今回ご紹介しますのもいささか古いキット。私の崇拝するVispo片桐様原型製作の「マリRacing Ver.」略して「マリR」です。
(表情は可愛い方ではなく凜々しい方向に振ってます。)
VispoさんのNチビシリーズは、以前から「アスカRacing Ver.1」の完成写真を何度かアップしておりますが、一度ガレージキットから足を洗った私をガレージキットの世界に引き戻してくれた「アスカR」の製作記を書くのは、私のガレキをすべて紹介しつくして、このブログが終わるときになるでしょう。私にとっては「最後の一葉」のように「ああ・・このアスカRを紹介するときに、私のブログも終わるのね・・」的イメージです。
(なお、私がガレージキットを一度引退したいきさつはこちらのブログでちょっとだけ触れています。→一般女子と模型との関係性について)
で、今回の「マリR」に話をうつしますと、まず、マリさんといえば歳をとらない「永遠の16歳」。過去碇ユイさんと親交があったわけですから、精神年齢的には一つ二つ上の世代といっていいでしょう。エントロピー増大の法則に逆らって歳をとらないというのはもう到底地球上の生命体とは言えないので、「エヴァの呪縛」にかかった人たちは既に使徒と同様のナニカなのかもしれませんね。ま、それを考慮に入れなくても16歳の外見で「365歩のマーチ」を口ずさんでしまっては「容赦なくパターン青」でいいでしょう。「昭和のオジサン趣味の不老レズビアン」。字ヅラにしたときの得体の知れなさは正直使徒より怖い存在かもしれない。
(このシリーズはいつ見ても全部レジンとはとても思えない。)
前振りはこれくらいにして、このキットに目を向けてみましょう。このフィギュア「星間飛行」の「キラッ」を彷彿とさせる右手の仕草が可愛いんですが、これが多分「永遠の16歳」の外見部分。これに対してバイクの「どおくまんグラフィック」(平成の世にまさかこの舌のグルグル表現を見ようとは・・・)がマリさんの「本性」ではないのか。確かにマリさんからはそこはかとなく昭和の香りが漂ってますし、そこかしこからオジサン趣味も見え隠れする。「嗚呼!!花の応援団」とか絶対好きそうだし、一人でコーヒーを入れながら「ちょんわちょんわ~♪」とか言ってそう。
(アスカを姫、自分を王子と呼ぶマリさんですので、宝塚の男役的なイメージで。)
16歳の外見の下に秘めた女食いの本性。バイクは攻撃性の象徴と言われてますが、ガールズラブで肉食系のマリさんのことですから、夜な夜な「裏モード・ザ・ビースト」を発動させ、アナコンダのように「いたいけな女の子」を食いまくってきた可能性もある。そう考えると右手でめがねを押さえる仕草が「今日はどの子にしようかニャー♪」という品定めポーズに見えてくるし、ツナギ半脱ぎは「ヤル気」の表れなのか?とも思えてくる。
いずれにせよ原型師片桐様らしく「なんとなく危険なフェロモンが香る」フィギュアであることは間違いありません。
作例はプラグスーツにあわせて「戦隊ピンク」な色味ですが、正直こんな色のバイクを製作するのは初めてです。既存バイクメーカーのイメージカラーにはない色ですし、ミリタリーでもまったく使いませんから、結構戸惑いはありました。バイクだけでなく、フィギュアの方も「ここまでの胸のでかいフィギュア」は経験がない。(これは肩コリ凄いでしょう)あと、眼鏡娘もこのマリが初めてだったかなぁ・・。
なんだかんだと初モノづくしだったことに加え、片桐氏のバイクシリーズの怖さ、恐ろしさは過去のアスカR製作で身に染みていました。この系統のキットは完成させるというだけでもかなりの忍耐が必要になる。特にバイクが大変。製作しながら「どーしてどーしてこ~んなも~の~作ってしま~ったの~だ~ろ~ォォォオオァァア(泣)・・」と3回くらい泣きが入る。
総パーツ数なんと84。(バイク66。マリさん18)。当然ですが、そのほとんどがレジン製。このため、ほぼすべてのパーツにパーティングライン消しとゆがみの補正作業が必要になります。またパーツ数が多くなると「パーツなくして右往左往」という風景がより頻繁に日常的に繰り返されることになる。
(箱です。原型師に心からの敬意を込めて、海賊版は一切購入いたしません。)
結局バイク組むのに1ヶ月半程度かかってしまったように思います。総トータルの製作期間は多分2ヶ月半くらい。作る前も覚悟を決めて、「さあ行くぞぉ!!」とガッツを溜めて開始したにもかかわらず、完成させる頃にはSAN値はギリギリで、右に左によろめきながらのヘロヘロ状態でゴールインという有様でありました。
詳しい製作記はこの後ぼちぼち上げていきます。
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