皆さん、コンニチハ。低レベル絵師のへっちまんです。ヘッダーを秋のイラストに変更しましたので、今回は恒例の雑談回でダラダラと気楽にテキストを紡いでいきたいと思います。一見してわかると思いますが、ヘッダーモチーフはCB1300SFとCB1100EXのCB姉妹と、オマケのモトグッチV7です。

まずは、雑談回の場を借りて、ニューカマーのCB1300SFの愛称を決めてしまいたいと思います。CB1100EXには※しび江さん※という愛称があるのに、いつまでもCB1300では締まりませんからね。

以前のブログでは、白バイのベース車両で長年ホンダのフラッグシップに君臨したネイキッドということもあり、威厳がありつつ有能キレキレで仕事ができ、しかもガチンコ上等という点を考慮し、美人女海賊「クィーン・エメラルダス」をパクり「クィーン・シビラルダス」にしようなんて書いておりましたが、擬人化する際に

「妹である※しび江さん※にハァハァする病的なシスコン」

というポンコツ設定を入れてしまったため、女帝のような威厳は望むべくもなくなってしまいました。

CB下絵(今回のヘッダーの下絵。ヘッダーに複数人が登場するのは初めてです。)

そもそも純和風大和撫子設定の※しび江さん※の姉君が「なんでクィーン・シビラルダスなんだよ!」ってのもある。名前からして明らかに異母姉妹じゃないですか。これはまさにホーネットとCB1000Fの関係と同様で、基本的DNAを同じくしつつも「国をまたいで繁殖しよう」という、不倫・背徳・修羅場の香りが漂ってます。まぁバイクでは競争力のある機械をいろんなモデルに派生流用するのは当たり前。生存競争が激しい世界では、良く出来たDNAから子孫を造るのは当然の理屈ですよ。

しかし、これを擬人化して姉妹車設定にしようとすると、異母設定はいろいろとマズいわけなんです。とりあえず、種の保存はいいとして、「倫理的にどうなのよ?」ってことになりますから。そう、人の世では海賊王になるのはいいけど、「繁殖王」はダメなんですよ。

皆さんいい大人ですからわかると思いますが、「浪費+不倫」はこの世の全ての世帯主が決して回してはいけないダブルタイフーンです。浪費の1号、不倫の2号までは、なんとか許されても、両方回しちゃうと右脳も左脳もインモラルに支配され、真の背徳者として仕上がった状態ってことになる。

既にバイクで浪費の風車が回ってる私が、聖帝様に不倫の風車まで回すイメージを持たれたら、財産没収は確定ですよ。ケツの毛を全部抜かれ、赤ちゃんのようなスベスベお尻で放り出されることは目に見えている。それどころかブレーキに細工されて、火サスみたいに崖下に向かってライダーブレイクまであるかもしれない。

そんな怖すぎる名前は到底採用できぬ!ということで、CB1300SFのネーミングは無難に

「☆しび乃☆さん」


に決定。

二台揃って「バリ伝のしび子の亜流」という何の芸もない名付けとなってしまいましたが、これは仲良し姉妹としては実に妥当な落とし所。私が求めてるのはサザエさんみたいな家族円満な世界ですから、タイトルが「波平の愛人登場」とか「フネ狂乱」とかになっちまいそうな設定は徹底排除する必要があるんですね。

ちなみに、今回選んだ☆しび乃☆の「乃」という漢字は弓の弦が緩んだ形に似ているということで、「柔軟」「しなやか」「自然体」といった意味があるようで、なんとなくCB1300の名前としては落ち着きがいいのかなって思っております。

ということで、今後とも「☆しび乃☆」「※しび江※」のCB姉妹をヨロシクお願い致しますね。


CBペン入れ(ペン入れです。ほぼほぼ塗り絵に近いです。逆に言うと現状私には塗り絵レベルのノウハウしかない。)


ちょっと話は変わりますけど、近ごろイラストを描いていて思うことがあるんです。それは

「描くスピードが上がってきてるなぁ・・」

ってこと。細かいところのクォリティやセンスはとりあえず脇に置いておいて、下絵、ペン入れ、トーン張りのスピードはかなり速くなってるんですよね。最近のブログでは漫画仕立てが多くなってると思いますが、それは「人物を描くスピードが上がり、自分なりの画面の仕上げ方が確立してきた」ってのが大きい気がする。

昔の私は絵を描くスピードがPC98の描画スピード並に遅かったんです。私の若い頃のパソコンはPC98だったんですけど、こいつはカラーの描画スピードが遅すぎて、エロゲやるとストーリーで盛り上がっても、「オィィィイイ!描画が終わるまでには萎えちまってるんだがぁぁぁあ!!!」という状態でありました。そう、PCで一番ヘビーなジョブを要求するのはと何といってもエロゲの描画で、僅かのタイムラグで人は萎えてしまう。当時はこのジョブを遂行できるか?が使えるパソコンの条件だった。PCオタクがどう取り繕ろおうとも「高性能なグラフィックボードは実質エロゲのためにあった」といって良いと思うし、国産パソコンの技術の向上はユーザーの果てなき性欲によってなされたといえるでしょう。

私のブログにはあざといエロ描写はありませんので、描画スピードは端的にコマ数に影響しています。描画スピードが上がってきたから、最近は一枚絵ではなく、登場人物が多い漫画仕立てにすることができている。その理由は「我流をやめて基本に忠実に描くようになった」からだと思います。

ブログ初期の頃は、とにかく自分の好きな絵を好きなように描きたかったから、描き方が全部我流だったんです。そんな頃はガレキフィギュアと同様、顔を描くにあたって最初に目から描いていた。

でも、今は自分がどう描きたいかより「キャラをどう表現するか?」ってことを重視してます。漫画のネタを考えていると、頭の中でキャラが動いて勝手にポーズを取るから、そのイメージを絵で出力するってのをやってるうちに、いつの間にか輪郭を先に描き、顔に十字線を入れてアタリをつけるようになっていた。意識してそうしたというわけではなく、アタリをつけたほうが描きやすいから、自然にやり始めたんですよね

体についても人体研究というか、腕や足の付け根の部分の関節がどうなっているのか考えて描くようになってます。こういうのはイラストの描き方としては基本中の基本だと思うんですけど、絵を描き始めて何十年も経った今頃それを勉強しながらやっているんですね。プロから見ると、そんなのは噴飯物かもしれないけど、趣味ってまずは「楽しもう」ってところからはじまるし、それで食ってるわけでもないから、基本をしっかり学ぶような正規ルートを経ない場合がほとんどだと思うんですよ。

色ぬり ペン入れ
(ここ最近の塗り方はアニメ塗りで安定。水彩塗りとか、グラデ塗りも試しましたが、結局はアニメ塗りに落ち着いた。白黒トーンでやってることをカラーにするだけだからやりやすいし、なんだかんだいって一番愛着があるんですよね。)

趣味って我流で楽しんでも、ある程度の所までは行けるし、競技や仕事にでもするんじゃなければ別にそれでかまわないと思うんです。その人がどれだけ楽しんだかが基準の世界に、下手も上手いもありませんから。でも、好きが高じて、ある程度の場所にたどり着き、そこからさらに世界を広げようとしたときに、基本ができてないとどこにも行けなかったりする。結局、どこかで行き詰まり、すっとばしてきた基本の習熟に強制的に戻されるってことになるんですよ。

で、基本というものの奥が深すぎて、その基本から動けなくなるのがお決まりのパターン。なんなら基本を洗練させるのが一番難しいまである。まさに沼。実際、私は機械式時計はシンプルな三針時計やオールドな懐中時計から動けなくなってるし、模型だと塗装から入り、やがてパーツ処理や下地処理にこだわるようになり、最後は地道な工作処理への執念が仕上がりを左右する木製帆船模型へたどり着いてます。そう、私の場合はハマればハマるほど

「オールドでシンプルな基本の探求」

になって行く傾向にあって、バイクもイラストもまったく同じ流れになっている気がして苦笑しかない。CB1300を買い急ぐように手に入れたのも「ここで、もう一度初心に還ろう」という思いがどこかにあったからだと思うんです。結局私みたいなワガママな凡人は、無駄な試行錯誤や遠回りだったとしても、自分のやりたいようにやって、自ら基本の大事さに気づかないと、全てが中途半端で身につかないんですよ。

「いやいや、それお前が勉強不足だからでしょ?ちゃんと絵の描き方の本やライディングを勉強すれば、もっと早く上手くなったでしょ。」

っていう人もいると思うけど、それは違うんですよ。そんな簡単に人は上手くならないから。

何の問題意識も、知識に見合う経験もないのに、私みたいなポンコツが高いレベルのうんちくや知識を頭に入れても、それに縛られ、自分の視野が狭くなっちゃったり、知識に操られたりするだけなんです。

今はそんな人はほぼいなくなったけど、ハーレーがよく売れていた頃には「ハーレーかそれ以外か?」みたいな言動をする人が結構いました。確かに、ハーレーは素晴らしいバイクだし、多くの人が好きで選んでるのも納得ですが、ハーレー以外を見下せるほど万能でつよつよなバイクでもないんです。

にもかかわらず、そんなことが言われていたのは、大型初心者がいきなりハーレーに乗って舞い上がっちゃったり、排気量や価格ヒエラルキーによって自意識過剰になったり、ハーレーのブランド戦略に酔っ払ったりで、視野狭窄に陥った人がそこそこいたんだと思うんですよ。

本来は知識って視野を広げるためにあるもので、知識をインプットすることで、自らの考え方や成長を促進しようとするものだと思うんですけど、知識を消化するレベルに達していないのに、ガブ飲みのように入れても変な自家中毒になるだけ。低スペックのパソコンに高度で重すぎるプログラミングをブチ込んで処理落ちするのと似てますね。

知識は自分なりに検証し、消化しながら取り入れていかないと、わかった気にはなるけど、それを正しく利用することができない。バイクのライディングや、模型工作、イラスト描きなど、常に右脳を使う実践メインの趣味って、特にその傾向が強いと思うんですよ。

色ぬり ペン入れ・ヴィーセ
(こちらオマケのヴィーセ本口嬢。今回はCB姉妹にヘッダーヒロインを強奪されておかんむりです。)

私の世界には、もの凄い知識があるんだけど、「知識の枠から出られない人」ってのが結構いるんです。理論も知識も十二分にあるけど、それを現実世界で使いこなせない人ですね。

こういう人は頭はいいし、弁も立つけど、現場優先の世界では、マッタクといって良いほど役にたたないんですよ。理由は簡単で

「現実は知識や理想のとおりに動かない」

からです。知識というのは、それが生まれる要因となった背景事実や膨大な実践があり、それに向き合い、対策し、解決してきた人達のノウハウや経験則が言葉となったものですから、知識を利用するには

「それを目の前にある現実の状況に添うように、修正、調整、加工してから当てはめる」

っていう、いわゆる現物合わせの作業をこちら側でしないといけない。丁寧に現物合わせをしてもなお、予想外の方向に事態が流れて上手く回らない事なんてこの世には山ほどあるわけですから、無加工で当てはめるなんてほぼ無理ですよ。でも知識が武器の人って知識やうんちく、自分で作り上げた理屈が最上位の概念で、問題解決の矢面に立った経験がないから、もう無理矢理にでもハメ込もうとするんだけど、当然うまくハマらないわけですよ。

極端な理想論を語る知識人なんかはこのタイプの典型で、「自分の知識や理想を現実を合わせて修正する」のではなく、「現実を知識や理想どおりに変えようとしちゃう」から、どんどんおかしくなっていく。

ちっぽけな個人の思い通りに現実が動いていくわけがないんですけど、それに腹を立てて、やがて「社会が悪い、バカな一般人が悪い、今の世の中が悪い」って言い出すんですよ。自分の言うとおり動かないものを、受け入れ、研究し、深掘りして対策しようとはせず、あっさり線を引いちゃうんですね。

一部の自称インテリに、そういう人達が結構いる気がするんだけど、こういう人はいろいろと理屈はこねても現実的で実効性のある解決策を提示できないから、現場に放り込むと、ロクな成果が上がってこないし、会社が傾くまである。

私は仕事で同様の人達を沢山見るから、言葉だけで何もできない知識人よりも、バカな脳筋といわれようが、オシャレじゃない、イモ臭い、泥臭いといわれようが、汗を流して黙々と何かを生み出し続けてる人が好きです。私は田舎なので農家が周りに沢山いるんですけど、まぁ凄いですよ。思いを言葉にする能力は低いし、口下手で弁は立たないけど、雰囲気も立ち居振る舞いも人として完成されてて嘘も虚飾もない。生きる力が圧倒的で、「こりゃ、ゼッテー勝てねぇな」って思います。そういう人は厳しい大自然と向き合っているから、人としての胆力が違いますよ。

結局のところ、この世には継続し、積み上げることによってしか身につかないものがあって、カテゴリーによっては、知識よりそっちの方が重要だったりするんです。

趣味って抑えきれない衝動からはじまることがほとんどで、とにかく突き動かされるようにドンドン進んでいくんですけど、進めば進むほど、基本をしっかりしないとダメだって気づかされる。

多分基本って本質なんだろうと思うんですよ。で、自分にとって何が基本で、何が本質かを気づくまで、私は無駄に長い時間をかけ、紆余曲折と迷走を繰り返してるんですね。イラストはブログに書き始めて9年目、バイクなんて大型免許取って33年目にして、今頃「基本ができてないんじゃがぁあああ!!!」っていってるんですから、マジでどうしようもない。

私みたいなボンクラは、ある程度石を積んでいって初めて、自分の土台がロクにできてなくて揺らいでるってのがわかるのでしょう。そして、これまでの全ての趣味が判を押したように、同じパターンを辿っているんで、「ホント、効率が悪すぎるな・・・」ってさすがに呆れているところです。

ただ、道草や回り道をした時間が長ければ長いほど、基本へのリスペクトも強くなる気がするから、これまでの千鳥足も悪くはなかったのかな・・・って思ったりしている今日この頃であります。






なんか、後半は、グチの垂れ流しみたいになっちゃって恐縮ですけど、テキスト叩いて私自身がストレスを抜くのもこのブログの役割ですから、そこんところは、何とぞご容赦願います(笑)





PCヘッダー6.2
(ということで、秋のヘッダーが完成です。こちらは製作過程で造った背景なしのバージョンです。)


背中越しにセンチメンタル(曲名入り)
(ちなみにこちらが、昨年のヘッダー。V7が主役でした。)







(ヘッダー回の恒例となっている名作アニソン紹介。何か秋らしいアニソンをということで、最初に浮かんだのがこの曲。化物語とは対極の怪異ものの名作「夏目友人帳」の第5期エンディングです。)