私のブログって自分で言うのもなんですが、便秘一週間目の一本グソみたいにダラダラと長いですよね。いつまでたってもキレずに延々ととぐろを巻いているという・・。しかも文学者のように文体が美しいわけでもなく、内容もないという完全な廃棄物。この世の活字文化に喧嘩を売るようなふざけた駄文の羅列であり、しかも古いアニメや漫画のパロをはさむんで、オリジナリティもないという、まさに「ブログ界の夢の島」ともいうべき存在。いやもうホントすいません。

Yahoo!からライブドアブログに移ってきた当初は来訪者もほとんどおらず、お気楽に文章をヒリ出していたんですが、そろそろ1年が経とうという現在、そこそこの方々に読んでいただけるようになってて、皆様方が私のブログで浪費した延べ時間を考えると、社会に対して「申し訳ない。実にすまない!」という気持ちで一杯です。

私のブログについて、多くの方は、「毎回クソ長い文章お疲れさん」って思われてるかもしれませんがむしろ逆。文章っていうのは「短いほど技術がいる」んです。

実は私、仕事においては削りに削ったつまらんテキストを書いてるんですが、そんな文書は難解だし、表現も硬いし、面白くもなんともない。なぜなら短くわかりやすくすればするほど、たった一言の違いで誤解が生じていくんで、多様な解釈ができないように緻密に表現を考えなきゃならない。その結果、完成した文章には隙がなく、遊びもない。こういうのすんげぇストレスなんですよ。

私の一連のブログはどう考えても、その反動。ホントいつも思うんですが、短いセンテンスで、平易な言葉を用いつつ、遠回しに誤解を与えず真意を伝え、個性的で人の心を動かせるような文章を作ることができたなら、それはもう究極の文芸ってやつですよ。錬金術でいうならば、「黄金水を使って黄金を作りますた!」ってくらいアンビリーバボーな才能です。

私のブログは毎回3000字から5000字の間くらいなんですが、実は元の文章はそれより2000字くらい多いんです。それをガシガシ削って掲載するブログの長さくらいに縮めてる。たまにブログをアップしてからも文章削ってるんで、「あれ?ちょっと文章変わってない??短くなってる??」と思われる時があるかもしれませんが、元々が長くてしつこいんで、削り出すと止まらなくなるだけです(笑)。

私のブログが長いのは「駄文を書くのが好き」ってのもありますが、書き手が腰の引けた凡人であるというところも大きい。文章は書けば書くほど、表現を遠回しに軟らかくする余地ができるし、誤解も減る。だから「読んでくれる方が耐えられれば長い方が安心。」というのが私の持論です。

これを皆様の無駄時間削減のために2000字くらいにしようとすると、「誤解が生じないよう内容を明確にかつ短文で、しかも面白く」っていうとんでもない縛りがついちゃうんです。そうなってしまうと、書いているうちに知恵熱が出て、こっちが疲弊しちゃう。

皆さんあんまりピンとこないかもしれませんが、言葉ってめちゃくちゃデリケートで、ちょっとのことで破綻し、トンデモないことになっちゃうんです。例えばですね、

「ねぇ・・実は・・彼ともっと仲が良くなりたいんだけど・・」

っていうテキストがあったとします。これ読むと、うら若き女子達の恋愛お悩み事情を思い描いてほっこりしちゃいますよね。でもATOKの変換ミスって

「ねぇ・・実は・・彼ともっと中が良くなりたいんだけど・・」

ってやってしまうと、あら不思議、ほっこりを狙ったはずの一言が、もう完全に淫猥な肉欲トークになり、女性読者は引きまくり、中年読者層だけが「ほほう・・ほほう・・」などと腰を浮かしつつ乗り出してくる、という意味深な表現に変わっちゃう。上の文章と下の文章って「にんべんがあるかないか」だけの違いなんですが、読んだ人の印象にもの凄い差が生じてしまうんですよ。

ある程度の流れの中でなら、こういう変換ミスがあったとしても「ああ、ミスだったんだな・・」ってご納得頂けるのかもしれないですが、前後に流れがないと「こっ・・この変態がっ・・・」って梅毒菌を見るような目で見られてしまう。

ちなみに私のブログを読んでくれてる良識ある皆さんは、当然前者の清らかさをお好みだと思うんですが、後者の表現をご要望になる場合は当ブログは以下のような感じになります。

「男は容器からイヤらしく伸びる先端を、今か今かと待ちわびるエンジンの穴に挿入し、歓喜の笑みを浮かべながら、黄金色のぬめった液体をドクドクと注ぎ込んだ。そして、一通り注ぎ込み終わると、おもむろにそれを引き抜き、塗れそぼった穴に長いゲージを差し込み、ゆっくりとかき混ぜた後、どれだけ満たされたのかを目を細めて念入りに確認するのだった・・・」

うーん。単なるオイル交換がもの凄く卑猥なものに思えてきましたね

我ながら、なんてエロさなの?でも、これ以上やるとライブドアのバイクカテゴリからつまみ出されると思いますので自重します。

殺処分3
(こういうくだらない挿絵も私のブログの品格を低下させるのに一役買ってます。)

日頃ブログやSNSなんかを見ていると、「文書による発信の怖さをわかってない人が結構多いな・・」と思います。公的な視点で見ると文書による発信の恐ろしさは2つある。ひとつは

「一度公共の場に出た以上、どこへ出て行くかもわからないし、誰が見るかもわからない。」ということ。

もうひとつは「その文書が接した人によって、どう解釈され、どう評価されるかわからない。」ということです。

だから、キッチリした文章を作ろうとすれば、「どこの誰が見ても解釈に違いがなく、一定の評価を得られる」というものを目指すことになるわけですよ。

それに加え、発信されたものについては責任が必ずついてまわるのも頭痛い点です。口で伝える分には証拠というものが残りませんが、文書はそうはいかない。

公共の記録媒体に乗せちまった活字は「いつまでも消えずに残せる」というメリットはありますが、それは裏を返せば、「いつまでも責任が残り続ける」ということでもあるわけです。記録ってのは、「発信者を特定する作用がある」ものなんで、公共の場で発信した以上、責任と無縁ではいられない。

ちなみに私は「へっちまん」という匿名を使用していますが、匿名だからといって責任を取る必要がないとはこれっぽっちも考えてない。私はブログ書いてることを周囲に一切白状してないんですが、目立つバイク晒しちゃってるんで、もし知人が見れば容易に特定されてしまう程度の脆弱なステルス性しかない。

そんな中、私の泡沫ブログが何かの間違いでハーレーダビッドソンジャパンの方の目にとまったとしますよね。奇特な社員の一人が、「ハーレーがなぜ嫌われちゃうか」系のブログをコピーして「これは我々メーカーやオーナーに対する名誉毀損、ひいては営業妨害にはならないのでありましょうか?」なんてことを役員の方に進言するかもしれない。そしてそれを読んだ取締役の方が、

「うわっ!なんという酷いブログだ!!こんな社会のゴミはシュレッダーにかけるか、浄化槽に流すのがこの世のためだ!!我々の弁護団でこいつを社会的に葬り去ろうじゃないか!!」

みたいなことになったら私はバイラス星人のように目をキョドらせながら、足の触手を高速回転させて、南極方面に脱兎のごとく逃げ去りますよ。

バイラス星人
(私が愛してやまないバイラス星人。こやつ、表情を固定したまま目だけがキョロキョロ動くんですが、その仕草がテンパったときの私にそっくりなので、どうにも他人とは思えないんです。)

悪魔の力を身につけながら人の心をもつのがデビルマンなら、私のようにモブ民間人でありながら悪魔の性癖を宿してしまった男の呼称はマンデビルなのか?もはや人間界に存在してはならない生物ではないか?責任問題なんかが生じちゃったら、あっさり処されるのではないか?などなど怖い妄想は尽きないわけです。

しかし、責任を回避するっていっても、論理的な文章など書くことなどできないし、趣味のブログで頭使う気もない。そこで、文章の品格を下落させ、アホなことを書き散らし、古来より受け継がれる「バカは無罪」の原則に逃げ込むことになるわけです。

以上の理由により、私のブログに品格はありません。ハーレーオーナーとゴールドウイングオーナーの品格をゴリゴリ下げてて申し訳ないですが、品と格がないものは、この世の中では影響力がないとされている。影響力がないものは多少ハメを外しても許される。だから私はなーんも考えずにブログを書いていられる訳ですね。

まぁこれからも、品のないブログを量産し続けていくと思いますが、それは活字という極めて危険なものをお気楽に扱うために、私が選択した生きるための知恵ですので、何卒ご容赦頂きたく、お願い申し上げる次第であります。

(ナチュラルに品がないだけでは?というツッコミは情報遮断で脳に届かない仕様になってます。)