先日夏ヘッダーに更新いたしました。背景を季節ごとに変えていくので、3ヶ月ごとにヘッダーの更新時期が来るってことになるのですけど、それをすっかり失念していて、週末に「夏休みの宿題状態」でヘッダーを作成しました。デザインを使い回すことにしたのは良いけれど、更新を忘れがちになるってのは盲点でした。

ブログ記事2
(こちら昨年のヘッダーです。アニメ仕上げ。ダイナは華麗にヘッダーを飾ったのはいいけれど、エンジンマウントの不良で夏場はずっと入院という倒れ込みでした。哀れ。)

当ブログのヘッダーデザインは、季節ごとに新規に描き下ろしていたんですけど、昔はブログに漫画入れてなかったから、余裕があったんです。でも、漫画もヘッダーも・・ってなるとさすがに大変なので、春から「一気に6台を登場させて固定する」って戦略に舵を切りました。ただ、この方法にはリスクがあって、そのうちの1台が売却とか廃車になったりすると、そこが黒塗りの魔空間になる。オィイイイ!そんなヘッダー不審すぎるんだが?

そのリスクを承知しつつ、あえて今のヘッダーにした理由は、「当面この6台を変更することはないだろう」って考えたからですね。

普通複数台持ちというと

「重いバイクと軽いバイク」

「大排気量と小排気量」

「オンロードバイクとオフロード」

あたりになってる人が多いと思いますけど、私の場合は全てが大型オンロードで、6台構成というイカレっぷり。完全な浪費バカじゃないですか。財布の紐がゆるいを超えて、財布に紐がない状態。自分でなきゃ殴ってます。しかも、排気量の平均が1296cc、車重の平均が272㎏。もうね。戦艦クラスばかりで、兵站が破綻する典型ですよ。なんでこうなったかって言うと、排気量がでかいほどトルクに個性が強くなり、フィーリング面での「味変効果」が大きいからです。

実用ではなく、趣味で乗っているからこそ、同じ味にずーっと乗り続けるのって難しいんですよね。旧車がいまだに走っているように、バイクって耐久消費財としては、相当長持ちするものです。しかし、皆それなりのスパンで買い換えていて、乗り潰すまで乗るって人は少ないと思う。私はバイクと長く付き合いたいって思っているタイプですけど、短期で買い換える人を否定するつもりもないんですよ。だって、昔の私がその典型でしたから。

趣味人なら特定のバイクに乗れば乗るほど「他のバイクはどうなんだろう?」っていう欲求が必ず出てきちゃう。ベテランになり、一台と末永い旅路を共にする人もいるけど、ハーレム願望が爆発し、節操がなく迷走していく人も数多く、私は後者に分類される。バイクブームが終わってるのに、私のブームはまったく去る気配がなく、一人で入水自殺みたいにズブズブと沼に沈んでるんですよね。

ちなみに、私はどんな趣味でも箱推しではなく単推しです。それは昔からのポリシーで、そのメーカーの全ての商品がイイなんてのは「単なる思考停止である」と私は考えてる。だからいろんなメーカーから、推せるものを選んでます。今はホンダが多いですけど、これはエンジンの相性で選んでるからしょうがない。ホンダはエンジン屋ですから、エンジンのバリエーションの面でいろいろ有利なんですよね。

私は常々「ハーレーオンリーの人達は凄く損してる」って考えてますけど、それは他のメーカーのエンジンやバイクを味わうことによって、「ハーレーのフィーリングや価値観がさらに光り輝く」からです。

ハーレーから国産に浮気すると「裏切り者ォォ」みたいに言われがちですけど、それは違いますから。ファッションでハーレーを選んでいる人は別だけど、こと機械が好きでバイクに乗るなら、空冷Vだけでバイクの世界が完結しちゃうのは実にもったいないと思う。

バイクってあちらを立てればこちらが立たずなんて了見の狭いものではなく、アッチもコッチも立てることによって、どいつもこいつも輝くようになるという、実に素敵な相関関係にあるのです。

実際6台所有してみて、どのバイクとも等距離でフラットにつきあえているし、そこにヒエラルキーが生まれてるわけでもない。国産勢、海外製、カテゴリーにかかわらず、一番は何か?っていう概念自体が私の中になくなってて、そこには私とバイクの関係性とバイク相互間の対比関係があるだけなのです。

よく上がりのバイクっていわれますけど、上がりのバイクを決めるっていうのは、私から見ると「味変を放棄する」って宣言なんです。でも、「それって無理じゃね?」って私は最近思うんですよ。食事だってどんなに美味くたって「一生幕の内弁当で・・」ってキツイじゃないですか。和食でも寿司とかラーメンとか食べたいし、洋食やイタリアンの味を知ってしまったら、それがない生活なんて超寂しい。

しかし、その一方で、味変のウマさにハマると、味変を求めて次々と買い換えたり、タガが外れた複数台持ちという、「味変地獄」に陥っていく弊害もある。ヘッダーで6台とか並べて、「味変が~♡」なんて言っているようなバカは、すでに常識がどっかいってますから、狂人認定されてもやむを得ないと思う。

そもそも多数台持ちって、家族のいるバイク乗りにとっては「地獄の入口」じゃないですか。なぜなら、調子こいて台数を増やすと「ラブレター・フロム・カナダ」ではなく、「離縁レター・フロム・家内」になってしまうからです。

ある日突然、妻から離婚届が書留で送られてきて、めぼしいバイクは売却され、財産分与にあてられる。まさに世界の崩壊ですよ。世の女性にとって高額な機械系に浪費する男って「夫として一番エンガチョ」な人種ですから、そうならないように、まずは配偶者にシッカリとした説明責任と、ご理解、ご協力をお願いし、承諾を賜る必要があるわけです。妻にバイクの購入報告をするときの気分って、株主総会で営業赤字を報告するときの気分と同じだと思うんですよね。

私も聖帝様の怒りを買わぬよう長年苦悩して参りましたが、コケて痛い目を見てもゾンビのように復活し、バイクに跨がっていく姿を見て、

「症状固定」

「治療不能」

「もはや狂気」

と認定されたのでしょう。3年前に聖帝様から「勝手にしたら?」的な、自由裁量権を頂いております。このように家族が治療放棄した例は別にして、一般のライダーにとって複数台持ちのハードルはそれなりに高いでしょう。

でも大型2台くらいなら「家庭内詐欺でなんとかなるのでは?」とも思うんです。

だって、「新しいバイクを買うときに、今のバイクを下取りに出さないだけ」でアッサリ2台持ちになれる理屈ですから。奥さんには「今は中古相場が安いからもうちょっと上がってから売るよ♡」って宣言して、売り時を失った塩漬け株のように、そのままずっと持っていればいいんですよ。

数年後、家庭内の信用度はダダ下がりになるかもしれませんが、そこから生まれる味変ライフは、バイク生活をとっても豊かにしてくれると思う。2台持ちに圧倒的なプラスがなければ、私はそもそも6台になってないですからね。

また味変がバチッとハマるとあまり乗り換えなくなるから、「次々乗り換えるより結果的に安い」というメリットがある。バイク同士のセットメニューの相性が良いと、買い換えが抑制されるんです。実際、飽きっぽい私がダイナ17年目、ゴールドウィングについてはF6Bが7年、きんつば嬢が6年目で、通算13年です。なんでこの2モデルとこんなに長く付き合えているのか?というと、コイツらは私が独自認定した「味変世界最強タッグ選手権王者」だから。

ハーレーの空冷Vツインとゴールドウィングの水冷フラットシックスは、味変効果が抜群で、この2つのエンジンとは、もう離婚できない気がしてます。日常領域でツインの鼓動の快楽に全振りしたのがハーレーなら、マルチシリンダーのトルクの艶を極めたのがゴールドウイング。この両エンジンは、クルーザーのエンジンとしては西と東の両横綱で、並べるとメッチャ輝くのですよね。シャーシの考え方も対極ですし、ホンダとハーレーのタッグってのは、お互いの欠点の相互補完になっていて、つけいる隙がないんです。

DYNAきんつば3.1
(タッグチームとしての実績と歴史が長いので、ボケとツッコミも安定。こいつらはガタイも態度もデカい古参兵なので、車検や修理でガレージからいなくなると、凄く寂しい気分になる。)

バイクが2台あると片方が車検とか修理に出ても、もう1台あるからバイクライフが途切れないというメリットもある。最近は店舗を絞りディーラー専売制になっているので、バイク整備や修理も長期化してますが、そんなときでも上がりをせっつかなくていいから、大人な振る舞いの顧客になれる。トラブルに対して大らかに構えていられるし、メンタルも安定します。抜けるような晴天の休日にバイクがないと不定の狂気に陥るのがバイク乗りですので、それを回避できるのは非常に大きいと思う。

ことほど左様に2台持ちの味変タッグは素晴らしい相乗効果とバイクライフの安定を生むのですが、私の最大の誤算は、味変欲求が突き抜けてしまい、2台だけじゃおさまらなくなってしまったこと。クルーザー時代が長く続いた後に、スポーツバイクに乗りたくなり、公道最強ストリートファイター、「ストリートトリプルRS」を購入します。ここまではまだ良かったんです。

その後「変態性の高いロケットカウル・スポーツ」のHAWK11を衝動買いし、ストリートトリプルは約3年で手放すことになります。なぜ手放すことになったのかというと、コイツはZガンダムで例えると華やかなニュータイプ専用機「キュベレイ」みたいなもので、ニュータイプ適正ゼロの僻地ライダーの私には、性能的に過ぎた機体だったんですね。

その一方でHAWK11は、「ポリノーク・サマーン」みたいなバイクだから、もう僻地での偵察任務に従事していればいいし、たまに目撃されて「え?あんなバイクあったっけ?」って言われてればいいから楽なんですよ。そもそも例えにしてる「ポリノーク・サマーン」という機体自体、誰も知らんのだが?というトワイライトで閉じた世界です。

ただHAWK11の購入により、「一時的にであれ、4台のローテーションを経験してしまった」のが運の尽きでした。3台から4台への移行は私の台数的モラルを破壊してしまい、その後は50代の大人とは到底思えぬ「エエジャナイカ、エエジャナイカの狂乱状態」になっていきます。

今振り返ると、「私のバイクライフをゆがめた諸悪の根源は、※のじゃ子(HAWK11)」だったですね。通常であれば、心の中で長期間、熟成されたバイクを選ぶのですけど、コイツは珍しくニューモデルを衝動買いしたバイクなんですよ。だからこそ、その後の影響などをロクに検証してなかったところがある。

このイレギュラーにより、私の「病気の進行」が顕著になっていきます。ストリートリプル売却という台数を減らすチャンスが訪れたにもかかわらず、そこでイタリアのオジン・バイク「モトグッチV7」を買ってしまう。レッドバロンで新車を見て、モトグッチに対して昔から澱のように沈殿していた感情が、ぶわっと噴水ゲロのようにあふれ出て止められなくなってしまったんですね。これも全て巡り合わせから生まれた悪夢です。

ちなみにHAWK11とモトグッチV7は、同じツインでも味変関係にあり、「現代の270°クランク水冷直列2気筒ユニカムトレイン」「古き良き空冷縦置90度V型2気筒OHV2バルブ」は爆発間隔は同じですが、クセも成り立ちも全く違うエンジンなんですよね。

この時点で「存在が濃ゆ~い」ツインが手の内に3台も揃ってしまった。濃いツインをずーっと浴びてると、必然的にスムースネスが恋しくなる。

で、こいつらの味変を「きんつば嬢のフラットシックスで総受けするのか?」ってなると、それも難しいんですよ。だってそれじゃ、あまりにもきんつば嬢がヘビロテすぎて、王監督時代の「ピッチャー鹿取」並みの登板過多になっちまう。しかもゴールドウイングは昔から王道を行く「変態機械」ですから、こいつはスタンダードなダイナと組んでるのが一番自然なんです。

「いや~こんなことになるのなら、ストリートトリプルRSを残しておけば良かったんじゃね?」って方もおられると思いますけど、それはないです。SSやガチのストファイは唯我独尊ですから、キャラとしてはキレ芸、刺激系なんです。この手のキレ芸カテゴリーって「どれだけ尖ってるか?」で完結しちまってるので、あんま味変とかの対象にならないんですよね。カンニング竹山をたっぷり味わった後に、ばいきんぐの小峠見ようとか思わないのと一緒です。

今思えば、HAWK11とモトグッチV7を購入した時点で、CB姉妹のラインナップ入りはほぼ確定していた気がします。相方のいない水冷と空冷の2気筒を追加してしまった時点で「リメンバー4発」はもはや既定路線。最初は「CB1100だけでいいかにゃ・・」って考えていましたが、CB1100だけだと自分の中の4発イメージが完結しなくて、結局CB1300SFを追加購入。かくして狂気の6台構成が成立しました。

この6台のスクラムがかなり収まりが良くて、「将来入れ替えるとしたらどうするかにゃ~?」なんて考えてみても、全然ピンとこないんですよ。合同試乗会とかへ行っても、強烈なインパクトを感じることがあんまりない。

平成4年に限定解除してから、ずーっとバイクを見続けてきて、この間いろんなモデルが目の前を通り過ぎていきましたし、今に至るまでのバイクの進化も凄いものがあったと思う。でも、その一方で、「自分のバイク選びの核になるものって、あんまり変わらないな」とも感じてます。今の6台は長い時間軸の中で培われた私の好みや考え方を色濃く反映したバイク達だから、メンツには絶対の自信があるんですよね。で、時間がたつほど、それが確信に変わってる。

結果的には現状に一切の後悔はありません。これだけ金バラ撒いて後悔がないのだから、味変ライフってマジで素敵ですよ。6台は破滅のおそれが濃厚なのでオススメしませんが、2台の味変ライフは多くの人にオススメしたい。私的には「何にでも使える全部盛りの新車1台買う」のなら、同じ金額出して「用途が正反対とか機構的に対立関係にあるバイクを2台買う」方が、絶対バイクライフが豊かになると思うんですよ。まぁ置くところがあるってのが前提ですけど。

相関図1
(こちらウチのバイクの相関図。適当に摘まんでいるようで、ハンドリングに影響するフロントタイヤ径や、エンジン形式、空冷、水冷、車重など、風味ができるだけ重ならないよう選んでいるんです。)

ということで、今回はバイクの味変について語ってまいりましたが、後ろめたさを感じているダメ人間ほど、自分の現状を肯定するための言い訳をくどくどしゃべり出すってのが、この世の中のパターンです。散財が大きくなればなるほど、私が散財に至る根拠も立派で大きなものでなくてはならない。じゃないと単なるバカになる。

恐ろしいのは、6台になった当初は「・・ちょっと多すぎるのでは?・・体が持つのか・・」って青ざめつつ悶々としていたにもかかわらず、1年も経つと6台ローテが当たり前になり、違和感がなくなってることです・・。それどころか、車検や修理で1台いなくなると、「え?ウソ・・なんかバイク小屋が・・寂しくない?・・」って思っちゃう・・。オィィィイイ!他に5台もあるってのに!なにこれ!この感情は一体何なの??

いや~マジで恐い。この刺激に対する慣れってやつが人を破滅に追いやっていく元凶ですね。スピードに麻痺してベタ踏みすることはなくなったけど、今度は消費に麻痺してベタ踏みになってて、結果、目先が変わってるだけというオチ。これこそ「バカにつける薬はない」の典型例です。