顔描き編は今回が最後です。我慢して読んでくれた方ありがとうございました。3回目の前回、ようやく瞳に色を入れました(下写真)。一見これで良いようにも思いますが、まだ大事なモノが入っていません。

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現状の瞳はアニメでいうと、「魔王あたりに催眠術をかけられて意思を失い、仲間を後ろから滅多刺し」等のシーンに使用されるよどんだ瞳。この状態ではフィギュアの顔に意思がない。瞳に「ハイライト」がないため輝き、目力がなく「意思がないように見える」わけです。リアルな瞳ではあからさまなハイライトは入っていませんが、アニメでは大きめのハイライトがほぼ全てのキャラに入っているので、ハイライトがないと我々が見慣れた瞳と比べ輝きが足りず「死んだ魚の目」のように感じてしまうので、フィギュアにもハイライトを入れなくてはなりません。

「いやいや、俺は意思を失い、ご主人様の言いなりになっているような被虐的な瞳の方が心をくすぐられるぜ!!胸熱!!!ウェヘヘヘ(ヨダレ)という「マニアックな性癖」の方はここから先は読まなくてもいいです。

「ハイライト」というのは具体的にいうと瞳の中に入れる「ホワイトの点」です。このハイライトが瞳の輝きと魅力度を上げるにあたって非常に大きな要素なんですが、これをどう入れるか?どれくらいの大きさで入れるか、何個入れるか、どんな形で入れるか?も、目の描画においてとてつもなく悩ましい要素。ハイライトを大きく入れすぎても不自然になりますし、小さすぎても目にメリハリが足りなくなる。それではと数を入れすぎると昆虫の複眼みたいになり、「大鳥香奈枝かよ!」(←誰にもわからん)と自分でツッコミを入れたりするハメになる。

でも少女漫画の中には瞳の中に「まるで大銀河」のようにハイライトを大量にぶち込んでくる(しかもなぜかそれでバランスしちゃう)作家もいますので、これも本当に好き好きというか個性です。

ハイライトについては元のアニメキャラのハイライトの入れ方を参考にする人もおられるでしょうし、現物あわせで自分の感覚で好き勝手入れる人もいるでしょうが自分は後者です。現物で調整しながらこの程度の大きさでイイかなーと探りながらハイライトを入れています。このハイライトの入れ方だけで数週間研究できるほど奥が深いので、皆様もいろいろとやってみて下さいませ。

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で、ハイライトを入れてみました。左上に大きめに、右下に斜め横長に2箇所。ようやく「これこれ、これが見慣れた瞳だよね。ああ安心。」という感じになったのではないでしょうか?このハイライトまで入れてようやく目が完成です。この段階で5~6回くらいスーパークリアでエナメル塗膜をコーティングしてますので、顔がテラッテラになってます。このテカリをスーパークリアⅢとつや消し滑らかスムースを半々くらいで溶いたつや消し専用クリアーで調整しときます。

余談ですが、最後に眉と口についても少し。

今回のヨーコさんには眉のモールドはありませんが、私は眉のモールドのないフィギュアの方が好きです。眉のモールドがあると、モールドを削り落とさない限り、ほぼモールドどおりに眉を入れることになります。これ描くのは大変楽ちんなんですが、眉を固定されているおかげで、逆に目の大きさや形の自由度がかなり削がれるように思います。

本来の自分の顔の描き方は「目を描いてからそれにあわせるように眉を描く」というものなのですが、眉がモールドでガッツリ位置固定されていると、「眉とのバランスをとりながら目をかく」ということになり、いつもの逆手順で描きにくいことこの上ないです。かといって素人模型を自負する私は眉モールドを削るというのも面倒くさく、何とかぐだぐだにつじつまを合わせているという情けない状態になることが多い。

あと眉の色なんかも悩ましい。ミリタリーフィギュアの世界では大体「眉の色は髪の色と同じ」というのが常識なんですが、オールバックや短髪の兵隊さんならともかく女の子のフィギュアは前髪が眉にかかることがほとんど。今回のヨーコさんみたいに髪が束になりまとまっててくれれば、眉もその隙間から顔を出してくれるのですが、フェイトのセイバーさんのように前髪がザンバラに垂れ下がっていると、眉を髪の色と完全に同じにすると眉が全く目立たなくなってしまう。ですからこういう場合は眉がそれなりに目立つように髪の色よりかなり濃く設定し、且つ髪とケンカしない程度の濃さに納めるというさじ加減が必要なのかなぁと思います。こういうとこも考え出すと難しい。

あと口。これも難所です。私はエナメルのピンクとクリアーレッドを混ぜて口を塗るんですが、試行錯誤で1日2日は赤を入れたり消したりしてます。VISPOさんのフィギュアはおしなべて口のモールドが優秀で「天才か!!あんたは天才なのか!!」と感動で泣き叫びたくなるくらい完璧で私好みですので、「ありがたや、ありがたや」と拝みながら黙って赤を流し込むだけで良いのですが、多くのフィギュアは表情を見ながら口を微調整する作業をしなくては、なかなか納得のいく口にならないことが多いです。

以前紹介した「艦これの大和さん」なんかも結構口は苦労しています。

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まぁそんなこんなで髪をつけて顔全体がようやく完成しました。後の製作はガンバイクとか服とかになるのですが、私のフィギュア作りは顔ができちゃうと山越えたなぁ感が出てきて、後は結構気の抜けたものになりますので、ヨーコさんの製作記ももう長くはないでしょうが、もう少し続きます。