今回は「どうやったらブログのアクセス(PV)が増えるのか?」という、ブログ書きとして永遠のテーマについて、私見を述べたいと思います。これは4年間、テキスト廃人として超低空飛行ブログを書き続けてきた私の現時点での個人的見解ですが、なんか書いているうちに怨念がこもってきて6000字越えの超長文ブログになってしまったので、久しぶりに「長文注意」を貼らせて頂きました。

いやね。自分で書いてて呆れてますが、私のようなクソブログが6000字っておかしいですよね。400字詰め原稿用紙15枚っすよ。これでも文章削ってますから、元は8000字くらいあるわけですよ。いくら雪でバイク乗れずにお家にこもってるからっていっても、これは正気じゃない長さです。

なんで突如としてこんなことを書き出したかというと、前回のブログで私のブログが切りよく300記事に到達したからなんです。9月には月間10000PVを越えまして、その後もアクセスが増え続けて、現状1万3000PVくらいで推移するようになり、「ブログ書きとして一つの節目を迎えたのかなぁ・・」と感じてます。実際ブログはじめた頃は、こんなに長く書き続けるなんて思ってませんでしたし、これほどアクセスがあるようになるとも想像してませんでした。

でも、そんな今だからこそ、手を顎にあて伏し目になりながら「ふううぅぅん・・アクセスってそんな大事ですかねぇ?」と呟いてみたわけです。うふーーっ。気持ちいいですねーーっ。「それ言ってみたかっただけちゃうんか?」的なセリフ回しが、癖になりそなエクスタシーです。

「うわーっ、ウザッ、キモっ!」って思われるかもしれないけど、常日頃、妻の下忍と化してる私に上から目線が許されることってほぼないですから、多少調子にのってイキってもしようがないかなって。

これブログ開設してから、4年間耐えに耐えての呟きですから!これまでは、そんな大それた問題提起はできなかったですから!だって、超低空飛行のド底辺ブロガーが「ふふ・・アクセスより大事なものがあるのだよ・・」なんていっても、ただのやせ我慢で説得力皆無。「はぁん?」ってジト目で睨まれて終わりですよ。こんなトークは実績を残してからじゃないとできませんからね。

私だってブログのPVは気にならないわけじゃありませんよ。でも、アフェリエイト収入で暮らしてるわけじゃないなら、ある意味PVってどうでもいいんですよね。なくったって死ぬ訳じゃないし。にもかかわらずネットを見るとブログのアクセス数を伸ばすにはどうしたら良いか?アフェリエイトで稼ぐにはどうしたらよいか?っていう記事があふれてて、ブログ村に登録するとか、毎日ブログ書くとか、人のブログにコメントするとか書いてある。こういうのって、もの凄い無責任だと思う。どうしてかっていうと、それは単に「アクセスをかさ上げする方法」であって、いかにいいブログを書くか、いかにブログを楽しむかの本質論とはかけ離れてるからです。

ブログっていうのは、ネット上に個人が店出してるようなものですから、ブログ村に登録したり、人のブログに足跡残したりってのは、客を呼ぶにあたって新聞に折り込み広告挟んだり、商店街の入り口で呼び込みかけたりするのと同じだし、「ライブドアブログとWordpressのどっちが良いのか?」っていうのも、無料で場末の商店街に店出すか、金払ってオシャレな自分の店を単独で持つか?みたいな差だと思うんですよ。

でも、そんなことよりまずは自分が「どんなポリシーの店を作り、どんなものを並べるのか?」ってことが大事だと思うんです。発信側が受け手に対して「価値あるものをお出しできてる」っていう自信がないのに客の呼び込みしたって、迷惑行為になるだけなんじゃないかって思う。

よくアクセス増加法として提示されてる「相手のブログにコメントしてこっちに来てもらう」ってのも、来てくれたらお返しするっていう「日本のお礼文化」を利用してアクセスを増やしていくわけですよね。こっちを見て欲しいから相手のブログを見に行く。きつめの言い方をすれば、お互いにアクセスを人質に取り合って閲覧を強制してるわけで、自由競争とはかけ離れてる。

本当のお友達ならこれは当然の行為ですが、ブログアクセスのために無制限にこれを増やしていくってのは自分の首を絞めるだけの甘い毒です。なぜなら、アクセス伸びても自分のブログが評価されているとは言い難いからです。より良いものがより広く普及するという市場原理主義を信奉する者として、いささか受け入れ難い方法なんですよね。

自動手記人形2(昔私の大学サークルにいた女子版テキスト廃人の入力風景をイラストで。奴はホモ小説を書く腐女子でした。テキスト廃人って、テキスト打つのも好きだけど、パチャパチャと打鍵してること自体が快感なんですよね。エンターキーの強打が大好き。)

私がブログ書き続けてる間、ずーっと意識してきたことは、アクセス数増加じゃなくって、「まず自分が書きたいものを指にまかせてぶちまける」ってことです。このブログだって、もともとは私が作った模型やガレージキットを紹介する内容で、アクセスなんてほぼゼロでした。

アクセスがないのになぜ書き続けるのか?というと、「単に書きたかったから」。テキスト廃人が文章を打つのに理由なんかいらない。美少女ガレキっていう超マイナーネタなど誰も興味がないから気楽に好きなことが書けましたし、周囲に理解者がいなかったから、ネットの世界に理解者を求めたんですよね。だって、50前のオッサンが美少女のキット組み立てて、色塗ってるってのは世間では異常者か、危険人物扱いなんです。

まぁ私も50近いオッサンがリカちゃん人形のパンツ縫製してたら、脳のメモリーから即座に消去しますから、この際、それもやむを得ないとも思っている。でもねぇ。この世にヤバい奴なんか一杯いるんですよ。私の同期には、「PCエロゲのリアルコレクター在庫数1000」というエロゲ倉庫番もいますし、「D(ディズニー)の世界に深入りしすぎて、デイジーダックのケツにしか欲情しない。」と豪語しているD型特殊性癖の変態もいる。このように、ある年齢までヤバイ趣味を引っ張ってしまうと、もうどうにも抜けられないわけですね。怖いですね。

そんなマイノリティはネットでしか表現の場がないから、アクセスなくても平気で続けることができるんです。

ネット記事では「毎日ブログ書くのが、アクセスの向上の基本なのだ!」なんて書かれたりしてますけど、そんなの無茶。1ヶ月もしないうちに、ネタが枯渇するのは目に見えてる。私が1年間でひねり出してるブログネタは年間75~80くらいですよ。それだけのネタを3ヶ月弱で消費しちゃうなんて、絶対書くことなくなるし、そもそも書いてる側が楽しめないと1週間に1回の更新ですら続かない。だから、まず「自分が好きなときに・自分の欲望に忠実に・自分自身が楽しんで書く」ってのが大事だと思うわけです。ブログは仕事じゃないんですから。

私には「娯楽を仕事にしちゃダメ」っていうポリシーがあるんで、このブログからも広告を全部外しちゃってます。私のブログって下品でキモいから、広告つけると皆さんの画面に表示されるのは「アダルト漫画かエロゲ広告」になるっていう確信がある。私の超くだらないブログで時間を浪費し、さらにアダルトサイトに誘導されたんじゃ、来訪してくれた方々に不幸を撒くだけの「卑猥な魔空間」以外の何ものでもない。

あと、広告入れると広告主に配慮しなきゃならなくなるのもイヤ。私は消費者には優しいですが、メーカーや事業者には噛みつき癖がありますし、ネチネチと裏読みもする。もういろんなことを好き放題書いてますけど、これは私が「誰からも利益を受けない独立遊撃隊な立ち位置」だからできることで、もしアフェリエイト入れて、ハーレーの広告が表示されて金入っちゃったら、「ハーレー駄目ッド損」とか言えなくなっちゃいますよ。雇い主の手を噛むのは、ビジネスでは御法度です。そんな理由で広告記事はなんとしても外したかったんですね。

しかしライブドアブログはスマホ画面のタイトル下に「自動的に広告が組み込まれてるクソ仕様」になってます。強制広告を入れることでライブドアは収益を上げ、ブロガーにブログ制作環境を無料で提供してくれてるわけです。ありがたいことですよ。でも、私は自分のブログから商売っ気を一切消したかったんで、この最後のイチジクの葉すら取っ払うことにしました。といってもライブドアのプログラムを違法に改変したわけではないですよ。「ブログからタイトル自体を消す」という力業で広告を消したんです。

私のブログってちゃんとタイトルがあるように見えるじゃないですか。でもあれって隠れ身の術の騙し布みたいなもので、タイトルじゃないんです。その証拠にパソコン画面ではタイトル画像クリックするとトップに飛ぶけど、スマホの方はクリックしても無反応。裏にプログラムが走ってないからです。

これ一体どうなってるのかというと、本来タイトルが入る部分に「フリーエリアを設定」して、一枚物のカラーイラストをぶっ込んであるだけなんです(笑)。来訪者にはタイトルなのか単なる一枚絵なのか区別つかないから、「なんでコイツのブログだけ広告入ってねぇんだ!」って不思議に思うかもしれないけど、プログラムとしてのタイトルが画面にないから広告もない。タイトルイラストを自分で描くっていう手間さえ許容すれば、広告を消すことができるわけですね。

なんでここまでするのかっていうと、この世のブログは極論すると2つしかないからです。「収益を前提としてるか、そうでないか」。収益を前提としているものは必ず何らかの外部干渉を受ける。一定の収益を生みだそうとすれば、ブログの世界にマーケティングという商売っ気を持ち込まなきゃならないし、広告入れてくれてる広告主様のためにTPOもわきまえなきゃいけない。好きなことを好きなままやり続けたいなら、モラトリアムに徹した方が楽だし自由なんです。まぁハナから副業にしようという意識でブログをやってる人にはまったく関係のない話ですけどね。

自動手記人形6
(テキスト廃人の2時間後。まさに自動手記人形、裏バイオレット・エヴァーガーデンです。私は昔pomera使いで、場所を選ばずこんな感じでブログ作成してましたが、今はイラスト描くんでLet's noteに鞍替えしてます。Let's note高いけど、やっぱパソコンは打鍵が気持ちよくなくちゃ駄目ですね。)

ブログで稼げる!ってのも都合のいいウソ。
そんなのはパチスロで稼げる!っていってるのと同じで、ほとんど騙しに近い。超一握りの極め道に入った人だけが稼げるだけの世界をどんだけ誇張するんだと。ブロガーなんてビジネスとしては、ぜんっぜん成立しませんよ。私のソロバン勘定では、アフェリエイトで何十万も稼げるようになるまでの努力と時間を、自分の仕事に割いたらブログやる何十倍もの利益が出ます。だから、ブログなんて根詰めずに、自分自身が自由に楽しむことに徹するのが一番だと思うんですね。

もうひとつ大事だと思うのが「読んでくれる人への感謝と誠意」。本来なら「ブログの質」って書くべきなんでしょうが、好きなモノ書いてる限り、質の維持なんてできません。このブログは酒飲んでバカになったテキスト中毒患者が、深夜に好き勝手にキーボード叩いた結果生まれたアホなテキストをペタペタ貼っていくっていうコンセプト。もうその時点で質もクソもない。だからこそ、せめてアクセスしてくれた方に感謝と誠意を示すことが大事だと思うわけなんです。

私のブログはおしなべて長文なので、読んでくれる方の時間をメチャメチャ浪費させてしまう。だから、「おバカでクソみたいな内容でも、可能な限り丁寧に作ったもの」を上げようって努力してます。毎回イラスト載せたり、文字の色を変えたりしてるのは、文字で真っ黒けになったブログのビジュアルを何とか華やかに、楽しくしようっていう足掻きみたいなもので、「一応誠意だけはあるんで許してね!」っていう誠意大将軍スタイルなんです。包装に誠意を込めても中身はクソ。こういうのを詐欺師の誠意っていうのかも。

私が個人ブログで大事だと思うのは、今述べてきた2つだけ。これって、アクセス数とは直接関連しないんですよね。でも、最終的にブログを4年間続けることができたし、アクセスもそれなりの数になったんですから、本質は外していなかったっていう確信があります。

市場の求めることと自分のやりたいことが一致するのが理想形ですが、現世にそんな都合の良いことはありません。若い人達はその点に甘い夢を見がちなんだけど、あっちこっちで壁にぶち当たってきた私から言わせてもらうなら、それは絶対にない。広範に支持を集めようとすれば、大衆に受けるものを意図的に作らなきゃならない。世の中は冷徹で厳しいんで、変な書き手が、尖ったモノを書けば書くほど、世の常識や世の支持とは乖離していくんです。

ハーレーのエンジン見てもわかるように、個性的で濃いものってワガママと独善からしか生まれない。でも、そういうものは浮き沈みが激しく鳴かず飛ばずの時期が必ずあるんです。趣味のブログのアクセスが向上したなんてのは「ワガママと独善を続けた末に、物好きな誰かが拾ってくれた」だけの結果論。個人の力なんかじゃなく、ほとんどが運みたいなもんなんですよ。何を間違ったか月間1万3000PVくらいになってる今の私のブログと、以前のアクセスほぼナシの私のブログは、その中身や価値には何らの違いもないんですから。

結局のところ、個人ブログも、バイクも、美少女ガレキも、私にとってはみな同じ。他人の評価はいらないんです。自分さえ満足できて楽しければそれでいい。だから、私のブログの文章はすべて自己欲求を満たすための排泄物で、アクセスがあるか?とか評価されてるか?なんてことより「私の排便が気持ちいいかどうか」が一番大事。趣味で書いてる個人ブログは、パーソナルな自分だけの楽園のようなものだからこそ、仕事と違って外的評価や外部干渉から限りなく自由であるべきじゃないかと思う。

書いてる私が目一杯楽しみつつ、気持ちよく排泄する。その一方で、匂いを抑え、カタチも整え、たまたま誤ってウンコ踏んじゃった人様への迷惑を最小限にする。

自分を一番大切に、来てくれた人をその次に大切に

それが個人ブログにとって大事なことなんじゃないかぁと私は思ってる次第です。まぁそんなたるいこと言ってるから10000PV超えるのに4年もかかちゃったのかもしれませんけどね(笑)。