vispo ジャンヌ・ダルク製作編、今回で最後です。今回は小物やベースについて報告して製作記を締めようと思います。
このジャンヌ・ダルク「馬の手綱」と「あぶみ」は革紐を自分で調達して自作する必要があります。革紐はちょっとしたディティールアップなのですが、やるとやらないのでは全然仕上がりが違います。


色をある程度合わせてあるのでわかりにくいとは思いますが、馬の口元にあるシルバーのメダリオンからジャンヌの左腕までが革紐です。残りは塗装。太さが微妙に違うのでわかると思います。
革紐は手芸店で3㎜の茶の革紐を700円ほどで買ってきて、この革の色加減を見ながら、馬に塗る革部分の色をせっせと調合しました。ぱっと見「どっから革紐か簡単にはわからない」程度に色あわせができればまぁ十分というところでしょう。
馬本体に張り付いている革紐部分の塗装は筆塗りです。「全てをエアブラシで塗装しちゃう」っていう方もいらっしゃると思いますが、エアブラシだと塗膜が薄いため、塗料皿で調合した色から少々色味が変わってしまうので、やっぱここは息を止めて筆ですね。筆でできる少々のムラも革っぽさに一役買ってくれます。
ちなみに私は細かい塗装部分はほとんど筆で処理してます。「筆では綺麗に塗れないよ。」という意見もあろうかと思いますが、何せ自分が模型を作りはじめた時(ファーストガンダムのガンプラ。太ももが接着で膝しか曲がらない頃。)は、全てが筆塗りだったのですから、今もできるだけ古き良き手法で勝負してます。
筆は良いですねぇ。なんか、塗装してる感があるし、筆で綺麗に塗れると「やってやったぜ」的な満足感があります。(←単に超絶マスキングが面倒なだけであるともいえます・・。)

同様にあぶみ部分も革紐でディティールアップです。あぶみの革紐は鞍と本体の間の隙間に爪楊枝でグイグイ押し込んで固定してるだけです。革紐に厚みがあるのでこれで十分固定できます。リアルではこんな止め方ではすっぽ抜けて股関節亜脱臼ものですが、模型はコレで十分。下手に瞬間接着剤をつけてつけて押し込むと、塗装が剥がれる恐れもありますので、差し込むだけっつーのは実にお手軽かつ安全ですね。

続いてベース。これも木の台だけでは、味気ないのでちょっとジオラマ的に、中世の石畳を再現してみました。はじめは土の表現も視野に入れていたのですが、妻から、「このジャンヌには寒々しい石畳が合うのではないか?」と指摘され、急遽石畳に変更しました。

使用したのはamazonで購入したミニレンガ2袋。これを木製のベースに並べて取り付けていくわけですが、強度が必要な馬の足下は2液混合接着剤。その他の部分は接着剤がもったいないので強力両面テープで固定していきます。
並べただけではただの赤レンガで色も均一でメリハリがないので、80番くらいの超粗めサンドペーパーで白っぽくなるまでどしゃーっと適当、ランダム、かつ豪快にヤスってしまいます。するとどうでしょう。あっという間に使い込んだ地べたの石のような質感に。
そりゃそうですよね。本当に地面に引いてあるレンガと同じ素材なんですから、ごしごし削ってヤレタ感を与えてやれば、もうそれだけでリアル地面。
レンガだけでは寂しいので、昔作ったジオラマの余りのミニネイチャーをチョチョイとのせれば程よく地面の完成です。
それでは最後に完成品をぐるっと回してジャンヌの製作記を終わりたいと思います。





おそまつさまでした。
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