「皆さんおはようございます~。きんつばです~。」

「※のじゃ子なのじゃ~。」

「私たち、へちま興業の漫才コンビ、「ミルクガール」でーす♡」

ミルクガール2(今回は珍しく漫才仕立てでお送りさせていただきます。)


「しかし、このミルクガールってネーミング、どうも儂(わし)は納得いっておらんのじゃが・・」

「なんか不満でもあるんですか?これミルクボーイの完パクでしょう?」

「いやの。ガールって、儂らにはちとキツ過ぎんかの?儂らもう、そんな年じゃないというか、熟女系というか、おっさん向けじゃろう?」

「そんなのアイドルの年齢サバ読みと同じですよ。言ったもん勝ちです。そもそもミルクボーイだって、ムサいおっさん2人組みで、ボーイ感ゼロじゃないですか。」

「あとどうにも納得できんのが「ミルク」の部分じゃな。」

「どう納得できないんです?」

「儂らのキャラづけって、排気量=バストサイズが基本になっとるじゃろ?」

「そうみたいですね。※しび江さん※みたいに和装で胸を潰しているキャラもおりますし、ヴィーセみたいにコンプレックスのあまり、パッドで盛ってるキャラもいますから外見じゃちょっとわかりにくいですけどね。」

「え?ヴィーセって乳盛っとるのか?」

「気づきませんでした?寄せて上げてますよ。850ccなんで十分胸はあるんですけど、私達が胸ありすぎますからね。イタ車が見た目のエロさで負けるのは許せないんじゃないですか?」

「巨乳好きのお館様の好みだと1100ccで平均になってしまうからのぅ・・。ザラブの奴(ストリートトリプルRS)も胸コンプレックス凄かった記憶があるな。」

「排気量って大きければ良いってもんじゃないですから、ちょっと気の毒なところもありますよね。ちなみに私が一番胸がデカいんです!」(フンス!)

「お主は胸もデカイが体もデカいしの~。いや、巨乳2人組みでミルクガールというコンビ名だと、なんかホルスタイン乳牛扱いされてるみたいでちょっと複雑なのじゃ。」

「あのね。ホルスタイン乳牛ならマシでしょう?私なんて聖帝様に黒毛和牛っていわれてるんですよ。乳牛じゃなくて肉牛ですよ。屠殺前提じゃないですか。」

「・・ブフゥ」(後ろを向いて吹き出す)

「・・あなた・・」(目を細める)

「す、すまんのじゃ(息を整える)・・」


「あっあそこ!なんかいうとる客がいるぞ。」


「あっ、はい!なんですか?あっそれ頂けるんですか?ありがとうざいます~。ただいま、お客様からホンダ純正オイルフィルターをいただきました~。」

オイルフィルター


「ありがとうなのじゃ~。」

「いや~、こんなんいくらあってもいいですからね~。」

「ホンダのバイクのほとんどに使えるからのぅ。ガレージにシャンパンタワーみたいに積んどきたいくらいじゃ。」

「本当にありがたいです。」



「そういえば最近なんじゃが。」

「どうしました?」

「お館様と話す機会があってのぅ。」

「はいはい。」

「なんかお館様が好きなバイクがあるらしいんじゃが、いくら考えても、そのバイクの名前が思い出せんちゅうことなのじゃ。」

「あのポンコツ、ついに記憶までなくしましたか・・(目を細める)そもそもバイクのブログを書いている人がバイクの名前を思い出せないってどうなんです?・・ まぁいいです。50年の歴史を持つ私がそのバイクの名前をあててあげます。それじゃ、どんな特徴のバイクなのか教えて頂けます?」

「お館様が言うにはの。ホンダのバイクで、1100ccで、セパハンで、ロケットカウルらしいのじゃ」

「いや、それアナタじゃないですか!なんなんですか!?その特徴は完全にHAWK11ですよ!鏡を見なさいよ!アナタ自分の特徴わかってないんですか?」

「いや、初めは儂もそう思ったんじゃ。しかし、お館様がいうにはな、そのバイクは、ちまたで大人気らしいのじゃ。」

「・・・・・・じゃあHAWK11じゃないですね・・」(目をそらす)

「・・・・・・」(ジト目で睨む)

「・・まずは冷静になりましょう。HAWK11はホンダの販売網をもってしても、ロクに売れなかったのは事実です。いいですか?ロケットカウルというのは「見えている地雷」なんです。基本ミミズ顔ですから。「ミミズを素手でつかめる人向き」のバイクなんですよ。」

「!!!!!!!!!!」(衝撃でよろめく)

「そう、あなたは「デューン砂の惑星のサンドワームが大好き♡ペットにしたい♡」って層が買うバイクです。」(キッパリ)

サンドワーム
(こちらデューンのサンドワーム。)

「い、いやいやいや・・ロケットカウルは昔から定番で・・。」

「じゃあなんでバンディッド・リミテッド以来30年も国内で市販されなかったんですか?アナタ、もし私がロケットカウルになったらどう見えます?」

「まさにデューンのサンドワームじゃ」

「サンドワームに乗りたいですか?」

「いやなのじゃ」

「そうでしょう。フレメンの救世主じゃないんですから。そもそもこういうの買う人は、他人が買わないものが欲しいので、人気が出たら困るところもあるんですよ。地域に色違いで1台ずつくらいで丁度いいんです。ですから人気があるという時点で、特殊層を狙ったHAWK11のはずがありません。他を当たりましょう。もっと特徴はないんですか?」

「そうじゃの~。そのバイクは、コケてカウルに傷がつくとトンデモない金額が吹っ飛んでいくらしいんじゃ。」

「HAWK11じゃないですか。」

「あなたのFRPカウルの部品価格いくらすると思ってるんです?ステー入れたら30万円超えです。被り物にそんなに金かけて、なんなんですか?ご当地キャラの着ぐるみですか?石仮面ですか?」


「そんなこと言われても、儂はこのロケットカウルが最大の売りじゃからのぅ」

「いやいや価格バランスおかしすぎて、ヘンなことになってますって。このまま中古価格どんどん落ちたら、「カウルが割れたら、程度の良い中古車に乗り換えた方が安いじゃん♪」なんて理不尽で固めたようなバイクになるじゃないですか。」

「うぐ・・」

「そもそも、いまどきの市販車で外装がFRPなんて狂気の沙汰です。車で言うとホンダ伝説の珍獣「S660ネオ・クラシック」じゃないですか。バイクで同じことをやるんじゃないと。」

s660(ホンダ伝説の珍獣。S660ネオクラシック。写真はホンダ・アクセスのスペシャルサイトから転載。このボンネットからフェンダーに至る頬ずりしたくなるような面の張りにHAWK11との共通点を感じますが、実はこの外装キットは全てFRP製。塗装と取り付け費用込みで200万円オーバー。外装がS660の車両本体価格を超えるという狂った純正オプションでした。)


「もうこんなおバカなバイクはHAWK11しかありません。決まりです!」

「とはいってものう・・・」

「まだなんかあるんですか?」

「お館様が言うにはな。そのバイクはグッズ展開で随分儲けたらしいのじゃ。」

「じゃあHAWK11ではありませんね。」

「HAWK11の専用グッズなんてこの世にほぼ存在しませんからね。「内田さんが作った世界で数枚の手作りシール」「ガチャのキーエンブレムのハズレ枠」くらいですよね?今後も作られる見込みは万に一つもありません。」

バイクメタルエンブレムコレクション(現状HAWK11唯一ネーム入り市販グッズともいえるガチャのメタルエンブレムシリーズ。HAWK11は一番端っこで長さ比較に使われてしまっており、ハズレ枠として入れられたのは明白。)


「悲しいのぅ・・」

「それに比べてCB1300ですよ。あのあざとさはどうなんですか?ファイナル商法で、キーホルダー、キャップ、Tシャツなど、ここぞとばかりに、グッズ展開花盛り。カスタムパーツも沢山発売されて、壮大な底引き網漁じゃないですか。」

「獲れ高も凄いらしいの。」

「33年続いた名車のファイナルは一種のお祭り、メモリアルですからね。顧客の財布のヒモも緩みますから、屋台を沢山出せばそれ相応に利益が上がるのは当然かもしれませんね。」

「そういえば、この前お館様が※しび江さん※をドリームに車検に出しに行ったら、「カタログのカスタムパーツを全部盛りにしたCB1300SF/SPがあった」とビビっておったのう・・。そこら中ファイナルエディションの文字だらけで、総パーツ代200万円だそうじゃ。」

「はぁ~~。これじゃほぼ素納車ばかりで買ってるオーナーが相手にされないわけですよ。ということで、グッズ展開で儲けたんなら、HAWK11じゃないですね。なんなんですか?これだけやりとりしても全然わからないじゃないですか。なにかビビッとくるヒントはないんですか?」

「お館様が言うにはな、「歳をとって死が近づいたときは、そのバイクに乗っていたい」らしいのじゃ。」

「なるほど、それならHAWK11ですね。」

「世界の歴代バイクの中で、坊主を袈裟のまま乗せてサマになるのはグラファイトブラックのHAWK11しかありません。あのシルバーのロケットカウルは、もはや完全な仏具ですよ。
発案者の内田氏も柔和すぎて住職みたいになってますし、最後はグラファイトブラックにしっかり転んでます。そう!敬虔な仏教徒なら、死期が近づくほどHAWK11に惹かれるはずです!もうこの際、HAWK11のテーマはこの般若心経ソングにしちゃいましょう!」





「その動画やめるのじゃ!クセになる!!そもそもバイクのブログで読経はヤバすぎるじゃろ!!」


「でもオーナーはロケットカウルを被ってロケットカウル型遺体となって荼毘に付されたいんですよね?間違いありません。そのバイクはHAWK11です!」

「でものぅ・・」

「はぁ?まだなんかあるんですか?」

「実はな、そのバイクを開発したときのLPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)「凄く優しい人だった」そうなんじゃ。」

「それならHAWK11はありえないですね。」

「あのね。LPL代行の吉田さんのヤバいインタビュー覚えてますか?ちょっと振り返ってみましょうよ。(ネット記事を開く)ええっとここですね。

「・・もともとLPLだった人間が、昔ながらの『LPLは神だ』というタイプだったんです。完全にトップダウンの指示命令系統で、部下たちに自我を与えず、余計な迷いを持たせず、突っ走らせる・・・」

「どうですかこれ?読んだ瞬間「普通じゃない」って思うはずです。おかしいことだらけですよ。」

「そうかのう・・?」

「そうですよ!そもそもですね。LPLだった「人間」ってなんですか?わざわざ人間っていう必要あります?ホンダの人事はヘンな種族か未確認生命体でも雇ってるんですか?初見では人間に見えないってことですか?人権ないんですか?説明しなくても、普通は人間に決まってるでしょう!」

「ホンダの開発部門に人権などあったかのぅ?」(遠い目)

「労基が入るような発言はシャレにならないからやめてください!」

LPLは神もそうですよ!ヤバいですよ!神ってのはね。逆らえないんですよ。ペナルティは降格人事ではなく、神罰になりますからね。変な設計とかナメた設計を上げると、井戸みたいに真っ暗な開発室からLPLが這い出てきて、目力で心臓を止められるんですよ。」

「それ、もはや貞子・・」

「あと、「自我をあたえず突っ走らせる」って・・開発中に自我消えちゃうんですか!?大戦末期のバンザイ突撃ですか?二百三高地ですか?若手全員グリコポーズですか?ロボトミー手術ですか?アンブレラウィルスですか?バーサク注射ですか?俺のケツを嘗めろ?ですか。ホンダの社内どうなってんですか?」

「今思えば、発表会の若手開発陣はみな楽しそうじゃったが、あれはようやく自我を取り戻した喜びじゃったんじゃのぅ」

「開発インタビューでは元LPLというだけで、名前も一切出て来ませんでしたから、もはや「名前を言ってはいけないあの人」って感じもありましたね。」

「それヴォルデモート卿・・・」

「もはや恐怖しかありません。よってLPLが優しいって段階でHAWK11は消えますね。も~!いよいよわからないじゃないですか。もっとヒント出してくださいよ!」

「お館様が言うにはの。そのバイクはアドベンチャー・シャーシとエンジンらしいんじゃ。」

「そんなもんHAWK11でしょう。もうHAWK11以外ないじゃないですか!」

「私みたいな専用設計バイクから見るとHAWK11は「ゴリラを鷹に」のメタモルフォーゼをマジで実践したバイクですからね。ふたり鷹ならぬゴリラ鷹ですよ。」

「誰が上手いこと言えと」

「でも、それって私は案外アリだと思ってるんですよね。田舎の公道はサラブレッドを走らせるには環境が悪すぎますからね。サーキットならフロント荷重は正義ですけど、田舎でところどころに砂利が浮いてるようなワインディングではフロント荷重なんて握りゴケの元でしかない。公道路面はミューが低いし、初見の道は何があるかわからないですから、安全を高めるのならフロント・リアの総合グリップを全部使って走るべきなんですよ。」

「なるほどのぅ。アメリカの砂漠を横切るルート66を50年走ってきただけあって、主張に重みがあるのじゃ。」

「実際のところ、初心者の事故のほとんどが握りゴケかフロント滑っての転倒じゃないですか。ストリートトリプルに乗ってオーナーが感じたのは「リアがスベってもトラコンの保険があるけど、フロントには、いつになってもABS以外の保険がない」ってことです。日本のワインディング路面ではフロント依存は腕があっても一歩間違えれば逝っちゃうにもかかわらず、フロントにはスベったときの保険は一切ありません。」

「確かにそうじゃ。」

「最近のバイクはリアにトラコンが入ってリア側の安全性爆上がりになってますから、リアメインのトラクション旋回がますます楽しく、安心感も高まり、有利になっているんですよ。その強みを徹底的に生かしてリアメインで走るハイパワー・アドベンチャーは公道でも安心して飛ばせるし速い。オーナーなんて過去にコケまくり、事故りまくった経験から、結果的にリアステアのバイクを選ぶことが多いですけど、それは公道を飛ばしてきたライダーの防衛本能だと思うんですよね。」


「公道事故10回のヘタレライダーに理屈などあろうはずがないのじゃが、バカなりに本能で選ぶとそういうバイクになっていくということじゃな。」

「本来ならサーキットではフロント重視、公道ではリア重視とバイクの走る環境によって、バイクの適正は、しっかり分けるべきだと思うんですよねぇ・・。そんな中、リアステアでセパハンのリッタースポーツの選択肢なんて、今ほとんどないじゃないですか。HAWK11くらいしか選べない。中低速重視のエンジンに、リアステアのハンドリング、セパハンポジションで、「これこそ公道の戦闘機!こういうのがいい!!」って感覚的に思ったんじゃないですか?実際、アドベンは道が悪くなればなるほど、本領発揮してきますから、天地無用感があって公道向きなんです。それをベースにしてるんだから、ワインディング攻めたときの気楽さと安心感はかなりのものになってるはずですよ。」

「なるほど!なら儂がくノ一の格好してるのも、競技型ではなく、在野の実践型スポーツだからってことじゃな!」

「いやそこは、女ゴリラにしても、読者がついてこないと思っただけじゃないですか?」

「・・・・・・」

「ということで、HAWK11で決まりですね。最後にマトモな話ができてホッとしてますよ。」


「しかしのぅ。お館様が言うにはの。そのバイクは「HAWK11じゃない」ってことなんじゃ。」

「はぁぁあああ!?それじゃHAWK11じゃないじゃないですか!!」

「オーナーがHAWK11じゃないっていうんなら、HAWK11じゃないでしょう!それ先に言いなさいよ!
今までの会話なんだったんです?あなた私が内田さんを住職扱いしてたときとか、元LPLを貞子扱いしてたときどんな気持ちで聞いてたんですか!私が不敬罪で神罰を受けて地獄に堕とされたらどう責任取るんですか!」

「申し訳ないのじゃ~」

「本当にどうなってるんですか!もう勘弁してくださいよ!」

「いや~実は、儂もどうにもわからなくなって、聖帝様に聞いたのじゃ。そしたらの。

「そしたら?」

「それチャンプロードに出てくるバイクじゃないかって」



「族車じゃないですか!いいかげんにしろ!!」


「あ


(2人手を振りながら舞台袖に下がっていく)












(オマケ1コマ漫画「舞台後、楽屋にて」)
バイバイ3
(最後は夏の風物詩、ホラー仕立てで終了です。不敬を働きまくったきんつば嬢はホンダの偉い方々に次元の狭間に連れ去られましたので、次回はいつ登場するかわかりません(笑))