前回に続きまして、グリズリーパンダちょい置きセイバー製作記です。今回はディスプレイベースとも言えるカップ麺の製作について書いて行きたいと思います。
fate知らない方は聖杯ヌードルのカップに仕込んだネタには全くついて来れないと思いますがご容赦下さい。
(原作に忠実に聖杯(泥)ヌードルの「ゆであがり」は2週間、冬木氏特産品です。企画は遠坂食品、TO-SAKAのロゴ入りです。)
まず用意するモノは日清カップヌードル「ミニ」です。
通常サイズのカップヌードルでは、カップ麺部分が大きすぎて、セイバーさんとのバランスがイマイチなので、あえてミニを使います。
次に用意するのはお湯と箸。そうです。とにもかくにも、このカップ麺を食して空にしないと何事もはじまりません。常時腹ぺこでラーメンの完成を心待ちにしているであろうセイバーさんには申し訳ありませんが、安全のため、中身のないカップ麺を押さえていただくことにならざるを得ない。
(↑・・万能の器!(笑)・・聖杯は本来は万能の願望器であるはずが、空けてみればヒドイとしかいいようがない中身で、今ではこの呼称は、ほぼネタとして使用されていますね。)
容器を空にしたら、中性洗剤で何度も洗います。いやーとにかく臭いが落ちません。ここを中途半端にすると、独特のラーメン臭漂う切ないフィギュアになるので、頑張ってにおいを落とします。そして、空になったカップの底、セイバーさんを設置する方向と反対側に、石でも鉄でも何でも良いので重りを固定します。
上にのっけるセイバーさんはもともとフタ押さえに使用するため、結構重量があります。そのため空のカップ麺ですと、あっさりひっくり返る可能性があるので、その対策に重しを入れておかなくてはなりません。
(↑当然ですが、このラーメン、中身の大部分はこの世全ての灰汁(あく)と泥。もはや消費者庁にクレーム必至の「世も末ラーメン」です。企画は遠坂食品、製造は間桐製麺所、販売は言峰購買部。麺は今をときめくイリヤ麺です。)
(アレルギー物質表示。)
ここまでできたら、カップ麺側の準備は十分ですので、いよいよ聖杯ラーメンのデザインに入ります。
こっから先はもう、自分好みのデザインとネタを可能な範囲でカップ麺に仕込み、豪奢にデコりつつ、楽しみながらやっていくだけなのです。・・・・が・・・
いつも使っているイラストスタジオを使い、イチからデザインをしていったのですが、しかし、実際やってみると、このデザインの実に面倒くせーこと!!
なんせ、ラーメンの外側って、解体すると扇形に湾曲してるわけで、フツーに文字をテキストで打っていくと、ラーメンの外側に巻いた時に文字が上に反り返ってしまうわけです。そこで、カップ麺に巻いた時に文字が可能な限り水平になるように、何文字かごとに文字の角度と位置を調整し、扇形のアールに沿うようデザインしていかなくてはならない。
こんなめんどくさいとわかっていたら、このフィギュアはきっと買わなかったでしょう。しかし、「模型は作り始めたらとにかく最後まで完成させる」というのが、自分の中での鉄の掟。「もういやだぁあぁああ」と叫びたくなるのを何とか押さえ、ほうほうの体で完成させました・・・。
(↑このデザイン原案はアップローダーに http://s3.gazo.cc/up/53502.jpg 、 http://s3.gazo.cc/up/53503.jpg にアップしておきました。「このフィギュア面白そうだから俺も作ってみたい」という方は、ダウンロードして使って下さい。87%くらいの縮小率でコピーすると、カップヌードルミニの外周にぴったり合うはずです。)
デザインができたら、後は完成まで一直線。これを上質紙に印刷し、空になったカップ麺に巻くだけです。その際、カップ麺の色が透けますので、カップ麺に事前に少し厚手の紙を一枚巻いておくと良いと思われます。
このフィギュア、色を塗らなくてもカラーレジンでなかなか良い色がついていますので、後はカップ麺に凝ると、なかなか面白くなると思います。
常日頃の模型製作の合間に息抜きのつもりで作っても、fate好きの方にはニヤリと笑っていただけるものになるのではないでしょうか?
これでセイバーさんの製作記は終了です。お粗末様でございました・・・。
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