組立編2です。模型道具紹介はこれで最後になります。

イメージ 1

これまでブログでもしつこく申し上げたとおり、ガレキ作りというのはSAN値が減るような惨事の連続。その惨事の減少をグッと抑えてくれるアイテムを最後に紹介します。

組立に必要なもの②→極薄ゴム手袋100枚入り。

イメージ 2

これホームセンターに売っているお徳用100枚入りの極薄ゴム手袋です。サイズはS,M,Lありますので、自分に合うサイズを選びましょう。価格は500円くらい。一枚5円の勘定です。まるで避○具のように極薄で、手にはめても作業性はほとんど損なわれません。フィギュアを持つ時にも滑らず確実なホールドが可能ですし、フィギュアを机の上に置く時などでもフツーは傷つかないようにタオルとか引きますが、タオルが近くにない時はこれを手から外して下に引けば固い台との緩衝材としても使える。とにかく組立途中の模型を動かしたり置いたりする時はこの手袋が大活躍です。

皆さん経験があると思いますが、塗装したプラモやフィギュアを素手でさわった時、塗装がハゲたり、指紋がついたり、指の汚い汚れが塗装面に乗り移ってしまったりします。どうやらオジサンの指の間からでる「変な液体」が塗装に非常に良くないようです。

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

上記の画像のような「とんでもない量のオヤジ液の放出」は幸いにもまだ私には経験ありませんが、緊張した作業を続けていると、知らず知らずのうちに結構な量の手汗をかいていたりします。その手汗に含まれた「オヤジエキス」が美しいフィギュアの柔肌を蹂躙し、一輪差しの花が「ボトッ」と落ちるように、フィギュアの肌寿命と私のSAN値をざっくり削ってしまうのです。

今回の一連の模型道具紹介のブログの失敗談で幾度も出てきた私のトラウマ「邪神の烙印事件」で完成間際のワクワク状態からのSAN値ゼロを経験し、「顔面からのダウン→ピクピク芸」というアメリカンプロレスの王道ムーブを自宅で披露して以降、私はとにかく素手で塗装済のフィギュアは「極力さわらない」ことにしています。

フィギュアを素手でさわる=塗装膜あぼーん。という感覚なのです。「オレは指から液でねぇし。」という若く幸せな人もいると思いますが、それでも伸びた爪が塗装面に当たってしまったり、うっかり手が滑ってフィギュアが落下してしまうなど、不慮の事故はいろいろと起こります。それがこの手袋で防止でき、もし塗料などで汚れてもバンバン使い捨てられるという、まさに「邪神の侵略」に対する「旧神の加護(エルダーサイン)」といえるでしょう。

さらに、このゴム手袋、内側に滑る粉が塗ってあり、ゴム製なのに装着は一瞬。「スルリ」「パチン」とはめられるのです。この感触がたまらない。

イメージ 6

作りかけの美少女フィギュアを前にして、「ウフフフ・・」と笑いつつ、このゴム手袋を「パチン」・・・「パチン」と両腕にはめるとき、まるで身動きのとれない美少女にナニカをしようとする「怪しいドクター」のような気持ちになり、高揚感で「SAN値急回復」「集中力アップ」「回春効果」などの副次的ステータス上昇効果が得られるという素晴らしさ。

リアルな女性がこの有様を見たら、即「おまわりさん、この人です!」と叫びたくなるような怪しさ感満載のシュチュエーションでも大丈夫。これから行うのは一点の曇りもない創作行為。第三者的には目を背けたくなるような「いかがわしさ」でも、犯罪行為にはあたらない。

旧神の加護を叫びつつ「実はお前が邪神そのものだろーが!」というご指摘もあるかと思いますが、こんな素敵なアイテムはそうそうお目にかかることはできません。ガレージキット作成における安全面の万能アイテム且つ暗いヨロコビをも体験できる極薄ゴム手袋。個人的にオススメです。

これまで6回にわたってフィギュア製作に現在私が使用している道具と、その道具たちを使う理由、過去のフィギュア製作の数多くの失敗談を語ってきました。道具といっても決して高いものは所有しておらず、「この程度で作ってんのか?」と皆様小馬鹿にされたのではないでしょうか。

これ以外にもいろいろ購入してきてはいるんですが、結局「良く使う道具」ってのは限られてきます。私レベルでは沢山道具があってもとっちらかるだけですし、バイクの整備用具もそうですが、道具は数より習熟度。どーせフィニッシャーさんのようには上手に作れないし、今の道具すら使いこなせていない現状で買い足しても宝の持ち腐れですので、今後もしばらくこの道具達で作っていくことになるでしょう。

道具より顔をもっともっと魅力的に描けるだけの絵心と技術が欲しい。それが現状の課題です・・。