※しび江さん※ことCB1100EXが車検から帰ってきました。昨年の10月にファイナルエディションを2年落ちで購入し、いきなり今年の7月が車検だったんですよね。プレミア中古価格で買って車検までやたら短いってキツ過ぎんぞゴラ~!!

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(クソ田舎はオシャレなものはなーんもありませんけど、古き良きセピアな風景だけは山ほどある。そんな田舎の風景にはレトロ系バイクが収まりがいい。バイクってのは単体のデザインだけじゃなく、身近な風景の中で眺めたときどうか?ってのが大事です。)

なお、今回は車検だけでなく、ハンドル交換もお願いしております。「ハンドル交換くらい自分でやれや!!」ってお叱りもあるかもしれませんが、CB1100のファイナルってグリヒ付きなんですよ~。電気の配線ついちゃった瞬間、バカの私にはどうしようもありません。ハンドルグリップ抜くときにグリヒ(特に左側)をぶっ壊す未来しか見えない。

もう躊躇なくドリームに「ま・る・な・げ♡」

ちなみに※しび江さん※はレッドバロンで購入しましたけど、怪しい裏取引によって今はホンダドリームで面倒を見て貰ってます。前は金沢で見て貰ってたんですが、昨年福井にホンダドリームがオープンしたんで、現在は全てのバイク整備を福井のドリームに移管しました。石川と福井のドリームって経営母体が同じなんで、こういうことができちゃうんです。金沢市内は最近やたら混みますから、自宅からだと福井のドリームの方が早く行ける。後で聞いたら福井のチーフメカの方は昔HRCにおられたそうで、実に丁寧に整備してくれるんで好印象。大事なバイクはやっぱ信頼できるところに出したいので、これは嬉しい。

ただ、最近は会うたびに整備の人達が消耗していってるので、激務なんでしょうねぇ・・。あまりに大変そうなので、「忙しすぎるようなら、金沢に出しましょうか?」って提案したら「ハハハ・・へっちまんさん、アッチはもっとヤバいですよ」って言われちゃいました。地獄・・。

ホンダに限らずバイク業界は販売網の拡充に、整備の人員が追いついていない気がする。店出すのなら人がいるけど、有能な人材ってそう簡単に増やせるものじゃありません。ホンダは世界販売5億台を目指す!!とか、売りまくる姿勢を見せているし、CB1000Fなんて爆売れ間違いなさそうだけど、整備対応大丈夫?って心配になっちゃいますよ。

で、交換後に古いハンドル貰ったら、

「オィィイイ!!左手側のグリップつけっぱなしやないかーい!!」

どうやらハンドル交換にあたっては旧ハンドルについてたグリヒを再利用せずに、ニューハンドルには新品のグリップヒーターユニットを取り付けたみたい。

確認したところ、ディーラーでも「グリヒの再利用はトラブルの元なのでやらないんです。」とのこと、あと今回はハンドル幅がエラい変わるので、「こりは車検通らなくなっちゃうかも~♡」ってことで、次回の車検でノーマルハンドルにすぐつけ替えられるようにってのもあるみたい。

それにしても※しび江さん※(CB1100EX)は久しぶりに「ハンドルポジションの調整に苦闘したバイク」でした。その暗闘は納車された昨年10月から現在まで、深く静かに続いていたんですよね。そう、この9ヶ月の間、クソ地味な局地戦を続けてきたわけですよ。

体位変更・下絵
(末尾に掲載した漫画の下絵を貼ってみました。下絵から描いてるって定期的に証明しないと、「お前AI絵だろ?」って言われちゃう御時世、イヤな世の中になったもんです。)

具体的に純正ハンドルの何が問題だったのかというと

「ハンドル幅が広く、絞りがない」

ところです。EXのハンドルってコンチハン一歩手前くらいの開きがあるんですけど、私は手が長くないのでハンドルが広いとダメなんですよね。好みの位置に座ってハンドルに手を伸ばすと、手が伸びきっちゃうし、絞りがないからグリップ握ったときに手首が内側に曲がっちゃう。手が長い人なら問題ないと思うんですけど、私はムーミンのニョロニョロ並みに手が短いですから、これがキツかったんですよね~。あと、過去のバイク事故による骨折とパソコンの叩きすぎによる腱鞘炎により、手首もそう強くない。

結果、ある程度距離を乗ると「スロットルを捻る右手首がしんどくなってくる」という症状が出ていました。

まぁ私ご自慢のしょぼくれた肉体がバイクにフィットしなかったってことです。身長168㎝、体重64㎏というザコな肉体にもかかわらず、「デカくて重くてトルク型のバイクが大好きです♡」っていうヘンな性癖持ちなのがいけない。

しかも、でかいバイクを選択しているにもかかわらず、尻の位置がワガママ。所有バイクごとに「このバイクはここに座りたいニャ!!」ってのがあって、これはどうにも譲れない。尻ポジションについては「ほぼ地蔵」と化しているといっていいでしょう。

「自分で尻の位置を決めたい」という欲求が強いから、シートボジションが固定されるバイクって、「カタにはめられてる」ような気分になるんですよね。乗り手の尻を型にハメてくるバイクは「乗っててもバイク主導で走りたがる」傾向があるんで、私はシートポジションに融通が利くバイクの方を好んでます。

最近のストファイはほぼ尻の位置決められちゃうんで、乗った瞬間「ポジションの自由度低いなぁ」って感じることが多い。これはバイクが「理想の尻の位置を提案してきてくれてる」って解釈もできるし、重心位置的にもそこがベストなんでしょうけど、同じ場所に座っても「多くの選択の中から、自分で決めてそこに落ち着く」ってのと「そこにしか座らせてもらえない」ってのは、気分的にまったく違うんですよ。

ビギナーはバイクに育てて貰うところがあるから、そっちの方が逆にいいまであると思うけど、ライダーとして腐り落ちる寸前のベテランって、やりたい放題ワガママ放題ですから。バイクとの関係性は自分で決めたいお年頃なんです。あと、バイクの乗り味云々を語るブログを書くのなら、「自分が一番乗り味良く感じるところに座らないとバイクに失礼」って意識もある。

ちなみに、SSみたいなサーキット仕様やスポーツ全振りのバイクはそういうの別にいいんですよ。尻なんてどうせ動かしまくって走るし、車体だってギリギリまで軽量コンパクトに仕上げてあるから、尻スペースに自由度なんかあるわけない。タイムや速さを重視しようとすると、乗り手も最良の型に填まらないといけないわけですから、あくまでこれは公道という大海原を主戦場とするバイク限定の話です。

そんな尻地蔵の私ですが、傾向としては、かなりの後ろ乗りなんですよ。私は、これまでタンク側面にニーグリップ用のタンクパッドはつけても、タンクのセンターにパッドをつけたことがない。どんなでかいバイクでも、タンクがクソ長くても、好きなところに尻を据えるとタンクに股間はまずあたらない位置になるからです。尻上がりのバイクだと、比較的高いところに座ることになり、つま先はツンツン。しかし、足つきのために尻を前や横にズラす気はさらさらないので、つま先立ちのまま乗ってます。どうにもならん時はシート削ったりして調整。

「いやいや、何サボってんの?信号待ちの時に尻をずらせば、もっと足つくじゃん」

っていう意見もあるかと思いますけど、あのね。ものぐさは止まるたびにそんなことやってられませんよ。1日平均20回停止するとして、毎日乗るとすると1年で7300回、うるう年には7320回も尻をずらさなきゃならないんですよ?

長い目で見ると、そういうのが乗るときのおっくうさにつながり、そのうち別れる切れるの愁嘆場に発展するんです。

先日CB1300のインプレをお送りしましたけど、CB1300って尻上がりなので、好みのところに尻を据えると、私の股下だと停止時に左足出したときに「つま先立ちスタイル」になる。ノーマルでは全然不安はないけど、「これ1センチシートが高くて、サスが沈まないSP仕様だと足つきかなりキツいんでないの?」と正直思っちゃいました。

そんな感じですから、私は他人の足つきインプレをまったく参考にしてないんですよね。最終的な足つきは自分でそのバイクに乗って、自分の尻位置や足の出し方が決まってからでないと判断しようがないと思ってます。

尻と下半身に関しては地蔵状態である一方、上体については割とガバガバ。だってポジションも含めてバイクの個性だし、「こんな姿勢じゃなきゃダメ!!」というコダワリもない。このためポジション調整が必要だと感じるバイクって、ありそうでそんなにないんですよね。

実際これまでポジションをカスタムしたバイクって、F6B、ダイナ、CB1100の3台だけなんですよ。普通のバーハンならハンドルライザー緩めて角度調整できるから、それで満足できるところに収まることがほとんど。ただ、そこの調整幅で上手くいかない場合は沼にハマる。カスタムがはじまると「あ~!これこれ!!」ってなるまで、かなりのトライ&エラーと試行錯誤を繰り返す傾向にあります。

ちなみにF6Bではシート座面が広すぎて、決めた尻の位置で足を出したときに股が広がっちゃって、停止の度に尻を前にずらさないとつま先がうまくつきませんでした。そこでシートを「2センチあんこ抜きして低反発ウレタンを仕込む」ことにしたのですが、それでもダメで「太ももが当たる側面部分を少し削る」という調整をしてようやく落ち着きました。ダイナはアメリカ人の体格にあわせたポジションを私向けに是正するため、シート交換、ハンドル交換と、もうありとあらゆることをやりました。ハンドルだけで3回も交換するという苦闘の歴史を経ています。

今回の※しび江さん※については、納車当初はラチェットレンチをシートバッグに忍ばせ、一定距離を走るごとにハンドルライザーのネジ緩めて、ハンドルの角度調整をしてました。ハンドル角度の感触って、私みたいな鳥頭は5分もすれば曖昧になっちゃうから、ラチェットを持参して走った直後に路肩で調整するのが一番なんです。

しかし、どの角度においても手首のしんどさが抜けず、何らかの外科手術をしないと解決できない・・ってわかって沼にハマることに。「手首にクルのは、ひょっとしてスロットルが重いのかにゃ~」と、所有の各バイクのスロットルをいちいち回して検証もしてみましたけど、※しび江さん※だけが特段重いということもありませんでした。

いろいろ試行錯誤し、「手首の角度が原因である」って確信するまで約1ヶ月、「やっぱガマンできないから金かけて調整しよう」ってカスタムに踏ん切りつけるまでにさらに1ヶ月ほどかかってます。

でも心の弱い私はここで日和ってしまうんですよ。グリップヒーターが付いてる関係上、ハンドルはできるだけ換えたくなかったんで、一番お手軽にポジションをごまかせそうなハリケーンのセットバックスペーサーに逃げてしまった。スペーサーによって腕に若干の余裕ができたため、取り付け当初は、「これで解決したんじゃね?!」と小躍りしてたんですけど、それからしばらくすると、また「うにゅにゅにゅ・・・」って気分になってきた。以前に比べると手首が痛みはかなり緩和されたし、それなりに距離を稼げるようになりましたが、やっぱ「長距離走るとジワジワとシンドくなる」点は変わらなかった。緩和策にはなったけど、抜本的解決には至っていなかったんですよね。そこで、意を決して

「CB1100RSのハンドルに交換しちまおう!!」

ってことになったんですよ。これ同型機種派生モデルのハンドルですから100%取り付け可能です。現行型でグリヒ付いているCB1300のハンドルもつくらしいんで、そこ大いに悩んだんですけど、検討の結果、無加工で付くのが明らかで、絞りが一番深くハンドル幅が最も狭いCB1100RSのノーマルハンドルを選択しました。これを入れるとEXのハンドル位置より6㎝ほど下がって、絞りが3°ほど増えて、ハンドル幅が両側2センチほど狭くなるらしい。セットバックスペーサー入れた状態でもノーマルより遠く低くなるけど、手首は明らかに楽になるはず。しかし、多くの人はこうツッコむかもしれない。

「オィィイイイイ!!セットバックスペーサーで上げて引いてから、わざわざ低くて遠くなるハンドル入れるっておかしくね?  」

・・と。そうですよ。これはもう「頭の悪いカスタムの典型例」ですよ。もうほっといてくれ。いやね。見苦しいスペーサーを外したって良かったんですよ。ハンドルが遠く低くなってもちゃんと乗れりゃ特段不満はないですからね。

でも、でもですよ。もしこれでスペーサーを抜いちゃったら、どうなります?それもう「EX外装のRS」になっちゃうじゃないですか!!それならハナからRS買えや!!ってことになるし、チューブタイヤ+スポークホイールのフロント18インチで、ライディングポジションがRSとか、ヤル気があるのかないのかわかんねぇ・・ってバイクになっちゃうわけですよ。

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(左がEXのハンドルで右がRSのハンドルに換装後の写真。左右幅が格段に短くなって、低くなってるのは一目瞭然。絞りも若干増えている。)

そう、このハリケーンのセットバックスペーサーが「私のEXとRSを隔てる最後のイチジクの葉」なんですよ。これ取っちゃうとポジション完全なRS。タダのニコイチ。だからといって、RSとさらなる差別化を求めて、よりハンドルを高く、手前に寄せようとすると、

「セットアップスペーサーの接ぎ木」

という、「誰もが一度は考えるけど、決して手を出したことがない禁忌」に手を染めなくてはならない。私の感覚では「もう一つ接ぎ木するとノーマルと近い位置にくる」ような気がしますが、そんなバイクを道の駅に止めたら大変なことになる。

「オィィイイイイ!!なにコレ?なんなの!?」

「トップブリッジからハンドルまで三節棍みたいになってんだが!」

「ああ・・まるで寝苦しい夜に見る悪夢のようじゃないか・・・」


って、見るもの全てのココロに不安を植え付けてしまうことは間違いありません。もうね。みんなそこに目が縫い付けられちゃって、バイクの車種とか、どうでもよくなりますよ。これじゃせっかくのCB1100のエンジン造形や車体の美しさが形無し。それどころか目視したライダーに一生消えないトラウマを植え付けてしまうまである。

私は頭の悪さには胸を張りますけど、カスタムテロを仕掛けるほどの悪党ではありませんから、公共の福祉に配慮し、今回はこの程度で勘弁してあげることにします。ああ、皆さん命拾いをしましたね。

で、交換後、どうなったかというと、

「良くなりましたわぁ~」

プラシーボ効果がありますので、ぬか喜びはしないようにしますけど、今のところ、腕がシックリ自然にグリップに位置に落ち着くし、これまで手首が痛くなってた距離を走っても、問題は起きてきていない。バイクの性格からすると、ハンドル位置がいささかスポーツライクな感じもするけど、全然許容範囲です。なにより手首の負担が減って操作感が向上したことで、バイクの印象が大きくプラス方向に変わりましたよね。

最近は自分の理想を1台のバイクに託すのをやめたんで、カスタム欲がほぼ消えて、ノーマル派になったんですけど、ポジションだけは別。ポジションって、自分とバイクの関係性をパーツで調整する作業なんで、金と手間と時間をかけ、試行錯誤さえすれば間違いなく解決するという確信があるから、どーしてもやめられないとまらない、あーだこーだ、になっちゃう。まぁいろいろと苦労をして自分好みにしたバイクの方が愛着が湧いたりするから、バイクってのは、つくづくやっかいなシロモノです。

ポジションあわせがしっくりくると走っていても気分がアガるし、「ようやく自分のバイクになった」って感じがする。

あと、これはちょっと意外だったんですけど、ハンドル替えたら、バイクの車庫入れ時の取り回しも、センスタ掛けも以前より重く感じなくなったんですよね。自分の体にフィットする位置にハンドルがくると、取り回しまで軽くなる。ハンドル位置ってのは、あらゆる意味で重要なんだな~って、改めて痛感した次第です。

私は夏に大排気量空冷バイクで茹で上げられるのが大大大大好きな変態なので、ダイナが長期修理中の今、※しび江さんは、押しも押されぬ夏のエース。入道雲に空冷バイクは私の中での夏の風物詩ですから、8月はどんどん乗って距離を稼いでいきたいと思ってます。






(オマケ漫画「※大魔神※怒る」)
体位変更1.1
体位変更2.3
(この世の中には、たとえ真実でも決して指摘してはいけないことがある。※のじゃ子さんはアドベンチャー・ベースの野生児でそこがよくわかっていなかったようです。これから世間というものをシッカリ勉強していって欲しいですね。)