めちゃくちゃ不穏な見出しで始まった本ブログ。タイトルからして既に皆様の期待値はどん底まで低下していると思いますが、最初に言っておきます。内容も期待を裏切らぬゴミ同然のものとなっております!!今回は北陸の冬の風物詩にからめた自虐ネタで、いつもどおり私の暴走するテキストに一切の品性はありません。特に女性の方が閲覧する場合は「男子トイレに乗り込むくらいの強い気持ち」でお願いします。それでは本編をどうぞ。



北陸地方といえば言わずと知れた降雪地域。雪が降れば大型バイクに乗るなんてのはハナから自殺行為ですが、じゃあ雪が降る前の、この時期ならバイクに乗れるの?っていうとそれもなかなか難しい。「紅葉シーズンが終了し、冬の足音が近づいてくると北陸地方ではバイクに乗れる範囲が急激に狭まってくる」んですよね。

私の地域では11月後半から12月にかけて、山側は一気にバイクに乗りにくくなります。抜けるような晴天の日であれば、防寒さえしっかりすれば問題ない気もしますが、晴天だからこそバイクに乗ることを躊躇しちゃう。

「え?何言ってんの?そのためのゴールドウィングじゃないの?!」

っていう人もいるかもしれない。チッチッチ(人差し指を振る)違うんですよ。北陸地方ではこの時期は、寒さ以外に防がなくてはならないものがあるんです。

「わかった!尿意でしょ!!」

いや違うって!なんて失礼なんだ!!確かに寒くなると、私はオシッコがクッソ近くなりますよ。しかも最近は歳食って残尿感まである。恥を忍んで申し上げますと、私がマスツーに参加しない理由の一つはそれですよ。頻尿体質で残尿感も強く、排尿阻止機能が壊れかけのライダーなんて「マスツー適正ゼロ」ですよ。

もうね。バイクが空を飛べないように、私の尿意が収まることはないんですよ。マスツーの先導車がなかなか休憩しないと、尿道のうずきに耐えられず、直線なのにケツを振る「尿意ハングオフ」で偽ドゥーハンみたいになってしまう。こうなるともう後方のバイクに「コイツ・・決壊寸前じゃねーか・・」って知らせてるみたいなもんですから、車間距離を異様に開けられたりしてとても悲しいんです。

コーヒー大好き人間ってブラックコーヒーをガブ飲みするわけですけど、コーヒーって利尿作用があるじゃないですか。しかも体質的に頻尿で、外気温まで低いってことになると、もう出しても出しても、すぐしたくなる。そんな私にとって寒い時期のマスツーって「寒中尿意ガマン大会」みたいなもんなんですよ。しかも経年劣化で股間の防水パッキンがダメになりかかってるから、今マスツーに参加するとしたら、決戦用オムツの着用も視野に入るところです。

ただ、そんな情けない話はあくまでマスツーだからであって、ソロならまったく問題ないですからね。田舎のツーリングルートって華やかな店は全くないくせに、不思議なことに公衆用トイレだけはそれなりにある。トイレすらないようなド田舎でも、私には「美しい景色の中での豪快な野外放尿」っていう男塾な切り札があるから安心です。

「いやいやいや、それ立ち小便じゃねぇか!軽犯罪だろ!これだから恥のないオッサンは!!」

って言う人もいるかもしれない。でもね。頻尿って病気みたいなもんですから、野外での放尿はあくまで緊急避難なんですよ。それを禁じちゃったら、私みたいな奴は「バイクの上でいたすしかない」ってことになる。

ならば問いたい。信号待ちの時に、黄色い湯気と異臭を上げてる奴が前にいてもアナタは我慢できますか?と。発進加速で黄色い液体が後方にいるアナタの方に飛んできてもいいんですか?と。

だいたいね。「立ち小便」という言い方が良くないですよ。立ち食いと小便を合体させたような品のなさで、抜本的なイメージ改革が急務といえる。私は全国の頻尿ライダー代表として、これらの野外放尿行為を総称して、「スタンディングお小便」と呼称していきたい。ああ、前半部を英語に変えるだけで、語感が晴れやかな雰囲気に変わるではないですか(恍惚)。目を閉じると「華麗なる私の放尿を、皆が立ち上がって拍手喝采で讃えている」という、夢と希望に満ちた画が浮かんでくる。「これぞ大地讃頌!讃えよ大地を!」って叫びたくなりますよ。こんな開放的な気分をツーリング中に何度も味わえると思うと、頻尿も悪くないと思えてくるから不思議です。

(耐えに耐えた末に放水バルブを全開にしたその瞬間、湧き上がる開放感と共に大地讃頌が流れる。スタンディングお小便、それはまさに荘厳な尿道救済の儀式。私の酷すぎるテキストとのコントラストで、曲の美しさがより際立ちます。)

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・・・・・・・・・・・・・・えーーっと、一体なんの話してたんでしたっけ?

ああそうでした。北陸地方の冬の話でした。今の時期、バイクは走るのが難しいって話でした。それなのに、冒頭からこんな濃い下ネタに1500字近く使っちまって、もうこのブログは問答無用で汚物認定じゃないですか。これからどんなに素敵なテキスト叩いたとしても形勢逆転は不可能。だからといって、小便ネタ一色で終わらせるわけにもいかない。ここからは進むも地獄、引くも地獄です。

強引に話を元に戻しますが、冬の訪れを感じるこの時期にバイクに乗れない理由は、実は道路事情にあるんです。そう、北陸地方の主要道には融雪装置という、バイク乗りにとって天敵ともいえる対降雪防御兵装が実戦配備されているんですよ。

私達の地方では国道や県道などの主要幹線道路のど真ん中に小型噴水器みたいなのが埋めてあって、雪降ると地下水をドバーーーっと放出して、雪を溶かし、凍結を防止するんです。11月後半から12月中頃にかけての晴天の日には、この融雪装置の点検が各地で行われるんですね。融雪装置は冬しか出番がないから、至るところが目詰まりしてて、そのままだともの凄い勢いであっちこっちに水を飛び散らせることになる。そこで、一度稼働させてノズルの状態を点検し、適正な水量に調節するって作業をやるわけです。これがこの時期のバイク乗りにとって、とてつもなく迷惑なんですよね。

融雪装置
(道路のど真ん中に埋まった融雪装置。これはノズルの水量が適正になってますが、この4つのノズルの1つないし2つが目詰まりすると、他のノズルの噴出量は凄いことになる。)
横から散水
(こちらは石川県白山市の側面散水例。ご覧下さい、この極悪な「水レーザー」を。散水が開始された瞬間、道路はバイクにとってのデスロードと化す。)

融雪装置から出てくる水は超冷たく、水量もふんだんにあるから、道路がもう川のようになっちゃうんです。当然タイヤの温度は一気に下がり、グリップレベルもメチャメチャ落ちる。この状態でコーナーでマンホール踏んだら、「ダブルピースしたくなるほどの見事すぎるきりもみ転倒」になることは容易に想像できるし、ただ走るだけでも噴き出した水が容赦なくこちらに襲いかかってくる。

なんで今回、こんなブログ書いたかっていうと、この前の休日に対向車が跳ね上げた融雪装置の水をモロにカブったからなんです。今まで融雪装置の被害を被ったことは何回かありますけど、今回ほど酷いのは初めてかもしれない。ドライ路面の下りのカーブ抜けたら融雪装置からいきなり大量の水が放出されてて、「ヒィィィイイ!!」って息をのむと同時に、絶妙なタイミングで対向車が「ブァシャアアアアアアアッ」って水を跳ね上げていった。あっという間に右半身はビッシャビシャ。教室のドア開けた瞬間、横からバケツの水ぶっかけられたらこんな気分になるかもしれない。

もうね。その時の感触が今でも右半身に鮮明に思い出せるほど、ものっすごい水圧でしたよ。融雪装置の水って、当たり前ですがクッソ冷たいし、そこら中にある有象無象の水を適当に集めて放出してるんですから雑菌ウヨウヨ。そのビックウェーブを浴びたんですから、気分はどん底です。私はトイレでブログを作成する汚生物ですけど、さすがに「成分不明な謎の水」をぶっかけられて笑っていられるほど汚れた英雄ではない。

成分不明の水と言えば、県内で「汲んだ水がミネラル豊富でとてもうまい」って有名な井戸があって、昔から多くの文化人がそこの井戸水で茶の湯をたしなんでいたんです。で、ある時「この水、なんでそんなにミネラル豊富なの?」ってことになり、井戸を調査してみたら、なんと井戸の底から人骨が出てきたんですね。「うひゃ~!そりゃミネラル豊富だわ!」って、私みたいな下賤な民は手を叩いて大いに盛り上がったんですけど、その井戸で茶を入れて毎日飲んでいたお上品な方々は、精神がボッキリ骨折したと思うんです。だって、井戸の中に人骨があったってことは、その水ってぶっちゃけ「貞子の井戸の水」と成分が同じなわけですよ。おいしい水だと思ってたら貞子汁だったわけですから、そのダメージはハンパない。「え?おダシ人間だったの(笑)」で流せるような話じゃありません。

ことほど左様に、この世では出自不明な水ほど不気味なものはないんです。小便だったら「どこからどう見ても汚いわ!!」ってわかるし、水道水なら「飲んでも大丈夫」って思える。しかし、融雪装置から溢れてくる大量の水は、私的には人骨井戸水や、トイレの水と同じカテゴリーに分類される得体の知れないものなんですね。透明で綺麗に見えるけど、水と女性は外見が良くてもまったく安心できません。

空から舞い落ちてくる雪だって、見た目はとても美しい。でも、子供の頃にカルピスかけて食べたら肛門が外れそうなくらいの水下痢になりましたからね。今思うとあれは絶対になんかの菌にやられてましたね。結局のところ、水って大別すると「安全な水」「ヤバイ水」しかないんですよ。

金剛力士像3
(雪にカルピスをかけてウマいウマいと食べた後、私はこんな顔になってトイレの前に終日立ちつくすハメになりました。)

しかも、クルマの跳ね上げ水って下から来るじゃないですか。すれ違いざまに横からじゃないですか。オンロードのバイク装備って上から来る雨や、前方からくる風には強いんですけど、側面下方からの攻撃ってそもそも想定してない。まさに無防備。こんなの完全に一本負けですよ。メンタルは大山倍達に割られた瓦みたいに粉々。ツーリングはその場で終了。私の姿は矢折れ刀尽きた敗残兵、バイクは悲しみに満ちた復員船です。

今回の件でお分かりだと思うんですけど、腹立つことに、日本道路公団はバイクという乗り物のことをまったく考えていないんですよね。コーナーのど真ん中にトラップみたいなマンホール作ってみたり、融雪装置埋めてみたり。工事だからといって無遠慮に鉄板敷いてみたり。今回の融雪装置汚水事件は、あらためて日本国のバイク乗りに対する配慮のなさが身に染みた一件でした。・・うう・・呪ってやるぅ・・。まぁ北陸の方は、「こんなの雪国の冬あるあるじゃねぇか(笑)」って笑ってるかもしれませんけど。

それにしても、もう融雪装置が話題になる季節とは・・1年はあっという間ですねぇ・・(遙か遠くを見る目)。都市部では「まだまだ乗るゾ」って方も多いのかもしれないけど、こっちは道路状況が落ち着いてくる来年2月頃まで冬ごもりかな~なんて思ってます。

あ、テキスト廃人はバイクに乗らなくても自在にブログが書けますから、こっちの方はちゃんと更新されますのでご安心を(笑)








(オマケ漫画「ブログー1.0」)
下卑た笑い4