正月4.5
(イラストはどんなものにしようか悩みましたけど、とりあえず5台を全部押し込んでみました(笑))

もう正月も3日になっちゃいましたが、謹んで初春のお慶びを申し上げます。今年もよろしくお願い致します。

いや~、それにしても、もう2020年台も半ばですか~。月日の経つのは早いものです。え~っと、さっそくですが、今年の私の目標、それはズバリ!!

「トランスフォーム☆肉片」にならない!ってことです!!パチパチパチ。

「いやいや肉片って・・これもう年始のネタじゃないじゃん!!」っていう人もいるかもしれないですけど、「無事これ名馬を目指しますぅ」ってオッサンらしく言ったって面白くもなんともないでしょう?私のブログは平易な内容を、いかに下らないスラングで例えるかで笑いをとってるところがあるから、今年も不謹慎だろうがなんだろうが、この路線でいいんです!これでいくんです!

古来よりバイクってのは乗る人の心の持ちようによって、天使にも悪魔にもなる乗り物です。「え?天使になったことあるの?」っていわれると、少なくとも私のバイク人生では、ほぼ9割9分が悪魔側にいる気がしますけど、そんな乗り物にもかかわらず、こいつらジェダイのスターファイター並の紙装甲なんですよ。搭乗する度に「フォースの加護があらんことを」って言わなきゃいけない気がする。

車だったら金さえ払えば安全装備をフルスペックにしたものを買えます。ヤバくなったら自動ブレーキまでかけてくれるんで、お高い車はそれなりに安全性が高い。でも、バイクって逆ですね。金払うほど大排気量で、ハイパワーなバイクになっていく傾向にあるのに、安全性は払った金額に比例して高まるわけではない。

しかも、100%相手方に過失がある事故だって、ダメージはこっちが総受け状態という理不尽さ。今時、総受けなんて、ハーレムラノベか、R指定同人誌のお床事情くらいだと思いますよ。

そりゃね。「当たらなければどうということはない!」っていう開き直りも可能ではありますよ。でもね。そのセリフって、シャアみたいなスーパーエースだから言える台詞であって、普以下の能力でギャグ堕ちしてるオッサンがのったまっても、死にフラグになるだけです。

「フッ・・当たらなけャアアアアア!!」(ドカーン!!)

ってな感じで、セリフの途中で爆散し、

「オィィィィィイイイイイ!!」

って全宇宙的ツッコミが入るのが目に浮かぶ。

私みたいな画面端で見切れてる系のモブは、ちょっとイキった雰囲気出すとすぐ死亡フラグが立ちますからね。同種の死にフラグで「この戦争が終わったら、故郷に帰って結婚するんだ♡」ってヤツがありますけど、モブが幸せを願うと確実に死に直結するのがお約束。だって、悲惨な戦争の結果、幸せになるのは主人公だけで十分でしょ?一介のモブ野郎が死屍累々の中、故郷で結婚し、チョンガーの視聴者様、読者様より幸せになるなんて絶対許されないんです。

これが「戦争が終わって故郷に帰ったらバナナマンの日村のような女と結婚させられる」ってセリフだったら、奇跡の連続で絶対生還ですよ。逆に死ぬことが許されないまである。つまり、戦争物に出てくるモブは背伸びした幸せを求めると即死の運命で、不幸なモブは大概、死なないってことなんです。


この法則に則り、私みたいなモブは高望みせず、せめて肉片化しないという消極的な落とし所を狙っていきたい。

「いやいや、そうはいっても、バイク乗りにとって肉片化しないなんて当たり前でしょ?何を今更?」

っておっしゃる人がほとんどでしょう。でもね。みんなわかっている割には、バイクの事故ってなくならないじゃないですか。今年も正月からバイクのニュース検索すると旧車會の初走りと事故のニュースばかりですよ。つまりこの手のことは

「わかりみだけではダメ」

ってことなんですよ。料理の匂いだけ嗅いでも食った気にならないのと同じです。浄土真宗のナマンダブツみたいに、常に南の空に向かって意識的に唱えていかなきゃならないわけです。

ちなみに私は車に乗ってるときに事故したことって今までないんですよ。しかしバイクでの事故は通算10回と、2桁の大台に乗ってるんです。「なんで車では事故らないのに、バイクで10回もやっちゃってるの?」ってことを自己分析すると、これはもう

「バイクに乗ると頭バカになって飛ばしまくっちゃうから」

しかありえないんですよね~。速さが~とか、ライディングテクニックが~とか、技術自慢に浸ってオラついてる時ほど、バイクってのは大コケするんです。爽快なスピードってのはバイクを楽しむための条件とか手段に過ぎないんですけど、楽しむことより、スピードを目的にしちゃった時点で、もうおかしくなってるんですね。

実際、車は交差点での右直事故ってのがほとんどないのに、バイクが右直事故しまくるのは、バイクが交差点への爆速進入キメちまってるのが原因です。停止も回避もどっちもできない爆走状態で、横から車がコニャニャチワしちゃったから、事故が起きてるわけですよ。でもね。よく考えてみてください。そもそも右直事故なんて「交差点でしか起きない事故類型」じゃないですか。ですからバイクで右直事故が多いですよ~って言われてる時点で、

「交差点がバイクにとって最も危険なトラップエリア」

ってのは公知の事実になってるんです。そこに嬉しげにアクセル開けて侵入するなんて、飛んで火に入る夏の虫ですよ。そんなわかりきった危険地帯で多くのバイク乗りが、なぜ毎度毎度、同じトラップに引っかかっちゃうのか?その謎が解けない限り、バイク乗りの事故原因にはたどり着けないと思うんですよね。

ここで私の結論を申し上げますと、それはバイク乗りが「アクセル開けるとバカになっちゃう世界のナベアツみたいな愉快な生き物」だからです。加速によるアドレナリンで脳が正月飾りみたいになっちゃって危険シグナルがマヒしてるんですね。バイク乗りって私を含めて、基本加速が大好きで、「自分には不幸は降りかからない」と思ってる楽天家ばっかなんですよ。加えて過去の痛みも苦労もすぐに忘れるダチョウ並の鳥頭が標準仕様。バイクで10回も事故やらかして、まだ嬉しげにバイクに乗ってる私が、この種族の性懲りもなさを身をもって証明しています。

そもそも80年代、90年代のレプリカブームの生き残りなんて、2ストというピュアなジャンキーマシンで脳内アドレナリンをキメまくり、完全に仕上がってしまってる人達じゃないですか。そんな人達に高濃度のアドレナリンを与えると、すぐ猟銃とポン刀振り回して暴れ回る八つ墓村のオッサンみたいになっちゃうんです。

私はもう大型バイクに30年くらい乗っているので、そこそこアドレナリン慣れしてる方なんじゃないかなぁ・・って自負してますけど、それでもある一定以上の加速のバイクに乗ると「ああん、コレヤバい・・」って思いますから。そう、アドレナリンに酔っちゃいそうになるんですよね。私の中ではスポーツバイクにも2通りあって、

「脳内物質がドバッと出てアドレナリン酔いするバイク」と、

「アドレナリンは出るけど酔うほどではない」バイクです。

同じスポーツバイクでも、ストリートトリプルRSは前者の分類。HAWK11は後者なんですよね。排気量はHAWK11の方があるんですけど、アドレナリン排出量はストリートトリプルRSが圧倒してる。

ハーレーに乗って10年以上も経つから、もうこの手のスピード依存症状は出ないかなって思ってたんですけど、乗ってみたらやっぱダメでしたね~。人間って一度依存症になって、行くとこまで行ってしまうと、常にそれを抑制していないとダメなんですよ。「雀百まで踊り忘れず、頭ハゲても浮気はやまぬ」ってことわざが身に染みております。

スピードによるアドレナリン酔いってメチャクチャ気分が高揚するんで、スカッとするには最高ですけど、その一方で、理性と思考力が遙か彼方にぶっ飛んじゃうんで、市街地などの理性的な走りが要求されるシュチュエーションでは凄くリスキーになっちゃうんですよね。右直で事故ってるバイクも、ちょっと前が開けば爆発的加速でアドレナリンがドバッと出るような車種が多い。

最近はそんな自らのアホさを鑑み、あえて「アドレナリン馬鹿」にならずに乗れるバイクを選ぶようになっています。それがガレージの中にいる5台に共通しているファクターですね。どのバイクも、体押しつけて本能的にグイグイ来るタイプではないですけど、じっくりとお話ししたときの話芸に秀でてて、それなりに安全に楽しく乗れるバイクが揃ってると思ってます。今年もこの5台と事故なく、1年間、相互理解を深めていくことができたら良いなと考えている次第。あと、今年来る4台の車検ジェットストリームアタックもなんとかやり過ごしたい・・・。

なお、ブログネタについてはこれまで所有バイクを均等にグルグル回していくスタイルでしたが、5台もあると、ネタが遅々として進まないってことになりますから、古女房のダイナときんつば嬢をちょっと減らして、ランダムにするかもしれません。

いずれにしても、これまで通り、ポンコツブログをコツコツ量産していこうと思っていますので、本年もよろしくお願い申し上げます。