(ゴールデンウィーク中に素敵なコーヒースポットをまた一つ発見しました。ほんの近くまでバイクで行けて、これだけの景観の中で珈琲が飲めて、人がいないところってそうそうない。日陰がないのが残念ですが、それは欲張りすぎですね。)
今回はお堅いタイトルですが、ハーレー乗りなら、このお題にピンときた人も多いのではないでしょうか。どうやら、ハーレーは本国のCEOが退任するらしいんですよ。Yahoo!の記事によると、株主から退任要求があったそうで、その根拠がブログのお題になってる「文化の枯渇」と「ブランドの衰退」だったんですよね。昨年日本でもHDJ(ハーレーダビッドソンジャパン)とディーラーの対立みたいなことがおきましたが、本国では株主と経営陣の対立が起きちゃってるようで、なんともかんとも・・。
正直私はハーレーの経営権争いに興味がないし、経営陣と株主のどっちが正しいか?なんてことはどうでもいいわけですが、株主の突き上げに対して、現CEOがアッサリと退任を受け入れたっていうのは、
「結構ヤバいんじゃない?」
って思う。ぶっちゃけ「今年の株主総会は俺じゃ到底乗りきれん」って現CEOが自覚してるってことだと思うんですよ。経営陣とドンパチやってる株主は金儲け主義の投資会社なんで、そこのアナウンスをまともに取り合うわけにもいかないんですけど、「文化の枯渇」はともかく、指摘があった「ブランドの衰退」については、日本でも、そう表現されても、ぐうの音も出ない事態に至ってるとは思います。
昨年、HDJの野田前社長が行ったディーラーへの押し込み販売による中古相場の崩壊、数多くの既存ディーラーの廃業、公正取引委員会の立ち入りなど、顧客に見える形で問題点が噴き出してしまった結果、日本でのハーレーブランドのプレミアム感は大幅に低下してしまった。
そして今、現場の問題が収束しているのか?というとさにあらず。ハーレーの2025年はしょっぱなから
「★超大型値引販売★実施中」
なのですよ。これはこれで異常事態。
「なんでこんなことになってんの?」
って調べてみると、どうやら日本において2024年モデルの在庫が大量に売れ残ってしまっているらしいんですよね。
(50万円購入サポートがあるのはこの3車種。以下のとおり他の車種も絶賛お値引き中です。)
野田前社長の販売計画は公正取引委員会の介入という事態により2024年の中頃には頓挫しており、蓋を開けてみれば、昨年のハーレーの販売台数は8200台止まり。これを1万2千台から単純に差引きしますと、約3800台の不良在庫が
「バックヤードに積み上がってる」
と推測できます。仕入れすぎたのであろう、ローライダーST、ブレイクアウト、ストリートボブの3車種が正規ディーラーキャンペーンで50万円引きになっております。
実はこの3車種、3月末まで30万円引きのキャンペーンで販促されていたんですけど、それでも捌けなかったらしい。結局6月末まで、さらに20万円値引きを上乗せしてのキャンペーンを行うことになったわけですけど、コレって在庫一掃の投げ売りセールですから、「オィィイイ!!ヘタすると7月からは70万円引きになっちゃうんじゃぁあないですか?」なんて考えも頭をよぎっちゃう。
一方ホンダに目を向けますと、CB1300SFはファイナルで大幅値上げというかなり非道な殿様商売やったにもかかわらず、販売好調で「6月30日をもって受注を停止します」とのアナウンス。既に十分な利益が確保できたんで、別に無理して売りませんってことでしょう。あまりに対称的で、この状況を「輝けるハーレーブランドの落日」といわずしてなんというのか?
しかも、この問題は今年じゃ終わらない可能性が高いんですよ。だって2024年モデルの在庫をここまで大幅値引きで販売し、無理してサバいていくってことになると、それは端的に
「需要の先食い」
と
「値引き販売の固定化」
につながるからです。ディーラ-は、この大幅値引きキャンペーンで2024年モデルを捌いてメデタシメデタシではありません。その後に新たに入ってきた2025年モデルも売らなきゃならない。でもそれ「定価で売れます?」ってことですよね。
1.需要の先食い
2.リーズナブルな低走行車が溢れる中古市場
3.大幅値引き直後の割高感
この三重苦に見舞われて「2025年モデルの定価販売が成立しない」って事態になるのは容易に想像できる。車の世界で同じように公取入ったBMWも大幅な値引き販売が常態化し、それは今でも続いてます。ちなみに一部の外車ってYouTubeなんかで「新車価格に対して中古価格の値落ちが酷い」っていわれてるけど、それ真に受けないでくださいね。中古価格の低迷は新車時から大幅値引きしちゃってて、新車価格がまともに機能してないから生じているだけなんで(笑)
でもこれに対して、特に打つ手はありません。賞味期限切れの在庫はバーゲンで売るのが、小売りの常套手段なんだから。となると、来年の3月にはまた在庫車がダブついて、同じような値引き販売がはじまるのでは?って未来が見えてきてしまうんですよ。そんな予想が頭によぎった時点で、「とりあえず定価じゃ買えんな・・」ってことになってしまう。
顧客にこんな指摘をされている時点で、ハーレーのブランドイメージってもうガタガタ。販売側と顧客のパワーバランスって本来対等であるべきなんですけど、完全に顧客上位になっちゃってる。
「夢のような販売計画に市場をあわせる」
などという愚かな試みを実行した結果、価格の統制能力を失ってしまった結果がこの惨状です。市場操作は一度成功するとやめられなくなるけど、長期的には自らを蝕んでいく麻薬と同じ。神様をコントロールしようとすると、神の見えざる手にお仕置きされるんで、良いものを地道に作って、その価値を地道にアピールし、地道に売っていくしか道はないのですね。
しかし、私は、ハーレーの根本的な問題は別にあると思うんですよ。現在のハーレーはストリートボブとローライダーSTとブレイクアウトを大幅値引きで販売してるわけですけど、なぜこの売れ筋3車種を無理して仕入れ、大幅値引きしなきゃならんのか?っていうところに本質的な問題があると思う。
私はこのブログで以前から口を酸っぱくして「今のハーレーは高すぎる!」って何度も言ってきましたけど、今のハーレーで、私が買う気が起きる一番安いモデルって、実質300万円クラスになっちゃってますからね。
「え?300万円のバイクがエントリーなの?そんなバカな・・」
って言われるかもしれないけど、ハーレーって伝統や文化を大事にしてきたブランドで、性能で勝負してるわけではなく、どっちかというと
「どうだ!俺のバイクは凄いだろ!」
「俺はハーレーに乗ってるんだ!!」
っていう承認欲求の高さで勝負しているブランドです。
となると、顧客のニーズは「ハーレーが守り続けてきた伝統の空冷Vツイン」ってことになるんだけど、それがもはや300万円の価格帯にしか存在しないってところが実に厳しい。
数年前まで、ハーレーの普及価格帯には883という「文化と伝統をになう非の打ち所のない空冷Vのエントリーモデル」が存在していました。でも今はそこにぽっかりと大穴が開いちゃってます。その結果、ビックツインを大幅値引きして、昔の883の役割を押しつけなくてはならなくなってる。50万円値引きすれば在庫がハケるのならそれでいいけど、それでも200万オーバー。一般層にはまだ高すぎると思う。
そんな現状でハーレーが昨年やったことは、
「高価格帯のツーリングモデルをフルモデルチェンジ」
ハァ~~~・・・あのね。おかしいでしょ?力の入れ方が全然ズレてるよね・・これホンダで言うと「経営大ピンチなんです!」っていいながら、ゴールドウィングのモデルチェンジに邁進するみたいなもんですよ。もうね。喜ぶ人達のパイが少なすぎる。歴史あるローキンなどを整理して高額モデルをテコ入れじゃ、熱心なファンから「オィィィイ!!そこじゃないだろ!」ってツッコミ入るのはやむを得ないと思う。
結果、昨年の販売台数は15%減。気合いを入れてニューモデルを投入したのに、プラスどころかマイナスにしかなっていない。今のハーレーは収益率の高い高価格帯モデルに力入れたり、CVOやアイコンモデル、限定カラーの乱発と、ハタから見てても
楽して儲けようという姿勢が見え過ぎる
高価格シフトや限定商売は短期的には儲かるけど、それは一時的なバフであって本当の実力ではないし、過去の遺産に安易にすがるのは「文化の枯渇」の証明に他ならない。
ちなみに私が長年続けていた時計趣味をやめたのも、ブームによって業界全体で値上げに次ぐ値上げが行われたことが原因です。値上げも酷かったけど、その結果、客層が時計大好き趣味人から、金持ちの富豪になったことに嫌気が差したんですよね。そこで、「ああ、この業界もう自分がいるべきところじゃない」って見切りをつけてやめちゃったんですけど、それが今のハーレーの姿にモロに重なる。
ハーレーって歴史や文化をコアにしてるけど、文化って私みたいなロートルが作るんじゃなくって、若者がになっていくものなんです。だから、彼らに支持され、彼らと一緒に歩んでいけるモデルを提供しなきゃ文化自体が続いていかないわけですよ。
スズキの神様、鈴木修はその昔「軽は貧乏人の乗り物」って名言を残しましたけど、バイクも基本的に貧乏人カルチャーの乗り物なんです。貧乏な若い頃に自分と寄り添ってくれたから、バイクに愛を持ってリターンする人が多いし、そこに情熱や文化が生まれる。ハーレーも遡っていけば貧乏人カルチャーや負け組文化の権化ともいえる存在ですから、高価格帯にシフトしてその層を斬り捨てていけば、カルチャーなんてアッサリ途絶えます。ハーレーはそんな「経済的な勝ち組達が決して持っていない野性味や反骨の精神」が漂ってこないとダメなバイクだと私は認識してるんですけど、今のツーリングモデルはクリーンな高級車。野性味や貧乏臭い香りをことごとく斬り捨てていってるんです。
ゴールデンウィークにCB1100で山方面を走ってたら、反対車線を、ハンターカブやレブル250、Vストローム250、ニンジャ250などに乗った若い子達がガンガン走ってきたんですよ。正直、「素敵だなぁ・・いいなぁ・・」と思いました。若い人が乗ってるバイクからは、猛烈に文化の香りが漂ってくる。私とCB1100など、彼らから見たら消えゆくロウソク、オッサンの道楽みたいなもんですよ。
今の世の中は高額で目立つモデルばっかりがもてはやされるけど、ビグザムみたいなデカくて高コストな機体に、戦況を変えたり文化を創る力なんてありません。いつの世も戦況を動かし、文化を創るのはザクのような汎用主力兵器です。だって一定の母体とエネルギーがないと文化は創れないんだから。にもかかわらず、ハーレーはビグザムの強化ばっかりやっていて、1年戦争のジオン軍の教訓をまったく生かせていない。
ここまで書けば、ハーレーの現状の打開策は明白でしょう。
「貧乏人のためのザクだった、883のようなバイクをもう一度出せ!!」
ってことにつきます。
エントリーのニーズをガッチリ支えてた空冷スポがないから、空冷ビックツインのストボブやローライダーSを大幅値引きして、その代わりをさせるしかないわけで、その現状を打開しないとどうしようもないと思う。
(ストリートボブを見ているとハーレーの値付けのいい加減さが良くわかる。2021年=203万円、2022年=219万円、2023年~2024年=275万円、2025年=251万円。価格が大幅に上下してるけど根拠が全く意味不明。)
今ハーレーに必要なモデルの理想をいえば、130万円くらいの価格帯で都市部で足代わりに気軽に使え、ハーレーの伝統をメチャクチャ色濃く残すミドルクラス排気量の空冷Vツインモデルです。伸びてるメーカーは販売のボリュームゾーンで勝負できる定番バイクが必ずラインナップされているんですけど、今のハーレーはそこに切り札がない。その結果、旧スポスタが制圧していたこの市場を他の海外メーカーやレブル1100にチーズみたいに食い荒らされてしまった。それをもう一度奪い返そうとしたら、これらのバイクに引けを取らない質感をもち、見た瞬間、「これはハーレー臭すぎて失禁します!!」っていうモデルを投入するしかありません。
ここ最近のハーレーで一番痛かったのは、低価格帯で勝負できる手駒になるはずだったナイトスターの扱いを完全に間違えてしまったことでしょう。スポSは超高性能モデルで質感的にもかなり良いスペシャルモデルだったのに、ナイトスターでは明らかに質感低下が見て取れた。それでも戦略的価格設定(120万円くらい)でデリバリーされていれば、まだ支持はあったと思いますが、発表時の新車価格はスポS並。これで、883の後継機になるのでは?という期待は急速にしぼみ、選択肢からナイトスターは完全に落ちてしまった。
私はスポSと比較したときのナイトスターの価格設定を見て、「ハーレーの価格への信用がほぼなくなった」わけですけど、その後もストボブの値段を上げたり下げたり、根拠不明な価格操作をしているのもジト目になる要因。いずれにせよエントリーラインである150万円以下の価格帯に、コアなファンが買いたくなるようなバイクが存在しない今の状態では、ハーレーに未来はないと思う。そこにレブル1100や、トラのボンネビル、エンフィのメトロ650あたりに対抗できるモデルを投入しなきゃいけない。そこに全力で取り組むのが喫緊の課題ではないでしょうか。
本国の政治情勢がどうだ、為替がどうだという難しい問題もわかりますけど、消費者の希望は実にシンプルで、「買える価格帯に古き良きハーレーの文化を背負ってるバイクを用意してくれ」ってことだけですから。
ハーレーは独特の個性と思想を持った、大型バイクの重要な選択肢ですから、末永く生き延びて貰わないと困る。新CEOには、そこをなんとかしていただきたいですね。
(オマケ漫画「価格の根拠」)
(私が購入するバイクはリッタークラスでも150万円あたり。そこをはみ出したとしても200万円に譲れないラインがあります。またフツーに数を出したいなら大型でも120万円~150万円くらいが妥当だと思う。それはローンの支払額からの逆算であり、私の素肌感覚でもあります。)
今回はお堅いタイトルですが、ハーレー乗りなら、このお題にピンときた人も多いのではないでしょうか。どうやら、ハーレーは本国のCEOが退任するらしいんですよ。Yahoo!の記事によると、株主から退任要求があったそうで、その根拠がブログのお題になってる「文化の枯渇」と「ブランドの衰退」だったんですよね。昨年日本でもHDJ(ハーレーダビッドソンジャパン)とディーラーの対立みたいなことがおきましたが、本国では株主と経営陣の対立が起きちゃってるようで、なんともかんとも・・。
正直私はハーレーの経営権争いに興味がないし、経営陣と株主のどっちが正しいか?なんてことはどうでもいいわけですが、株主の突き上げに対して、現CEOがアッサリと退任を受け入れたっていうのは、
「結構ヤバいんじゃない?」
って思う。ぶっちゃけ「今年の株主総会は俺じゃ到底乗りきれん」って現CEOが自覚してるってことだと思うんですよ。経営陣とドンパチやってる株主は金儲け主義の投資会社なんで、そこのアナウンスをまともに取り合うわけにもいかないんですけど、「文化の枯渇」はともかく、指摘があった「ブランドの衰退」については、日本でも、そう表現されても、ぐうの音も出ない事態に至ってるとは思います。
昨年、HDJの野田前社長が行ったディーラーへの押し込み販売による中古相場の崩壊、数多くの既存ディーラーの廃業、公正取引委員会の立ち入りなど、顧客に見える形で問題点が噴き出してしまった結果、日本でのハーレーブランドのプレミアム感は大幅に低下してしまった。
そして今、現場の問題が収束しているのか?というとさにあらず。ハーレーの2025年はしょっぱなから
「★超大型値引販売★実施中」
なのですよ。これはこれで異常事態。
「なんでこんなことになってんの?」
って調べてみると、どうやら日本において2024年モデルの在庫が大量に売れ残ってしまっているらしいんですよね。

50万円購入サポート
STREET BOB/ BREAKOUT/ LOW RIDER ST
30万円購入サポート
CVO STREET GLIDE / CVO ROAD GLIDE / ULTRA LIMITED /
ROAD GLIDE LIMITED / TRI GLIDE ULTRA / STREET GLIDE / ROAD GLIDE /ROAD KING SPECIAL
20万円購入サポート
LOW RIDER S / FAT BOY / HERITAGE CLASSIC / HYDRA-GLIDE REVIVAL /SOFTAIL STANDARD / FAT BOB / SPORT GLIDE /
10万円購入サポート
PAN AMERICA 1250 SPECIAL / SPORTSTER S / NIGHTSTER SPECIAL /X500 / X350
CVOまで含め、ほぼ全車種なんらかの値引きがあるというヤバさ。定価って意味あるの?って感じです。
昨年野田前社長は「前年度の120%を売るのが目標」とのたまいつつ、自ら設定した荒唐無稽なノルマの達成に邁進していました。ちなみにハーレーの2023年の販売台数は約1万台で、そこから120%のアップですから、単純計算で目標は1万2千台。「ひょっとしてその台数を本国に発注しちゃってたの?」っていう恐ろしい予測が立つわけです。
野田前社長の販売計画は公正取引委員会の介入という事態により2024年の中頃には頓挫しており、蓋を開けてみれば、昨年のハーレーの販売台数は8200台止まり。これを1万2千台から単純に差引きしますと、約3800台の不良在庫が
「バックヤードに積み上がってる」
と推測できます。仕入れすぎたのであろう、ローライダーST、ブレイクアウト、ストリートボブの3車種が正規ディーラーキャンペーンで50万円引きになっております。
実はこの3車種、3月末まで30万円引きのキャンペーンで販促されていたんですけど、それでも捌けなかったらしい。結局6月末まで、さらに20万円値引きを上乗せしてのキャンペーンを行うことになったわけですけど、コレって在庫一掃の投げ売りセールですから、「オィィイイ!!ヘタすると7月からは70万円引きになっちゃうんじゃぁあないですか?」なんて考えも頭をよぎっちゃう。
一方ホンダに目を向けますと、CB1300SFはファイナルで大幅値上げというかなり非道な殿様商売やったにもかかわらず、販売好調で「6月30日をもって受注を停止します」とのアナウンス。既に十分な利益が確保できたんで、別に無理して売りませんってことでしょう。あまりに対称的で、この状況を「輝けるハーレーブランドの落日」といわずしてなんというのか?
しかも、この問題は今年じゃ終わらない可能性が高いんですよ。だって2024年モデルの在庫をここまで大幅値引きで販売し、無理してサバいていくってことになると、それは端的に
「需要の先食い」
と
「値引き販売の固定化」
につながるからです。ディーラ-は、この大幅値引きキャンペーンで2024年モデルを捌いてメデタシメデタシではありません。その後に新たに入ってきた2025年モデルも売らなきゃならない。でもそれ「定価で売れます?」ってことですよね。
1.需要の先食い
2.リーズナブルな低走行車が溢れる中古市場
3.大幅値引き直後の割高感
この三重苦に見舞われて「2025年モデルの定価販売が成立しない」って事態になるのは容易に想像できる。車の世界で同じように公取入ったBMWも大幅な値引き販売が常態化し、それは今でも続いてます。ちなみに一部の外車ってYouTubeなんかで「新車価格に対して中古価格の値落ちが酷い」っていわれてるけど、それ真に受けないでくださいね。中古価格の低迷は新車時から大幅値引きしちゃってて、新車価格がまともに機能してないから生じているだけなんで(笑)
でもこれに対して、特に打つ手はありません。賞味期限切れの在庫はバーゲンで売るのが、小売りの常套手段なんだから。となると、来年の3月にはまた在庫車がダブついて、同じような値引き販売がはじまるのでは?って未来が見えてきてしまうんですよ。そんな予想が頭によぎった時点で、「とりあえず定価じゃ買えんな・・」ってことになってしまう。
顧客にこんな指摘をされている時点で、ハーレーのブランドイメージってもうガタガタ。販売側と顧客のパワーバランスって本来対等であるべきなんですけど、完全に顧客上位になっちゃってる。
「夢のような販売計画に市場をあわせる」
などという愚かな試みを実行した結果、価格の統制能力を失ってしまった結果がこの惨状です。市場操作は一度成功するとやめられなくなるけど、長期的には自らを蝕んでいく麻薬と同じ。神様をコントロールしようとすると、神の見えざる手にお仕置きされるんで、良いものを地道に作って、その価値を地道にアピールし、地道に売っていくしか道はないのですね。
しかし、私は、ハーレーの根本的な問題は別にあると思うんですよ。現在のハーレーはストリートボブとローライダーSTとブレイクアウトを大幅値引きで販売してるわけですけど、なぜこの売れ筋3車種を無理して仕入れ、大幅値引きしなきゃならんのか?っていうところに本質的な問題があると思う。
私はこのブログで以前から口を酸っぱくして「今のハーレーは高すぎる!」って何度も言ってきましたけど、今のハーレーで、私が買う気が起きる一番安いモデルって、実質300万円クラスになっちゃってますからね。
「え?300万円のバイクがエントリーなの?そんなバカな・・」
って言われるかもしれないけど、ハーレーって伝統や文化を大事にしてきたブランドで、性能で勝負してるわけではなく、どっちかというと
「どうだ!俺のバイクは凄いだろ!」
「俺はハーレーに乗ってるんだ!!」
っていう承認欲求の高さで勝負しているブランドです。
となると、顧客のニーズは「ハーレーが守り続けてきた伝統の空冷Vツイン」ってことになるんだけど、それがもはや300万円の価格帯にしか存在しないってところが実に厳しい。
数年前まで、ハーレーの普及価格帯には883という「文化と伝統をになう非の打ち所のない空冷Vのエントリーモデル」が存在していました。でも今はそこにぽっかりと大穴が開いちゃってます。その結果、ビックツインを大幅値引きして、昔の883の役割を押しつけなくてはならなくなってる。50万円値引きすれば在庫がハケるのならそれでいいけど、それでも200万オーバー。一般層にはまだ高すぎると思う。
そんな現状でハーレーが昨年やったことは、
「高価格帯のツーリングモデルをフルモデルチェンジ」
ハァ~~~・・・あのね。おかしいでしょ?力の入れ方が全然ズレてるよね・・これホンダで言うと「経営大ピンチなんです!」っていいながら、ゴールドウィングのモデルチェンジに邁進するみたいなもんですよ。もうね。喜ぶ人達のパイが少なすぎる。歴史あるローキンなどを整理して高額モデルをテコ入れじゃ、熱心なファンから「オィィィイ!!そこじゃないだろ!」ってツッコミ入るのはやむを得ないと思う。
結果、昨年の販売台数は15%減。気合いを入れてニューモデルを投入したのに、プラスどころかマイナスにしかなっていない。今のハーレーは収益率の高い高価格帯モデルに力入れたり、CVOやアイコンモデル、限定カラーの乱発と、ハタから見てても
楽して儲けようという姿勢が見え過ぎる
高価格シフトや限定商売は短期的には儲かるけど、それは一時的なバフであって本当の実力ではないし、過去の遺産に安易にすがるのは「文化の枯渇」の証明に他ならない。
ちなみに私が長年続けていた時計趣味をやめたのも、ブームによって業界全体で値上げに次ぐ値上げが行われたことが原因です。値上げも酷かったけど、その結果、客層が時計大好き趣味人から、金持ちの富豪になったことに嫌気が差したんですよね。そこで、「ああ、この業界もう自分がいるべきところじゃない」って見切りをつけてやめちゃったんですけど、それが今のハーレーの姿にモロに重なる。
ハーレーって歴史や文化をコアにしてるけど、文化って私みたいなロートルが作るんじゃなくって、若者がになっていくものなんです。だから、彼らに支持され、彼らと一緒に歩んでいけるモデルを提供しなきゃ文化自体が続いていかないわけですよ。
スズキの神様、鈴木修はその昔「軽は貧乏人の乗り物」って名言を残しましたけど、バイクも基本的に貧乏人カルチャーの乗り物なんです。貧乏な若い頃に自分と寄り添ってくれたから、バイクに愛を持ってリターンする人が多いし、そこに情熱や文化が生まれる。ハーレーも遡っていけば貧乏人カルチャーや負け組文化の権化ともいえる存在ですから、高価格帯にシフトしてその層を斬り捨てていけば、カルチャーなんてアッサリ途絶えます。ハーレーはそんな「経済的な勝ち組達が決して持っていない野性味や反骨の精神」が漂ってこないとダメなバイクだと私は認識してるんですけど、今のツーリングモデルはクリーンな高級車。野性味や貧乏臭い香りをことごとく斬り捨てていってるんです。
ゴールデンウィークにCB1100で山方面を走ってたら、反対車線を、ハンターカブやレブル250、Vストローム250、ニンジャ250などに乗った若い子達がガンガン走ってきたんですよ。正直、「素敵だなぁ・・いいなぁ・・」と思いました。若い人が乗ってるバイクからは、猛烈に文化の香りが漂ってくる。私とCB1100など、彼らから見たら消えゆくロウソク、オッサンの道楽みたいなもんですよ。
今の世の中は高額で目立つモデルばっかりがもてはやされるけど、ビグザムみたいなデカくて高コストな機体に、戦況を変えたり文化を創る力なんてありません。いつの世も戦況を動かし、文化を創るのはザクのような汎用主力兵器です。だって一定の母体とエネルギーがないと文化は創れないんだから。にもかかわらず、ハーレーはビグザムの強化ばっかりやっていて、1年戦争のジオン軍の教訓をまったく生かせていない。
ここまで書けば、ハーレーの現状の打開策は明白でしょう。
「貧乏人のためのザクだった、883のようなバイクをもう一度出せ!!」
ってことにつきます。
エントリーのニーズをガッチリ支えてた空冷スポがないから、空冷ビックツインのストボブやローライダーSを大幅値引きして、その代わりをさせるしかないわけで、その現状を打開しないとどうしようもないと思う。

今ハーレーに必要なモデルの理想をいえば、130万円くらいの価格帯で都市部で足代わりに気軽に使え、ハーレーの伝統をメチャクチャ色濃く残すミドルクラス排気量の空冷Vツインモデルです。伸びてるメーカーは販売のボリュームゾーンで勝負できる定番バイクが必ずラインナップされているんですけど、今のハーレーはそこに切り札がない。その結果、旧スポスタが制圧していたこの市場を他の海外メーカーやレブル1100にチーズみたいに食い荒らされてしまった。それをもう一度奪い返そうとしたら、これらのバイクに引けを取らない質感をもち、見た瞬間、「これはハーレー臭すぎて失禁します!!」っていうモデルを投入するしかありません。
ここ最近のハーレーで一番痛かったのは、低価格帯で勝負できる手駒になるはずだったナイトスターの扱いを完全に間違えてしまったことでしょう。スポSは超高性能モデルで質感的にもかなり良いスペシャルモデルだったのに、ナイトスターでは明らかに質感低下が見て取れた。それでも戦略的価格設定(120万円くらい)でデリバリーされていれば、まだ支持はあったと思いますが、発表時の新車価格はスポS並。これで、883の後継機になるのでは?という期待は急速にしぼみ、選択肢からナイトスターは完全に落ちてしまった。
私はスポSと比較したときのナイトスターの価格設定を見て、「ハーレーの価格への信用がほぼなくなった」わけですけど、その後もストボブの値段を上げたり下げたり、根拠不明な価格操作をしているのもジト目になる要因。いずれにせよエントリーラインである150万円以下の価格帯に、コアなファンが買いたくなるようなバイクが存在しない今の状態では、ハーレーに未来はないと思う。そこにレブル1100や、トラのボンネビル、エンフィのメトロ650あたりに対抗できるモデルを投入しなきゃいけない。そこに全力で取り組むのが喫緊の課題ではないでしょうか。
本国の政治情勢がどうだ、為替がどうだという難しい問題もわかりますけど、消費者の希望は実にシンプルで、「買える価格帯に古き良きハーレーの文化を背負ってるバイクを用意してくれ」ってことだけですから。
ハーレーは独特の個性と思想を持った、大型バイクの重要な選択肢ですから、末永く生き延びて貰わないと困る。新CEOには、そこをなんとかしていただきたいですね。
(オマケ漫画「価格の根拠」)
(私が購入するバイクはリッタークラスでも150万円あたり。そこをはみ出したとしても200万円に譲れないラインがあります。またフツーに数を出したいなら大型でも120万円~150万円くらいが妥当だと思う。それはローンの支払額からの逆算であり、私の素肌感覚でもあります。)
※美しい風景からはじまったのに、汚いオチで申し訳ありません。
コメント
コメント一覧 (31)
今日はまた石狩川にコーヒー飲みに行こうと思っていたのですが、曇ってて寒いので諦めました。10℃くらいしかないんですよ。
GB用にシートバッグ(コーヒー道具用)を注文したので、それの到着を楽しみにすることにします。
ハーレーについては、2024モデルの30万円引きから50万円引きに移行した時点で、2024モデルがそんな状態なら、2025モデルも盛大に売れ残って、来春さらに苦しくなるんじゃないの?と、私も思ってました。2025年モデルだって当然売れ残るでしょうからね。
これを打開するには、一度思い切り投げ売りして在庫をなくさないとどうしようもないんでしょうが、それをすれば「ハーレー=ガッツリ値引きするメーカー」という図式が購買者側の頭に刻み込まれる。そうなったら、もうこれまでのような殿様商売をすることができなくなってしまうわけですね。待ってれば大幅値引きされるのは確実なんですから。
これを覆そうと思ったら、供給数を絞って希少価値を上げる(日本での事業規模を一旦縮小する)くらいしか私は思いつきませんが、そんなこと許容できないでしょうしね。
>バイクの文化は若者が作るもの
これには全く同感です。ですが、現在のバイク界隈は、私たちのようなオッサン&じいさんが主流になってしまっているので、古い価値観がデカい顔をしてまかりとおってしまっています。排気量、価格、大きさ、旧車サイコー、ハーレーしか認めないなどなど。こんな排他的・後ろ向きなものが主流になっている時点で、若者に嫌われて当たり前。だから、そんな状況でも若い人を大量にバイクに誘ってくれた、レブル250の功績は極めて大きいと思っているのです。
私も若い子達が250クラスのバイクでツーリングを楽しんでいるのを見ると、うれしくなってきますね。もっともっと若い子にはバイクの楽しさを知ってほしいなあと。そして、できればでいいから、乗り続けてねと思うのです。
へっちまん
が
しました
いまいち休めた感覚とバイクと遊べた感覚がないに等しい今日この頃です。
H-Dはそんなことになっていたんですね・・・。
なんと残念。
ハーレーとジオン軍の例えはあまりにわかりやすい(笑)
>「貧乏人のためのザクだった、883のようなバイクをもう一度出せ!!」
ちょ、ちょっと引っかかる部分もありますが(笑)
巨体な部類に入るであろうソフテイル乗りの私でも「は!?スポーツスターやめちゃうの!?」
と衝撃でした。
ソフテイルに乗っておきながら、「あのバイクは受けがいいはずなのにな・・・」と
思っていたのですが。
よその記事の中には「スポスタ生産終了は新章の始まりになるだろう」と書かれていましたが、
確かになったのかもしれません。
闇への深淵を踏みしめる という意味で。
>若い人が乗ってるバイクからは、猛烈に文化の香りが漂ってくる
おぅ・・・ずっしり来ます。
HORさんの
>現在のバイク界隈は、私たちのようなオッサン&じいさんが主流
>旧車サイコー、ハーレーしか認めないなどなど。こんな排他的・後ろ向きなものが
これらもかなり来てます・・・。
レブルの功績が大きいというのも実はちょっと思っていたりします。
私は思想がすでに歳で時代遅れ。
好きな種類がクルーザーのみで国産もハーレーの少し古い~けっこう古い車両にしか興味がない
時点で論外な存在でしょう。
まさに排他的。
へっちまん
が
しました
そこの理解がやはり難しいですね。実はgb350cは私の娘のバイクですが見に行った時の反応は“可愛いい”でした。 どうやらバイクは“可愛い 、かっこいい 、こわい”の3種類のようです。 こちらがキャプトンマフラーがとか ボアストロークがとか話しててもどこ吹く風ですね。 今の若者は情報をすぐ集めるのでメーカーに関しては完全なノンポリなようです。(選ぶ時、BSA B40 ロイヤルエンフィールドがいいって見せられました...どこで売ってるんだ?)
ダックス レブルも可愛い枠でした。 意外なのがXSR900gpも可愛い枠なことですね。(我々が峠で死闘を繰り広げていたバイクだが...)
ハーレは知名度があり、“すごいやつ”だそうです。x350に期待したんですが、可愛さが足らないようです。 フレームをハーレらしいローロングにすれば、娘にも刺さったと思うのですが、難しいのでしょう。ポテンシャルはあるので頑張って欲しいと思ってます。
値段は···高くても“パパ”が買ってくれるよね!
へっちまん
が
しました
うぉ、新車が欲しくても買えないと噂だったローライダーSTの低走行車が並らんでるッッ!!!
リッター前後の空冷Vツインはハーレーにはもう無理なんでしょうが
ナイトスターは値付けがねぇ…更に883買い支えてた欧州のA2免許ライダーを出力上限で投げ捨ててるんですよねぇ
後釜としてX350,500なのかもしれないですけど
500はネイキッドのレオンチーノじゃなくてクルーザーの502Cをベース車に出来ていれば差別化出来るし上位水冷や大排気量クルーザーへの動線が出来たんじゃないかと稚拙な考え
暖かくなったんでワインディングに夢中になってたらタイヤの消耗が深刻に
少し敬遠してたメッツラーまた試したくなって、すぐクルーズテック注文しました!国内在庫無し6〜7月くらいにお届けだそうです
やれやれ海外ブランドはコレなんだから(嘆息)
オラァ、かかってこいや梅雨(震え)
へっちまん
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僕もハーレーのバイクも好きでソフテイルを所有しています(TC110B、M8の107)。
ハーレーはここ数年で失速しましたね。
ロングセラーモデルの廃版、代理店への過剰ノルマ、新車在庫ダブつき→大幅値下げのコンボetc…
野田氏の置き土産はかなり悪質。
新規顧客の獲得が難しくなるばかりか、加盟店や既存ユーザーにも不信感を与えたでしょうしブランドの価値も下げてしまったのではと思います。
昔々から今までずっと高級バイクメーカーであり、アメリカン・ドリームの象徴でもあるハーレーですが(老若男女、国籍問わずそう捉えている人が多かったので)、ユーザーのカスタムからヒントを得て生み出したモデルが多いという一面がハーレーにはありますね。
アジアに裾野を広げるにしても、安易に他メーカーの製品をそのまま流用するのではなく何かしら手を加えてオリジナルを創り出すべきだったのではと思います。
ラインナップも以前と比べて寂しい感じがしますね。
例えば振り切ってスカスカのチョッパーや、ブラックタイヤを履かせダートも走れるボバー等々、色んな人に刺さるように展開してみてもいいんじゃないかなと。
思わず見惚れて買ってしまったCVOブレイクアウトのようなインパクトのあるモデルを、現在のソフテイルやスポーツに出したり大衆向けシティユースのクルーザーに出してほしいです。
北米はツーリングモデルの需要が大きいみたいので、そこの刷新に注力するのはもちろん大事だと思います。
ですが、へっちまんさんの仰るとおり、買える価格帯に古き良きハーレーの文化を背負ってるバイクを求める人も多いでしょうから今まで以上にそこに目を向けて力を入れてほしいなと思いました。
へっちまん
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ハーレーってそんな経営状況なのですね。びっくりしました!
スポスタSを購入した頃はそんな感じは一切なかったですが、ここ数年で市場も含め色々変わってきてるんですね。
経営状態は別にしても、乗り物としてのハーレーはすごく楽しかったです。また、威厳のあるメーカーに返り咲いてほしいです。
最近、私はダックスばかり乗っています。
カスタムもしやすいし、”なんだか、これでいいんじゃね”みたいな中毒性があるバイクですね。
”女忍H2号まぐわい”で転倒して、その修理を自力でやっているのでお休みは毎日バイクいじりです😓
私もインスタやり始めて、へっちまんさんが敵的にブログを更新してるのって凄いことだなと痛感しました。
へっちまん
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元々トライアルライダーだった立場からすると
コンペマシンが新車で90万 を3年で償却して買い替え
選手兼が年間10戦でエントリーと遠征で 2万円×10 で20万
その他 草大会や遠方への遠征練習など 年間10回 1万円 10万
部品代整備代 ブーツやウェアー ヘルメットなど 6万円
年間に均すと 年 66万もバイクに使っていたのですから
今思えば トライアルはセレブなスポーツ
それに比べれば ハーレはまだ安いと思える年間予算ですが
今は物価や税金・社会保障費は上がるのに 給料が上がるのは新卒社員だけ
今はオッサンになり体力的にトライアルは無理で引退しましたが
仮に 体力が30歳代の頃に戻ったとしても
経済的にトライアルはキツイ
一昨日 かつてのトライアル仲間の先輩 70歳と71歳にツーリングの出先で偶然
逢ったのですが バイクは現行車のCL250とCB250R
ふたりとも まだ若々しく 楽しくにバイク談議などしてから
お別れしました
釣りで「フナに始まり フナで終わる」
というのは 人生下り坂になってからか 見栄やプライドを捨てて
身の丈に合ったバイクで 今の乗れることに喜びを感じる ライデングを楽しめる気持ちじゃないかな・・・と
私も60歳で 年金暮らしも近い年齢
ハーレーなど高級バイクに乗りたい気持ちより
今維持しているバイクのどれを残すか 悩み中
・・・長い文章 失礼しました
へっちまん
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ちょっと前スピードツイン900に試乗したのですがトラの大型最廉価モデルにも関わらず非常に味わい深いバイクでした。
空冷エンジンとはまた違うドロドロとした独特なフィーリングがあって
もう今さら空冷にこだわる必要ないよなぁと思い…
ハーレーはかつてストリート750でこういう路線を目指したのだろうと思いますが
あの時のつまづきから今日に至る迷走が始まったような気がいたします…。
へっちまん
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それにしてもトライデント660の低走行中古車はお買い得ですね。
この価格帯ならCB650Rと迷う人がたくさん居そう
へっちまん
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メッツラーの生産って、そんな調子なんですね(驚)。
今NC700Sに履かせてるミシュランの2CTがボチボチなんで、次は(今さらですが)履いたことないメッツラーかピレリにしようかなぁ、なんて思ってたのですが、アテになりそうにないですね。笑
トライアンフの値付けに関してはハーレーと対照的に、相当戦略的に研究して国産車にぶつけてきてる気がしますね。
タイガースポーツ660が、元から高くもないのにマイチェンで装備を充実させつつ価格は据え置きで実質値下げとか、本気でシェアを取りに来ている気がします。
デイトナ660は試乗しましたが、意外とポジションがきつくて、日帰りワインディング快走向きのバイクかなと思いました。
へっちまん
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昔は空冷スポーツで入門してからビッグツインモデルへ乗り換える人も多かった印象ですが、今の水冷スポーツやX350はちょっと違う線上にいる気がします。
きっとバイクとしては、すごく良いバイクなんでしょうけど、アイドリング でブルブル車体を揺らし、排気量とロングストローク由来のトルクでドコドコ加速するあの世界観の入門モデルとはなれないんじゃないかなと(^_^;)
自分が保守的な人間なのでそう感じるのかもしれませんが。
へっちまん
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へっちまん
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為替や原材料高騰とかで仕方ないのは分かるんですけど、そこをアイデアと工夫でなんとかできるのが生き残る会社なんでしょうね。
あと、横からですみませんが、バッドボーイってモデルが95~96年頃のエボリューションの頃にあったんですよ
スプリンガーソフテイルでリヤがボブフェンダーのモデルで、ツインカム時代にもそれと似たモデルでクロスボーンズがありましたね。
はっ、アメリカ製のハーレーについて語っていると『あいつトランプ派だぞ』といわれちゃうのでこの辺でw
へっちまん
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ハーレーの価格が異常なのは、ダイナ探してたときに実感してました(笑)
エントリーモデルがエントリーモデルですらない感じがするのは
僕がおっさん化してきたからですかねぇ・・・でもX350はあまりにもハーレーっぽくない気が・・・・。
PS へっちさん二代目隼の白に赤ラインって、あまりにもサイクロン号っぽくないですか?サイクロン号を見ると僕の中の獣が吠えてくるんです。早く買えって(笑)
へっちまん
が
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