全国のロケットカウル戦闘団の皆様。おはようございます。お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。自動手記人形・長文テキスト垂れ流しサービス、「バイオハザード・エヴァーガーデン」です。

ヴァイオレット (2)
(いきなり京アニの名作、ヴァイオレット・エヴァーガーデンのパロディネタからスタート。今回は過去最速で指が動いたので、まさに自動手記人形になった気分を味わっております。)

HAWK11がいよいよ今年でディスコンとのことです。私も購入したホンダドリーム店に問い合わせ、その旨を確認してますから、そこは間違いございません。ホンダが在庫してる分がなくなったら終わりらしい。くぅ~~ウレシ~。何が嬉しいって、これ以上この世の中に、「このバイクが増えない」っていうことが何より嬉しい。「貴様は心が狭すぎる」と言われても、「バカヤロウ!私ほど心の狭い人間がこの世にいるわけないだろ!」って真顔で返していきたい。ここ最近、※のじゃ子に対する猛烈な独占欲に支配されている私としては、実に喜ばしいことです。

で、ディスコン情報をネット検索している過程で、HAWK11のディスコンをネタに情報発信してる方がポツポツといらっしゃることがわかりました。その内容は

「僅か2年でディスコン!そら見たことか!プゲラッチョ!!」

「大爆死!」

「救いたいとのたまいつつ、ただの死体蹴り」

って感じでしたね。ではここでこれらの意見に関し、HAWK11乗りとして、お気持ちを表明をさせていただきます。サンハイ!

いろいろと、いらんお気遣いを頂き、まことにありがとうございますっ(笑)

基本的にマイノリティってのは、あ~だこ~だと好き勝手いわれがちなわけですけど、「オーナー兼※のじゃ子研究家」の私としては、これらの意見について、「ああ、そうですか、何とでも言ってどうぞ♡」ってところと、「うーん、そこ全然違うっす」ってところがあり、黙ってると鬱憤がたまる一方なので、今回は指の赴くままこれらの意見について、思うところを土石流のように書いていきたいと思います。では、私の指から放たれるテキスト飽和攻撃の恐ろしさ、とくと味わって頂きましょう。

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・・・・・・とはいいましても、私は本来、他人の意見に対しては「好きなように言わせておけ」ってスタンスです。自分の好き嫌いや、ものの価値は自分自身で定めるって決めてるから、別に人から何を言われたってかまわないんですよ。バイクの好みなんて、「アニメの推しキャラの好み」みたいなもんですから、人によって違って当たり前。ただ、ロケットカウルはその中でも大半の人に刺さらない「負けヒロイン属性」で、そこは認めざるを得ない(笑)

「ロケットカウルいいっすね~」って同意してくれる人がいたとしても、実際金出して買うか?っていうと、殆どの人が買わんのですよ。ネオレトロブームなんて言ってみたところで、ロケットカウルは蚊帳の外。BMWのRnineTレーサーは2年、同じくスピードトリプル1200RRは1年ちょっとであえなくディスコン。ロケットカウルを専用オプションで設定してるスラクストンだって今年で終了。こんな焼け野原の中で「どのロケットカウルがイイのかにゃ?」なんて論争自体がもはや無意味なんですよ。そんな中でホンダ開発陣はあろうことか「ロケットカウルを死守する!!」って頭のおかしなことをのたまいながら、専用設計で出してきた。あのね。大爆死って言ってる人もいるけど、なにを今更?ロケットカウルは最初から爆死することがわかってるものなの。だから日本メーカーはこの30年間どこも出さなかったの。これはもう脱出装置なしでゴジラのお口に特攻する神木隆之介なんです。バラバラになって海の藻屑になることは目に見えてるんで、ロケットカウルファンなら、その心意気に胸を打たれて「総員、涙で敬礼!」って言うべきところなんですよ。私なんかテキスト打ちながら、もう目が潤んできましたよ。

一部で「それ見たことか!」とか「こうすりゃ良かったのに!」とか、ドヤ顔でいろいろと言ってる人達は、ロケットカウルってものを根本的にわかってない層です。ロケットカウルは好きな人は黙って買うし、そうじゃない人は絶対買わないアイテムです。これまで何度も言ってますけど、販売面では触れると必ず火傷する特級呪物のようなものなんですよ。ドカンと利益出そう♡なんて意図でデリバリーすること自体、「呪具や仏具を大量に売って利益を出そうとしてる」ような、神の意志に背く行為なんですね。

2年前を思い返してくださいよ。「HAWK11なんぞダサい!スピードトリプル1200RRの方が断然イイぜ!」って言ってた人達がスピードトリプル1200RRを買いましたか?買ってないでしょ?買っていれば、1年でディスコンなんてことになってないわけ。1200RRも、RnineTレーサーと同じく、テコ入れのしようがないくらいの惨敗だったのはあきらか。でも、これは決して1200RRってバイク自体がダメだったんじゃない。これこそが「ロケットカウルの通常運転」なんですよ。ちなみに1200RRを購入したアナタ。私はアナタを深く深く尊敬する。アナタ達はまさに選ばれし民です。同じロケットカウラーとして手と手を取り合って生きていきましょう!なお、HAWK11は、少なくともスピードトリプル1200RRよりは断然売れてるはずです。しかし、いつもいつも叩かれるのはホンダだけ(笑)まぁこれは大企業の宿命ですけどね。

実ところ、今も昔もロケットカウルを好む層は結構いるんですよ。私だって昔からずっと好きでした。でもね。買えないんですよ。好きということと、実際に150万円からの金を払って手に入れるということの間には大きな大きな断絶があるんです。そう、ロケットカウルは変態嗜好が最果ての地に到達した一握りの奴らだけが買えるものです。その層にどうお届けするかが販売する上で大事なんで、この呪物に通常の販売手法は通用しない。

HAWK11はそんなロケットカウル採用バイクの中でも、特にオリジナリティの強いデザインを採用し、かつデザインの構成要素がシンプルで、小手先の意匠や、ボヤカシがまったくないから、好き嫌いが明確に別れてます。でも、デザイン上の意見の相違は「アナタと私は感性が違いますのよ。オーッホホホ。」であっさり会話が終わるからいいんです。

乗り味やパフォーマンスでいろいろ言われるのもまったく問題ないし、「売れない、人気ない」って言われるのも、それは間違いのない事実だから全然かまわない。オーナーとしては、「はっはっっは、バカめが!それこそがロケットカウルよ!」ってドーンと構えてるだけですよ。バイクに対する感じ方の部分で、好き嫌いや評価に相違があるのは、各々のバイク乗りの主観を尊重したいから、そこにケチつけるつもりは全然ない。

ただねぇ。このバイクの開発姿勢やコンセプトについて、勝手な想像や妄想こじらせたあげく、変なロジック組んでディスられたり、流用だからやっつけだとか、適当に作りやがってとか言われたりすると、さすがの私も「はぁ?」ってなります。「俺の可愛い負けヒロインちゃんに何言ってくれちゃってんの?」ってことですよ。人様の乗ってるバイクに上から目線でケチつけるんならせめて「妄想ベース」は止めてくれ。頼むから事実に基づいた根拠をもってお願いします。妄想を拡大して領域展開した世界で語られると、こっちは反論しょうがないの。

「妄想乙!!」

で終わっちゃうから。

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(ここまで養護しがいのあるバイクが過去にあっただろうか。マイノリティ好きとしては指が鳴る。)

まずは前提として、よく言われてる、このバイクをホンダが「たくさん売りたかったのか?」って点については、「んなわけないでしょ?」って言いたい。それならそもそもロケットカウル採用してないし、素材に量産できないFRP採用してないでしょ?XSRのGPと比べられちゃったりしてるようだけど、HAWK11は売れた実績のないロケットカウルで、あちらは過去に販売実績が山ほどあるレプリカ系モデル。逆に言うと過去の実績から販売台数についてソロバンが弾けるんだから、ロケットカウルという焼け野原分野に脇目も振らず特攻したHAWK11と比べること自体がおかしいんですよ。逆にアッチは売れなきゃどう考えてもヤバイモデルだから、販売実績を比べるなら過去のレプリカモデルと比べるべきです。ああ、もうあっさり結論出ちゃったじゃないですか(笑)あとはなんだっけ?・・あ、やっつけとか適当に作られたものって意見ですよね。これも、スペシャルサイトを見りゃ、乗るまでもなくわかりますよ。

このバイクは「いろんなスポーツバイクを乗り継いできたベテラン向け」ってことでデリバリーされてるわけだから、想定顧客層がそもそも「一番適当を許さない悪魔のような人達」なんですよ。特にホンダ系のベテランライダーなんてヤバイ人しかいないんだから。「大人の上がりバイク」っていう広報は、一般層を遠ざける代わりに、私を含めて淀みに潜む深き者どもを確実に呼び寄せてる。あれが戦略なら凄い深謀遠慮ですけど、そこはどうかわからない。

多くの人が、大人の上がりバイクっていうキャッチ見てむっとするのは理解できる。「上がりバイクを人に決められたくない」ってのは極めて普通の反応でしょう。でも、私は「ホンダの提示する上がりの概念」ってのにもの凄く興味をそそられたんです。ストリートトリプルRSに振りまわされながら、上がりの概念をおぼろげながらイメージしていた私は、あのキャッチをみて「一度は乗っておかねばな・・」って考えた。自分の上がりバイクのイメージとホンダの提案が何処まで一致してるかを摺り合わせたかったんですよね。

そもそもあのサイト、冷静に見ると中身ヤバすぎないですか?あれホンダの「内輪メンバー総進撃」みたいなサイトになっちゃってるんですよ。あんなの見たら、ホンダの濃すぎるOB層や関係者が「ほほぅ。後藤が勇退間際に生きの良い若いの集めて面白いバイク出したって?で、それを内田に金出させて買わせるの?これはあまりにも笑える企画。ふふ・・どれどれぇ♡」って絶対乗るわけ。そんで、そういう人達がこの企画を酒の肴にしてあーだこーだ言ってくるわけ。そんなバイクを適当に作れるか?無理です。もしその状況で手抜きができるってんなら、開発陣の度胸はもはや「勇気爆発バーンブレイバーン」並でしょうけど、そんな度胸があるはずがない。

HAWK11のスペシャルサイトでは、開発に携わった若手開発者や乗り手がちゃんと顔と名前を外部に晒してますけど、ああいうことができるのは、バイクの仕立てに自信持ってるからですよ。自信がないとあんなことできないの。私が「へっちまん」という匿名で蠢いてるのは、何するにしてもまったく自信がないからなんだから。

このブログ読んでる人はわかると思うけど、私はフラッグシップのゴールドウィングですら、ダメなところにはキッチリ文句言って、ネタにしてイジり倒すという、割と始末に負えん男ですよ。匿名だから猟奇殺人の犯人みたいにブスブス、ネチネチ刺し放題。自分が購入したバイクについては金払ってるから、もう言いたい放題やっちまえってことですよね。

でも私はこれまで、マフラーの耐熱塗装仕上げ以外、HAWK11にほぼ文句付けてない。これは私の使用環境で使ったときに、操作感、挙動、走行質感、トルクデリバリー、全てにおいて、まったく不満や違和感がないからです。この違和感のなさという当たり前が、あらゆるシュチュエーションでしっかりできてるバイクって凄く珍しい。

HAWK11の実物に触れ、このロケットカウルの造形を確認し、試乗もした上で、嫌いとか自分に合わない、とか言うんならともかく、「適当に作ったもの」って感じるのならば、私とは別の世界線にいる人だから、この世では意見が交わることはありません。

デザインについても、私は基本オタクなイラスト描きで、マニアックな美少女ガレージキットモデラーでもあるから、造形の好悪の許容範囲は広い。というか、もはやガバガバです。でも、そんな私でも、デザインや造形の質にはそれなりにこだわりってもんがあります。その上で、このバイクについては、批判されている部分もまるっと含めて「個性に特化した素晴らしいもの」だと私は感じてる。以前も言ったように、私が死ぬときは、このロケットカウルを頭にかぶせて棺に入り、人類初めての「ロケットカウル型遺体」となって荼毘に付されたいくらいです。

そんな狂った妄想にとらわれてるのは、このロケットカウルに異常なコダワリと愛と情念を感じるからです。これは紛れもなく特級呪物としての風格がありますよ。まさに宿儺の指ですな。この手の呪物好きの変態にとって大事なのは、「これなら売れるでしょ?みんな好きでしょ?デザイン良いでしょ?」っていうものではないんですよ。そんなヌルいレベルでは実際に金を出すところまでいけない。大事なのは「金輪際あらわれない、変態星の生まれかわり♪」ってレベルの熱量なんですよ。作り手の呪いにも似た情熱とパッションが、ストレートに伝わってくるのがロケットカウルというアイテムなんだから。なお、これまで作られた市販カウルと比べても、現代の加工技術をもって実現したHAWK11のロケットカウル造形はトップレベル。これを触媒にすれば、間違いなく特級呪霊を呼び出せる。

まぁこのような情熱は、ほとんどの人にとって「豪快な空振り」であり「ナニソレ?馬鹿なの?」と一蹴されるだけのものでしょうけど、だからこそ商業市販車として限りなく貴重なんです。こういうフェチズムは、極論すれば、乗ってる奴だけがわかっていればいいわけですが、そんな細かな仕込みがこのバイクにはたくさんあるんですよね。

なお、ちまたでは「売れなかったから生産中止だ。大失敗だ!大赤字だ!ザマぁ!」って意見もあるようですけど、このバイクはどー見ても「一般モデルの皮を被った数量限定モデル」以外のなにものでもないでしょ?あのFRPカウルは東レ・カーボンマジックという協力会社に外注して作ってるんですから、そこに事前発注したロケットカウルのロット数以上は作れませんよ。だからディスコンになるとしたら「予定台数をさばき終わった」以外はあり得ない。ホンダはこのバイクを「通常ラインナップ扱い」にするために、あえて「限定臭を消した」んだと思う。

この手法は転売系の人々の排除にも極めて有効で、「一定数しか作らないなら、求めてる層が確実に手に入れられる手法をとるのが、メーカーとしての使命」って販売側は考えたんじゃないでしょうか。ただ、突然打ち切りになるってのはマズいから、販売数はある程度匂わせておくってことで、ああいう表現をしたんじゃないかと考えてる。広報も売る広報じゃなくて、「想定した顧客層に確実に届けるには、どうしたら良いか?」ってコンセプトで展開したんだと思うんですよね。そんなホンダの目論見どおり、HAWK11は今日まで一般量産モデルとして認知され、賛否両論を巻き起こしつつも、それを気にも止めないロケットカウル変態にコツコツ売れていって、いよいよ予定販売台数に到達し、晴れてディスコン、お疲れさんってわけです。

「いやいやいやいや、限定生産ってのも、オマエの妄想にすぎないだろ?」っていう反論も出てくると思うけど、このバイクがロケットカウル発注個数分のみの限定生産であるって点は、キッチリ裏取りさせて頂いておりますので、HAWK11ファンの方々は枕を高くして安心してお眠り下さい。まぁ人は信じたい情報しか信じない生き物ですから、そう言ったところで、ああだこうだ言う人は出てくるんでしょうけれども。

なお、ホンダさん、もうそんなに数はないと思うけど、くれぐれも北陸、特に石川、福井ではこれ以上売らないようにお願いします(笑)



ということで、宴たけなわではございますが、ここで、いったんブログを切らせて頂きます。なんでこんな中途半端なところで終わるかって言うと、今回なんと、トータルで1万2千字超えちゃったんですよ。原稿用紙で言うと400字詰め30枚。もうアホかと。私の熱いパトスが指先に乗り移って、脳汁が川の流れのようになって、テキストが止まらなくなったんです。

で、仕上がったブログをアップして、スマホで見てみて絶望した。1万2千字って、もはやブログというより縦読みの勧進帳と化しています。イラストや写真をどう挿入しても画面がビジュアル的に到底もたないんですよ。やむなく、今回は異例の前後編2分割とさせて頂きました。

後編はもう完成しておりますので、本日夕方にUPします。興味のある方は是非どうぞ。


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(久しぶりの1枚絵。あざとさ全開です。)