シン・エヴァンゲリオン劇場版の公開が3月8日に決まりましたね!封切日平日じゃねーか!行けねーよ!映画もメッチャ楽しみなわけですが、映画にちなんで開始したガレージキット紹介記事もこれで勢いがつくというものです。
ということで今回もガレージキット紹介に名を借りた私のハチャメチャなエヴァンゲリオン解釈論その2をお送りいたします。今度はリリスこと綾波レイと、アダムこと渚カヲル、初号機こと碇ユイについて蕩々と語っていきたいと思います。なお、語りの間にガレージキットの紹介写真と製作コメントを入れていきますので、ちょっと読みにくいかも・・。
(綾波RQ。古いキットで製作してからかなりの年月が経っていますんで、紹介記事書いてても今更感が否めません。)
エヴァンゲリオンってとてつもなく謎が多いアニメなんですが、未だに私の中で大きな印象として残っているのが、ストーリーとか背景とかじゃなくって、この人外の3人のことなんですよ。私は人間観察大好きなんで、どうしても登場人物に目がいっちゃうんです。
エヴァンゲリオンに出てくる登場人物って、この人達以外は割と理解ができるんです。だって人間ですから。人間である以上、人としての常識や限界があるんで何考えているか分析しやすい。腹にイチモツがあっても、「人間のできる範囲内で、理で動く」わけですから。しかし、このお三方は違う。この人達は人外ですから。表と裏が一致しませんし、能力のレベルも違う。限界が計り知れないんで、考えてることもぶっとんでるんですよね。
3人まとめて語ると、すっさまじく長くなっちゃいますので、今回は綾波レイと碇ユイについてのブログになってます。
ちなみに、これ見る前に、こちらのブログ→「独自解釈・いまさらエヴァンゲリオン その1(ガレージキット綾波RQ)」(クリックで飛びます)を見て頂けると、全体のストーリーを私目線で解説してあるので、わかりやすいかなと思います。
ではまず最初は綾波レイ。こいつは原初の神様リリスの魂です。体はシンジ君のお母さんの碇ユイのクローンで、ユイさんが混じってるからか、シンジとゲンドウに対してかなりチョロい傾向にある。
常時ポーカーフェイスで無関心を装ってるけど、心はシンジにメロメロ状態です。前回リリスが最終局面のガフの扉で大失恋したことについて書かせて頂きましたが、要は人を好きになり堕天しちゃった神様なんですね。
この人、初登場時からインパクト絶大。いきなりピッチピチのレオタードみたいなエッチな服着て包帯グルグル巻き。キャスター付きベッドで運搬されて登場というとんでもないツカミを見せます。萌え豚に初回からごちそうを提供してくるあたり、さすが庵野監督。ウルフカットで超カワイイし、包帯属性と初めて見るエロいプラグスーツで世の豚共の心をわしづかみにしていったわけです。
正直なところ、傷の痛みで「ううっ」ってもだえる綾波見て、「ブヒィイイイイィ」ってなっちゃった奴が大多数のはず。もうこの際、細かいことはどうでもいいんですよ。アニオタなんて難しいこと言ってても根っこはその程度の種族。大切なのは考察ではなく、萌えであり興奮なのですから。
しかし、あろうことか、このボロボロの綾波にゲンドウ君は容赦なく出撃命令。そのムチャ振りに答えようと必死に立ち上がろうとする綾波。「マジかよ・・このクソみたいなオッサンの言いなりになるなんて・・素敵すぎんか?・・・」とそのとき豚さん達が呟いた。うーんこの「エルフのおやぢシリーズ」のような鬼畜感・・。たまりませんな。
大体ロボットアニメの初回って勢いに任せた熱い出撃シーンがお約束なのに、点滴打ってるパイロット出撃させても、盛り上がるはずがないし、射出のGで死にかねない。こんなエロいの見せられていきなり死なれても困りますよ。「おい、シンジ!ナニやってんだ!さっさと乗れ!」と男性視聴者の誰もがシンジの背中を押したはずです。
そもそもこの初回の絵ヅラ、後日改めて思い返すとシュールすぎますよ。だって綾波ことリリスの体は碇ユイのクローンボディだし、碇ユイの魂はリリスのクローンであるエヴァに入ってゲンドウ君の後ろで仁王立ちしてたんですから、このシーンって単に「碇家の家族会議」なんですよ。


(バイクのパーツを塗装中。エンジンやフレームのシルバー&ゴールド部分は、重厚感が欲しいのでブラックを吹いてから塗装する黒立ち上げ塗装で。シルバーは3種類くらいを使い分けてます。)

(こちらカウリング。基本色を塗装した後デカールを貼るんですが、この手の痛車はキャラデカールが破けたら終了。シビレル~。)
その一方で、女性の強さと怖さをまざまざと見せてくれるのが初号機の中の碇ユイさんなんですよ。エントリープラグの中にいるシンジにはとても優しいし、美人なんで素敵な女性のイメージあるけど、シンジ以外には基本的に容赦ありません。
ネルフは使徒殲滅機関としてなんとか機能してたけど、ゲンドウは自己中のド外道だし、パイロットみんなメンタル弱いし、ミサトの作戦ムチャクチャで、有能なのリツコさんくらいなんですよ。しかし、それを補ってあまりあるほど初号機こと碇ユイさんが「強すぎた」わけなんです。
あらゆる強敵をその豪腕で殲滅し、最後は人類補完の核になるって、初号機があれば「後はまったくいらなかったんじゃね?」的な感じなんですね。初号機はガンダムと同じ、プロトタイプにして最強のラストナンバーだったんです。
初号機はリリスから作られてるし、弐号機はアダムから作られてる。理屈からすると生命の実を持ったアダムから作られた方が強いじゃない?って思うじゃないですか?でも実戦では「圧倒的に初号機が強い。」これは、コアに入ってる碇ユイが「凄まじく強いから」だとしか考えられません。
実際、第二話で初号機が暴走した瞬間、冬月君が「勝ったな・・」っていうんですけど、これ初号機じゃなかったら、そんな発言が出たでしょうか?冬月君は中にいる人をよく知ってるから思わず勝利宣言が出てしまったんです。だって、これ使徒との最初の会敵なんですよ?そこでいきなり「勝ったな・・」と確信できるってのは、もう「碇ユイさんがクッソ強い場合しかない」んです。
私には初号機出撃時のゲンドウ君の笑いが「気の毒な奴め・・我が家の決戦兵器の恐ろしさを知るがいい・・」という歪んだ悪魔の笑みにしか見えないんですよ。「中の人が目覚めた瞬間勝利宣言」って怖すぎるでしょ。
第三使徒のサキエル君も、魅せるプロレスを展開することなく、ひたすら急所しか狙ってこない狂ったヒーローメカに対してメンタルで勝ち目がないことを早々に悟り、涙目で自爆していくけど、「はぁん?」とばかりに、まったく効果なし。
その後も、ユイさんが目覚める度に使徒はギッタギタにのされちゃう。いったん目覚めると、つけいる隙さえありません。知恵の実がないんで、基本ひょうきんな使徒とはメンタル強度が違いすぎます。まさにヒステリックモンスター。使徒を食ってパワーアップした後は、神に等しき存在となり、さすがのゲンドウ君もブルッちゃって凍結処理ですよ。旦那に凍結される妻って、もうホラー映画の世界ですよ。




碇ゲンドウの補完計画も元は碇ユイさんが考えたものだと私は確信してる。だって、主題歌の「残酷な天使のテーゼ」って、幼いシンジを見守る母の歌ですよね。そしてこの歌の最後は「少年よ神話になぁれ!!」という強い言葉で結ばれる。この歌は、使徒が襲来する終末の世界で「我が子を守る」という碇ユイの願いと決意が歌われてるものだと私は解釈してるんですが、あのメンタル激弱のシンジを神話の主人公にするって、揺るぎない自信がないと言えないですよ。それだけの実力を備えた超人が碇ユイさんだったと思うんです。じゃないと、あのマリが惚れ込むはずがありません。
シンジを守る力を得るため、碇ユイはゼーレの計画を利用し、自ら初号機のコアに取り込まれた。誰もシンジを守らないのなら「私が決戦兵器になってシンちゃんを守るわ」ってのが碇ユイの覚悟だったと思うんです。しかし、碇ユイさん最大の誤算は、シンジを預けたゲンドウ君に親権者としての適性がなかったってことでしょう。
まぁ中年男の惨めな末路はともかく、未来ある若人、碇シンジはガフの部屋で生きることを願います。リリスに取り込まれた初号機はシンジの願いを確認すると、リリスの中で安定のキラーマシンに変貌。この人、今まで完全に死んだフリしてましたね。
「リリスさん。あなた、シンちゃんをアッチの世界に誘ってどうするの?まったくアナタは花嫁候補失格ね♡」とばかり、リリスの首を内部からぶった切り、目を突き破って、あっさり神殺しを達成。
リリスさんはシンジに心を折られ、ユイさんに体も折られちゃいましたね。母親に挨拶に行ったら「アナタなんて認めないわ♡」とにっこり笑って出刃包丁で刺された感じでしょうか。
人類はシンジを利用した上で殺そうとし、原初の神すら禁忌を犯してシンジと一体になることを願う世界で、最後までシンジを守ったのは母の魂を宿したエヴァンゲリオン初号機だったんですね。
そう考えるとエヴァンゲリオン初号機は誰がなんと言おうと、この世界で最強のヒーローメカなんですよ。あまりにも暴力的だったことと、人類そっちのけでシンジを守ることに特化してた所がこれまでと違うだけ。
まぁこれ私の勝手なエヴァ解釈なんで、至るところハメチャメチャなんですが、全体的にはそんなに破綻してないと思うんですよ。こういう結論に落ち着いてしまうのは、私自身が仕事でも私生活でも、まったく歯が立たちそうにない女性達に囲まれてるからでしょうね。所詮人は弱い生き物、その思考は環境に大きく左右される。
では、いよいよ次回は最終回、僅か一話の登場にもかかわらず、エヴァンゲリオンで最もキャラが立ってしまった罪な男。原初の神にして腐女子の神、アダムこと渚カヲルについて分析していきます。
(単気筒なのになぜサイレンサーが4本もあるのか?それは仮面ライダーのサイクロンが2気筒なのにマフラー6本出しであるのと同じ理屈。そうネルフ脅威の科学力です。)

ということで今回もガレージキット紹介に名を借りた私のハチャメチャなエヴァンゲリオン解釈論その2をお送りいたします。今度はリリスこと綾波レイと、アダムこと渚カヲル、初号機こと碇ユイについて蕩々と語っていきたいと思います。なお、語りの間にガレージキットの紹介写真と製作コメントを入れていきますので、ちょっと読みにくいかも・・。
(綾波RQ。古いキットで製作してからかなりの年月が経っていますんで、紹介記事書いてても今更感が否めません。)
エヴァンゲリオンってとてつもなく謎が多いアニメなんですが、未だに私の中で大きな印象として残っているのが、ストーリーとか背景とかじゃなくって、この人外の3人のことなんですよ。私は人間観察大好きなんで、どうしても登場人物に目がいっちゃうんです。
エヴァンゲリオンに出てくる登場人物って、この人達以外は割と理解ができるんです。だって人間ですから。人間である以上、人としての常識や限界があるんで何考えているか分析しやすい。腹にイチモツがあっても、「人間のできる範囲内で、理で動く」わけですから。しかし、このお三方は違う。この人達は人外ですから。表と裏が一致しませんし、能力のレベルも違う。限界が計り知れないんで、考えてることもぶっとんでるんですよね。
3人まとめて語ると、すっさまじく長くなっちゃいますので、今回は綾波レイと碇ユイについてのブログになってます。
ちなみに、これ見る前に、こちらのブログ→「独自解釈・いまさらエヴァンゲリオン その1(ガレージキット綾波RQ)」(クリックで飛びます)を見て頂けると、全体のストーリーを私目線で解説してあるので、わかりやすいかなと思います。
ではまず最初は綾波レイ。こいつは原初の神様リリスの魂です。体はシンジ君のお母さんの碇ユイのクローンで、ユイさんが混じってるからか、シンジとゲンドウに対してかなりチョロい傾向にある。
常時ポーカーフェイスで無関心を装ってるけど、心はシンジにメロメロ状態です。前回リリスが最終局面のガフの扉で大失恋したことについて書かせて頂きましたが、要は人を好きになり堕天しちゃった神様なんですね。
この人、初登場時からインパクト絶大。いきなりピッチピチのレオタードみたいなエッチな服着て包帯グルグル巻き。キャスター付きベッドで運搬されて登場というとんでもないツカミを見せます。萌え豚に初回からごちそうを提供してくるあたり、さすが庵野監督。ウルフカットで超カワイイし、包帯属性と初めて見るエロいプラグスーツで世の豚共の心をわしづかみにしていったわけです。
正直なところ、傷の痛みで「ううっ」ってもだえる綾波見て、「ブヒィイイイイィ」ってなっちゃった奴が大多数のはず。もうこの際、細かいことはどうでもいいんですよ。アニオタなんて難しいこと言ってても根っこはその程度の種族。大切なのは考察ではなく、萌えであり興奮なのですから。
しかし、あろうことか、このボロボロの綾波にゲンドウ君は容赦なく出撃命令。そのムチャ振りに答えようと必死に立ち上がろうとする綾波。「マジかよ・・このクソみたいなオッサンの言いなりになるなんて・・素敵すぎんか?・・・」とそのとき豚さん達が呟いた。うーんこの「エルフのおやぢシリーズ」のような鬼畜感・・。たまりませんな。
大体ロボットアニメの初回って勢いに任せた熱い出撃シーンがお約束なのに、点滴打ってるパイロット出撃させても、盛り上がるはずがないし、射出のGで死にかねない。こんなエロいの見せられていきなり死なれても困りますよ。「おい、シンジ!ナニやってんだ!さっさと乗れ!」と男性視聴者の誰もがシンジの背中を押したはずです。
そもそもこの初回の絵ヅラ、後日改めて思い返すとシュールすぎますよ。だって綾波ことリリスの体は碇ユイのクローンボディだし、碇ユイの魂はリリスのクローンであるエヴァに入ってゲンドウ君の後ろで仁王立ちしてたんですから、このシーンって単に「碇家の家族会議」なんですよ。


(仮組写真。綾波はともかくレジンバイクはしっかりパーツ合わせをしないと塗装後の組み付けで号泣するハメになる。仮組みは慎重を期して大まかな合わせと全てのパーツを取り付けての最終合わせで2回行います。歪みを取りつつ仕事の後にチマチマやってると仮組みだけで3ヶ月くらいかっちゃう。)

余談になりますが庵野はゲンドウみたいな「外道なオッサン」が大好きですよね。赤城さんは親子丼で愛人扱いでしたからね。ナディアのネモ船長も、最終回でいきなりエレクトラを孕ましているという外道ぶりでしたし・・。庵野の世界のオッサンにはロクなのいないんですよ。庵野監修でエロゲ作らせたら、トンデモないおやぢ系鬼畜モノができるんじゃないだろうか・・いやホントろくでもないですね。


この綾波、盛りすぎな属性とは正反対に、口数少なく透明で存在感がない。最初の頃はまるで機械人形。しかし、碇シンジと触れ合ううちに徐々に人間らしい感情が芽生えてきます。
視聴者から見れば綾波が人間らしくなっていくのは喜ばしいことなんですが、これ神様としては完全に堕天していってるんですよね。神は超越者であるからこそ神なのであって、人に対して好意を持ち、人に心を奪われた時点で、それはもはや神ではないんです。
人類は神の体をいじくり回し禁忌の罪を重ねるわけですが、碇シンジは神の心に無意識に忍び込んで、リリスという原初の神を精神面から少しずつ堕天させていってるわけです。綾波の性格は神としての必然であり、それを汚染して、神を人に変えてしまった禁忌の罪をシンジ君は背負っているってことになる。
ゼーレが考えた人類補完計画は、神が堕天した時点で、もう上手くいくはずがなかったんですよね。せっかく何十年も苦労してガフの扉が開いたのに、シンジの願い聞いて閉じちゃったら元も子もありません。でも、世の男性視聴者からすれば、そんなことまったく関係ない。「盗撮で脅さなくても命令を聞いてくれる美少女」って凄い新鮮だったし、それが主人公になびいていく様はトキメキ以外の何ものでもなかったわけですよ。
男にとってやはり女性は怖い存在です。この思いは歳を食うごとに強くなる。でも綾波は女性から反抗心を取り去った存在ですから、そりゃ世の男共に支持される。綾波の人気は、その美貌と神秘性と服従性。そこにつきるんじゃないかと思ってます。
その一方で、女性の強さと怖さをまざまざと見せてくれるのが初号機の中の碇ユイさんなんですよ。エントリープラグの中にいるシンジにはとても優しいし、美人なんで素敵な女性のイメージあるけど、シンジ以外には基本的に容赦ありません。
ネルフは使徒殲滅機関としてなんとか機能してたけど、ゲンドウは自己中のド外道だし、パイロットみんなメンタル弱いし、ミサトの作戦ムチャクチャで、有能なのリツコさんくらいなんですよ。しかし、それを補ってあまりあるほど初号機こと碇ユイさんが「強すぎた」わけなんです。
あらゆる強敵をその豪腕で殲滅し、最後は人類補完の核になるって、初号機があれば「後はまったくいらなかったんじゃね?」的な感じなんですね。初号機はガンダムと同じ、プロトタイプにして最強のラストナンバーだったんです。
でもそこで「ガンダムはアムロというニュータイプが搭乗したから最強だったわけだけど、初号機はどうなの?」って疑問が湧きますよね。では初号機と凡百のエヴァシリーズの一体何が違うのか?そりゃ「コアに入ってる人が違う」んですよ。
初号機はリリスから作られてるし、弐号機はアダムから作られてる。理屈からすると生命の実を持ったアダムから作られた方が強いじゃない?って思うじゃないですか?でも実戦では「圧倒的に初号機が強い。」これは、コアに入ってる碇ユイが「凄まじく強いから」だとしか考えられません。
実際、第二話で初号機が暴走した瞬間、冬月君が「勝ったな・・」っていうんですけど、これ初号機じゃなかったら、そんな発言が出たでしょうか?冬月君は中にいる人をよく知ってるから思わず勝利宣言が出てしまったんです。だって、これ使徒との最初の会敵なんですよ?そこでいきなり「勝ったな・・」と確信できるってのは、もう「碇ユイさんがクッソ強い場合しかない」んです。
私には初号機出撃時のゲンドウ君の笑いが「気の毒な奴め・・我が家の決戦兵器の恐ろしさを知るがいい・・」という歪んだ悪魔の笑みにしか見えないんですよ。「中の人が目覚めた瞬間勝利宣言」って怖すぎるでしょ。
もうね。「碇家の家庭内で戦闘シュミュレーションは終了してた」ってことですよね。これは旦那にしかわからない現実ですよ。エヴァに仕込まれた恐怖ネタですよ。実際、ユイさんが目覚めたときの初号機の戦いぶりは凄いなんてもんじゃない。「腕を折るんじゃない、心を折るんだ」という名言を残した神取忍もドン引きの「腕は千切るし、コアは砕く」という容赦なさなんです。
第三使徒のサキエル君も、魅せるプロレスを展開することなく、ひたすら急所しか狙ってこない狂ったヒーローメカに対してメンタルで勝ち目がないことを早々に悟り、涙目で自爆していくけど、「はぁん?」とばかりに、まったく効果なし。
その後も、ユイさんが目覚める度に使徒はギッタギタにのされちゃう。いったん目覚めると、つけいる隙さえありません。知恵の実がないんで、基本ひょうきんな使徒とはメンタル強度が違いすぎます。まさにヒステリックモンスター。使徒を食ってパワーアップした後は、神に等しき存在となり、さすがのゲンドウ君もブルッちゃって凍結処理ですよ。旦那に凍結される妻って、もうホラー映画の世界ですよ。




(カウル取り付け前のNSR50。破綻せずなんとか仕上がっただけでも上々。マフラーはカーボン柄のシールを巻いてあります。ワイヤー類は付属のコードじゃ仕上がりが悪いので、過去のバイク模型で余ったコードを使用。)
今思い返すと、ネルフってもうダメ男の巣窟ですよね。自己中のゲンドウ、イエスマン冬月、イジケのシンジ、タラシの加持、もうロクなのがいない。前線で体張ってる有能人材はみーんな女性。で、初号機はその元締めってわけですね。
碇ゲンドウの補完計画も元は碇ユイさんが考えたものだと私は確信してる。だって、主題歌の「残酷な天使のテーゼ」って、幼いシンジを見守る母の歌ですよね。そしてこの歌の最後は「少年よ神話になぁれ!!」という強い言葉で結ばれる。この歌は、使徒が襲来する終末の世界で「我が子を守る」という碇ユイの願いと決意が歌われてるものだと私は解釈してるんですが、あのメンタル激弱のシンジを神話の主人公にするって、揺るぎない自信がないと言えないですよ。それだけの実力を備えた超人が碇ユイさんだったと思うんです。じゃないと、あのマリが惚れ込むはずがありません。
シンジを守る力を得るため、碇ユイはゼーレの計画を利用し、自ら初号機のコアに取り込まれた。誰もシンジを守らないのなら「私が決戦兵器になってシンちゃんを守るわ」ってのが碇ユイの覚悟だったと思うんです。しかし、碇ユイさん最大の誤算は、シンジを預けたゲンドウ君に親権者としての適性がなかったってことでしょう。
ゲンドウはユイの方しか見ておらず、子供を顧みない駄目オヤジだったんで、最後はヒドイ結末を迎える。「まごころを君に」ではゲンドウがガフの部屋で初号機にがぶりと囓られますが、あれは役立たずのゲンドウ君に対するユイさん怒りのお仕置きですな。まさに自業自得。妻に制裁を食らい昇天するあたりダメ男らしい情けない最後でした。
まぁ中年男の惨めな末路はともかく、未来ある若人、碇シンジはガフの部屋で生きることを願います。リリスに取り込まれた初号機はシンジの願いを確認すると、リリスの中で安定のキラーマシンに変貌。この人、今まで完全に死んだフリしてましたね。
「リリスさん。あなた、シンちゃんをアッチの世界に誘ってどうするの?まったくアナタは花嫁候補失格ね♡」とばかり、リリスの首を内部からぶった切り、目を突き破って、あっさり神殺しを達成。
リリスさんはシンジに心を折られ、ユイさんに体も折られちゃいましたね。母親に挨拶に行ったら「アナタなんて認めないわ♡」とにっこり笑って出刃包丁で刺された感じでしょうか。
碇ユイさんはその後、なんか訳のわからないレーザー光線で、エヴァシリーズも全て殲滅し、「これで私の仕事は終わったわ~」とばかりに宇宙に旅立っていきます。そこに人類にとっての救いがあったかどうかは置いておくとして、碇ユイさんの鬼無双によりシンジの願いは果たされた。
人類はシンジを利用した上で殺そうとし、原初の神すら禁忌を犯してシンジと一体になることを願う世界で、最後までシンジを守ったのは母の魂を宿したエヴァンゲリオン初号機だったんですね。
そう考えるとエヴァンゲリオン初号機は誰がなんと言おうと、この世界で最強のヒーローメカなんですよ。あまりにも暴力的だったことと、人類そっちのけでシンジを守ることに特化してた所がこれまでと違うだけ。
そして、私の解釈では、一度も姿を現さなかった碇ユイさんこそ、この物語の最大の黒幕。神様も人類も彼女のあまりの強さに一敗地にまみれたんですねぇ・・。母の愛は原初の神より強かった。
まぁこれ私の勝手なエヴァ解釈なんで、至るところハメチャメチャなんですが、全体的にはそんなに破綻してないと思うんですよ。こういう結論に落ち着いてしまうのは、私自身が仕事でも私生活でも、まったく歯が立たちそうにない女性達に囲まれてるからでしょうね。所詮人は弱い生き物、その思考は環境に大きく左右される。
あまりにも濃いキャラの女性達に囲まれ、少しでも自分を強く見せたいと演出した結果、外道キャラに堕ちていったゲンドウ君に共感し、胸が締め付けられるのは、私だけなのでしょうか?
では、いよいよ次回は最終回、僅か一話の登場にもかかわらず、エヴァンゲリオンで最もキャラが立ってしまった罪な男。原初の神にして腐女子の神、アダムこと渚カヲルについて分析していきます。
(カウルをつけてレジンバイク完成。仮組みをちゃんとやっておかないと、ここで組み上がらなくなるのがレジン製の恐ろしいところ。)


(スライムみたいなファニーなお顔。使徒っぽさを意識してるんでしょうか?)
(極悪レジンバイクが仕上がれば後は普通のガレキフィギュア。そう思うとこのキットはバイクがキモですね。次回は綾波の製作写真を上げていきます。)
コメント
コメント一覧 (8)
申し訳ないです。
そして自分も綾波見たとき「ブヒィイィィィ」ってなりました。
へっちまん
が
しました
言われてみればクラッチカバー側の形状に見覚えがあります(^^)
へっちまん
が
しました
メガネ、黒髪、キョヌ〜は
反則です。
へっちまん
が
しました
遺作はフロッピー7枚近くありましたよね。
下級生もセガサターンをはじめ、色んなプラットフォームで取り組んでました。
懐かしや。
最初の使徒がアダム、次がリリス、15がタブリス、最後に人類でしたっけ。
首を絞められたアスカがシンジに「気持ち悪い」と最初のアダムとイブになるのか、
いろいろな考察が飛び交ってましたよね。
後半の考察も楽しみにしてます!!
へっちまん
が
しました