5167+1(ご覧下さい。肩からお尻にかけてのエロいライン。片桐造形は腰のクビレの表現が素晴らしいんですよね。シャープなメカ造形と、ソフトなフィギュア造形の対比が見事です。)

大体において美少女ガレージキット製作なんて、趣味としては極北中の極北ですから「チョイスにモデラーの嗜好が出まくり」なんですよ。普通のプラモデルみたいに、「ちょっと買っとくか」ってのができない。入手方法はワンフェス会場に朝から並んで突撃するか、ヤフオク狙い撃ちしかないんです。

で、何でこんな面倒くさいもの作ってるのかっていうと、やっぱりバイクが好きだから。原付から大型から、スケールモデルからガレキから、バイクならもう何でも好きなんですよ。ダボハゼなんです。加えて私には「バイクは乗り手と一体になってはじめて完成する」という持論があるんで、乗り手とフィギュアが一体となった片桐さんのアスカRを見た時、ホント感動した。

ちまたに溢れるほとんどのインプレは「バイクに関してだけ」ですが、道の駅でバイクが評価されるときって、常に乗り手と一体なんです。乗り手によってカッコ良くも悪くもなるのがバイク。だからこそ、「バイクに誰が乗ってんのか?」ってのはとても大事なんです。せっかく苦労して製作したバイクが目の前にあるのに、そこにおっさんを乗せたら、それは「単なる日常」ですよ。

しかし、バイクにアスカや綾波やマリさんが乗れば話はまったく違ってくる。しかも、この人達、胸のところのチャック下ろしてブラとおへそ見せたり、M字開脚でパンツ見せたり、ツナギを遠山の金さん脱ぎしてたりと、サービス満点。

エヴァ新作劇場版でも、私は序盤アスカの太ももばっかり見てましたからね。庵野監督のアングルへのコダワリを堪能させてもらいました。

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(庵野監督よろしく、私もアングルにこだわってみました。インリン・オブ・ジョイトイを彷彿とさせるM字開脚。黒パンツ見えてます。)

このエヴァレーシング・シリーズが素晴らしいのは、バイクと女の子が「完全に抱き合わせ」になっているところです。普通の市販フィギュアと市販バイクを組み合わせましたっていう安易なものじゃない。すべてのレジンバイクに乗り手をコミカライズしたデカールを用意して、フィギュアとの親和性を最大限取ってあるんです。元がすべてNSR50なんで、みんな同じに見えるけど、チャンバーとかカウルとか微妙に変えたキャラクター専用機になってる。

そしてなんといっても

「ここには女子達の寵愛を一身に集める碇シンジという存在がいない」

ここに碇シンジ君が現れちゃうと、すべてのサービスがシンジくんのためってことになっちゃって、著しく興を削ぐ結果になりますが、ここは碇シンジが存在しない世界線なので、かろうじてこの私にも希望が残されていると妄想することができる。ええ、年の差考えると犯罪ですでも知らん。

そもそも道の駅なんかで、たまに女子をみかけたところで、ほとんどがリア充の男連れ。もう「壁殴りの代行」呼ぶか、「あれは髪の長い男だ」と脳内変換して自分を慰めるしかない。だからせめて「模型の世界だけでも夢を見たい」わけなんですね。

このキットは、エヴァ好きのバイク乗りにはスーパーご褒美キットですんで、当の昔に狩り尽くされ、市場から消えててもおかしくないんですが、今だにヤフオクに出てくる。やっぱ凶悪な「レジンバイクという悪魔」とセットなんで、「買ったはいいけど作れなかった・・・」という人が、売りに出してくるんですよね。人気の割には(製作代行業者を除いて)完成報告が非常に少ないキットでもあります。特にデカール貼りで失敗しちゃうともうリカバリーできませんから、作るモチベーションなくなっちゃうでしょう。

この悪魔的キットが大きなトラブルもなく無事完成したことを模型の神に感謝しつつ、まったく製作記になっていない綾波RQの製作記を終わりたいと思います。ちなみに、この一連のブログ、これっぽっちも製作のこと書いてませんが、製作記なんて写真貼っときゃ成立するんですよね。

言い訳するわけじゃないけど、文章部分は私というテキスト廃人の出した吐瀉物みたいなものなんで萌えブログには基本不要なんです。テキストって笑いとる分にはいいんですが、「テキストで萌えやれ!」っていわれてもホント難しいんですよね。もうね。「気持ち悪い幼女語り」するとか、語尾に「にゃん♡」づけするとか、人生10カウント間近の爺には倫理的に許されない手法を駆使せざるを得ない。で、後日それ見て、あまりの気持ち悪さに自ら吐くと。

最後は自虐的な供述を残し、この一連の製作記は小汚く終了するのでありました。めでたし、めでたし。それでは皆さん。さようなら~。

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(へっちまんの素人模型&モーターサイクルというブログ名なのに、ガレージキットの記事がまったく上っていないという状態。まだ紹介してないやつはあるんですが、バイクとまったく関係がないキットが多いんですよね。)
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(オマケのマリRとアスカRです。)
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(定期的に私のブログに登場するアスカR。ヘッダーにしたいくらい好き。片桐さんの作ったアスカ&バイクのフィギュアは何点かあるんですが、私は最初のアスカRが最も素晴らしい造形だと思っています。一目惚れですね。)