前回油圧クラッチの話をしたんで、今回はそのつながりで、私の持つ各バイクのクラッチの印象を語りつつ、ヴィーセ本口さんの乾式クラッチのお話しをしたいと思います。
まぁ今のご時世、「クイックシフター使っちゃえばクラッチ握らないんだから同じでしょ?」ってことかもしれないですけど、昭和生まれの古くさいバイク乗りは、クラッチが操作できると落ち着くんですよね。トランキライザー(抗不安薬)みたいなもんです。
私が所有してるバイクの中でシフト操作+クラッチ操作の感触で一番満足度が高いのが、ワイヤークラッチの※のじゃ子さん(HAWK11)です。その点はフラッグシップのきんつば嬢を差し置いても断然上。フィールが実にスッキリしてて好印象。
ホンダのシフトタッチって昔から定評があるんですけど、その中でもかなり上位に入りますね。ギアの入りが吸い込まれるようにスムースだし、クラッチ操作しても、繋がっていく感触がクリアで気持ちいいことこの上ない。メーカーによってはバイクのグレードが上がってもシフトフィールはあまり変わらなかったりするんですけど、HAWK11のシフトフィールは洗練されてて上の上。
HAWK11はアフリカツインベースでモトクロスブーツでシフト叩き込んだりすることも想定されてるだろうから、シフト周りはかなり剛性感の高い造りになってるはずなんですが、大味なところは一切なく、繊細、確実に作動するんですよね。
丈夫、繊細、確実動作って、機械においては理想的状況。どんなバイクでも、綺麗に動くように設計されてるとは思うんだけど、実際の市販車では使う部品のセレクトや製造ノウハウなど、様々な要因のせいでメーカーごとに最終的なフィールにどうしても差が出てくる。そんな中、このシフトフィール、クラッチフィールは世界のホンダの製造面の洗練が遺憾なく発揮されてると感じますね。
こういう点はスペックに関係ないし、試乗インプレではあまり語られなかったりしますけど(しっかり慣らしが終わってない個体では、そもそも語りようがない)、操作感はバイクの印象にかなり大きく影響してくるし、バイクのできの良さを色濃く感じられるところでもあるんです。
やっぱね。公道でタイム関係なく楽しくスポーツしたいなら、操作系が気持ち良いっていうのは地味に大事だと思うわけですよ。シフトが吸い込まれるようにスコッと入って、クラッチがスパッと繋がると、「おっ!キレが良いっ!スポーツライクじゃあっ!!」てテンションが自然に上がるじゃないですか。
その一方、ツアラーやクルーザーなんかで、タフに「ガチャンコ!」と繋がるクラッチも悪くない、それはそれで「うぉおお!男らしいっ!頼もしいっ!」って気分になる。
私にとってはクラッチ操作のフィールやシフトフィールもバイクのキャラにとって、結構重要な演出要素なんですよね。
ハーレーなんかも、いろいろ大味なようですけど、あれはあれで演出としては、かなりちゃんとしてるんですよ。めっちゃ丈夫で剛性感がある(でも繊細さはない)クラッチをガキコンッ(信号待ちで1速入れるとマジでこんな音がします)と入れ、クソ耐久性のありそうな石臼のようなクラッチを男らしくウリャっと繋いで走ると、細かいことどうでも良くなる。もうね。スーパー・ド近眼だったスタン・ハンセンみたいに、「とりあえず豪快に殴って蹴って、ラリアット叩き込んどきゃ試合になる」みたいな「粗雑で脳筋なんだけど、最後は確実に結果出す」という、アメリカ映画のヒーロー的な良さがある。
日本道路公団に見捨てられたようなロクに整備されていない海岸線を、あのガチャンコなシフト操作で走ると気持ちいいんですよね~。うらぁと曲げて、ソールがクソ硬いホワイツのブーツでガコガコ操作しながら、「ガハハハーーー!!」って感じで走っていくと、陰キャのわたしも陽キャになれた気がする。
低回転域で骨太なトルク吐き出してドコドコ回るエンジンと、トルクの角をうまくとって路面に伝えるベルトドライブも陽キャ感に一躍買ってるし、その点ではダイナって、性能はクソでも、フィールやキャラ面で一貫性があるというか、ブレがないというか、走ってて太陽の香りがするんですよね。
「ああ・・いいなぁ・・これが歴史とカルチャーってもんなのか・・」って感じるわけなんですよ。ダイナはハーレー的には、「ビックツイン・スポーツ」らしいですけど、速いうんぬん関係なく、健康的で明るいアトラクション感がある。そこらへんがハーレーの定義するスポーツなんだろうなって思うし、エンターテイメントを大事にするアメリカ文化の香りを感じるところでもあります。
そして、いよいよここからですよ。いつもバイク小屋の隅で不気味なオーラを放ち続けている孤高の変態バイクの話ですよ。そう、イタリアの老舗バイク、ヴィーセ本口さんです。同じ縦置きエンジンでもゴールドウィングのデザインは割とスッキリとした香りがするのに、ヴィーセ孃から立ち上る独得のエグ味たるや・・・。
(パッと見は普通。しかし、車体を突き抜けて、はみ出しちゃいけないものが出ちゃってる。ただでさえ守るべきモノが何もないバイクで、この急所丸出し感よ。縦Vの怪しくもデンジャラスな香りがV7のデザイン上のミソだと思う。)
(縦Vといえば、やはりこれ。犬神家の一族のスケキヨ様♡実はヴィーセのネーミングとしては、当初は「スケ・キヨ子」という案もあったんです。でも、イタリア女性の名前に「スケ・キヨ子」はどうなの?ってことでボツとなっています。)
そう、グッチの縦置Vの外観にはにはなにやら妖怪的で禍々しい不気味さと魅力があるんです。
その一方、ヴィーセのシフト操作やギアの入りを評価するなら、なんら特筆すべきことのない「極めて普通のバイク」です。
古いモデルのV7はシフトフィールが曖昧で独特らしいですけど、現行は全然そんなことない。過去のオーナーインプレを見ると、2021年のモデルチェンジで、「ようやく普通に追いついた」ってことなのかもしれないですが、現状では「違和感もなく、不満もない」という、平均的なシフトフィールだと思います。
しかし、シフトフィールが並だからといってトータルの変速操作感が普通かというと、イタリアの伝統的な変態メーカー、モトグッチさんがそんなわけがございません。
このバイクの最大の特徴は、古きよき「乾式単板クラッチ」だってことです。ミもフタもなくいえば、
「最も原始的で、単純で、シンプルで、芸のないクラッチ」
なんですね。モトグッチって850ccもある空冷エンジンのくせにエンジンオイル量が2Lしかないんですけど、それは「クラッチがオイルに浸ってない」からでございましょう。
乾式単板クラッチって、現行バイクでは、モトグッチとBMWの空冷モデルくらいにしかなくなってて、もはや絶滅寸前、風前の灯火なんですよ。ずっと乾式単板クラッチで頑張ってきたBMWも水冷エンジンは10年くらい前から、湿式多板に切り替わってますし、モトグッチ自身もマンデッロ搭載の新型水冷エンジンは湿式多板に変わってる。大局的には、「もはや乾式単板クラッチに未来はない」といえる。同じクラッチ仲間では、地味すぎて継承者がほぼいない「キドクラッチ」と似たようなモノです。
(いぶし銀の関節職人・木戸修のフィニッシュホールド。キドクラッチ。脇固めに行くと見せかけて、回転しながら丸め込んで3カウントを奪う。乾式単板クラッチと同様、シンプルで極めて地味です。)
なぜ未来がないかっていうと、そりゃ言うまでもない。クイックシフターやアシストスリッパークラッチなどでクラッチ周りが幕の内弁当のように豪華になってる御時世に、
梅干しだけの日の丸弁当を誰が買うのか?
ってことですよ。もうね。米の味しかしないわけですよ。最近はバイクは広い顧客層向けにクラッチ操作をどんどんイージーにしていこうという流れだから、とっつきにくくてデリケートな乾式単板クラッチは極右の存在というか、ストロングスタイルすぎるんですよね。
そんな怪しい邪教扱いになっちゃった乾式単板クラッチの印象はというとですね。クラッチのキレっぷりと繋がりのフィールが、う~ん、なんていったら良いんでしょうか・・・・・あえて表現するなら「刀身の短いナイフで居合い切り」してるみたいな感じです。湿式多板がスッって離れて、人が握手するようにグッと繋がるとすると、乾式単板はズバッと切れて、コンッ!って繋がる。綺麗につなげたときは、まさに硬質な石が噛み合ったようなフィーリングがある。これがダイレクト極まるというか、個性的で、かなり気持ちいいんです。ただ、その気持ちよさを引き出すためには、乗り手側で回転あわせをしっかりやる必要があることは言うまでもない。
たまに発進時やシフト切り替え時に、やたら長くクラッチ滑らせてる人とかいるけど、半クラ多用しちゃうと乾式単板はオイルに浸ってないから熱でクラッチが焼けちゃうんですよね。信号待ちで「カラカラカラカラカラ・・」と空き缶引きずってるような音させてる、スポーツバイク用の乾式多板クラッチと違って、グッチやBMWの乾式単板は熱を大気開放できるような位置にありませんから、摩擦させれば、クラッチ内に熱がどんどんこもっちゃう。
だからといって半クラ使わず、雑に繋いじゃうと、遊びのないシャフトドライブがそのショックをあまさず路面に伝えてくれるという糞仕様。ワインディングのコーナー入り口での減速時や、バンク中にトルクバンド入れるためにシフトたたき落としたあげくシフトミスすると、バックトルクでグリップがさほど高くない後輪がロックしてサヨウナラ・・みたいなことになりかねない。かといってそれを恐れて半クラ続けたり、クラッチ握ったままだと、壁に張りつくだけですから、なかなか味の深い仕立てだと思う。
(昭和のコントのようなヒネリのないベタな2コマ漫画。2コマ目で即落ちるテンポが乾式単板の感覚と割と似てる。)
このバイクは普通のバイクと違って、「クラッチによってエンジンと路面がダイレクトに繋がってて、その中間にショックを逃がしてくれるところがない」んですよね。
で、駆動系は割と硬質でデリケートなくせに、チューブタイヤとスポークホイールの足回りは柔くてアバウトという、なんともかんとも・・な作りになっている。
このためワインディングでは、足回りに負担をかけないよう速度とバンク角を考慮して優しくコーナーに添わせつつ、回転をビタで合わせ、半クラ使わず、ズバッと切ってコンっと繋ぐズバコンなシフトで駆動を繋いでいくしかないんです。要はバイクに負担かけて無理をさせるようなことすると、高度な操作が要求され、かつリスクが飛躍的に高まる設計になってるわけですよ。うう~ん。これがモトグッチ流、ナチュラル危険抑制装置なのか・・。
でもね。やっぱ、ミスはあるじゃないですか。だって人間だもの。で、それに対してもこのバイクが、現代のバイクとスタンスがまったく違う。
「ははぁ!ミスった、ミスった!ドヘタだなぁっ!(笑)」
って笑ってるだけ。なんとかしてくれようという気は一切ない。
「はぁあ?古くさくて進化してないのを棚に上げて、なにこれ?なんなの?」
「大型バイクともなれば、乗り手の多少のミスをバイク側でケアしてくれるもんなんじゃないの?」
って言いたくなるけど、
「ほう・・自分の下手っぷりをバイクのせいにするなど・・フッ・・哀れ・・」
とド正論をカマしてくる。私みたいに昔のバイクやシャフト慣れしてるライダーですら、「う・・これ結構シビア?」って感じるから、現代の「湿式多板式クラッチ+チェーンドライブ+アシストスリッパー機構」の優しさに慣れきった環境で育ってきた人には、この適当を決して許さない駆動系は「あまりにギャートルズ」な感じがするかもしれない。
「我輩の乾式単板+シャフトの構造に乗り手に対するヨイショなどないのだよ!」
「ハッ!グッチスタになりたいのなら、そこは乗り手の方でなんとかするのだな!(酒臭い息&ドヤ顔)」
って言い放って平気な顔してますからね。自分を棚に上げ、乗り手を見下す意味不明な威厳と頑固さ。ん~有料老人ホームにブチ込みたくなる。
でも、融通の利かないところはあるけど、このバイクは適当に作った感じは一切ないんですよね。だって、ちゃんと走れたときは凄く気持ちいいんだもの。人見知り酷いし、性能大したことないけど、現代のバイクと別の意味でピュア度が非常に高いといえる。このバイクは頑固で、愚直で、正直で、そこに乗り手を煙に巻くようなゴマカシはないんですよ。
モトグッチに乗ったときに乗り手を待っているのは、重量級クランクを持つ90°V型エンジンの素性そのまま、縦置エンジンの特徴そのまま、乾式単板クラッチ+シャフトドライブのダイレクト感そのまま、ってことです。もう、素材をシンプルに丸かじりしてる感覚ですよね。
そんな仕立てだから当然、敷居の高さやネガもありますけど、「ネガより良さを見るべきだろ」といわんばかりに、機構的な個性を、そのまま乗り手の目の前にドン、ドン、ドンと積み上げてくるんですよ。それをうまく調理して食えるかどうかってのは、結局は乗り手に丸投げされている。
そこには「理解できないならそれでいい」っていう職人的な頑なさがある気がする。まぁ、そんな姿勢だからいつまでたっても人気はないし、一般的にもなれないんですよね(笑)、でもそれと引き換えに、決して薄まらない個性と、操作の醍醐味と、正しく操作したときの原始的な気持ちよさがバイクの中に存在してるんです。どんなに時代が変わっても、決して変えようとしないその基本姿勢は、それ自体が間違いなく本物であり、かつ不変であることの証なんですね。
多くの現代のスポーツバイクがハイテクで武装し、パワーと環境という二律相反の矛盾を内包しつつも、乗り手のためにスタイリッシュに華麗に進化していく、テクノロジーのヌーベルキュイジーヌというべきものなら、モトグッチは遙か昔から継ぎ足し継ぎ足し熟成させてきた、泥臭く、伝統的でローテクな秘伝のタレの一本勝負なんですよ。一口目は「うん?ちょっとアクが強いな・・変わってんな・・」って思うけど、味に馴染むと全然アリだし、他の店にはない、懐かしくも朴訥な味わいがある。
当然、そんな場末の店には、流行を追うような人達は決してやってきません。羨ましがられるような名声も、自己顕示欲を満たせる華やかさもそこにはないからです。
そんなところに群がるのは、大阪で朝からホルモン食ってるような内向的スタイルで走ってる「自分良ければ全て良しの、おっさんライダー常連客」なんですよ。多くのバイクメーカーが成功を目指し、大衆という巨大なマスマーケットの中で、顧客の好む商品や味の追求に余念がない中、いまだに小さな店で、常連相手にホルモンと出所不明の地酒を売ってるようなバイクがモトグッチというわけです。だから、あえて私も多くの人に薦めはしないんですよね。だって、個性が強いバイクってのは、HAWK11みたいに、絶対に好き嫌いが出ちゃいますからね。
でも、「ネオンでキラキラした歓楽街に、ちょっと疲れたかな・・」って人とか、「バイク乗りとして解脱して透明になりつつある人」には、結構ツボるんじゃないかと思うんですよ。特に時代の流れに乗っていけないベテラン層は、うまく意気投合できれば、とっても共感できる等身大のバイクじゃないでしょうか。その点では、ちょっと前のハーレーと同種のものがある気がしますし、日本の道路環境とそこまでミスマッチはなく、過度なカスタムも不要(そもそもパーツがありませんが)で、スポーツ性も高いから、なかなか面白いバイクじゃないかなって思います。
モトグッチと多くのバイクメーカーの違いって、並べ出すといろいろあるんですけど、バイクの世界だけで語ろうとすると、あまりうまくは言えないんですよね。だって結局は機械の話になっちゃうじゃないですか。でも、こういうバイク達は機械じゃなくて、思想やスタイルで語るべきなんだと思うんですよ。ヴィーセとダイナは機械や性能で評価を詰めていくのが、あまり馴染まないバイク達なんです。具体的に何がいいの?って聞かれると、よくわかんないし、やっかいなところの方が多いんですが、なぜか、とっても安らぐんですよね。
モトグッチは私にとっては遊び疲れた変人達が集まる、裏寂れた横町にある穴場の店なんです。そういう店は、うまい酒と、定番の焼き鳥かホルモンくらいがあれば、それで十分。何がいいかは他人にはよく説明できないけど、シンプルで、飾ることなく、時代の波に逆らって存在し続けてくれてるところが、なんか惹かれるし、落ち着くんです。
グッチの中でも一番シンプルで飾り気のないV7が多くのベテラン達に愛されてるのは、結局はそういう観念的なところなんじゃないかな?って感じてるんですよね。
(デリツィオーゾはイタリア語で「めちゃウマい♡」という意味です。)
コメント
コメント一覧 (24)
いつもブログ楽しみにしています。
V7 Stoneの納車待ちの間に、ずっと読み返し読み込み気がつけば全ブログ記事読みました。ほんでなんならゴールドウイングも嫁さんと一緒に走るならええなぁ、と、親世代の「いつかはクラウンの」ような憧憬を持ってしまいました(大体買っちゃう)。
乾式単板クラッチ、特に想像していた扱いづらさはなく、今まで乗っていた250を弟が乗ってるんで、久しぶりに乗って湿式多板クラッチを味わうと「ううん、もっさりしてる」と驚きました。個人的にはスパッとキレる乾式単板は好みです。ただ、コレ他に乗れなくなっちゃうなって心配もあります。
ところで、グッチってイルカかクジラみたいに、「ギョーン」って鳴きますよね。タンクキャップからのラインで音が鳴ってると思いますが、始動前にも鳴いてるので、なんか可愛さ倍増です。
大阪の三角公園(外国人やら割と治安的にエキサイティング)前で跨っていると、ヤバげなおじさん達3人に囲まれまして、エンカウントしたかと思ったら「これ、モトグッツィですよね!?」って、子供のように囲まらながらはしゃがれたり、マクドナルドのおじさん店員が食いついたり、とにかくおじさんホイホイなのは間違いありませんね!
こうやって、自分がオッサンになったことを実感するとは思いませんでした。そう言えば若い頃にボクサーのBMW見て、あんなおっさんくさいバイク、って思ってましたもん(遠い目)
それではみなさま、ご安全に!
へっちまん
がしました
クイックシフターやアシストスリッパークラッチは確かに素晴らしい装備だとは思いますが、公道レベルの速度域でオートバイの操縦を楽しみたい!となるとクラッチレバーを握って、回転数を合わせて、シフトペダルを操作する動作が欲しいんですよね。
機械としてはライダーイージーな方が圧倒的に正しいのは理解しますが、機械を操作する楽しみを奪われている感じが嫌いです。
ABSもトラコンもシフターも電スロもフューエルインジェクションもついてて欲しくない。
乗り手とオートバイの間に電子的な介入は一切必要ないと言う過激派思想の意見です。
現代のハイパワーなオートバイを安全に速く走らせる為には全て必要な装備なのですが、どうにも宗教的とも言える価値観が合わず、好きになれません。
その分、バイクは何も助けてくれないし、自分の入力の良し悪しが全て帰ってくるので大変ちゃ大変なのですが、それも道楽だと思います。
湿式多板クラッチとチェーンドライブで育った現代っ子(笑)の私ですが野山を全裸でウホウホ言いながら走り回っているのが性に合うのでギャートルズなバイクは大歓迎です。
しかし刀身の短いナイフで居合切りですか。
V7のクラッチの軽さが羨ましい限りです。
私のグッチのクラッチは池田屋でドラゴン殺しを振り回しているみたいな重さと使い勝手の悪さです。
半クラは発進時以外は極力使わずに、可能な限りスパッと繋いで後は回転を上手く合してなんとか乗り手が誤魔化している感じですね。
ポンコツな機械と格闘する。これぞスポーツバイクです。
どっちにしろ至高のサラダとか言って鉢植えにある一房のトマトを出してくる海◯雄山みたいなバイクなので、乗り手が上手く操作して上手く折り合いをつける必要があります。
気性難のポニーみたいな感じですね。
へっちまん
がしました
クラッチの感じが一番好きだったのはSSでも女忍H2sexでもなくスポスタsです。女忍H2sexは軽いのですが、クラッチミートがどうもしっくりこない。スポスタsはとても歯切れ良く且つわかりやすかったです。
不思議ですね。
木戸修選手ですかあ!!くーっつ通で玄人なところ持ってきましたねえ。昨年亡くなったのは残念ですが、神様カール・ゴッチに認められた選手ですね。無口で技も今のような派手さはないけど、キド・クラッチや脇固めという究極の技巧派でしたね!
この間、高山選手と鈴木選手の動画見て泣きそうになりました。プロレス流で泣きながら煽る鈴木選手、それに応じて顔を赤らめて泣きながら立ちあがろうとする高山選手。子供の頃、テレビにかじりついて見てたように”高山選手!立って、立ってスズキ選手の顔面にキックして!!”と心の中で叫んでいました。
プロレスファンで良かったと心底思いました。
へっちまん
がしました
V7は21年式からステップ周りのレイアウトが変わったので、特にクラッチフィーリングは良くなったと記憶してます。
タイロッドが追加されて遊びは増えたけど、ペダルの回転軸位置が見直されたので良くなったと思います。
まあ作動方向を90°変える必要が有る縦置きエンジンのシフトペダルは構造が複雑になるのでフィーリングもモデル毎に差が大きく感じます。
思えば僕のバイクは操作荷重が重く、時間と共に低下する握力によって引き摺る時間が長くなっていました。
今はディスクの材料を変えたのでキレは改善し筋トレで握力も戻ってきたので少し楽にはなりましたが、
最近のバイクは操作荷重が下がったので疲れませんが、体力と握力の復活で乗り続けようと思います。オイルでもかなり進化しているので注油して頑張ります。(涙)
へっちまん
がしました
大味なのがハーレーダビッドソンのバイクの良さなら、その大味にかなり助けられている私です。
こまかく見てるようで雑にも思える扱いで今年で4年目、二度目の車検が近づいてまいりました。
今回の車検では以前のクッソ雑な店の置き土産を払拭するべく、折られたアクセルワイヤーと
一緒にアイドルワイヤーの交換に踏み切ります。
そしてブレーキフルードの交換も。
>クラッチをガキコンッ(信号待ちで1速入れるとマジでこんな音がします)
これレンタルバイクでソフテイル・クラシックに乗った時から思っていたのですが
近くを歩く歩行者が思わず振り返るんじゃないか?と思うくらい大きく聞こえます。
私には「ガンッ!」と聞こえますが、誰かが物を落としたか殴られた音なんじゃないかと(笑)
へっちまん
がしました
まずは40年以上も前のこと。峠でCB750FAのクラッチレバーを折ってしまい、40kmほどの帰路を自走したとき。次は今年で、梅雨のころ。奈良のディーラーさんへSCR替のクラッチケーブル交換に向かっていると、伸びていたワイヤーが切れてしまったとき。あと30km!
周辺の交通環境に対して、極めて慎重になります。特に前方の信号機に対しては、そのタイミングを読んで鬼神の如くスピードコントロールするようになります。そして上り坂で止まってしまうと万事休す、どうやって再発進するか?しばらく頭を悩ますことになります。
乾式単板、乾式多板、湿式多板、自動遠心、トルコン?、DCT、e-クラッチ。 足を向けては眠れません!
へっちまん
がしました
返却して我がダイナに乗ったらクラッチ重っ!ミッションも『ガキョッ!』とすげぇ音と共に入るので『カリ城の時計塔の歯車』ランクの大きさが動いているんじゃないかと思っていますw
へっちまん
がしました
ハーレーの大排気量帯は絶対にやかましいって印象ありますけど、印象通りなんですねw
GL系のF6Cはお上品な感じでカチャッと入って上げる毎にストッ、スッ、スッっていう記憶
ソレで言うとM109Rはウエスタンラリアット系でガタコンッッ!!と入って信号待ち並んでる周りの車から身構える気配を感じたり、反応させちゃったり(車内まで聞こえてるのか…)
反面、速度とシフト上げる毎にガチッ、カチッ、チッっと鋭くなっていくのでこれはこれで良し!
縦置きシャフトでチューブのスポークの組み合わせってそう考えるとなかなかスパルタですね
あゝでも絶対V7楽しいだろうなぁ〜
シャフトのソリッドでダイレクトな乗り味は好きなんですが
乗り換える毎に強烈なバックトルクでリア滑らせてヒヤリをやらかしちゃうんですよねぇ…
私の場合、V7で楽しもうと思ったらもうちょい経験積んでからトライが吉かも
ガードレールにラ・ケブラーダが関の山でしょうし
へっちまん
がしました
シフトが曖昧だとかNに入りにくいとか、どうのこうの書かれてていましたが
自分のナナハンv7は全然そんな事なかったです。心配して損したよーw
チェンジする前に、シフトレバーに足で圧掛けてクラッチをチョンって切ればスコって入るし、Nも至って普通に入る
シフトが落ちない時の握り直しとか、旧車でやってる動作をやる必要がありますが、もう癖みたいなもので、逆にクイックシフターの違和感がすごいです
前の記事のトライアンフもそうですけど、入力操作、出力が洗練されていて
見た目だけ古そうな現代のバイクになっていて、普通はそれが良いはずなんですが、色々乗ってきた変人には、こんなんじゃ満足出来ない体になっているので
手軽に成分を摂取できるv7にハマってしまうんですね
へっちまん
がしました
クラッチ切ってシフトチェンジ・・・
バイクごとに結構違うモンですよね。
ハーレーのガチャコンシフトはワークブーツ履いてても手ごたえ?がしっかり伝わってきて堅牢で壊れそうにない感じも頼もしいです。
アグスタは少し繊細に操作したいのでスモークジャンパー履かないです。
クイックシフターは変速の速さではかないませんが、トータルではまだまだ人力の方がうまく変速できるので、僕はあまり使いません。
へっちまん
がしました
タイトル画が秋バージョンになりましたね! 凄く綺麗で良いですね!
夜道を走る事を減らしたので(やむなくの場合は高速主体にします)、確かにこんな感じで走ってたと思い出したのでコメント書いちゃいました。
せっかくなので。 木戸修さん、持って来ますね!
高校時代にプロレスが盛り上がって、よく見てました。こっち系は楽です(笑)
見た目より効くんだよね!関節技って。柔道の授業中にやってたら怒られたけど(涙)
技もクラッチもキレが命! あっ!ブログもですね! ◎
へっちまん
がしました
タイトル画がヴィーセ嬢で、歌ってるのが戸川純と、またドツボに嵌まりました!
ヴィーセ嬢は銀髪だったのですね。
私のV7IIIスペシャルも銀というかグレーなので勝手にマイバイクのイメージキャラとしても愛でさせて頂きます!
へっちまん
がしました