それでは夏のV7特集。ビチューボサスの顛末記のその2をお送り致しま~す。

ChatGPT Image 2026年8月3日 10_25_26
(最近ちゃー子と名付けたAIをアシスタントに使うようになりました。AIに「イタリア国旗を背景にして、ビチューボとモトグッチのロゴをカッコ良く配置」って指示するだけで、こんな画像も簡単に作れちゃうんですけど、逆にAIの限界もかなりわかってきています。)

私が前後のサス交換を実施したバイクは「ダイナ」「V7」ということになっており、ダイナにはオーリンズ、V7にはビチューボを奢っております。でも、それについてはこのように感じる人もいると思うのです。

「え?どっちもエンジン低馬力で、サス交換したってそんなスピード出るバイクじゃないじゃん。」

「そんなバイクに大枚はたいてサス交換なんて無駄じゃね?」

「ガッツリ走りたいんならHAWK11に乗ってりゃいいのでは?」


いや~おっしゃるとおりなんじゃが(笑)V7はわざわざ「スペシャル」という、スポークホイールにフロントチューブという、走りがもっともヘタレでオールドなグレードを選んでおりますから、そこに高性能サスを投入するのは「意味不明じゃね?矛盾してね?」ってフツーなりますよね。

でも、私のカスタムの方向性って、「アベレージやタイムを上げるため」とか、「絶対的な走行性能を高めるため」のものではないから、そこは問題ないんです。

バイクって、ある程度乗り込んで、そのバイクが好きになれると、「ここが改善されれば、もっと好きになれるのにィィイイイ!!!」(ジタバタ転げ回る)ってところが出てくるもので、それをなんとかするために、あーだこーだやっているのが私のカスタム。逆にいうと、改善する必要がなければノーマルから一切触らないので、バイクやメーカーによってカスタムするかしないかが両極端になる。そこはある時期からずっと一貫してる気がします。

海外モノやマイナーメーカーは作りにメリハリがあって、コストをかけるところと、かけないところの線引きがクッキリしてるところがあります。それが走りの個性になっている部分もあるのですが、その一方で、日本の環境では足かせになったり、バイクのバランスとしてはどうかな・・って感じるケースもままあったりします。

そして、そんなバイクほどカスタムの体感効果は大きくなる。80点のサスを90点のレーシングサスに変えても加点は10です。しかも加点の10点は公道ではなかなか実力を発揮できなかったりする。しかし、50点の弱サスを80点のストリートサスに変えれば、加点は30。3倍の効果が見込める上に、公道速度域でもその効能をたっぷり味わえちゃう。

CB1300SFは「ノーマルのSHOWAのデキなら公道仕様には十分で、オーリンズまではいらない」と判断し、SPではなくノーマルを選択しました。CBのノーマルとSPの差額は37万円でしたが、あえてそっちをゴッソリ削って「V7のビチューボに全部回した」ってイメージです。私にとっては、その金額を穴の少ないCB1300を盛る方向に投下するより、「V7の穴を埋めるのに使った方がいい」って判断したわけです。

ちょっと足りないな~って日頃から感じている部分の質を上げると、バイクは一気に光り輝くんですよね。その証拠に、オーリンズは私とダイナの付き合いを大幅に長持ちさせてくれました。良いパーツで欠点を消すと、バイクに対する「好きの感情」が爆上がりします。もうね。

「バイク小屋に布団を引いて、バイク横にして一緒に添い寝したくなる。」

くらい。実にキモいですけどサス調整が決まるとそれくらい愛着が増しますから。

ビチューボに大枚をはたいたのは、そんな「好きの増進」を求めてですが、乗り出した最初の印象はどうだったか?

「はい!ダミだコリャ!!」

調整前とはいえ、大枚はたいてバイク屋を出た後の乗り出しの印象が「ダミだコリャ!」は魂が砕けるものがある。具体的に言えば、

「ハンドリングも衝撃吸収もメチャクチャでござる」

フロントは接地感が全くなくダルダルだし、リアは路面の段差でソコソコのアトミック・ドロップ状態。あのリーンからステアリングがナチュラルに入っていくV7の美しいハンドリングなど見る影もなく、バランスが大きく崩壊している状態です。一応、「走ることは走る」ってだけ。

ダイナでフロントを組んだ時も同じでしたが、ディーラーや販売店ってチューニングショップではありませんから、サスを組み込んでくれこそすれ、調整まではしてくれません。そんなことはそもそも依頼してないし、私は組み込んでくれさえすればそれでいいと思ってる。で、そんなツルシ段階でのリプレイスサスの乗り味は、この程度ってことなのですよ。

ある程度バランスが出てれば、「さぁ、そこからじっくり詰めようか♡」ってなりますけど、そこにすら至っていないのが現実。もう乗った瞬間、検診結果が「要医療!!」っていうのは明確にわかりました。

このまま走っていても絶望の淵に沈むだけなので、バイク小屋へと一直線。取り急ぎ停止状態でのサスの初期設定を行います。

「なるほど、サグ出しですね?」

って思った人、はずれ~。初期設定つっても、この私めは、サグ出しなんてしませんよ(笑)

「え?サグ出ししないの?マジかぁぁぁあ!!」

と衝撃を受けた方、あのね。この私がメジャーもって何㎜?とか緻密なことやってるワケないでしょ?そんな常識的なことをやるキャラに見えますか?そして皆さんも、「そんなマトモなやり方」を私に1㎜も期待してませんよね?どっちかというと、「コイツ今度はどんなとんでもねぇことやり出すんだ?」って期待してますよね?

昔2ちゃんで「ここは便所の落書きじゃねぇんだ・・」ってセリフがありましたけど、このブログはマジに便所でテキスト叩いてるという「真性便所の落書き」なんですよ。便所の落書きに、黒板の数式のような完璧なやり方を求めてもしょうがない。私に知識や正しさを期待している?あなたは、このブログに求めるものが根本的に間違ってます(笑)

これから私が展開するのは、あなたの決して知らない不思議なサス調整の世界。


「そう、これからブログ終了まで、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間の中に入っていくのです」

さぁ皆さんご一緒に♬

デデデデデデデデデデデデデデデデ、デデーン♩デデーン♬(←ウルトラQのテーマ)


えーと、これから私がやるのは、同じ初期状態でも「サグ出し」ではないんですよねぇ。あえていうならば、「実走にあたって許容可能な乗り味にするためのプリロードの仮決め」です。私の走る路面は日本道路公団に見捨てられてる地方道だし、タイムではなく体感の気持ちよさを求めているので、実走調整がメインになる。このため、停止状態の調整にウェイトを全然置いていないんですよね。

かといって、ズレまくったヤバい乗り味をなんとかしなきゃ実走する気にもならないので、今回のビチューボぐらいフォーカスがズレちゃってると停止時での「目安的調整」が必要になってきます。千鳥足で進むにも「ドブに落ちない程度の幅におさめてからはじめないと危ない」ってことですね。

そんな私の仮決め方法はメチャ簡単。まず、同じネイキッドの※しび江さん※や☆しび乃☆のリアを手でウンウン押してみます。そして、そのクッション性の感触を体に覚えさせます。それをベースに、同程度の感触になるようにV7のリアのプリロードを調整しちゃいます(笑)

「ふざけんなボケェェェエエ!!」

「オィィィィイ!!乱暴過ぎんかぁぁああ?」


って皆さんのツッコミが聞こえてきそうだし、サグ警察に逮捕監禁されそうですけど、「初期設定の手法にやたらこだわる」って、目的と手段が逆転してる気がするんですよ。サス調整で重要なのは、

「自分の走りの中にある正しさの認識」

と、

「そこから生まれるコダワリの成就」

であって、「調整方法の正しさ検定試験」を受けてるわけじゃない。

私は常々思うんですけど、趣味の感動に数値を入れちゃ駄目なんじゃないかと思うんですよね。数値が入ると「自分の感動が数値的正しさに影響を受けたり、引っぱられたりしちゃう」からです。

ショップのように時間をかけられず、実走で詰める時間もないなら、サグ出しは最も合理的で正解に近い回答でしょう。でもこっちはこっちで、「セコイヤの樹齢のような悠久の実走時間」がある。

ネット時代になると、みんな「お手軽な正しさ」を求めがちですが、バイク選びもサス調整も、リスクさえなければ、失敗すればするほど経験値が積み上がっていく。その経験こそが財産だと思うんですよ。加えて調整式サスって一度入れちゃえば、やり直しし放題だから失敗してもな~んも問題がない。こうなると大事なのは才能でもセンスでもなく、「より良いものを求めていく粘着性」になってくるし、存分に楽しんじゃえばいいんです。

話が脱線しちゃったので、再びリアサスの話に戻りますが、リアのクッション感覚って、バイクのキャラ付けで違いはあれど、同カテゴリーのネイキッドなら、大概一定の範囲に収まってます。そこで、初期調整にあたっては我が家のホンダネイキッド2台を、

「仮決め用、超高額巨大体感比較測定器」

として使っちまおうというわけですよ(笑)

サスのプリロードの仮決めするだけなのに、こんな贅沢な測定器があるだろうか?サグなんて、ふつうはタイラップかヒモでしょう?こっちはダブルCB。はははは!!圧倒的じゃないか我が軍は!!もうね。我ながら興奮が止まらず、バイク小屋の横でサンライトイエローな黄金水を2回も放出してしまいましたよ。(注・バイク小屋にはトイレはありませんし、私は頻尿です。)

「そんなこといわれても、自宅ガレージに他のバイクないんだけど?」って人。問題ありません。調整工具持ってレッドバロンやバイク王へ走るのです。そして、そこに並んでる同カテゴリーの中古バイクを探し、「中古バイクのサス抜けがないかどうかチェックしてる」的玄人風仕草でリアを押しまくり、その感触を忘れないうちに駐車場へ走ってサス調整しちゃいましょう(笑)

もはや他人の料理に指突っ込んで味見しながら、自分の料理を作るも同然の盗っ人行為ですが、中古バイクのリアを押したって、別に商品価値が落ちるもんじゃなし、こちらはもう資金投下して後には下がれぬ崖っぷち。面の皮を足の裏の皮より厚くし、泥をすすってでも正解にたどり着く必要がある。

黒い三連星
(我がガレージの★黒い三連星★。AI臭い絵の典型です。定量的数値設定が大得意なAIは写真から15分でここまで出力できる。最初はスゲぇぇ!って思うんですよ。でもここに「手作り感」や「私の好み」を反映させようとすると1ヶ月かけても無理そうなんです。アナログな人の感覚をデジタルの数値で置き換えるってできない。実走セッティングとサグ出しの関係も同じかもしれませんね。)

リアはそれでいいとして、問題はフロントの接地感のなさです。これは何とかしないとヤヴァイ。とりあえず納車時のサス設定を確認いたしますと、プリロード、伸び側減衰、圧側減衰ともに全抜き状態。なるほど~。理屈はわからんが、フツーに考えて、こんなもん接地感が出るわけねぇ(笑)

とりあえずプリロードを全部締め込んでみます。で、その状態で基準点を作りましょう。これをやらないと「何回転緩めた」ってのがまったくわかんなくなるから、とりあえずプリロードを完全に締めた状態で、コンプレッションのCとリバウンドのRがついている三角形の頂点にマスキングテープを貼っときます。

ビチューボは、プリロードを全部締めたところでまだサスは十分動くので、「締めきったところから調整した方が正解が近いにゃ~」ってことで、とりあえずフロントプリロードは締めた状態から抜いて調整していくことにします。

続いて減衰も、伸び圧ともに完全に緩んだ状態から、全部締めてみます。

「うぉぉぉぉおおお!!棒サスになっちまったぁぁぁぁ!」

もうね。押せども引けども1㎜も動かなくなりましたよ。これで走ったら確実にヤバい。減衰は20段調整ですが、完全に抜くとバネサス。完全に締めると棒サスという状態。これについては伸び圧ともに、中央値から始めることにします。適当な初期設定で準備が整ったらいよいよシートバッグに調整工具を積んで、実走の旅に出発。

この時点でもう納車時より圧倒的にまともに走るようになってるし、純正サスとは「踏ん張り」「ダンピング」「減衰能力」など、全てがまったく次元が違っている。ただし、いろんな面で自然さはまだまだ純正サスにはほど遠い。

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(高級感漂うフロント調整部分のアップ。マスキングテープがしょぼい。ヘンな形ですが17㎜のソケットで回せちゃう。今は12分の1回転とかそんな感じの微調整に入ってます。)

私の好みって、「特定の用途で最高」っていうものではなく、どんな公道シチュエーションでも、乗り心地やブレーキング、ハンドリングが「しっかりとしたバランスでまとまってること」なんです。これって純正が目指してる方向性と同じなんですよね。

しかし、「それが一番の沼である」ってことは、自分でサス調整してるからよくわかる。テレスコサスって、あちらを立てればこちらが立たずだから。

私が純正を尊重しているのは、コストを含めた限られた条件の中で、コンセプトや個性なんかも盛り込みつつ、バランスがしっかりととられているからです。だから純正で満足できていれば、変える必要なんてまったくないと考えてるんですよね。

特にバイクの中にはサスとシャーシとタイヤ、エンジン出力、それらが全て混ざりあって一体になってるような馬鹿げた自然さを実現してるものがあり、「こんなの神調整じゃん・・」って感じちゃうバイクもある。そんなレベルに達してるバイクはカスタムどころか、タイヤ銘柄を変えただけでもバランス崩れそうで、何にもできないんですよね~。(CBとかGLとか)

ということで、リアのプリロードでケツの喜びを探りつつ、それに合わせてフロントのプリロードを調整し、またリアをやってフロントを・・。そんな千鳥足を繰り返しながら、自分が「ここら辺でええわ♡」と思える乗り味を探していきます。

フロントの調整はかなり繊細なので、プリロードを緩めても締めても「感触がイマイチ良くならないにゃ~」って場合は減衰を触ります。こういうのは感覚だから文章じゃ伝わりません。ネットを見るより、自分で乗ってイジりまくった方がよっぽど早い(笑)

セッティングが詰まっていくほどフィードバックって、

「明確な違和感→乗れるけどまだなんか気持ち悪い→良くはなってるけど、ほんのちょっと不安→フロントの鼻の入りの感覚がイマイチ馴染まんな~・・」

みたいな感覚的なもので伝わってきます。

どんな趣味でもそうですが、第三者に自分の目指すところを理解して貰うためには、

「自分の感じている微妙な感覚をセッティングに反映できる言語に置き換えなきゃならない」

じゃないですか。でも、アホにはそれができない。

うまく伝えられない以上、他人に自分のベストセッティングの実現を求めるのは無理筋だし、コダワリが明確かつ、ややこしく微妙になればなるほど、人に理解して貰うのが難しくなる。正直、公道での乗り味の好みなんてライダーの歴史が積み上がった結果、各々のライダーの中にだけ生まれたもので、その人の生き様みたいなものじゃないですか。そこを尊重するほど基準が意味をもたなくなる。だから好きが明確になるほど、最後は「自分でやるしかないし、それでいい」ってことになっちゃうんですよ。

ビチューボに替えてから約1ヶ月。ちょこちょこ乗っておりまして、「ほぼ大枠で気持ちよく走れるところまできてるな~」とは思ってます。現状の設定はリアのプリロードはセンスタかけてスプリングが手でクルクル回るゼロプリロード付近から、アジャスターを7㎜くらい締め込んだあたり。伸び減衰は一番弱い設定。フロントのプリロードは全閉から1回転+5/12回転戻し。伸び減衰と圧減衰はいずれも、完全に締めたところから12クリック戻し。そんな感じ。

これからブッシュとかシールとかスプリングが馴染んで、サスの動きがもっと丸くなってきたら、この設定はまた動くだろうし、私がこのサスの性能を引き出して、より高負荷をかけられるようになれば、その時はまた変わると思うけど、当面これでいいかな・・って思うところまでは来ています。

ということで、今回も長々と書いて参りましたが、すでに6000字を軽く越えちゃってます。やばくね?これ以上は「読経ですか?」ってことになって参りますので残りは次回。最終回は調整後のビチューボサスの率直な印象と、ノーマルサスとの比較。そして、私が経験しているもう一つの社外サス。オーリンズとの印象面の違いを私の完全主観でお送りしたいと思います。

それではまた~。




(オマケ漫画「セクハラ調整の末路」)
プリロード出し2.3
ブログイラストプリロード出し2p1
(漫画にするとあまりにもセクハラな状況に(笑)添い寝どころか孤独死オチとなりました。リアル女性で同じことやったら人生終わります。ちなみに漫画はAIではなく、全て手作り。効果線や背景素材のみAIで出力し、効率化してます。)