いや~、先週から北陸もそこそこ雪が降りまして、雪かきに時間と体力削られてブログ製作も遅れがちですが、今回はバイクの塗装色についての雑談になります。

こちらは私の内面的な嗜好のお話しですので、あんまりややこしくはなりません。私がなぜ「フォースの暗黒面」ならぬ「バイクの黒色面」に堕ちていったのか?それを赤裸々に語ろうというコンセプト。「このバカはこんなこと考えて黒ばっか選んでいたのか?」というブログですので、気楽にお読みください。それでは、どうぞ~。

皆さんご存じだと思いますが、私の所有バイクは「すべて黒色」となっております。バイクは数あれど、こんなに黒ばっかり並べちゃってる奴もちょっといないと思うんですよ。

モトグッチV7スペシャルなんて、黒と一緒に併売されていたのが3色カラーで、イタリアンにしては派手すぎず割とシックだったから、フツーの人はそっちを選んだと思うんです。

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(モトグッチV7スペシャルの2023年カラー。左のカラーが圧倒的に人気だったらしい。だが断る!)

この手のイタリアンバイクであえて地味な黒を選ぶ奴なんてフツーいない。「意味がわからない」「バカなの?死ぬの?」「下取り捨ててるの?」ってツッコまれそうですが、何をおっしゃる。

「ククク・・下取りなど気にしていたら、モトグッチは買えぬ」(下卑た笑い)

モトグッチの下取りネタなど、ゲロ吐きそうな話題にしかなりませんから、脇においておくとして、昔の私は、トリコロールとかシルバーとかレッドとか、それなりに多彩な色を選んでいたんです。その頃は黒のバイクなんて「だはーっ!地味すぎんだろ?」って、ほとんど見向きもしなかった。しかし、最近は嗜好が逆転しちゃった感がある。

ダイナ以降購入した大型バイクは7台ですが、F6Bの赤とストリートトリプルRSのウルトラマンカラーを除いて全て黒ベース。この2台は既に手放しちゃってますから、必然的に今は黒いバイクしか残ってない

もうね。バイク小屋に入ると、「闇の軍団、勢ぞろい」って感じ。どこから見ても悪。でもそこはしょうがない。私はバイクに関しては若い頃に罪とオイタを重ねすぎて、「ジェダイ認定試験」の不合格はもはや確定していますからね。速度の暗黒面に堕ちて罪を重ねた奴は、ルーク・スカイウォーカーやヨーダの仲間にはなれんのですよ。

ジェダイになれないのなら、悪側の「ストームトルーパー」「暗黒卿」として帝国軍で禄を食むしかないわけですが、実力的にはモブ兵のストームトルーパーでも、カッコくらいは暗黒卿を目指していきたいし、悪の帝王たるもの、小バエのようなタイ・ファイターよりデス・スターに乗りたい。そんな思いから、無意識に巨大で重いバイクを選んでいるのかもしれない。

そんな悪党は選ぶメットも罪の色がふさわしい。つまり黒です。本来はダース・ベイダーと同型にして、道の駅を帝国軍の支配下においていきたいところですが、ベイダー卿の被り物は空力がメチャクチャな上に安全性も皆無ですので、バイク用としては使用できない。やむなく公道で装着可能な悪党メットの筆頭格「黒のシンプソン」で妥協することになります。

私が思うに、ダース・ベイダーって、メットハゲになったバイク乗りの理想の姿だと思うんですよ。マスク取ったら髪の毛全部燃えちゃったアナキン出てきますからね。それが帝国側の司令官っていうんですから、帝国バンザイです。悪はイケメン不要の実力主義ですから、悪堕ちすれば、醜く汚いオッサンでも堂々とセンターを張れるんです。

一部のハーレー乗りがオシャレして爆音ミュージックでアウトローを気取り、衆目を集めたりしてるみたいですけど、私に言わせれば悪としての狂気が全然足りてない。真の恐怖とは周囲のSAN値(正気度)を下げて不定の狂気に陥らせることなんですよ。私が考える真の恐怖の姿は、

パニアケースに

「デス・スター!」

「怒濤の進軍!」

「この感激を増産へ!」

と印字されてる黒のゴールドウイング・バガー。

頭部にダースベイダーのマスク装着。

スピーカーから大音量で「恋は混沌(カオス)の隷也(しもべなり)」

これが道の駅に入ってきたら、爆音など一切無くても「うぁあぁぁああ!!コイツはヤべぇぇええ!ヤバすぎる!」って誰しもが恐怖でおののくはずです。

(こちらが「恋は混沌の隷也」。ベイダー卿+クトルフ神話+萌えアニメという宇宙的狂気の合成により、SAN値直葬をお届けする。なお「おジャ魔女カーニバル!!」あたりの選曲でも同レベルの恐怖効果が見込めるでしょう。)

もうね。見た目と選曲の不協和音で見る者のSAN値(正気度)がゴリゴリ削れることは間違いない。どんなに駐車場が混んでいてもそのバイクの周囲2メートル内には誰も止めないだろうし、人は遠巻きに眺めるだけになる。この手の輩は、下手に近づくと自作のライトセーバーを振り回してくるおそれもあって危険です。そう、成熟社会では公安という抑止力があるから暴力は実はそんなに怖くない。それより性癖がキマっちゃってる奴とか、メンタルがおかしい奴とか、突然奇声を発する奴の方が怖いんです。

「それってタダの病気なんじゃ・・」って思うかもしれないけど、だまらっしゃい!悪はナニやらかすかわからないフリーダムさが真骨頂なの。構成母体数の相当数が教育過程からドロップアウトしているから、頭の悪さもハンパない。昔のバイク仲間には、「ムー帝国がヨーロッパの下の方に実在する」と思っていた奴もいたほどですよ。でも、こういう突き抜けた頭の悪さから生まれるムーブメントが、知性の高い主役を食ったりするから世の中はわからない。アホが限界突破した結果、メインキャラより人気が出ちゃったケースなんて山ほどありますからね。

デカいババァ2
(我が愛しの北斗の拳から、バカが突き抜けて限界突破した好例。その名も刺客「でかいババァ」。誰かこのアホにババァの定義を教えてやって欲しい。ちなみにこのババァは北斗の拳の人気キャラランキングで9位に入賞。アミバやジャギ様より地位が上というカオス。)

そう、イカれた悪党にオシャレなど不要。罪人がオシャレなんて気にしてどうする?悪はハダカか黒一色かババァコスプレでいいんですよ。

そもそも、バイク乗りっていつからオシャレさんになっちゃったの?ハーレー界隈なんか特にそうですけど、センスのある人達が「俺のライフスタイルがぁ~」なんていいつつオシャレな画像をネットに上げるから、最近のバイク乗りは「着るものもオシャレじゃなくちゃ!!」、みたいなところありますよね。マジで迷惑。助けて!コミネマン!

あのね。こちとら限定解除時代のオールドタイプ。ライディングスクールの白バイ鬼教官に「バイク乗りたるもの、所作や走りでこそ語るべきなのであ~る」ってバイク実力主義を叩き込まれているから、バイクでファッションなんて1ミリも考えてこなかったし、マッドマックスのヒューマンガス様のファンってだけで、「オマエのセンスは死んでいる」状態だと思うんですよ。

そんな私もハーレーに乗り始めた頃、ちょっとばかしオシャレ系にチャレンジしてみようかって思ったこともありましたよ。でもね。ダメです。センスがない奴がオシャレしようとすると、人や雑誌の言いなりになってしまう。そこには自分の美意識や性癖が一切反映されてないから、時間がたつと「なんかチガウ」「どうもシックリきませんな~」となり、世紀末路線に舞い戻ることになる。

そんな私にとって、黒革ジャンとか、無地の黒メットって「とりあえずビール」レベルの安心感があるんですよ。革ジャンなんて、ダブルとシングルの2つくらいしかデザインないし、とりあえず着とけばほとんどのシュチュエーションで機能する。はやりすたりもほとんどなく、長く使えて飽きも来ない。結局のところ、「センスのない奴は定番アイテムの黒に逃げ込めばいい」ってのは、私がたどり着いた真理なんですね。

実際、黒のバイク装束はベーシックかつ機能的で、どこにでも溶け込む汎用性と、耐候性、シルエットに時代を超える普遍性があるから、ジーンズと同じで脳死で着とけばいいんです。

スターウォーズ見てルーク・スカイウォーカーやレイア姫の服や髪型などに「70年代を感じるなぁ・・」って思う人は多いでしょう。でも黒一色で毛髪ゼロのダース・ベイダーにはそれがない。個性の表現方法って時代と共に進化し、洗練されていきますが、ハゲ上がり決死隊のベイダー卿は、存在そのものが個性だから時代性が反映される要素がないんですね。つまり、黒きハゲ悪は時代を超える。悪党なんて、黒色の服を着せて、ハゲかモヒカンにして、「コー、フシュー」とかいわせとけば、どの時代に転生しても「あ!いるいる!いるわ!こんな奴」って、すんなり溶け込めちゃうのですよ。

ダースベイダー
(ホットトイズのダースベイダー。1970年の造型とは思えない。ベイダー卿は「黒いハゲこそが永遠である」と教えてくれる。まさに時代を超えたポジティブハゲ。)

ここまで読むと「黒ってのは頭が悪くてセンスが死んでるハゲが脳死状態で選ぶ色なのだな!」って印象かもしれませんけど、そうです。それが私です。

ただ、黒選んでいる人達がみんな私みたいなアホと思われても困りますので、黒を愛する多くの人々の名誉のために、黒の素晴らしさも語っておきたい。黒ってのは語り出すと止まらないくらい、とっても奥が深い色なのですよ。

多くの人が黒という色を、ひとくくりにしてますけど、黒には圧倒的なバリエーションがある。模型でもブラック系塗料って色数がメチャクチャあるんですよね。

それは黒が引き算の色じゃなくて、足し算の色だからだと思う。意外かもしれませんけど、色って重ねれば重ねるほど黒に近づいていくんです。どんな美しく明るい色でも重ねるうちに黒になる。だから、同じ黒でも取り込んだ色の構成や発色方法によって、色味が様々に変化するわけです。

私のバイク達はひとくくりにすれば黒ですが、ゴールドウィングはほぼ無塗装のマットだし、CB1100はクリアがブ厚く光沢に深みのある漆塗りのような黒、モトグッチV7は紺が強めでパールが入ってるし、CB1300は大人の渋みを感じさせるダークメタリック。HAWK11はシルバーに負けないテリのある発色で、ダイナはレッドグラデーションとの対比で落ち着いた黒になっている。

地味なようで、その地味さの中に多彩なバリエーションがあるのが黒なのですよ。その微妙さを目でしっかり確認出来る距離、つまりバイクを磨いている距離まで近づいたとき、黒の多彩さをシミジミ楽しめるのです。そう、ガレージという室内の距離感で眺める黒ってスゴく表情豊かなんですよね。繊細だしうるさくないし、奥が深いし、グッとくる。

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(うちの黒い三連星。黒いバイクはこの距離感がちょうどいい。)

イタリアンの赤やハーレーのCVOなどのド派手なグラフィックに採用される鮮やかな色は陽の気を感じさせ、遙か彼方からでも、そのバイクの存在感をしっかり主張して衆目を集めます。これに対し、黒は陰影を重視し、他者へのアピールより、所有する人の内面に静かに訴えかけることを重視した詫び寂びの色だと思う。

趣味の世界にいると欧米人と日本人では、機械を楽しむ距離感の感性がかなり違うな~って気がします。欧米はその距離が遠いし、日本はかなり近い。黒いバイクの陰影とクロームの輝きが生み出すコントラストは、ガレージでバイクを眺める距離感にぶっ刺さるから、趣味を掘り下げて楽しむ日本人向きだと思うんですよ。特に雪国は冬の間、ガレージでバイク眺めて静かに過ごすことも多いから、発色の良い赤なんかは冬の気分とあわず神経がざわつくこともある。これに対して、黒いバイク達は囲まれても圧が少なく、なんともいえない落ち着きを与えてくれるんですよね。静かな冬の日にバイク小屋に並ぶ黒のバイクを眺めていると、まるでお通夜に列席したような敬虔な気分になる。

黒ってどんなに長く付き合っていても、古びないし、色疲れしない素敵な色なんです。

と、ここまで色々と書いてきましたが、そろそろまとめましょう。私が「バイクの黒色面」に堕ちた理由を大まかに分類すると4つくらいになる。

①バイクに関して、へっまんは罪人であり悪である。

②オシャレ脳が死んでいるので、安易に黒に逃げ込んでいる。

③バイク乗りは姿形の派手さより、所作や走りで語るべき、という古い教えに汚染されている。

④ガレージでバイクを眺めているときに一番落ち着くのが黒である。


まぁ、こんなところですが、その結果として、黒が好きすぎるという事態になってます。今では「その車種がどんなに好きでも、黒がないと萎える」まである。長く所有していても、黒ってまったく不満がないから、どんどん黒が増えていく。人は不満がなくて居心地の良いものを好きになるっていうけど、黒って私にとって、楽で居心地がいい色なんだと思いますね。

ということで、今回は黒の魔力に取り憑かれている私の内面をブログにしてみましたがいかがだったでしょうか?

それではまた~。




(オマケ漫画「黒い巨塔」)
ハカイダー1.1
(私の中で、黒いヒールと言えばこの2人。「ダースベイダー」と「ハカイダー」です。ちなみに身もだえしているヴィーセ嬢の口から垂れるのは粘度10W-60のヨダレ。この粘度ですと、切れることなく足までずっとタレ続ける。)