全国のバイク乗りの皆様、今年の冬はいかがお過ごしでしょうか?
現在、私の住む北陸地方は冬将軍による継続的な侵略を受けております。当然バイクなんて乗れないから、この時期にバイクのインプレなんてやりようがない。必然的にブログも捉えどころのない観念的なものになりがちなんですよね。
そんなときには「開き直ってネタブログじゃ!」ってことで、今回は完全にネタに走ってます。最近はやりの意味不明系のタイトルからもわかるとおり、本文の中にはカビの生えたガンダムネタや宮﨑アニメネタが満載されていますが、そこは私の叩くテキストですので割り切ってお読み下さい。それではどうぞ。
今年は全国的に雪がかなり降る年になってます。岡山で観測史上最大の44センチってかなりヤバイですよね。北陸では、44センチはそんな驚くような雪でもないけど、雪が降らない地域にとっちゃ自然災害レベルでしょう。ちなみに私の住まう北陸地方は、東北や北海道に比べたら、そこまで積雪はハードではありません。かといって、まったく降らないって年もなく、場合によっては「結構まとめて降ることもある」という中途半端さがあるんですよね。「ここ最近はあんまり降らないね・・」って思ってると、ズドーーンと一気加勢に60㎝~70㎝降ったりして、なかなか油断ができない。ちなみに、雪って一定以上降ると、インフラを停止させますから、大雪がたとえ数年に一度であっても、常にそれを乗り越えることを想定しておかなきゃならない。「数年に一度しかないんでしょ?」って考える人と「数年に一度、厄災が訪れちゃう・・」って捉える人とでは対処の仕方が全然違う。私はバイク関連についてはオプティミスト(楽天主義者)なんですけど、実生活では割とペシミスト(悲観主義者)なんですよね。
で、今年についてはどうかというと、1月25日頃から30日頃にかけての降雪が実にしつこかった。気温が思いっきり下がったんで、降る雨が全部、上空で雪になってしまってたんですよね。「オィイイイイイ!!雪かきしないと生活道路に車出せないやんけ!」ってくらいの雪(25㎝くらい)が、毎日配送されてくる。今シーズンの冬将軍はかなりの戦上手であると言わざるを得ない。
雪ってドーンと降られるのも困るけど、継続しての波状攻撃もマジで困る。早起きして必死に雪をかいても、翌日にはキッチリ前日と同様の量が再配達されてしまうんじゃ、徒労感がハンパない。朝から疲れ切っちゃうから何もする気が起きないし、経済も止まるから、お客なんて来ない。「客が来ないから雪かきサボっちゃおうか?」っていうとそれもダメ。明日も雪っていう予報が出てる限り毎日処理しないと、「ただひたすら積み上がっていくだけ」なんですよ。
ヒラヒラとはかなく舞い散る雪は、一つ一つは美しく儚いですが、大軍団になれば王をも倒す。カイジの中に「奴隷は・・二度刺すっ!!!」という名セリフがありますが、もはや「奴隷が二度も三度も四度も刺すっ!ひたすら刺すっ!めっちゃ刺すっ!」っていう猟奇的な状況になっちゃってるんですよね。降雪初日は「ははー、今年も来ましたねぇ♡、タマには雪も風情がありますな~」などと余裕かましてスコップ振ってた近所のおじさん達も、3日目ともなると完全に無表情。全員石仮面。下手にギャグでも飛ばそうものならアルミスコップが脳天に飛んできそうで恐ろしい。
ちなみに、私の家はガレージから生活道路に出るまでに用水路にかかった橋を通らなければならないという「雪が降ると地獄が待ってる呪われた敷地」になってるんです。ガレージから生活道路まで約15メートル。この区間の雪を除去しないと車が道に出られない。
雪が降ると、ラジオ体操がかかるような時間に飛び起きてアルミスコップで積み上がった雪を削り、まず玄関からガレージまでの道を確保し、次にガレージから町道へのアクセスを確保する。約90分くらいの苦闘の後、ようやく車が出動できるようになるんですが、その頃にはもうヘロヘロですよ。
しかし、それだけでは終わらない。出勤したら「仕事場の駐車場の除雪」というさらなる苦闘が始まるんです。フルラウンド戦って泣き泣きの判定勝ちをもぎとった直後に、もう一度再試合のゴングが鳴るわけですよ。そんなの初手からクリンチしまくりの泥仕合になるだけでしょ。若者らしい覇気が失われてる私にとって、もはや除雪2連戦はイジメでしかない。
しかし、私もバイクを駆るメカ好きの端くれ。毎年襲い来る雪の進軍に、ただ蹂躙されているわけではありません。そう、こちらには数年前に実戦配備した切り札がある。朝、降り積もった雪を前に、私のガレージでそれが静かに目を覚ます。乙女の涙で大魔神が目覚めるように、オッサンのあくびの涙で目覚めるそれは、大自然「地球連邦」が送り込んだ白いなんちゃらを叩きのめすため、ジオニック・ホンダが造り上げた、人類のための決戦兵器。
(怪しく光るモノアイ。通常の3倍どころじゃない除雪能力を誇る。人力とは違うのだよ、人力とは!!)
スペックは
空冷4ストローク単気筒OHV 総排気量:389cc
最大出力:10.3PS/3,600rpm
走行変速方式:電動2モーター式無段変速
そう、これこそ我が家の対積雪用決戦兵器。その名もHSS1170i家庭用除雪機。発売は2003年なんで、すでに19年間モデルチェンジなしのご長寿モデル。除雪はエンジン、キャタピラはEV駆動のハイブリッドマシン。愛称はズバリ
「サザビー君だ!!」
こいつの積雪除去範囲は極太の横70センチ。車が通るだけなら除雪幅4メートルもあれば十分だから、家の前の除雪などわずか3往復で事足りる。その圧倒的な雪排除能力は、髪切りデスマッチの敗者の頭頂部を刈っていく無慈悲なバリカンのようじゃないか。
「はーーーははははは!!みろ!集積装置に吸い込まれ、シューターからブッ飛んでいく雪共がまるでゴミのようだ!」
もうね。サザビー君を戦車だとするとスコップなんて火縄銃みたいなもんですな。積もった雪を問答無用で空中に放り投げてるときの高揚感は、コロニーレーザーを発射したときのギレン・ザビです。しかも撃ったら終わりのコロニー砲とは違い、こっちはガソリンが続く限りひたすら乱射が可能。前方にデギンがいようがレビルがいようが、アムロがいようが、もうこの際上司のキシリアだろうが、全部まとめてシューターで射出して生活用水にブチ込んでいこうというわかりやすさ。
「吸い込んで、投げて、捨てる」
この単純明快な力業には「あーー、ややこしく考えるのヤメヤメ!戦争止めない奴らは全員あの世に送っちゃえ!」とばかりに登場人物全員を昇天させたイデオン発動編と同質の清々しい暴力性がある。まさに根こそぎ。皆殺しの富野。そう、このマシンは雪を豪快に飛ばしながらこう叫んでる。
「あえて言おう!全部まとめてカスであると!!」
そんなザザビー君ですが、残念ながら非常に大きな戦略的欠陥がある。それは、どんなに頑張っても「6km/h程度の速度しか出ない」ってことです。単独では狭いエリアでの局地戦しかできないんですよ。自宅の前は除雪できても、自宅から距離の離れた職場を除雪するには移動能力が絶望的に足りてないんです。しかし、ご安心あれ。わがへちま公国には、それを解決する戦略輸送兵器がある。
(ダイハツのホームページから転載。バックの青々としたエスケープゾーンに対して、コース幅が狭すぎる。ここは何処のサーキットだ?)
そう、これぞ我がへちま公国が誇るド・ダイYS。その名も「ダイハツ・ハイゼット」。中途半端なスポーツカーなど裸足で逃げ出す2シーター、四輪駆動。しかも私のマシンは、標準装備のパワーウィンドーをあえて外し、オプションの手回しウィンドウを装着するという、ディーラーの営業さんをして「まったく理解不能」といわしめた、スパルタンなレーサー仕様です。
(これぞ雪国の勇者合体。匂い立つ無敵感。)
ご覧下さい。この勇姿を!!ド・ダイYSにサザビー君がものの見事にマリアージュ。いまここに、軽自動車市場で熾烈な開発競争を繰り広げる「ツィマット・ダイハツ」と「ジオニック・ホンダ」が手を結んだのです。これでジオンも安泰じゃあ!
ハイゼットの圧倒的な機動力により、サザビー君の逐次戦線投入が可能となり、職場での雪との戦いも圧倒的に有利なものとなりました。これによって冬の日の戦局は大きく変化、冬将軍が送り込んだ西高東低軍の反乱は瞬く間に鎮圧され、平穏な生活が訪れたというわけなんです。
ちなみに、ここまでサザビー君を絶賛してきましたが、昔は「数年に一度の大雪のために、クソ高い除雪機などいらん!」と思ってたんですよ。人力でなんとかすれば良いと。でもこれは大きな誤りでした。除雪機の一番素晴らしいところは、除雪能力じゃないんです。「除雪を苦行から娯楽に変えてくれる」ところなんですよ。
サザビー君を配備すると、今まで嫌で嫌でしょうがなかった除雪を「楽しい」って感じるようになる。うちの聖帝様から見れば人力でやろうが、サザビー君使おうが、「朝から除雪お疲れ様♡」ってことなんですけど、やってる側の気分はまったくの正反対。「雪が積もる=ザザビー君のパイロットになり出撃可能」だから、もうルンルン気分なんです。
(ついに2月8日、みのりちゃんシリーズで模型まで登場、パッケージイラストは山下しゅんや氏です。)
結局「メカ好きはメカを操作してる時が一番幸せ」なんですなぁ。理屈じゃないんですよ。兼業農家の方が、仕事休みのゴールデンウィークを全部潰して田植えをしたり、9月の連休を潰して稲刈りしたりしてるのを「大変だなぁ・・・」なんて都会の人は見てるでしょ?でもそれ全然違いますから。
実は農家の方々は田植え機や、コンバインなどの巨大メカに搭乗できるタイミングを、春からずっと心待ちにしてワクワクしてるんです。田植えや稲刈りの季節は、彼らが自らの愛機に乗って戦地で存分に暴れ回るルウム戦役なんですよ。前日からマメマメと整備をし、車体を洗い、準備に余念がないんです。
(こちらヤンマーAG470。いわゆるコンバインってやつ。巨大戦車みたいですが、農機具の中では中型の4条刈り。直噴4気筒ディーゼルエンジン搭載の70馬力。)
バイク乗りがバイクを買うために、必死に仕事に励むように、農家は「巨大な農機具を操作する楽しみのために作物を植えてる」といっても過言ではないメカマニア。だから雨だろうが風だろうが喜んで田植機やコンバインのパイロットとなり、広大な農地という戦場に出張っていく。ちなみに稲刈り後の飲んで騒げの村祭りは農家のための「ブルースカイ・ヘブン」です。
ということことで、今回は私の雪の日のささやかな楽しみについて書いてみました。バイクに乗れなきゃ除雪機で楽しんじゃおうという倒れ込み。メカマニアはメカに依存してれば幸せで、残念ながらこの手の病気を治療するクスリは医学界にまだ存在してはおりません。病気の夫を持つ家族としては早期に治療薬の開発を望みたいところでしょう。
次回からはバイクの記事に戻ります。
現在、私の住む北陸地方は冬将軍による継続的な侵略を受けております。当然バイクなんて乗れないから、この時期にバイクのインプレなんてやりようがない。必然的にブログも捉えどころのない観念的なものになりがちなんですよね。
そんなときには「開き直ってネタブログじゃ!」ってことで、今回は完全にネタに走ってます。最近はやりの意味不明系のタイトルからもわかるとおり、本文の中にはカビの生えたガンダムネタや宮﨑アニメネタが満載されていますが、そこは私の叩くテキストですので割り切ってお読み下さい。それではどうぞ。
今年は全国的に雪がかなり降る年になってます。岡山で観測史上最大の44センチってかなりヤバイですよね。北陸では、44センチはそんな驚くような雪でもないけど、雪が降らない地域にとっちゃ自然災害レベルでしょう。ちなみに私の住まう北陸地方は、東北や北海道に比べたら、そこまで積雪はハードではありません。かといって、まったく降らないって年もなく、場合によっては「結構まとめて降ることもある」という中途半端さがあるんですよね。「ここ最近はあんまり降らないね・・」って思ってると、ズドーーンと一気加勢に60㎝~70㎝降ったりして、なかなか油断ができない。ちなみに、雪って一定以上降ると、インフラを停止させますから、大雪がたとえ数年に一度であっても、常にそれを乗り越えることを想定しておかなきゃならない。「数年に一度しかないんでしょ?」って考える人と「数年に一度、厄災が訪れちゃう・・」って捉える人とでは対処の仕方が全然違う。私はバイク関連についてはオプティミスト(楽天主義者)なんですけど、実生活では割とペシミスト(悲観主義者)なんですよね。
で、今年についてはどうかというと、1月25日頃から30日頃にかけての降雪が実にしつこかった。気温が思いっきり下がったんで、降る雨が全部、上空で雪になってしまってたんですよね。「オィイイイイイ!!雪かきしないと生活道路に車出せないやんけ!」ってくらいの雪(25㎝くらい)が、毎日配送されてくる。今シーズンの冬将軍はかなりの戦上手であると言わざるを得ない。
雪ってドーンと降られるのも困るけど、継続しての波状攻撃もマジで困る。早起きして必死に雪をかいても、翌日にはキッチリ前日と同様の量が再配達されてしまうんじゃ、徒労感がハンパない。朝から疲れ切っちゃうから何もする気が起きないし、経済も止まるから、お客なんて来ない。「客が来ないから雪かきサボっちゃおうか?」っていうとそれもダメ。明日も雪っていう予報が出てる限り毎日処理しないと、「ただひたすら積み上がっていくだけ」なんですよ。
ヒラヒラとはかなく舞い散る雪は、一つ一つは美しく儚いですが、大軍団になれば王をも倒す。カイジの中に「奴隷は・・二度刺すっ!!!」という名セリフがありますが、もはや「奴隷が二度も三度も四度も刺すっ!ひたすら刺すっ!めっちゃ刺すっ!」っていう猟奇的な状況になっちゃってるんですよね。降雪初日は「ははー、今年も来ましたねぇ♡、タマには雪も風情がありますな~」などと余裕かましてスコップ振ってた近所のおじさん達も、3日目ともなると完全に無表情。全員石仮面。下手にギャグでも飛ばそうものならアルミスコップが脳天に飛んできそうで恐ろしい。
ちなみに、私の家はガレージから生活道路に出るまでに用水路にかかった橋を通らなければならないという「雪が降ると地獄が待ってる呪われた敷地」になってるんです。ガレージから生活道路まで約15メートル。この区間の雪を除去しないと車が道に出られない。
雪が降ると、ラジオ体操がかかるような時間に飛び起きてアルミスコップで積み上がった雪を削り、まず玄関からガレージまでの道を確保し、次にガレージから町道へのアクセスを確保する。約90分くらいの苦闘の後、ようやく車が出動できるようになるんですが、その頃にはもうヘロヘロですよ。
しかし、それだけでは終わらない。出勤したら「仕事場の駐車場の除雪」というさらなる苦闘が始まるんです。フルラウンド戦って泣き泣きの判定勝ちをもぎとった直後に、もう一度再試合のゴングが鳴るわけですよ。そんなの初手からクリンチしまくりの泥仕合になるだけでしょ。若者らしい覇気が失われてる私にとって、もはや除雪2連戦はイジメでしかない。
しかし、私もバイクを駆るメカ好きの端くれ。毎年襲い来る雪の進軍に、ただ蹂躙されているわけではありません。そう、こちらには数年前に実戦配備した切り札がある。朝、降り積もった雪を前に、私のガレージでそれが静かに目を覚ます。乙女の涙で大魔神が目覚めるように、オッサンのあくびの涙で目覚めるそれは、大自然「地球連邦」が送り込んだ白いなんちゃらを叩きのめすため、ジオニック・ホンダが造り上げた、人類のための決戦兵器。
(怪しく光るモノアイ。通常の3倍どころじゃない除雪能力を誇る。人力とは違うのだよ、人力とは!!)
スペックは
空冷4ストローク単気筒OHV 総排気量:389cc
最大出力:10.3PS/3,600rpm
走行変速方式:電動2モーター式無段変速
そう、これこそ我が家の対積雪用決戦兵器。その名もHSS1170i家庭用除雪機。発売は2003年なんで、すでに19年間モデルチェンジなしのご長寿モデル。除雪はエンジン、キャタピラはEV駆動のハイブリッドマシン。愛称はズバリ
「サザビー君だ!!」
こいつの積雪除去範囲は極太の横70センチ。車が通るだけなら除雪幅4メートルもあれば十分だから、家の前の除雪などわずか3往復で事足りる。その圧倒的な雪排除能力は、髪切りデスマッチの敗者の頭頂部を刈っていく無慈悲なバリカンのようじゃないか。
「はーーーははははは!!みろ!集積装置に吸い込まれ、シューターからブッ飛んでいく雪共がまるでゴミのようだ!」
もうね。サザビー君を戦車だとするとスコップなんて火縄銃みたいなもんですな。積もった雪を問答無用で空中に放り投げてるときの高揚感は、コロニーレーザーを発射したときのギレン・ザビです。しかも撃ったら終わりのコロニー砲とは違い、こっちはガソリンが続く限りひたすら乱射が可能。前方にデギンがいようがレビルがいようが、アムロがいようが、もうこの際上司のキシリアだろうが、全部まとめてシューターで射出して生活用水にブチ込んでいこうというわかりやすさ。
「吸い込んで、投げて、捨てる」
この単純明快な力業には「あーー、ややこしく考えるのヤメヤメ!戦争止めない奴らは全員あの世に送っちゃえ!」とばかりに登場人物全員を昇天させたイデオン発動編と同質の清々しい暴力性がある。まさに根こそぎ。皆殺しの富野。そう、このマシンは雪を豪快に飛ばしながらこう叫んでる。
「あえて言おう!全部まとめてカスであると!!」
そんなザザビー君ですが、残念ながら非常に大きな戦略的欠陥がある。それは、どんなに頑張っても「6km/h程度の速度しか出ない」ってことです。単独では狭いエリアでの局地戦しかできないんですよ。自宅の前は除雪できても、自宅から距離の離れた職場を除雪するには移動能力が絶望的に足りてないんです。しかし、ご安心あれ。わがへちま公国には、それを解決する戦略輸送兵器がある。
(ダイハツのホームページから転載。バックの青々としたエスケープゾーンに対して、コース幅が狭すぎる。ここは何処のサーキットだ?)
そう、これぞ我がへちま公国が誇るド・ダイYS。その名も「ダイハツ・ハイゼット」。中途半端なスポーツカーなど裸足で逃げ出す2シーター、四輪駆動。しかも私のマシンは、標準装備のパワーウィンドーをあえて外し、オプションの手回しウィンドウを装着するという、ディーラーの営業さんをして「まったく理解不能」といわしめた、スパルタンなレーサー仕様です。
(これぞ雪国の勇者合体。匂い立つ無敵感。)
ご覧下さい。この勇姿を!!ド・ダイYSにサザビー君がものの見事にマリアージュ。いまここに、軽自動車市場で熾烈な開発競争を繰り広げる「ツィマット・ダイハツ」と「ジオニック・ホンダ」が手を結んだのです。これでジオンも安泰じゃあ!
ハイゼットの圧倒的な機動力により、サザビー君の逐次戦線投入が可能となり、職場での雪との戦いも圧倒的に有利なものとなりました。これによって冬の日の戦局は大きく変化、冬将軍が送り込んだ西高東低軍の反乱は瞬く間に鎮圧され、平穏な生活が訪れたというわけなんです。
ちなみに、ここまでサザビー君を絶賛してきましたが、昔は「数年に一度の大雪のために、クソ高い除雪機などいらん!」と思ってたんですよ。人力でなんとかすれば良いと。でもこれは大きな誤りでした。除雪機の一番素晴らしいところは、除雪能力じゃないんです。「除雪を苦行から娯楽に変えてくれる」ところなんですよ。
サザビー君を配備すると、今まで嫌で嫌でしょうがなかった除雪を「楽しい」って感じるようになる。うちの聖帝様から見れば人力でやろうが、サザビー君使おうが、「朝から除雪お疲れ様♡」ってことなんですけど、やってる側の気分はまったくの正反対。「雪が積もる=ザザビー君のパイロットになり出撃可能」だから、もうルンルン気分なんです。
(ついに2月8日、みのりちゃんシリーズで模型まで登場、パッケージイラストは山下しゅんや氏です。)
結局「メカ好きはメカを操作してる時が一番幸せ」なんですなぁ。理屈じゃないんですよ。兼業農家の方が、仕事休みのゴールデンウィークを全部潰して田植えをしたり、9月の連休を潰して稲刈りしたりしてるのを「大変だなぁ・・・」なんて都会の人は見てるでしょ?でもそれ全然違いますから。
実は農家の方々は田植え機や、コンバインなどの巨大メカに搭乗できるタイミングを、春からずっと心待ちにしてワクワクしてるんです。田植えや稲刈りの季節は、彼らが自らの愛機に乗って戦地で存分に暴れ回るルウム戦役なんですよ。前日からマメマメと整備をし、車体を洗い、準備に余念がないんです。
(こちらヤンマーAG470。いわゆるコンバインってやつ。巨大戦車みたいですが、農機具の中では中型の4条刈り。直噴4気筒ディーゼルエンジン搭載の70馬力。)
バイク乗りがバイクを買うために、必死に仕事に励むように、農家は「巨大な農機具を操作する楽しみのために作物を植えてる」といっても過言ではないメカマニア。だから雨だろうが風だろうが喜んで田植機やコンバインのパイロットとなり、広大な農地という戦場に出張っていく。ちなみに稲刈り後の飲んで騒げの村祭りは農家のための「ブルースカイ・ヘブン」です。
ということことで、今回は私の雪の日のささやかな楽しみについて書いてみました。バイクに乗れなきゃ除雪機で楽しんじゃおうという倒れ込み。メカマニアはメカに依存してれば幸せで、残念ながらこの手の病気を治療するクスリは医学界にまだ存在してはおりません。病気の夫を持つ家族としては早期に治療薬の開発を望みたいところでしょう。
次回からはバイクの記事に戻ります。
コメント
コメント一覧 (19)
その克雪通勤が19年目のレネシスロータリーに引導を突き付けました。去年の2月にアペックスシールが逝って(自己診断)しまったのです。シンクロ済だったのに〜。なだめすかしたスロットルワークでも回転が上がらず、トンネル内でモミジマークの軽トラさんに追い越していただく始末。次の坂道で止まったらどうしよう?
なんとか自力走行できる内に、大手の中古車販売店に飛び込んで物色。年金生活に片足を突っ込んだばかりで狙うは軽自動車、税金燃費タイヤ代は魅惑の三重奏です。
居並ぶ未走行車よりも少しばかり高い買い物になってしまいましたが、選んだのは手動変速前輪駆動の電動青空2シーター!しかも私のマシンは、ダッシュボードの目障りなナビ未装備で、標準装備のスピーカーが反軽量化に貢献する、中途半端でスパルタンなスポーツカー?です。
三年前の車検時に代車で借りた幌のロードスター、3日で700kmほど乗り回しました。エイトがミドルバイクとすれば、全てが二回り軽いクウォータースポーツの印象。
初めての"軽"は果たして? 原二だろうか???
杞憂でした。658cc直3ターボは日常使用では、1.5L直4自然吸気よりも力強く感じます。中低速ワインディングでは、CB1300SBさんと気持ち良く走れました。排気音も程よく聴こえて、もうすぐ一年になりますが依然としてオーディオレスです。難?を言えばルーフのガタピシ音が、オープンを強制してくることかなあ!
へっちまん
がしました
私が生息してる関西はご存じ関西バリアーに守られており
雪は降るには降りますが生活に影響するのは極まれです。
今年は大寒波による交通マヒがありましたがそれも数日で
解消するので雪に関しては恵まれた環境かもしれません
雪かきと言えば何十年か前こちらにも雪が積もり
雪かきしたのですが雪が重いのなんの・・・・・
と言うのも北国の雪ってのは乾燥してて体積のわりに軽いですが
コチラの雪は水分が多いのでずっしり重くてマジで腰やられますw
雪の質が違うんでしょうね
仕事がら北陸も良くいきますが雪国ならではの
幹線道路には道路には水がまかれ信号は立ててポールも立ってるので助かってます
日頃雪の降らないコッチにはないので同じくらい雪が降ったら完全アウトですw
しかもスタッドレス車も少なくチェーンなんか積んでる人いないんじゃないかな
だからコッチではちょっと雪が降ればお手上げ状態です
とは言え本日こちらは 快晴で気温10度
へっちまんさんの鋭い視線を背中に感じながら
隼引っ張り出して峠で遊んできますw
へっちまん
がしました
今年の日本海側の降雪量がTVで拝見すると例年より多い気がしております。東北に住む自分も家庭用除雪機に憧れた頃がありました。
しかしながら今思うとそれ程自分が住むミヤギは山沿いでなければそれほど降らないから買っても出番は無いのかと、、、
でも降るときはドッちゃり降ったりするから、質が悪い。でもそんなときは汎用型万能決戦兵器YANMARが火を吹きます。45馬力4気筒ディーゼルエンジンを轟かせ、ガリガリと庭の砂利まで削り取っていきます。
でも、バイクに乗れなくても機械に乗って作業するのって、、、楽しい〜🙌
バイクに乗れないときは乗れないときなりに楽しむ、これ大事ですよね~
もう暫く雪が続くと思いますが、雪かき中の腰に「あぁ!?」というのが無いようお気を付けて(笑)
へっちまん
がしました
私は今、感動しています。へっちまんさまのブログに、我が国と同じ除雪機が!
私の住んでいる場所では、今シーズンはそれほど寒いわけでも雪が多いわけでもなく、いつも通りの普通に大雪です。
古くなった除雪機に代えて今シーズンから投入の新兵器(我が国ではレオパルト君と呼んでいます)、へっちまんさまと同じだったとは。
こちらでは3月いっぱい、場合によっては4月まで雪ですが、シーズン終わりには分解してシューターやオーガを同色の離雪スプレーで再塗装し、バッテリーを外して保管しています。この辺はバイクと同じですね。
へっちまん
がしました
例年の太平洋沿岸部なら冬でもスタッドレス無しで生活出来るのですが……
ですので、ノーマルタイヤ装着車が絡む事故が多発してましたね
しかしサザビーくんは格好いいですねぇ〜、イエローの角目がこれまたセクシー
その上ハイゼットにパイルダーオン?勇者合体?なんて……カレーライスにハンバーグのような背徳感!
ダメダメ…逞し過ぎます、カロリーオーバーDEATH
重作業を娯楽に!素晴らしいですね
この時期バイクで通勤してて寒くないのとかマトモじゃないとか言われるのですが
仕方ない、ただの移動がアトラクションに変わってしまうのですから……
へっちまん
がしました
私は瀬戸内の産まれで父は専業農家だったので耕運機初め色々運転して育ちました。農業機械って動力源一つで色んなアタッチメントを駆動して無茶苦茶楽しいんですよ。但しその分リンクが多く調整の山ですが。
トレッド可変の耕運機もありましたねぇ。
農機具屋になりたかったけれど父が絶対儲からん‼️と不許可。
確かに百姓は整備費用出さんし、使う時は地域中みんな同時。
だから壊れる時も同時で大変みたい。父に感謝です。
農家の収入はマジ分かりませんよ。大学で奨学金申請したら、父の年収が35,000円。あり得ないんだけど経費に落とすとそうなるのよね。
サラリーマン時代に東京で雪が積もって雪かきようにHSTのボブキャットというのをレンタルして1日中雪かきと称して遊んでました。
HSTなので右全力前進で左全力後進するとその場でウィリーして方向転換できて楽しいんですよ。超貴重な体験でした。機械動かすのって楽しいですよね。但しプロのオペレーターは絶対嫌ですが。
へっちまん
がしました
閃ハサTVの影響かΞガンダムやペネロペのプラモをよく見かけるようになりましたが来週からはサイコ・ザクか…?
海洋堂がゆるキャンのプラモ出したみたいでこれも一種のバカプラモかも…なんて思ったり。カッコイイプラモの横に置いて世界観をブチ壊すのが一番楽しいかとry
へっちまん
がしました
なっ、なんなんすか?これ?なんだか最高じゃあないですか!!
雪国の人たちって、大手を振ってこんな面白いマシーンを購入できるのですか!!
”目がー目がー”って言いながら操作してみたい!
操作レバーもなんだかマニュピレーターみたいでかっこいいじゃあないですか!無限軌道もたまらん。これで積雪の中に我が道を作っていくんですね。
生ぬるい温暖なところで生まれ育った私には羨ましいばかりです。
>「6km/h程度の速度しか出ない」<もう専用機じゃないですか!
軽トラとのコンビネーションはガンタンクを運ぶガンペリーみたいで、ベストマッチングです。軽トラからこのマシンをバックで出してみたい。
昨日、バイクをカーポートから出すときに支柱にウインカーをぶつけて、カバー破損、HD店に”毎度あり、2500円です。”と言われ、妻には”もう知らん!”と見捨てられ暗黒の闇に落ちていましたが、今朝このブログで暗黒の闇にも薄明かりが差しました。
しかし、ハーレーって部品高いなあ。。。砕け散ったカバーを接着剤で接着剤で修理しようかと本気で考えました。
へっちまん
がしました
訂正です。
”2500円”でなく”25000円”です!!HD店がそんなぬるいわけない!
学生時代だったら、25000円あれば3〜4ヶ月くらい食っていける大金です。
プラスチックカバー破損で25000円かあ。。。。。転倒なんかしたらもう破産ですね。
へっちまん
がしました
さすの読み物です。
もはや直木賞、芥川賞、哀川翔も取れる文です。
除雪機工へっちまん!アニメ化も見えます!
監督、庵野!メカデザイン、富野!キャラ、江口寿史
ストーリー、聖帝様
自分前売り買います!
へっちまん
がしました