それでは、「葬送のHAWK11」の後編です。
ここでは、HAWK11について良くみかける「アフリカツインのエンジンとシャーシを流用してるから魅力がない」という意見について書いていきます。
まぁ、その意見については、私もわからんでもないですよ。ええ、気持ちはわかる。でも現実的にロケットカウルなんていう特級呪物を量産メーカーがリーズナブルな価格で世に出すことを前提としたら、そっち方向での大盤振る舞いは絶対に無理でしょ?
それがどうしてもイヤだって言うんなら、海外メーカーのものを選べばいいと思う。価格を天井知らずに設定すれば、選択肢はたくさんあるんだから。でも、そういうバイクは、庶民のものとはいえない価格帯に入ってきます。
新設計を求める人は商品力をかさ上げするためとか、乗り味や見た目の特別感などを求めてそういう仕立てを要求してるんだと思うけど、じゃあロケットカウルという特級呪物にアナタはいくらまで出せますか?って逆に聞きたい。300万円以上出せるのならスーパーヴェローチェでも、ポールスマートでも、よりどりみどり好きなものが買えるでしょう。フレームも専用設計になるでしょう。でも、そういうレベルになりますと、「ロケットカウル変態で、かつ財布の底が抜けてしまっている人」という、手の施しようがない重病患者が対象になってきます。その領域になるともはや社会復帰すら危ぶまれる。バイクのキャラクターも、晩年に乗るには相当ハードだと思うし、維持も大変で気楽な日常使いは難しい。加えて、バイク自体がオシャレ感やマニアック感満載になりますから、私のようなショッカー黒骨戦闘員並みのモブにはさらに敷居が高くなる。一般人が気軽に普段使いしようとするならHAWK11くらいが丁度いいんですよね。
ロケットカウルはいろんな意味でマイノリティ路線まっしぐらなんで、限定小ロットでやるしかないんですけど、そんなバイクをリーズナブルな価格でしっかり作り、末長く維持できるようにしようとしたら新設計のパーツは極力絞らなきゃいけません。「数を作らないものを新設計だらけにする」ってのは「試作実験機」を作るに等しいんです。
ハイパワーSS系モデルなら専用設計だらけでもいいんです。あのカテゴリーはガンダムであり、技術の実験場みたいなものです。最先端のテクノロジーと超高性能が優先されてる世界だから、コストだってメーカーの威信をかけて惜しげもなく投下される。でも、HAWK11はそういう尖った人向けのバイクじゃなくて、ベテラン古参兵向けの特別仕立ての変態機です。ガンダムでいうと、ザク・フリッパーみたいなもんかな。
体ガタガタでポンコツだけど、やたら口うるさい古参兵の乗機は性能より、製造品質を確保することの方が大事。その点で定評のある既存コンポーネントの流用は妥当な選択になるでしょう。はじめは私も、「オィィィイイ!スポーツバイクのくせに、まるっと流用かよぉおお!」って思わなくもなかったけど、乗ってみたら、ものの見事にハマってて「うぅぅん♡この乗り味!この熟成感!サイコー!」って完全にケツをまくってしまった。今はビバ!流用!って諸手を挙げてますからね。まぁ結局バイクなんて、乗ったときにどれだけイイかが全てなんです。
また、真面目なホンダが上がりバイクってアナウンスしたってことは「アナタが上がるくらいまでは、ずっと部品を出します」って意味も含まれてるでしょう。少量生産モデルで、高い製造品質を実現し、長期にわたってパーツを出す。という無理難題を成立させようとしたら、「今後も生産されるであろうバイクの既存パーツを寄せ集め、特別な形を組み上げる」っていう手法を採用するしかない。その制限の中で味付けを変え、商品のレベルを高めようとするのは、下手すると新規採用部品で目新しいものを作るより、大変な作業でしょう。多分そこら辺がアーキテクチャー・プロジェクトのミソなんですよ。
枯れたパーツは品質も安定してるし、コストも安くなるから、そこで浮いた分をクソ高い外装に回してHAWK11はギリ成立してるんです。必要最低限の電子制御でシンプルに仕立てたのも、古き良き乗り味と長期所有したときの維持の優位性というメリットを取ったものだと理解してます。だからこのバイクは「生産台数超少ないけど、上がりバイクとして長く乗って頂けます」というアナウンスができている。少量生産で後先考えず尖りまくるんじゃなくて、ホンダの製品としての信頼性と製品寿命を確保した上で、どう尖らせるかをやっているんですね。
(深夜のHAWK11。自慢のロケットカウルの一切の歪みがない面の張りと複雑な曲面造形、繊細なメタリック塗装の素晴らしさよ。角度を変える度に光が流水のように滑らかにロケットカウルの表面を流れていく・・・はぁぁ・・好き。)
HAWK11に乗るとバイクって料理と同じで「素材と味付けと煮詰めが大事だな~」ってあらためて思う。素材は見てわかりやすいけど、味付けと煮詰めの部分は、スペックに現れないし、目にも見えないんでカタログ商品力にはまったくならない。でも、長く寄り添えるバイクってそこが優れてるんですよ。伊藤真一さんが自らアフリカツインを購入し、ことあるごとに褒めてるのは、このエンジンとシャーシと煮詰めっぷりを体感すると良くわかる。
HAWK11は乗り出し140万円後半だけど、シャーシやエンジンのベース素材は、ほぼNT1100ですよ。そしてNT1100ってのは、乗り出し170万円超級のバイクです。アフリカツインだってMTは乗り出し170万くらいになる。つまりHAWK11は25万円以上価格上位のバイクとエンジン、シャーシが同一なんですよね。普通ありえんでしょ?ここでもこのバイクは反主流です。170万円のバイクの素材を使って190万円で出したのではなく、チューニングした上で、特別な外装もつけて、大幅に安い乗り出し140万円台で出したんだから、こんなのメチャ贅沢ですよ。
エンジンが共用化されてるBMWの四輪部門でも「3シリーズの上位モデルより5シリーズの下位モデル買った方が満足できる」ってのが定説だけど、バイクだって、走行質感を左右するのはシャーシとエンジンとサスの質です。今回のHAWK11は、そこをNT1100からグレードダウンしていない。車でいうと上位価格モデルから電子装備取っ払って軽量化し、性能そのままでブレーキとアクセルレスポンス強化して、スタイルを峠使用に換装し、超少量生産で出したってやつになる。車じゃ絶対バカ高モデルとして販売されるだろうけど、バイクだと少量生産なのに標準モデルよりなぜかお安い。ああ、バイクの世界は素晴らしい。
このように素材は文句の付けようがないのだから、あとは味付けと煮詰めはどうよ?ってことになるけど、それもLPLに車体設計部門の大御所を配し、各部門のエース級の若手を登用して、徹底的にケアしたってわけでしょう?素材も贅沢なら製作に携わった人材もまぁ贅沢。これで悪いものが出てくるはずがないでしょ?ってことですが、乗って見るとその通りでした。
HAWK11は年配の人が乗る公道スポーツとしては、性能の落とし所が絶妙だと思うし、ベースが最新の高級アドベンチャーなんで、オールドなネイキッドベースのセパハンモデルには存在しない質感と新鮮さと柔軟性がある。なんか乗ったことあるようで、乗ったことがないシロモノで実に面白いんですよ。特に「え?ワイヤースロットルなの?」と思わせるような自然さと、電スロ特有の解像度を両立させてるスポーツモードは昔のバイクではあり得ない。マジで感動モノの仕上がりです。
・・・・とここまで、生産数と、アフリカツインの流用であることの2点について、前後編に分けて、長々と書いてきました。これらの制約は数が出ないロケットカウルをやめりゃすむことなんですけど、ホンダはそこにこだわって企画し、理詰めで作った結果、この仕様になっているんだと思うんですよね。
あとHAWK11に関することとはちょっと離れますけど、最後にどうしても言いたいことが一つある。今回のディスコンにからむ意見のなかで私が一番「オィィイイイイ!」って思ったのは、
「売れてないから失敗なのだ!」
って言わんばかりの意見が目についたこと。そりゃ、早期ディスコンってことになれば、そういう意見が出るのもやむを得ないでしょうが、そういう価値観は、あえて売れ筋でない路線を覚悟をもって突き進んだHAWK11の目指した理想と真逆なんですね。それこそこのバイクのコンセプトの全否定になる。
私はバイクに特別な性能を求めなくなり、身の丈を考えるようになって以降、選ぶバイクは大概売れない奴ばっかりになってますけど、別に不人気バイクコレクターじゃありませんから。人気や売れ行きと関係なく欲しいもの選ぶとそうなっちゃうの。私にとって人気や売れ行きは「バイクの良し悪しとまったく関係ないファクター」なんですよ。
販売台数でバイクを評価するなんていうのは、そのバイクの総括として営利企業側が勝手にやればいい。顧客側から見たバイクの評価は、もっともっと内向きでパーソナルなものでいいと考えてます。煎じ詰めると、バイクと顧客の間にあるものって、
「そのバイクで感動を得られたか?」
「そのバイクに満足してるか?」
「そこに共感はあるのか?」
ってことだけ。そのためにはより多くのオーナーの望みや嗜好や個性を拾うために、バイクにも多様性がなくちゃならない。でも、そういうものをメーカーに求めていくべき顧客側が売上重視や利益重視の企業的価値観を掲げてしまったら、ガレージキットや同人誌なんてものはこの世になくなりますし、売れ筋から外れた個性的な商品もなくなっちゃうんですよ。
結果、売上至上主義の蛸壺に入り、業界はどんどんつまらなくなっていく。売上を考えたらマイノリティの好みなんて拾ってられないけど、そんな時代に、マイノリティのためのバイクもあってもいいじゃないか?って企画されたのがHAWK11なわけ。普通はそれやると赤字になるからできないんですけど、今回ホンダは「アーキテクチャープロジェクトっていう訳わからんロジック」で、生産台数を決めて、少ロットで作っても製品保証ができて、メーカーも赤字をこかないようなバイクを作ったわけですよね。それでも、このバイクにかけた時間と手間と関わった人の労力考えたら、生産台数に全然見合わないから、若手の育成とか、いろんな社内的言い訳をプラス面として組み合わせ、やっとのことで実現したってことなんでしょう。そんな努力で様々な逆風を押しのけ、国内メーカーとしては30年ぶりに、この神々しいロケットカウルを頂いたバイクを日本市場に出すことができたわけです。
それって「すげぇ!よくやった!!」って賞賛しこそすれ、ケチつける余地ってどこにもないと思うんですよ。気に食わなかったら、買わなきゃいいんだし、そうじゃないバイクが欲しいのなら「これはこれとして次は大衆に刺さるようなデザインのバイク作ってね♡」って提案すれば良いだけ。
私がなんでこんなに噛みついてるかっていうと、たとえまったく理解されなかったとしても、自らの個性や好きなものをひたすら貫いていくってのは、クリエイティブなものを作るにあたって私自身がとても大事にしている価値観だからです。HAWK11みたいな反主流、反市場主義のバイクを残念認定し、ああしろ、こうしろって言うことは簡単ですけど、それってカタにはまった凄くつまらない世の中を生むと思うんですよ。
私のブログなんか、反主流の典型のようなもんですよ。ブログで取り上げるバイクは売れてないのばっかだし、理解されないオタクネタ入れるし、変なイラストつけるし、エロネタも入れる。エロ入れるとライブドアに表示されないけど無視。収益性もパーフェクトゼロ。そりゃね。売上台数や、発行部数、視聴率、動画閲覧再生数、月のPV数が大事な価値の一つなのはよーくわかりますよ。でもそんなのばかり見ていちゃ息が詰まりませんか?
私がHAWK11を推してるのは、ロケットカウル好きだからってのもあるんですが、利益主義より個人的嗜好を重視した同人誌的な在り方に、私自身が共感してるからなんですよ。私のブログだって見てくれてる人のパイは小さくても「マニアックでアホっぽくて楽しいじゃん」って言ってくれる人が一人でもいれば、それでいいんです。そういうものを否定するのは簡単ですけど、流れに逆らっているものほど、凄い努力して作ってるし、その割にはあっという間に壊れるんで、そっとしておいて欲しいんですよね。
私は、HAWK11という、負けヒロインを過保護なくらい擁護してますが、格好悪いとか、ダサイとか、流用イラネ!とか、広報が気に食わない、とか各々が感じる主観的な要素については、別になにを言って頂いてもかまいません。マイノリティ好きとしては、弱者に対する大人げない死体蹴りも甘んじて受けましょう。消費者ってのはどこまでも自由だし、言論の自由もありますからね。
ただ、いつの世だって、弱者の声は小さくて、周囲の圧倒的な物量に押しつぶされ、やがて消えゆく運命にあるんです。昔は三ない運動で、バイクというもの自体のイメージが非主流だったし、バイク乗りは心のどこかでそれを受け入れ、理解していました。自分達が社会から疎まれているのに、同じ立場にいるバイクを叩いてもしょうがない。だから、不人気モデルも愛をもってイジられていた。報われない不遇のバイクにこそ、仲間意識が芽生えていたまである。でも、今のバイク業界は顧客層が変わり、価値観もずいぶん変わったなって思う。
「成績が良くないと許してもらえない、売れてないから存在自体が残念だ」という価値観を、人や社会にそのまま当てはめたとしたら、とても悲しく、残酷で、殺伐とした世の中になってしまうんじゃないでしょうか。あなたがバイクに対して言ってることを、そのままアナタやアナタの小さなコンテンツに対して当てはめたなら、アナタはどう感じるでしょうか?批判しているアナタだって、どっちかというとHAWK11側の人間なんじゃないですか?
私は自分が成果至上主義の中で否定され続けながら生きてきましたから、そういう価値観はまったくもってこりごりなんです。どっちかというと同類同士、相哀れむってスタンスなんですよね。
HAWK11が売れなくたってディスコンになったって、買わなかった人の人生や生活には1㎜たりとも影響はないでしょう。でもその存在が、どこかの誰かのバイクライフには大きな影響を与えてる。バイクってそういうものなんです。だから、もうちょっと肩の力を抜いてみたらどうでしょう?バイクだって人間だっていろいろ許していけたら、もっと幸せに、もっと楽に生きられるんじゃないかと思うんですよね・・。
・・・ということで、今回は前後編にわたり、長々とテキストを垂れ流して参りましたが、各ブランドがグローバルで販売台数を競っている昨今、利益にまったくといいほど貢献しないロケットカウル装着バイクが、今後国内メーカーから新規でデリバリーされることは望み薄というか、ほぼないでしょう。当然、残存個体数は減る一方で、乗り手の専用バイクに近い状態になっていく。しかし、それこそが
「変態の望み!」
「変態の夢!!」
「変態の業!!!」
そう、ロケットカウルのHAWK11こそ真性ボッチの友であり、闇に潜む名状しがたきモブ野郎、へっちまんのスポーツバイクとしてピッタリの存在なんですよね。
(オマケ漫画「負けヒロインの肖像」)
(負けヒロイン属性てんこ盛り。女キャラが4人も出てくる漫画において、いじられ役とエロ要員は超貴重。がんばれ!!)
ここでは、HAWK11について良くみかける「アフリカツインのエンジンとシャーシを流用してるから魅力がない」という意見について書いていきます。
まぁ、その意見については、私もわからんでもないですよ。ええ、気持ちはわかる。でも現実的にロケットカウルなんていう特級呪物を量産メーカーがリーズナブルな価格で世に出すことを前提としたら、そっち方向での大盤振る舞いは絶対に無理でしょ?
それがどうしてもイヤだって言うんなら、海外メーカーのものを選べばいいと思う。価格を天井知らずに設定すれば、選択肢はたくさんあるんだから。でも、そういうバイクは、庶民のものとはいえない価格帯に入ってきます。
新設計を求める人は商品力をかさ上げするためとか、乗り味や見た目の特別感などを求めてそういう仕立てを要求してるんだと思うけど、じゃあロケットカウルという特級呪物にアナタはいくらまで出せますか?って逆に聞きたい。300万円以上出せるのならスーパーヴェローチェでも、ポールスマートでも、よりどりみどり好きなものが買えるでしょう。フレームも専用設計になるでしょう。でも、そういうレベルになりますと、「ロケットカウル変態で、かつ財布の底が抜けてしまっている人」という、手の施しようがない重病患者が対象になってきます。その領域になるともはや社会復帰すら危ぶまれる。バイクのキャラクターも、晩年に乗るには相当ハードだと思うし、維持も大変で気楽な日常使いは難しい。加えて、バイク自体がオシャレ感やマニアック感満載になりますから、私のようなショッカー黒骨戦闘員並みのモブにはさらに敷居が高くなる。一般人が気軽に普段使いしようとするならHAWK11くらいが丁度いいんですよね。
ロケットカウルはいろんな意味でマイノリティ路線まっしぐらなんで、限定小ロットでやるしかないんですけど、そんなバイクをリーズナブルな価格でしっかり作り、末長く維持できるようにしようとしたら新設計のパーツは極力絞らなきゃいけません。「数を作らないものを新設計だらけにする」ってのは「試作実験機」を作るに等しいんです。
ハイパワーSS系モデルなら専用設計だらけでもいいんです。あのカテゴリーはガンダムであり、技術の実験場みたいなものです。最先端のテクノロジーと超高性能が優先されてる世界だから、コストだってメーカーの威信をかけて惜しげもなく投下される。でも、HAWK11はそういう尖った人向けのバイクじゃなくて、ベテラン古参兵向けの特別仕立ての変態機です。ガンダムでいうと、ザク・フリッパーみたいなもんかな。
体ガタガタでポンコツだけど、やたら口うるさい古参兵の乗機は性能より、製造品質を確保することの方が大事。その点で定評のある既存コンポーネントの流用は妥当な選択になるでしょう。はじめは私も、「オィィィイイ!スポーツバイクのくせに、まるっと流用かよぉおお!」って思わなくもなかったけど、乗ってみたら、ものの見事にハマってて「うぅぅん♡この乗り味!この熟成感!サイコー!」って完全にケツをまくってしまった。今はビバ!流用!って諸手を挙げてますからね。まぁ結局バイクなんて、乗ったときにどれだけイイかが全てなんです。
また、真面目なホンダが上がりバイクってアナウンスしたってことは「アナタが上がるくらいまでは、ずっと部品を出します」って意味も含まれてるでしょう。少量生産モデルで、高い製造品質を実現し、長期にわたってパーツを出す。という無理難題を成立させようとしたら、「今後も生産されるであろうバイクの既存パーツを寄せ集め、特別な形を組み上げる」っていう手法を採用するしかない。その制限の中で味付けを変え、商品のレベルを高めようとするのは、下手すると新規採用部品で目新しいものを作るより、大変な作業でしょう。多分そこら辺がアーキテクチャー・プロジェクトのミソなんですよ。
枯れたパーツは品質も安定してるし、コストも安くなるから、そこで浮いた分をクソ高い外装に回してHAWK11はギリ成立してるんです。必要最低限の電子制御でシンプルに仕立てたのも、古き良き乗り味と長期所有したときの維持の優位性というメリットを取ったものだと理解してます。だからこのバイクは「生産台数超少ないけど、上がりバイクとして長く乗って頂けます」というアナウンスができている。少量生産で後先考えず尖りまくるんじゃなくて、ホンダの製品としての信頼性と製品寿命を確保した上で、どう尖らせるかをやっているんですね。
(深夜のHAWK11。自慢のロケットカウルの一切の歪みがない面の張りと複雑な曲面造形、繊細なメタリック塗装の素晴らしさよ。角度を変える度に光が流水のように滑らかにロケットカウルの表面を流れていく・・・はぁぁ・・好き。)
HAWK11に乗るとバイクって料理と同じで「素材と味付けと煮詰めが大事だな~」ってあらためて思う。素材は見てわかりやすいけど、味付けと煮詰めの部分は、スペックに現れないし、目にも見えないんでカタログ商品力にはまったくならない。でも、長く寄り添えるバイクってそこが優れてるんですよ。伊藤真一さんが自らアフリカツインを購入し、ことあるごとに褒めてるのは、このエンジンとシャーシと煮詰めっぷりを体感すると良くわかる。
HAWK11は乗り出し140万円後半だけど、シャーシやエンジンのベース素材は、ほぼNT1100ですよ。そしてNT1100ってのは、乗り出し170万円超級のバイクです。アフリカツインだってMTは乗り出し170万くらいになる。つまりHAWK11は25万円以上価格上位のバイクとエンジン、シャーシが同一なんですよね。普通ありえんでしょ?ここでもこのバイクは反主流です。170万円のバイクの素材を使って190万円で出したのではなく、チューニングした上で、特別な外装もつけて、大幅に安い乗り出し140万円台で出したんだから、こんなのメチャ贅沢ですよ。
エンジンが共用化されてるBMWの四輪部門でも「3シリーズの上位モデルより5シリーズの下位モデル買った方が満足できる」ってのが定説だけど、バイクだって、走行質感を左右するのはシャーシとエンジンとサスの質です。今回のHAWK11は、そこをNT1100からグレードダウンしていない。車でいうと上位価格モデルから電子装備取っ払って軽量化し、性能そのままでブレーキとアクセルレスポンス強化して、スタイルを峠使用に換装し、超少量生産で出したってやつになる。車じゃ絶対バカ高モデルとして販売されるだろうけど、バイクだと少量生産なのに標準モデルよりなぜかお安い。ああ、バイクの世界は素晴らしい。
このように素材は文句の付けようがないのだから、あとは味付けと煮詰めはどうよ?ってことになるけど、それもLPLに車体設計部門の大御所を配し、各部門のエース級の若手を登用して、徹底的にケアしたってわけでしょう?素材も贅沢なら製作に携わった人材もまぁ贅沢。これで悪いものが出てくるはずがないでしょ?ってことですが、乗って見るとその通りでした。
HAWK11は年配の人が乗る公道スポーツとしては、性能の落とし所が絶妙だと思うし、ベースが最新の高級アドベンチャーなんで、オールドなネイキッドベースのセパハンモデルには存在しない質感と新鮮さと柔軟性がある。なんか乗ったことあるようで、乗ったことがないシロモノで実に面白いんですよ。特に「え?ワイヤースロットルなの?」と思わせるような自然さと、電スロ特有の解像度を両立させてるスポーツモードは昔のバイクではあり得ない。マジで感動モノの仕上がりです。
・・・・とここまで、生産数と、アフリカツインの流用であることの2点について、前後編に分けて、長々と書いてきました。これらの制約は数が出ないロケットカウルをやめりゃすむことなんですけど、ホンダはそこにこだわって企画し、理詰めで作った結果、この仕様になっているんだと思うんですよね。
あとHAWK11に関することとはちょっと離れますけど、最後にどうしても言いたいことが一つある。今回のディスコンにからむ意見のなかで私が一番「オィィイイイイ!」って思ったのは、
「売れてないから失敗なのだ!」
って言わんばかりの意見が目についたこと。そりゃ、早期ディスコンってことになれば、そういう意見が出るのもやむを得ないでしょうが、そういう価値観は、あえて売れ筋でない路線を覚悟をもって突き進んだHAWK11の目指した理想と真逆なんですね。それこそこのバイクのコンセプトの全否定になる。
私はバイクに特別な性能を求めなくなり、身の丈を考えるようになって以降、選ぶバイクは大概売れない奴ばっかりになってますけど、別に不人気バイクコレクターじゃありませんから。人気や売れ行きと関係なく欲しいもの選ぶとそうなっちゃうの。私にとって人気や売れ行きは「バイクの良し悪しとまったく関係ないファクター」なんですよ。
販売台数でバイクを評価するなんていうのは、そのバイクの総括として営利企業側が勝手にやればいい。顧客側から見たバイクの評価は、もっともっと内向きでパーソナルなものでいいと考えてます。煎じ詰めると、バイクと顧客の間にあるものって、
「そのバイクで感動を得られたか?」
「そのバイクに満足してるか?」
「そこに共感はあるのか?」
ってことだけ。そのためにはより多くのオーナーの望みや嗜好や個性を拾うために、バイクにも多様性がなくちゃならない。でも、そういうものをメーカーに求めていくべき顧客側が売上重視や利益重視の企業的価値観を掲げてしまったら、ガレージキットや同人誌なんてものはこの世になくなりますし、売れ筋から外れた個性的な商品もなくなっちゃうんですよ。
結果、売上至上主義の蛸壺に入り、業界はどんどんつまらなくなっていく。売上を考えたらマイノリティの好みなんて拾ってられないけど、そんな時代に、マイノリティのためのバイクもあってもいいじゃないか?って企画されたのがHAWK11なわけ。普通はそれやると赤字になるからできないんですけど、今回ホンダは「アーキテクチャープロジェクトっていう訳わからんロジック」で、生産台数を決めて、少ロットで作っても製品保証ができて、メーカーも赤字をこかないようなバイクを作ったわけですよね。それでも、このバイクにかけた時間と手間と関わった人の労力考えたら、生産台数に全然見合わないから、若手の育成とか、いろんな社内的言い訳をプラス面として組み合わせ、やっとのことで実現したってことなんでしょう。そんな努力で様々な逆風を押しのけ、国内メーカーとしては30年ぶりに、この神々しいロケットカウルを頂いたバイクを日本市場に出すことができたわけです。
それって「すげぇ!よくやった!!」って賞賛しこそすれ、ケチつける余地ってどこにもないと思うんですよ。気に食わなかったら、買わなきゃいいんだし、そうじゃないバイクが欲しいのなら「これはこれとして次は大衆に刺さるようなデザインのバイク作ってね♡」って提案すれば良いだけ。
私がなんでこんなに噛みついてるかっていうと、たとえまったく理解されなかったとしても、自らの個性や好きなものをひたすら貫いていくってのは、クリエイティブなものを作るにあたって私自身がとても大事にしている価値観だからです。HAWK11みたいな反主流、反市場主義のバイクを残念認定し、ああしろ、こうしろって言うことは簡単ですけど、それってカタにはまった凄くつまらない世の中を生むと思うんですよ。
私のブログなんか、反主流の典型のようなもんですよ。ブログで取り上げるバイクは売れてないのばっかだし、理解されないオタクネタ入れるし、変なイラストつけるし、エロネタも入れる。エロ入れるとライブドアに表示されないけど無視。収益性もパーフェクトゼロ。そりゃね。売上台数や、発行部数、視聴率、動画閲覧再生数、月のPV数が大事な価値の一つなのはよーくわかりますよ。でもそんなのばかり見ていちゃ息が詰まりませんか?
私がHAWK11を推してるのは、ロケットカウル好きだからってのもあるんですが、利益主義より個人的嗜好を重視した同人誌的な在り方に、私自身が共感してるからなんですよ。私のブログだって見てくれてる人のパイは小さくても「マニアックでアホっぽくて楽しいじゃん」って言ってくれる人が一人でもいれば、それでいいんです。そういうものを否定するのは簡単ですけど、流れに逆らっているものほど、凄い努力して作ってるし、その割にはあっという間に壊れるんで、そっとしておいて欲しいんですよね。
私は、HAWK11という、負けヒロインを過保護なくらい擁護してますが、格好悪いとか、ダサイとか、流用イラネ!とか、広報が気に食わない、とか各々が感じる主観的な要素については、別になにを言って頂いてもかまいません。マイノリティ好きとしては、弱者に対する大人げない死体蹴りも甘んじて受けましょう。消費者ってのはどこまでも自由だし、言論の自由もありますからね。
ただ、いつの世だって、弱者の声は小さくて、周囲の圧倒的な物量に押しつぶされ、やがて消えゆく運命にあるんです。昔は三ない運動で、バイクというもの自体のイメージが非主流だったし、バイク乗りは心のどこかでそれを受け入れ、理解していました。自分達が社会から疎まれているのに、同じ立場にいるバイクを叩いてもしょうがない。だから、不人気モデルも愛をもってイジられていた。報われない不遇のバイクにこそ、仲間意識が芽生えていたまである。でも、今のバイク業界は顧客層が変わり、価値観もずいぶん変わったなって思う。
「成績が良くないと許してもらえない、売れてないから存在自体が残念だ」という価値観を、人や社会にそのまま当てはめたとしたら、とても悲しく、残酷で、殺伐とした世の中になってしまうんじゃないでしょうか。あなたがバイクに対して言ってることを、そのままアナタやアナタの小さなコンテンツに対して当てはめたなら、アナタはどう感じるでしょうか?批判しているアナタだって、どっちかというとHAWK11側の人間なんじゃないですか?
私は自分が成果至上主義の中で否定され続けながら生きてきましたから、そういう価値観はまったくもってこりごりなんです。どっちかというと同類同士、相哀れむってスタンスなんですよね。
HAWK11が売れなくたってディスコンになったって、買わなかった人の人生や生活には1㎜たりとも影響はないでしょう。でもその存在が、どこかの誰かのバイクライフには大きな影響を与えてる。バイクってそういうものなんです。だから、もうちょっと肩の力を抜いてみたらどうでしょう?バイクだって人間だっていろいろ許していけたら、もっと幸せに、もっと楽に生きられるんじゃないかと思うんですよね・・。
・・・ということで、今回は前後編にわたり、長々とテキストを垂れ流して参りましたが、各ブランドがグローバルで販売台数を競っている昨今、利益にまったくといいほど貢献しないロケットカウル装着バイクが、今後国内メーカーから新規でデリバリーされることは望み薄というか、ほぼないでしょう。当然、残存個体数は減る一方で、乗り手の専用バイクに近い状態になっていく。しかし、それこそが
「変態の望み!」
「変態の夢!!」
「変態の業!!!」
そう、ロケットカウルのHAWK11こそ真性ボッチの友であり、闇に潜む名状しがたきモブ野郎、へっちまんのスポーツバイクとしてピッタリの存在なんですよね。
(オマケ漫画「負けヒロインの肖像」)
(負けヒロイン属性てんこ盛り。女キャラが4人も出てくる漫画において、いじられ役とエロ要員は超貴重。がんばれ!!)
コメント
コメント一覧 (40)
【偏執狂】
ある物事に執着し、常識はずれの事を平気でする人。モノマニア。
・・・もちろん、褒め言葉ですw
商売として、1200台で良いとはホンダは思っていないと思います。
ホーク11が実際に何台売れたか知りませんが、まだ市場にはかなりありそう。
そういう意味で、関わった社員にとっては「黒歴史」「マイナス経歴」でしょう。
また、短期間で終われば補修部品の供給でオーナーは嬉しいことではないです。
純正オプション品を起こした会社も期待外れでマイナス。
2年余りでの終売で損をした人はいたはずです。
前後編で触れられていませんが、カラーリングはあれで良かったのか?
売り方、プロモーションは足りていたのか?などは反省材料がありそうに思います。
へっちまん
がしました
そんなことないよ~😋
マニアックでアホっぽい❗なんて絶賛やん🤗
成果至上主義なんか糞喰らえや🤔
☓☓マウントとか😰他人と同じは嫌わにゃ🥰
バイク乗りも変わってもうたんやね~
マジアホ臭いサラリーマン永いこと辛抱して辞めたら(定年よ)年金暮らしでもノーストレス❗好きな事だけして生きる、パラダイスです。
これ以上飼えないから買わんかったけど好きな一台です👍
へっちまん
がしました
刺さる人には刺さる系のバイクは数が出ないでしょうから、むしろ良く年間1200台も生産したなといったところでしょうか。
どこぞのイタ車なんぞ2年間で全モデル合わせて800台程しか輸入されてませんから・・。
万人受けするバイクは兎も角、ニッチなバイクに関しては市場の評価とユーザーの評価は別な様な気がします。
HAWK11が刺さったユーザーは墓まで持っていくでしょうから、それで良いのかと思います。
HAWKみたいなバイクは身銭切ったユーザーが満足してれば問題なし!でしょ!
めっちゃエラソーな事を言えば、こう言った数値化されない良さを評価出来る程、日本のバイク界隈はまだまだ成熟していないのかな?といった感じですかね。
へっちまん
がしました
「3シリーズの上位モデルより5シリーズの下位モデル買った方が満足できる」ってのが定説、なんですね。いいことを聞きました。
国内ブランドのステーションワゴンが絶滅しそうなんで、今のアテンザも「次」が困っており、海外ブランドも検討せざるを得ない状況です。
では「3シリーズの新車と5シリーズの中古」ではどちらが満足できると思いますか?ポイントはメンテ費用(故障リスク)かなぁと考えています。
へっちまん
がしました
「Hawk ブログ」で検索しこちらに辿り着き過去の投稿から一通り拝読し、その質量と熱量に圧倒されました。
本日の投稿から逆に「Hawk 販売終了」で検索すると、なるほど、無責任なコメントが目につきました。
乱暴な言葉を使ってしまうと
「買わないのにあれこれ言うなよ貧◯人、こころまで貧しく卑しくなってるよ」
です。
自分はこれまでバイクを30+台、車を60+台を自分の収入で買いました。マイノリティの車種が多かったのですが、どの車種であっても、検索してみて
・ディーラーでの短時間での試乗、少ない所有車歴で語るには自身の基準が貧弱というか幼いというか。でもなんかそれっぽい言葉で語ってる。しかも4輪だとMT車の設定があるのにAT車で試乗とか。
・発売前から、ここがダサい、イケてない、とネガティブなコメントに加えて、この仕様なら買う、このデザインなら買う、という嘘。たぶんあなたは買わない、あなたには買えない。
という文字や音声にうんざりして、ここ数年はそういうのを極力目にしないようにしてきました。
自分に害を与える事も無い特定のプロダクトについての執拗なネガティブコメント、病んでるな、と思います。
この貧しさって、以前、児童手当の所得制限を撤廃する議論になった際に、反対した数十%の人々も似ている、と感じました。
所得制限撤廃したって、従来から手当を受けてるあなたがたの取り分が減る訳ではないんですよなんでそんなに不快なのやっかむの?というか。
Hawk11、納車された当初はカラダのあちこち痛かったのですが、これまで所有したバイクのなかでもワインディングを無理せず走る際の快感は突出しており、今では、これはなんならもう1台買うかも、ぐらい気に入っております、へっちまんさんごめんなさい。
へっちまん
がしました
部品供給に関しては元車が健在なのが強味ですね。数年後に最新型元車のエンジンフレームを移植して最新型HAWK!!とか作れるかも知れません。
by HAWK11をめでる会会員 兼 現行NC750XエンジンミッションをNM4に載せたい会代表
へっちまん
がしました
※のじゃ子さん愛されてるなぁ…。
パーソナルマシン(要は不人気車)だとナンバープレート覚えてないでしょ?
わざわざナンバー確認する必要なく発見出来るから、何かの書類で記入求められて『アレッ?番号なんだっけ?』ってなりませんか?(笑)
へっちまん
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今どきオレンジのランプ(ナトリウム灯?)も珍しいのでは?
この色に美しく黄昏っぽく染まりながらカウルだけは銀色に映えている。
実車とともに永久保存版ですね。
へっちまん
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急にいろんな批評がつべに上がっていましたが、実際に見たり触ったり乗ってみたりした人はどれくらいいるのかなあと感じるレベルでした。
自分も「XZ400D」「CBX650カスタム」「トランザルフ400V」「CXカスタム」「CB750」そして現在のNTとマイナー車街道を驀進してきただけにもはや他人さまからの評価なぞ全く気にしておりません(ガンダムのキャラでもミライさんやエマさん、ガンダムマークⅡやリ・ガズィがお気に入りと話して引かれてもなんとも思いません(笑))「自分がいいと感じたから乗る」このスタイルでないとすぐに飽きてしまうし、思い入れが強くないと大事にしないで直ぐに売っちゃいますよね、人って。
自分はむしろ同型のマシンが居ないと、まるで自分がメーカーに特注してワンオフで作ってもらった感じがして逆に嬉しいんですよね。
NTもそろそろ国内販売をやめるのかなあ?そうしたらHAWK11と同じで最高の限定車にまりますね!乱文失礼いたしました。
へっちまん
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1200RRですよね?片持ちスイングアームの電サス+ハーフカウルでしょ?
近代とレトロが融合しててかっこいいと思ってたけど・・・・・
”女忍H2号”を購入して、誰言うですが、メーカーの戦略に乗せられるのはあまり好きではありませんが、購入者が理解して納得していれば話は別です!
売り手と買い手の気持ちが通じているというか、もう両者が納得づくであれば、それはもう一つのムーブメントとして楽しめばいいと思っています。
売り手に開発費、販管費を差っ引いた確固たる純利益があって、買い手が満足している製品であれば、それは誰が何を言おうとも、とてもいい商品と思います。
そう言った商品はなかなか市場にあるものではないと、同じメーカーで働いているものとして痛感します。
そうか!!既存のシャーシやエンジンを使いうのは開発費コスト削減だけかと思ったら、パーツの確保のという一面もあるのですね。長く乗るには絶対に必要ですよね。
スポスタSはCPのディスコンよりタイヤのディスコンの方が早いという意見があったくらいですから、大事な要素ですよね。
ガンダムにも登場したという偉業を成した名機Hawk11といつまでも時を紡いでいってください。
へっちまん
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一体モノのFRPロケットカウルのっけて、あの価格で売って1200台は優秀でしょ。
たくさん売るつもりならカウルも別素材の分割モノだったでしょうし。
過去のロケットカウル車もPS1000/SPORT100Sは専用カウル&専用フレームの意欲作だったけどディーラーが数年不良在庫抱えて大爆死してましたし
RnineTとスピトリRRも1~2年でディスコン、スパーヴェローチェは中身F3まんまでコスト削ってますけど、やっぱり全然売れてないし・・・
メーカーも数売れないのは承知の上でしょう。それでも発売してくれるのだから感謝しかありません。
個人的にはカラーラインナップも良かったと思います。国産車には珍しく引き算のデザインで、面と線の美しさが楽しめるシルバーはずっと眺めてられそうです。
へっちまん
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しばらくROMってましたが、ナニでございます。
これはもう敬意表さないと、パソの画面に向かうたびこのタイトル思い出しちゃうw
「葬送のHAWK11」
無色なんでここ数か月、煩悶に煩悶してきましたが、一気に煮詰まってきそうです。
焦げ付く前に何とかしないとw
ええ、わかりました、わかりましたともwww
ここにきてキーボード叩いているのは自分の意志ですが、ここにくるたび喉元まで「もうこれ以上は入らんよw」ってくらいアレをご馳走になっていますw
感謝していいのかはタイヘンに迷いますが、敬意をもっての一筆でございます。
いや、ご心配なさらずw
居住地は遠く離れた千葉ですから。
へっちまん
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バイクに乗り始めて数字と好き嫌いと良い悪いは違うと深く考えるようになりました
売上と好み、他人が言った事と自分の感情に大きく乖離があると思わされました
年齢と共に好みとライフスタイルが流動して興味の外にあったバイクが凄く魅力的に見えたり
他者の価値観を同一視したり、軽々に否定するのは自分の楽しみの芽すら摘んでしまう危険な事なんだなと…痛感しました
感動、満足、共感の3つってすごく大事ですよね!
どう感じたか?って考えを持ち寄って語り合うのもバイク乗る上で大きな楽しみだと思います
セールスが好調な他のユニカムパラツイン1100シリーズとも違いや共有が出来るのも流用であればこそだと思います
スーパーヴェローチェ(セリエオロは958万円!!!さすが走る宝石界の黄金族…)相手だと感動はあれど憧れ、孤高って感じですもんね
へっちまん
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XもYoutubeも落ち着いてきましたね。よかった。
これであとは静かに走りに専念できそうです。
車上の人となれば、
感覚と反射神経の世界なので「言葉」が入る領域はあまりないのですが、
日常の世界で「上がり」とか「速くない」、「裏」とか言われると「何それ?」
言葉たちを理解する糸口としてスペシャルサイトの存在は非常に有り難かったです。
このバイクの為にあれだけの多角的な取材熱量が注ぎ込まれたのは、
HMJでこんなサイトを立ち上げよう!と綿密なデザインをした人がいたからです。
単なるよくわかんない不思議ちゃんで終わってもおかしくなかったHAWK 11を
みんなの知れ渡るところとしたのは彼女達のチームのお陰です。
また、どれも写真がすごく良くて、カメラマンさんにも感謝。
ありがとうございます。
「まぁまぁだったな」「えぇ、まあまあでした、幸せでした」っていうのを
上がる時にHAWK 11とやりとりしたいですね!(当初からの願望)
皆様のコメントも全部読んでいます。ありがとうございます。
様々な視点があり、いつも楽しみにしています。
へっちまん
がしました
自分はHAWK11とVFR800XとCBR1000RRRとGROMに乗っております。
ロケットカウルに惚れてではなく、またがった態勢とアクセルのブリッピングで買ってしまった口です。多分属性はエンジンバカの方です。
GB500TTとかでロケットカウルの存在は知っていましたが、いざ自分が買うとは思いませなんだですが、とっても満足してしまい、お書きになっているブログの内容もあるある状態でとっても楽しい今日この頃です。
へっちまん
がしました