前回のブログの続きです。完成済のvispoさんのジャンヌ・ダルクの製作のポイントを上げていきます。

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 まずポイントの第1はかなりの大型キットであり、重量もあるということで、ベースへの固定と各接合部の接着強度を十分取らないとやばいということ。幸いにもパーツの接合部はそれなりに広く芯棒は入れやすいので、仮組みしながら重量のかさむところはこの段階で芯棒を2本、3本と入れて、ガチガチに固定していきます。

 とにかく後日の組立で苦労しないよう、仮組みはみっちりしっかりやった方が良いと思います。

具体的に強度に気を遣ったところは下記の通りです。(写真の赤は2㎜真鍮棒。黄色は1㎜真鍮棒。青は0.5㎜真鍮棒です。)

①鞍込みで10分割された馬の強度の確保。(馬はキャスト厚がありパーツが重く大きいため場所によっては歪みによる隙間が大きめに出ます。これを丁寧に処理しないと格好がつかない。後ろ足は全ての本体重量を一手に引き受けますので、下半身は接着強度を十二分に確保する必要があると思われます。)

 馬については二液混合エポキシ接着剤で固定した後、裏側からMr.SSPを塗りたくって固定しております。ここまでやれば絶対安全の強度と言えるでしょう。

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②馬とベースの接合強度の確保。(コレは言わずもがなです。製作途中、後ろ足に長めの芯棒を刺して、製作用の固定台に置いていた時でも馬は前後にフラフラ傾く傾向がありましたので、可能な限り太い芯棒とかなり多めの2液混合接着剤でベースにガチガチに固定しないとヤバイ。)

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③ジャンヌと馬の接合強度。(ジャンヌの重量もかなりのもので、鞍とおしりの接着面積はかなり少なく、太ももから馬本体に太めの芯棒を貫通させ固定しないと、ジャンヌが後ろに転げ落ちます。仮組段階でもマスキングシールの仮止めだけでは、固定力が足りず、2回ほど落馬しています。)

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④ジャンヌの旗を持った右腕の強度確保。(旗を持った右腕は真っ直ぐ横に伸ばされていますが、旗が重いためかなりの重量がかかります。この伸びた腕の強度はしっかり確保したいところです。肩の部分は念には念を入れて2㎜と1㎜の芯棒を2本入れます。また、旗も手のひらにガッツリ固定しなくてはなりません。旗を持つ手首部分は差し込み式なのですが、旗部分が重いため、旗を傾けると重量に負けて手首がクルンと下にまわってしまう恐れがあり、その対処も必要になるでしょう。)

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私が今回のモデルで芯棒を入れた部分を透過図で記載しておきますので参考になれば・・・。私は太い芯棒1本より、細い芯棒を何本か入れる派です。芯棒は2㎜と1㎜と0.5㎜を使い分け、3㎜の太いものは使ったことありません。3㎜が必要なところには2㎜と1㎜の2本をぶち込んだ方が強度を確保できるような気がするんですよね。なんせ3㎜はカットするのも大変ですから。芯棒入れは地味でイヤーな作業なんですが、キャストモデルでは最も重要な作業の一つですので、製作記の最初に持ってきました。

次回は顔のお絵かきについて書こうと思います。