ブログのヘッダー画像を変更いたしました。私の手描き、自前調達です。

今までのヘッダー画像はこのブログを開始した平成28年1月よりずっと使い続けてまいりましたが、ブログの名称を「へっちまんの素人模型」から「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」に変更した関係で、心機一転「よっし!ヘッダーも新調しよう!」という気分になりました。そういえば「最近イラストもあんまり描いてないなぁ・・」ということもあり、久しぶりにイラストスタジオを立ち上げることといたしました。

せっかくのパソコンなのにカラーイラスト描かないの?と問われると、突然挙動不審になり「い・・いや、カラーイラストを描くスキルが、ちょっとありませんので・・」とお茶を濁しつつ、退路を確保するために目をキョドらせることになります。

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(鉛筆下絵。たまにしか描かないのでスキルの向上はほとんどない。でも鉛筆下絵が一番楽しい作業です。そういえば、下絵の時はジェットヘルだったのか・・)

パソコンのカラーイラストってちゃんと色を彩色するスキルがないと閉領域を単色で彩色するだけとなり、非常に薄っぺらい「ステンドグラスのようなシロモノ」になっちゃいます。私はペン入れについては昔取った杵柄で一応「白黒でも画面を保たせる程度のスキルがある。」と自分で勝手に思っているんですが、そのペン入れに、小学生の塗り絵のような彩色技術が全然追いつかない。正直模型もイラスト彩色もグラデーション技術がないわけです。

たまにカラーイラストも描いてみないことはないんですが、彩色し終わったものをみると「・・PC98の頃の野球拳のイラストってこんな感じだったよね・・」と独り言を言いつつ、静かに電子の闇に消えていただくことになる。

そういえば、昔は「野球拳に勝ってもカラーのエッチ画像が描画されるまでに20分以上もかかる」という処理の遅さで、描画されたときには「すでに憑きものは落ちていた・・」という悲劇が頻発していました。こういうアダルト関係って一瞬の応答遅れが興奮の波を消し去ってしまうので、強烈なマシンスペックが要求されるスーパーヘビージョブなんですが、当時は一瞬の応答遅れどころか、描画処理の遅さはナメクジの徘徊のようで、忍耐の極みでした。実にのどかな時代でしたね。

大学時代は恥ずかしながら同人誌に毛が生えたようなもの(エロではない。)を製作しており、その関係で「なんとなーく漫画が描ける」のですが、社会人になってからは漫画やイラストを描くこともたまにしかなくなり、その当時から技術レベルは完全に止まっております。

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(ペン入れ終了。白黒のみのモノトーンで画面を保たせるには影絵技法に似た線入れを要求されます。ある意味「影絵を描く」と思った方がわかりやすいのかも。)

当時はまだパソコンでイラストを描くなどという手法は一般的ではなく、製図用インクか墨汁を使い丸ペンやGペンを使用して描いておりましたので、画面を保たすために「ペンの強弱による描画線の質」が非常に重要になってました。画面が輝いて見えるか?人物が映えるか?ってのは基本描画線次第、当時は「あさりよしとお」とか、(画面は基本白いのに描画線と空間処理が素晴らしいため非常に映える絵作りになっていました。)「柴田昌弘」(丸ペンの細い線と筆ペン?の極太線を使い分け、繊細さと力強さを両立した特徴的な絵作りでした。)の絵などで描画線の強弱を分析、勉強していた記憶があります。

彩色した画像を見せると、「こっちの方が映えるよ!」と家族などから言われるのですが、私の描画線はモノクロベース前提で構築されているので、カラーとは相性が良くありません。私は「色より線をちゃんと描きたい」という思いが強いのだと感じています。カラーは描画線を細くし、彩色技術で画面を保たせた方がクォリティが上がるような気がします。

私のイラストの描き方はフィギュア模型と同じ(というか私のフィギュア製作法はイラストの描き方の転用になってます。)つまり鉛筆で下絵を描く→それを保存、スキャナで取り込み→イラストスタジオでペン入れという流れです。下絵がないといきなりは描けません。下絵は鉛筆で描きます。すでにタブレットでも下絵を描ける時代なのかもしれませんが、1年に数回描くかどうかのイラストのために、新たなスキルを身につける努力ができない。まさにデジタルデバイド最下層です。
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(ヘッダーの規格に合わせるために下半身を切り取り。とにかくYahoo!ブログ指定のヘッダー画像上下290ピクセルというのは押し込むのが本当に難しい。)

なんだかんだ言っても結局やりなれた方法が一番いいのです。そのやり方に論理的な正当性があり、何代にもわたって洗練され突き詰められ、製造クォリティが完成形に近づくとそれは伝統と呼ばれる。クォリティが低く、正当性もないと我流と呼ばれる。まぁ私は我流なわけですが、小学校時代からノートの端っこに漫画を描いてきて、そういう歴史がこういう絵になってんですから、この描き方や絵自体が私の人生の歴史なわけです。

鉛筆で下絵を描いているときの気分は多分絵を描き始めた小学生の時と変わんないと思います。模型を作っているときの気分も昔ガンプラを作っていたときと変わらない。金や名誉に関係なく何かを作っているときの気持ちはいつも純粋でひたむきです。
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(ゴールドウィングF6Bの線描画。綺麗に描きすぎると手書きの味がなくなるし、手でライン引くとグダグダになるしで難しい。うまくかけているかさっぱりわかりません。今後も折にふれ修正する予定です。)

資本主義社会は金や権力と、半分の嘘で回っていて、生きるために多くの責任を背負って狩り場にエサを取りに行かなければならないのですが、そういう狩りが壮絶であればあるほど、何も考えない純粋な時間も必要です。私にそのきっかけを与えてくれているのが、普段のお堅い生活を離れて、なんでも本音がかけるこのブログなんでしょうなー。だから飽きもせずコツコツ書いているんだと思います。











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(・・・ちなみにカラーも一応は描いてみました。肌の色は生来の褐色萌えによるものか??出来が良くないというか余り好みじゃないので、ヘッダーに採用しませんでした。)