皆さんこんにちは。クソ雑魚モデラーのへっちまんです。

今回は延々続けてきたラクエルゴシック製作記の最終話です。あっという間にフィギュア15体くらいを紹介してしまい、いよいよストックフィギュアが少なくなってきて、バイクのブログを強引に差し込みつつ「戦術的遅延を行っている」という状況です。

ではその遅延戦術でできた時間に何をしているのカ?・・・実は何もしてません・・。積んであるガレキフィギュアは数えるのが厭になるほどあるので「作ればいいでしょ、作ればっ!!難しく考えるのは心の贅肉!!さぁ!サボってないでどんどん作るっ!!手を動かしなさい!!」という事になるんだろうと思うんですが、現実はそう簡単なモノではない。

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(台座の文字盤です。金属感をどう出すかが問題。ちゃんと金属感を出そうとすると私の場合は基本黒立ち上げの多層塗膜になっちゃうので、どうにも手間がかかります。)

正直私が購入するガレキフィギュアは恐るべきことに自分の技量を超えてしまっている。フィギュアの造形に惹かれるあまり自分の製作技量を度外視して購入してしまったものがほとんど。「理想に向かってのちょとした背伸び」というのは人が誰でも背負っている逃れられぬ業なのでしょうか・・・。

「今は作れなくても、いつか俺にもこのクラスのフィギュアに挑戦できる日がきっとくる・・そうよ・・その時のために・・という「お仏壇の宣伝」のような自己弁護で購入し、「永遠にその日が来ないまま、セコイアの樹齢のように悠久の時を過ごしていく・・」というお決まりのパターンに陥っています。それはおそらく私だけの問題ではない。

ヤフオクに出てくる10年ものの名作キットなんて、製作が面倒くさいものばかりで「作るに作れず積みキット」となり、モチーフのキャラの旬が過ぎて、「今更こんなもの作ってもなぁ・・処分。」というのものがほとんどなのではないでしょうか?

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(金属風に塗装した羽。アゲハチョウのように派手でカラフルなカラーリングにしようとも考えたのですが、シックな方がやっぱり飽きがこないような気がします。)

・・というわけで私が所有する積みキットは「難易度と面倒くささ」又は「あまりのエロさ」に製作にあたって腰が60㎝くらい引けてしまい、ヌマエビのようにバックステップして遠ざかった結果「化石」となってしまっているものが大多数なのです。造形の良さに惹かれて購入しているので、キャラの古さなんかはどうだっていいのですが・・・。

また、住宅事情により、フィギュアをお茶の間の一隅で作っている私には「お色気フィギュア製作中に突き刺さってくる家族のジト目」を乗り越えるというのはかなりのヘビージョブであり、それも製作を躊躇させている一因です。


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(取り付けた羽。羽を見てね!といっても多くの人は尻と太ももにしか目がいかない。)

技量の問題にいたっては、もはやどうしようもない。ネットにフィギュアを作ってアップされているモデラーは猛者クラスが多く、私のようにアラが見えないよう遠方から撮影し、あまつさえ文章で「意識を写真に向かないようにしよう」と詐欺的技法を駆使する煙幕作戦ではなく、これでもかとガチな実力主義の精密製作写真をアップしておられます。まさにその完成度は最終ボスのデスピサロのような破壊力。これに対し、私は村の周囲をうろつくドラキーのようなクソ雑魚キャラ。マヌーサとラリホーを唱えるくらいしか芸がない。

「自分の分をわきまえず、勇者クラスにイキりまくっても巨大な死亡フラグを立ち上げるだけ。」という現実をよく理解していますので、コミュニティも作らず細々とブログを書いていくという生業がふさわしいのです。

というわけで、遅々として製作が進まない中で、我が過去作の1つ、ラクエル・ゴシックを長々と紹介してきましたが、最後は台座やその他の装飾部分の製作を報告して締めたいと思います。

このラクエル・ゴシックは珍しい台座付きフィギュア。フィギュアの台座ってのはなかなかの悩みどころで、私も過去フィギュアの固定にいろんなバリエーションの木製台座を採用してきました。

しかし、このフィギュアはキット自体に台座がついているので、その点悩む必要はまったくない。「台座作る手間が増えるだけなのでは?」というご意見もありますが、私がよく製作する「バイク付フィギュア」などはバイクが台座ともいえなくもないですので、それに比べれば製作は全然楽。というか、レジン製バイクがキツすぎるだけか・・。

ちなみに、ラクエル・ゴシックの台座はゴシックと名乗るだけあって、古典的な時計を模したものになっております。文字盤に刺さってる戦斧と、左足のみが台座への接触面であるため、必然的にこの2点でフィギュアを支えることになるんですが、レジン製フィギュアは重く、特にこのラクエルは縦に長い不安定な構図ですので2点だけで支持するのはなかなか大変なんですよね。最も太い3ミリの芯棒をいれても、持ち運ぶときにフィギュアが揺れちゃったりして結構不安定。


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(文字盤組立前。文字盤ヤケのグラデーションを薄く入れてあります。昔はポーセリンやエナメルの懐中時計にこういう意匠がありました。現代でもこんな文字盤の腕時計がタマにありますが、ほとんどがイミテーション。ちゃんとした工房で焼いた真のポーセリンやホットエナメルの文字盤の腕時計などを買おうとすると、高級車一台分くらいの出費を覚悟しなければなりません。)

かといってこの台座の下に木製台座を噛ませて、芯棒を深く差し込み安定させようとすると、木の台座の分、フィギュアが高くなって、上屋のフィギュアとのボリュームのバランスがとれなくなってしまう。しようがないので多少ぐらついても見た目のバランスを重視してレジン台座のままにしました。(レジンの裏にはラシャの緩衝材を貼り付け、レジンの台座が痛まないようにしています。)

時計はどう塗ろうか?と思いましたが、この時計、ローマンインデックスの古典的な意匠の文字盤でどう頑張っても地味なものになりそうだったので、12時のローマンインデックスに赤の差し色を入れてアクセントにしてあります。

なお、文字盤は見えにくいですが外側から中心にかけてブラウンのグラデーションを入れ、文字盤焼けを再現してみました。

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(台座の塗装。黒立ち上げのシルバー→クリアーイエロー→ゴールドと重ねて吹いていきます。これはシルバーの上にクリアーイエローを吹いている途中です。古い製作なのにこういう写真が残っている奇跡・・。)


ラクエルの羽と台座の金部分は褪せた真鍮のような金を表現すべく、黒立ち上げ塗装からシルバーを吹いた後、クリアーイエローで黄色味を出し、その上から再度薄くゴールドでコーティングしています。

戦斧のゴールドは、台座や羽と異なり「装飾的な綺麗な金色にしたいなぁ」と考え、「ガンダムマーカーのゴールド」を塗料皿に絞り出して面相筆で塗りました。私はここ一番綺麗な金色が欲しい時は大体ガンダムマーカーのお世話になってる気がする。

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(ガンダムマーカーのゴールド。下の台座のくすんだゴールドに比べると明るい宝飾的なイエローゴールドです。これが下地なしの一発で塗装できるのは素晴らしい。他にない隠蔽力とゴールドとして大変説得力がある色味です。)

このガンダムマーカーのゴールドはもともとマーカーでの直塗りを想定しているため、隠蔽力が非常に強く、ムラにもなりにくく、エアブラシで吹いてよし、筆塗りしてよしと「もはや最強ではないか?」と感じております。(そう考えていたら、今年クレオスからガンダムマーカー・エアブラシシステムというマーカー専用エアブラシが発売されました。みんな考えることは同じだったんですねぇ・・・)ただし塗料ビンではなくペンから絞り出すので、量の面ではちょっと割高ですね。

塗装が終われば、あとは慎重に組み上げて完成。組み上げは非常にシンプルで、パーツの合いも「仮組段階で熱湯で歪みをとりつつあわせてある」ため文句なく、特段苦労した記憶はありません。フィギュアによっては髪の毛などのパーツの取り回しが非常に複雑で、接着順序を間違えると取り付け自体不能になり、「絶望のあまりゾンビダンスを踊る」羽目になってしまうものもありますが、このラクエルはそんなヤバいキットではなかったと記憶しています。


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・・・というわけで、ラクエルゴシック製作記終了でございます。古いキットばかりだとアレなので、次回は、ちょっとばかし新しいキットを紹介する予定です。