今回は完全にコーヒーブレイク、中身のないネタブログです。

題名見てピンときた方もいらっしゃると思いますけど、このブログはところどころに「ジョジョの奇妙な冒険」関連のネタを盛り込んでます。荒木飛呂彦ファンの方は大喜びで、興味のない方々は、表現がまったくわからないものになってるかもしれませんが、わからなくてもわからないなりに、荒木先生独特のセリフ回しだけでも楽しんでいってください。

ディオ
(ジョジョの奇妙な冒険、作中最大の悪役、石仮面の吸血鬼、ディオ・ブランドー。バイクの持つ底知れぬ魔力に捕らわれ、野望の道を歩むようになると、バイク乗りは変態化して独自の進化をはじめます。そして、いつの世もこじれた外道は、真っ直ぐな若き力に誅される。それが血の宿命。)

私がこの10年で一番うらやましかったバイク、それは一体どんなバイクだったのか?そりゃバイク単体で見れば、凄いバイクは一杯あります。でも所詮、私は公道ライダーで、走るのも近場。時間帯も仕事終わりの夜10時30分から深夜にかけてってのが多い。つまりは日頃からスケールの大きな走りをしてないわけです。

自分の小ささをわかってるから、バイクもある一定以上の機能とか馬力になると、「ああ、これは自分のスケールを超えてる・・」ってわかってしまう。だから、バイクに関しては、「高額だからうらやましい」ってのは、あんまりないんですよ。レアな高額バイク見ても、めずらしー!とは思えど嫉妬に駆られることはほとんどない。

しかし、今回私が苦しめられたのは、バイクそのものではありません。もっと原始的な葛藤でした。そう、機械のマウント合戦のように見えるバイクの世界も最後は人間の戦い。そこにこそ、根源的で苛烈な対立が待っている。

私が遭遇した、そのバイクは、常闇に生きる非モテ、ボッチの「陰キャライダー」を討伐せんと乗り込んできたハンターのようなものだったわけです。

まずは対決気分を高めて頂くために、名作の誉れ高い、ジョジョ第1シーズンのオープニングをご覧下さい。今回のブログはこのアニメのラスボス、石仮面を持つ吸血鬼、ディオ・ブランドーになりきってお送り致します。

(アニメ界の中でも、屈指の名作オープニング。ダークオペラのような芸術性、作画の色彩センス、カット割り、熱く盛り上がるサビ、ラストは主人公の名前を絶叫と「アニメの美学」を全て盛り込んだ完璧さ。いつ見ても素晴らしい。)

それでは本編を語っていきましょう。

溯ること約2週間前、それは今年の7月15日。そう、奥能登ツーリングでCBX後藤隊とやまびこロード終点で別れた帰路のことでした。

「オィィイイイ!それメチャクチャ最近じゃねーか!」

と多くの人が驚かれたと思います。私も驚きました。ほとんど驚きのない私の人生で、驚きというのはここまで重なるものなのでしょうか。

私はその時、福井県の九頭竜ダムのワインディングをタラタラと下っていました。そして、問題のバイクは反対車線からワインディングをゆっくりと登ってきたんです。

それはグレーのハンターカブ。乗っているのは二人組。

(なお、ここからの私の声はDIOの声(子安武人)に変換してお読み下さい。)

・・フフ、この九頭竜の坂を2ケツで苦もなく登ってくるとは・・フゥハハハ!さすがホンダのエンジンじゃあぁないか。体つきからすると、まだ若造!若くしてクソ高いリッターバイクに乗る奴が多い中で、実に可愛い奴だ。

貧弱貧弱ウゥゥゥウウウ!

そのまま、何気なくやり過ごそうとする私。しかし、そこでふと言い知れぬ違和感に気づき、ハンターカブを「ドッキュウウウウウウン」と二度見。その後、驚愕の眼差しで、三度見、四度見、五度見と最終的には十度見くらいの凝視を繰り返します。これはもう目が泳いでると表現しても良いレベルかもしれない。

いや、おい、ちょっと待て・・。な、なんだ、あの後ろのタンデマーは、あの、たなびく長髪!小柄な体型、デカい胸。まさか・・後ろに乗ってるのは、うら若き女子じゃないのかぁあああああ!

ウォォオオ、し、しかも、よく見るとペ、ペアルックゥウウウウ!!ヘルメットまでペアじゃぁないかぁああああ!ゴラァアアア!(衝撃で体が反り返る)

となると、そうっ!このハンターカブはただのバイクではなくなるっ!恐ろしい!これはまさに凶器!

私は今理解したっ!理解してしまった!乳のデカい女子がタンデムすれば、カブ系原二は最強のバイクに変わるということに!

見るがいい!この原二特有の小柄な車体が生み出す密着度を!これはまさに
「ご親族だけが許される」距離感じゃぁああないか!!


加えて登坂道のこの傾斜っ!!後ろの女子は落ちないように、必死にライダーの腰にしがみついているじゃアアアアないかぁあああ!!その密着度が恐ろしいっ!後ろの女子の、お、おっぱいが、ライダーの背中にモロにあたっているぅぅううう!!

ハイ皆さん、ご一緒に!


そこにシビれる!あこがれるぅ!!

カブ
(こちらホンダGOのサイトから。カブのビリオンシートタンデムのご様子。これ同性ですけど、これのラブラブペアルック版を見せられたんですよ!ゲェェエエ!!)


そうなると、結果どうなる?当然ながら、路面の凹凸によって生じる乳揺れの波紋が背中を通じてライダーに!!つまり、これは太陽の波紋!!生命の賛歌!闇に生きる私とは相容れぬ。つまりコイツらは敵!!!殺らなければこちらが殺られるっ!!

こしゃくなぁあああ!このエロガキ共がぁーーっ!!

心に怒りの刃を宿し、ハンターカブを誅さんとした、まさにその瞬間でした!

な、なんとハンターカブの二人がこちらに向かって朗らかに手を振ったのです!!

うぉおおおお!予想外の事態に思わず笑顔で挨拶を返してしまったぁあああああ!!

そこに生まれる致命的な隙!精神のひるみモーション!!そのとき宿敵ジョセフ・ジョースターの声が、私の脳内に再生され、顔面にサンライト・イエロー・オーバードライブが炸裂したんですよぉ!!

(こちら吸血鬼の体組織を破壊する太陽エネルギーの波紋を打ち込む、初代ジョナサンの必殺技、山吹色の波紋疾走(サンライト・イエロー・オーバードライブ)。この凄まじい連打を見る限り、波紋で死んでるのか、物理で死んでるのかわからない気もしますが、とりあえず穢れし者は死ぬ。)

ギャアアアアアアア!!メメタァ!!(きりもみで吹っ飛んでいく)

乳の密着から生まれる波紋エネルギーの直撃を受けてしまった私は、体細胞が石に変わり、脳と精神を粉微塵に粉砕され、崖下に消えて行ったのです。

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とりあえず、無に返ってるだけじゃ、この世の平和は訪れず、ブログのオチもつかないので、常闇の死の淵から、この二人にひとこと言わせてもらいたい。

あのね。あんたたち、道中ずっと、その姿を対向車全員に見せつけてきたの?いくらなんでも、これはダメ。全国のラブラブタンデムライダーに言いたい。

「とにかくペアルックはやめて。」

あと、ピッタリ密着するならシャツ一枚で乳がデカいのもやめて。エチケットとしてサラシを巻きなさい。理由は「対向車のドライバーの精神を破壊する」から。今年の7月16日に九頭竜走ってたお前達ダヨ、お前達。

君たちを凝視して崖下に落ちたバイク乗りがいるかもしれないし、怒りのあまりオーバースピードでコーナーにツッコんで路肩の木でクワガタになってしまった大型トラックもいたかもしれない。

そんな人達はね。保険会社に事情を訥々と話して、事故扱いで全額保険適用を受けてもいいと思うの。これは自損じゃないですよ。間違いなく事故ですよ。物理的な接触はないけど、明らかな精神攻撃ですからね。いやもう、タンデム時のカブの密着度、実際見てみるとマジヤベぇよ。犯罪だよ。生唾ゴックンだよ。ナチュラル・ボーン・エロだよ。おっぱいが当たらざるを得ないような、この距離感。ヤバすぎる。

おそらく、設計者は「公共の風紀と秩序を乱すことのないよう」にタンデムシートつけずにわざわざ鉄の荷台をつけてくれたんですよ。にもかかわらず、そこに後付のビリオンシートをつけて、フラットな荷台を利用して公然わいせつに近い密着に及ぶとはぁぁああ!

発想が悪魔的すぎる!こんな危険な社外ビリオンシートは即刻発売中止にしろ!それがイヤなら商品説明に「周囲が極めて危険な状態になりますので、タンデムは同性間だけにして下さい!」と書くべきです!!(演説台に握りこぶしを何回も叩きつけて熱く主張)

私はね。まだすれ違っただけだから良かったですけど、こんなのが道の駅に入っていったらもうテロですよ。皆が涙をこぼしながら、壁殴り代行を呼ぶしかなくなると思う。

スタンド3+1
(壁殴り代行の最終兵器「スター・プラチナ」。時間を止めて殴り放題。辛いとき、悲しいとき、壁に向かって徹底的にオラついてもらいましょう。)

私はドカのパニガーレV2と、美女+ハンターカブどっちか選べって言われたら、即座に美女+ハンターカブの方を選びますね。どんなスーパーバイクも至近距離からの乳密着に勝てるわけない。同じLツインならL型ツーシリンダーより、L(ラージ)ツインおっぱいに決まってる。花京院の魂を賭けてもいい

しかも、ペアルックってどういうこと?ケンカ売ってんの?「ボクたち、ワタシ達、もうラブラブです♡」って言いたいの?「これから福井市内のラブホで、ズッキュウゥウウウウウンします!」ってことなの?

ズッキュウゥゥウウウン(こちら荒木飛呂彦センセイの描く「はじてのチュウ」。なんとも凄まじい擬音。荒木先生のファーストキスはどれだけズッキュゥゥウウンな状況だったのか・・想像が膨らむ。)
何をするだぁー
(自分の彼女のファーストキスをディオに奪われ、農家の長男のような言葉遣いになってしまう主人公ジョナサンの図。誤植すら味に変える荒木飛呂彦先生の凄みよ。庵野秀明が「シン仮面ライダー」のアクションで目指したかったのはこれなんですよ。)

いやもう、こんなの見せられたら、頭が妄想に支配されちゃって、自宅までずっと違法薬物キマってるみたいな状態ですよ。信号待ちで頭を振っても残像のようにあのペアルック・アサシンズが頭に焼き付いて離れない。

こうなっちゃうと、どんな高額バイクもまるで敗戦処理、途中すれ違ったH2-SXタダの緑の箱にしか見えませんでしたからね。どんなに凄いの乗ったって、バイク乗りなんて所詮同じ穴のムジナなんですよ。でもメットまでペアルックにして「幸せオーラ出してるタンデマー」って、我々と似てるようで種族が違うんです。

同じトロールでもペアルック・アサシンズが可愛いムーミン・トロールだとすると、私はロード・オブ・ザ・リングでヤケクソで棍棒振り回してるブサイク・トロールくらいの差があるんですよ。

それは自分が若き日に憧れ、決して到達できなかった世界線。失われたアーティファクト。太陽のように眩しいトキメキ。その若さとエッチ度の前に私はあえなく、一敗地にまみれたというわけなのです。


いやー、それにしても、我ながら書いていてあまりにも下らないですな~。ここまで中身がないと、キーボード叩いてても、まったく何も考えなくっていいんで、精神衛生上とってもよろしいです。バカなテキストはこうでなくっちゃ!ということで、今回は思いっきり脱力した産廃ブログでしたが、いかがだったでしょう。バイクのことを語りつつ、実のところは、荒木飛呂彦先生の偉大さを伝えるのが真の目的。

読んでくれた皆様にそれが少しでも伝われば幸いです。