皆さん、おはようございます。いよいよ季節も春めいて参りました。ヘッダーも変更しましたし、心機一転頑張っていこうと思います。今回はタイトルのとおり、私のブログでは避けて通ることのできない「愛称づけ」でございます。今だ私のバイクで愛称のついていない不憫な「MotoGuzzi V7」に素敵な愛称をつけて差し上げましょうってことですね。

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(今回は好事家向けのイタリアンバイク。MotoGuzzi V7の愛称を決めたいと思います。)

愛称を検討する前に、私のブログがはじまった2016年以降、このブログにメインで登場したバイクの愛称一覧をご紹介していきましょう。V7を除くとこれまで大型ばかり計5台。それぞれ以下のような愛称になっています。

ダイナ・ローライダー→「ダイナ」

ゴールドウィングF6B→「F6B」

ゴールドウィングSC79→「きんつば嬢」

ストリートトリプルRS→「ザラブ嬢」

HAWK11→「※のじゃ子」

まぁ見てわかるとおり、名付けに法則性はほとんどありません。「私が適当につけている」といってもいいでしょう。ただ、ブログを書いている側からすると、ブログを書きやすいネーミングってのがあるんですよね。それは、

①愛称から読んでいる人がバイクを想像できること
 
②できるだけ短いこと

③先頭にひらがなが来ないこと

この3つなんですよね。

①の「愛称から読んでいる人がバイクを想像できる」っていうのは、ブログを理解しやすくする上で大事です。例えば、ザラブ嬢は

スタイルとカラーがニセウルトラマン→

ニセウルトラマンの正体はザラブ星人→

ザラブ嬢


という連想ゲーム的な名付けだったんですけど、この連想って私の内面の問題だから第三者は説明されないとほとんどわかんないんですよね。特撮オタクじゃない人にとっては説明されてもなお、わかんない可能性すらある。つまり一般的には難解なネーミングなんですよ。だから初めてブログを読む人を意識して、わかりやすく書こうとすると、

「ザラブ嬢ことストリートトリプルRS」

って、いちいち「偽名使ってた指名手配犯」みたいに注釈入れなきゃいけないんですよね。ヒネリすぎた名前って大概こうなるから、それは避けた方が良いってのはあります。ちなみにこれまでブログを書くにあたって一番使い勝手が良かった優秀な名前は「ダイナ」「F6B」でした。だってそのまんまバイクが連想できますからね。

え?きんつば嬢はわかるけど、※のじゃ子はバイクとまったく関連性ないし、ヒネりもないじゃないか、って?ああ、あれは私が作ったオリジナルキャラが「のじゃ、のじゃ」言ってるので※のじゃ子ってつけただけなんですよね。私的には、別に※のじゃ子からHAWK11に繋がらなくてもいいんです。だってHAWK11は

ロケットカウル変態のための特殊なバイク

で、一般性は捨ててるから。「※のじゃ子=HAWK11」っていうのがわかったところで、ロケットカウルに興味ない人は、「は?HAWK11?なにそれ?そんなのあったっけ?」って反応になる可能性が高いわけですよ。忍者キャラにしてるのは「日本専売で気配を消してる」というちゃんとした理由があるんです。

そういえば、カワサキの主力バイクのペットネームもニンジャですけど、あんな黄緑色のサイケな忍者がこの世にいるわけない。イメージカラーがライムグリーンなんて全然忍んでない。しかも売れすぎ。カワサキのニンジャって、私的にはアメリカ生まれのヒーロー「ニンジャスレイヤー」なんですよ。元祖ニンジャのGPZ900R乗ってた私が言うんだから間違いない。ちなみに、ニンジャスレイヤーで描かれる日本文化ってこんなのですよ↓↓↓

「サシミを製造するサシミ・プロダクト社が、5年にわたりハマチ粉末に違法なブリ粉末を混ぜ、あまつさえコクを誤魔化すためにプロテインまで混入していたスキャンダルにより、サシミ社は解体。国民の主要な栄養源であったハマチ粉末の供給システムが崩壊、大臣の約半数がセプクしました!」

うぉおおおおおお・・・。これがアメリカ人が解釈したサイバーパンクな日本の未来像なのかぁぁあああ?俺たちの主食はハマチ粉末になっちゃってるのかぁぁあああ?磁気嵐に囲まれて電子的にも物質的にも完全に鎖国状態らしいですがね。

X+1
(ニンジャスレイヤー小説版。サイバーパンクと日本文化の驚異のコラボレーション。マグロとドラゴンがどう繋がるのか微塵もわかりませんが、お笑い系テキスト書きとしては、このなんとも不気味な味わいに学べることはとても多い。)

それに比べてHAWK11のデザインと色使いと販売台数は、まさに忍びのお手本といえる。HAWK11は「見たいと思った人間にしか見えないし、刺さらない」隠密の鑑みたいなバイクですから、私の作ったキャラ優先で「※のじゃ子でいいや」って割り切りができてるんです。そもそもHAWK11目当てで私のブログ見に来る人ってHAWK11ユーザーしかいないから、そこんところは、まったく気にしてないんですね。

②の「できるだけ短いこと」、これも大事です。バイクの商品名って割と短いんですけど、数字の羅列が多くて味気がないんですよね。だから、ペットネームつけた方が呼びやすいし、馴染みやすいんですけど、そのペットネームも短ければ短い方が書きやすい。長くてもいいのなら、私の性癖を全開にして、

「超魔改造二輪・究極珍形態・ダイナ・ザ・ポイゾン・デスエリミネーターMarkⅡ・オタクスペシャル・エア女子タンデムVer.」

とかいうネーミングでもいいのです。この手のネーミングなら湧き出るように、いくらでも出てくるんだから。でも、50過ぎでバイクにこんな業の深い名前つけたら、「こいつは、もう現実に帰ってこられないくらいの中二病じゃないのか?」って思われちゃうでしょ?精神的な珍走団ですよ。実際に現実に帰れないくらいの中二病患者だったとしても、ヒトサマに読んでいただくもので、自らの不治の病をアピールする必要など微塵もない。そんな奴はタダのアホです。

そもそも、そんなふざけたネーミングのバイクが出てきた時点で真面目なネタなんてやりようがないんで、笑いと妄想の世界に走るしかないし、このネーミング連呼してるだけで、文字数バンバン稼げるというインチキブログになっちまう。かといって、勇者ロボの合体シークエンスみたいに、回を追うごとにどんどん省略して短くしていきましょうね♡ってやってくと、最後は「超魔珍ポ・デスオタク女子」とかになって、「それ単に脳みそガンギマリしてる腐女子じゃね?!」ってことになりかねない。そもそも長い商品名が面倒だから短い愛称つけてるのに、「愛称が長かったら意味ネェだろ!!」ってことになるんですよね。

③の「先頭にひらがなが来ないこと」これもブログ書く技法上で重要です。きんつば嬢とか※のじゃ子とか、文章の中に入れると先頭がひらがななんで、前の文章と混ざっちゃうんですよね。私のブログはただでさえテキストがダラダラ長いのに、「その区切りまでわからない」ってことになると、もうどこで息継ぎしたら良いのかわからなくなって、読経みたいになっちゃう。さすがの私も自分のテキストがお経と同じ扱いって嫌ですからね。

※のじゃ子は「の」っていう頻繁に使用する格助詞がトップに来てて、区切り入れないと文章が超混乱するんです。だからいつも「※のじゃ子」って頭にアスタリスク入れて、区切りがわかるように表記してるんですね。きんつば嬢もひらがなではじまるんで、その点ちょっとわかりにくいから、ひらがなネームがこれ以上増殖するのは回避したいところではあります。




・・・ということで、これらの点を考慮に入れつつ、ここから新入り(といっても購入してからもう既に9ヶ月が経過している)であるMOTOGUZZI V7のあだ名を決めていくことになります。

まぁ一番最初に頭に浮かんだ候補は

「V7」



「本口ナナ」

ですね。

「V7」はF6Bやダイナと同様、何のヒネリもないけど、その一方で誰からもわかりやすいし、テキスト打ってても一番収まりの良い名前のような気がする。

う~~ん・・・でもねぇ、なんかイマイチ美しくないんですよね~。なんといっても、響きに異性を感じない。ダイナとかF6Bとかってなんとなく柔らかい感じするんですけど「V7」ってあまりにもイメージが男性的なんですよ。これがバイクのネーミングのいけないところで、やっぱ名前でも記号でも、かっこよさとか力強さを意識するとネーミングって男性的になるんですよね。

先頭が「ブ」、とか「バ」とか、「ビ」とか破裂音ではじまる名前って力強いんですが、こういう言葉ではじまる女性的な言葉って「ババア」とか、「ブス」とか、「ビッチ」などのスラングしか浮かんでこない。そういえば、2年ほど前、うちの聖帝様が新しく購入したパソコン設定してるときに、「どうせわからんだろう(笑)」とナメてかかって、パスワードを「BBA(ババア)46(←当時の妻の年齢)にしておいたら意味がバレて殺されたことがあります。(ちなみに今の私はループ108回目です。)

あと先程は「V7が一番わかりやすい」なんて書いちゃいましたが、本当にそうなのか?よくよく考えたらモトグッチなんて、この日本じゃ隠密の「HAWK11よりマイナー」かもしれないんです。多分「モトグッチV7」のフルネームまで書いてようやく「わかる人3割」がいいとこじゃないかと思うんですよ。そんなバイクからモトグッチが外れてタダの「V7」になっちゃったらどうなんだろう?

「V7?アドレスV125が、7ccになっちゃったの!?」

っていわれませんか?超もの悲しいけど、そっちの可能性の方が高くない?それほど私はモトグッチの知名度を信用してない。ということで「V7」というネーミングはやっぱちょっとな~ってことになりました。ボツ。

続いては「本口ナナ」を検討してみます。私がモトグッチというバイクを認識したのは小学5年生くらいの頃でした。こち亀で本田の同僚の本口という白バイ警官がモトグッチに乗っていたのを見たのが最初で、その体験が時を経て

「将来本口家の養子に入りモトグッチに乗る」

という壮大な夢に繋がっていったんです。結局、本口家の養子に入ることはできませんでしたが、私自身「モトグッチ=本口」という法則が脳内に刷り込まれてる。そこに形式名の7をぶち込んで「本口ナナ」と。これもすぐに浮かんだネーミングでした。

・・・でもなんでしょう。なんかめっちゃ、きゃる~んとしててアイドル的じゃないですか?ナナという名前が可愛すぎませんか?V7はそんな可愛いバイクではなく、ゴリッゴリのオッサンバイクですよ。このV7については、事前にキャラおこしは終わってますが、「そのキャラと名前のイメージが合致しなきゃいけない」って縛りもある。で、そのキャラは一人称が「我輩」で、軍服スカート・ツインテールのおっさん女子なんですよ。イメージ的には、笑いながらワインをコモ湖が涸れるまで飲みまくる感じ。性格的には自己主張が強く圧の高いキャラで、たまに語らうには最高なんだけど、享楽的で結婚は無理目な女なんです。そこにナナちゃんなんて可愛い名前は似合わない。そう考えると、これもやっぱりボツですねぇ。

ただ、モトグッチ=本口はやはり自分のルーツとして捨てたくないとも思う。そもそも全国的に本口姓が多いのは宮崎県と私の住んでいる石川県がツートップでございますから、郷土色の強い本口は推していきたい。そこでちょっとヒネリをいれて、日系イタリア人っぽく「モトグチ」とカタカナ読みにしてみようと思います。「モトグッチ→本口→モトグチ」という日本の名字を介した三段変形ですね。

姓は「モトグチ」でいくことにしたので、あとは名前をどうするか?いろいろ考えたあげく、こちらは「V7」をイタリア読みにしてみることにしました。イタリアでV7は「ヴィーセッテ」と読むらしいんで、それを縮めて「ヴィーセ」。これが一番とおりがよさそう。ということで、いろいろこねくり回した結果、私のV7のネーミングは

「ヴィーセ・モトグチ」

ってことになりました。美しくも女性的な「ヴィーセ」というネームに、田舎臭くて、ちょっとダサ味のあるモトグチ姓(全国の本口さん、すいません。)を入れることで、オッサン女子のネーミングとしてもなかなか深味が出てる気がします。

ということで、私の「2023年式MotoGuzzi V7 Special・ シルバーストライプモノクローム」「ヴィーセ・モトグチ嬢」という呼称に決定。春からはコイツのブログもぼつぼつ書いていきますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

本口万出呂2
(オマケ漫画です。ねんどろいど風、手抜き処理。)
ヴィーセ・モトグチ
(米国産まれのサイバー・ジャパニーズ・ストーリー、ニンジャスレイヤーの言葉遣いの味わいはなかなかマネができません。原作は割と大真面目にやってるんだと思うんですよ。でも日本語にするとメチャ味が出て面白くなっちゃう。異文化と混じり合うことで、別次元の楽しさや面白さが発見できる。それはエンタメもバイクも同じかもしれませんね。)