今回は重大発表があります。「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」は本ブログもちまして終了いたします。皆さん長らくご愛顧いただき、まことにありがとうございました(ぺこり)。

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「オィィィイィイイイ!!!いきなりかーーーっ!!!」


気持ちはわかります。でもご安心を。これは「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」というブログ名の下で書く記事は今回が最後って意味で、ブログ自体を閉鎖するわけではありません。

「アホかぁ!!まぎらわしいんじゃあぁぁぁあああああ!!」

というお叱りはごもっとも。でもね。そんなこと言い出したら、私の書いたブログなんて全部が詐欺的誇張の塊みたいなもんですよ。中5日くらいでブログ上げてますけど、50代のオッサンの日常なんて何の盛り上がりもない。前回のバッテリー上がりのブログだって、素で書くと

バイクに乗ろうと意気揚々とやってきた50歳児がバッテリー上がりに直面し、大汗かいて始動作業を試みましたがセルモーターはピクリとも動かず、心がポキリと折れました。

って、3行で終わるブログなんですよ。これを4000字にしようと思ったら、いろいろとメガ盛りにしないとどうしようもないでしょ。女性が化粧盛ったってそれを罪とは誰もいわないですが、ブログだって同じ。

書き物なんて、現実にあったことを一旦書き手の頭の中に入れ、主観をメチャクチャ盛ってアウトプットした異世界みたいなもんなんです。ブログが面白いかどうかは盛りつけ方がうまいかどうかであって、必ずしも現実世界で面白いことや凄いことが起こってるわけじゃないんですよ。

だからリアルを綿菓子のように膨らませた私のブログは「惜しまれつつ終了する」っていう類いのものじゃないんです。「クソブログ・オブ・ザ・イヤー」級のどうしようもなさ。宇宙のゴミ。スペースデプリです。

だから、打ち切るときはあっさり終了ってのが相応しい。実際400万部売ってたときのジャンプの連載打ち切りだってそんなもんでしたし。巨匠、車田正美先生ですら「男坂」では3巻で首が飛んだんですから。ホントこの世は情け容赦がありません。

ちなみに車田正美先生っていえば代表作は「聖闘士星矢」。私の世代だと「リングにかけろ!」が記憶に残る巨匠中の巨匠。私は車田先生の影響を受けすぎて、アッパーカットは「体が天に向かって打ち上がり、顔面から落ちて血だるまになる」のがデフォルトという歪んだ美意識を持つ世代なんです。

ジェットアッパー2
(河井武士のジェットアッパー。車田先生の影響を色濃く受けた私にとって、アッパーカットの威力は「カチ上げられた高さ」なんですよね。)

しかしあろうことかジャンプはこの巨匠車田先生の自信作「男坂」を僅か3巻で打ち切りにしやがったんです。車田先生が「これを描くために漫画家になった!」とアジりまくっていた作品を新人並みの巻数で打ち切った。なんという無慈悲!巨匠にとっては大いなる屈辱だったでしょう。

でも巨匠車田正美は早期打ち切りの通告を受けてもタダでは終わらなかったんですよ。先生は打ち切りにあたって「男坂エンド」という後世に語り継がれる伝説的なオチを生み出したんです。

この「男坂エンド」の凄いところは、いつでもどこからでも見開き2ページで強制終了することが可能なところ。キングダムだってワンピースだってこのやり方使えば、次の週で終われる。凄い。

坂道駆け上がる後ろ姿と共に「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな・・・このはてしなく遠い○○坂をよ・・・」ってモノローグぶち込めば全てを投げっぱなして終らせることができるんです。

男坂
(伝説の男坂エンド。「本宮ひろ志かよ!」っていいたくなるような「未完」の文字に巨匠の無念が凝縮されている。)

この坂は主人公が「天下を取るため出世街道を駆け上がる」って意味と、「連載が天に召された!」という両方の暗喩になってるんです。実にシュールで深いですね。

編集部の「いいから終わらせろ!!」っていう大人の事情と、車田先生の「思惑通り終わってたまるか!」っていう情念が最終ページでガチンコしたからこそ生まれた奇跡。打ち切りなのに「ようやくのぼりはじめたばかり・・」って、どう考えても打ち切りを決めた編集部に対する皮肉、当てこすり以外のなにものでもない。

それまでは、血も涙もない裁ち切りオチの代表格って「夢オチ」だったんです。でも私から言わせると夢オチは全てのリセットですから、進退窮まって将棋の盤をひっくり返すようなものです。でも車田先生の男坂エンドは違う。逃げてない。大風呂敷を広げ、伏線回収もせずに編集部への怒りと共に坂に向かって全部投げっぱなすという、まるでゲーリーオブライトの投げっぱなしジャーマンみたいな破壊力。こんな男らしい打ち切られ方っていままでなかったですよ。漫画好きだった当時の私はこのラストページのインパクトに興奮しちゃって夜も眠れなくなっちゃった。

ちなみに男坂は後ろを向いて坂を上がっていきますが、正面向いて終わる亜流オチに「俺たちの戦いはまだはじまったばかりだ!!」ってのがある。こっちの方が使いやすいんで良くネタにされるんですが、男坂のように背中で語る哀愁がないんですよね。

車田先生は、この屈辱をバネに次作「聖闘士星矢」を爆発的にヒットさせ、ジャンプ編集部を軒並み土下座させるに至ります。さすがは巨匠。リベンジのレベルも桁外れです。

ちなみにTV版の主題歌である「ペガサス幻想」は、バイクというペガサスを駆る熱きライダー達に是非オススメしたいアニメ界屈指の名曲です。

(聞く度に魂が震えるペガサス幻想。こちらしょこたんが歌うオメガバージョン。NSRやCBR乗ってた頃の私はまさにこんなノリでした。アニメ頭の脳筋バカですんで、飛ばすにしてもキリンのようなダンディズムとは無縁。)

で、ここからようやく題名変更の話なんですけど、実は私のブログは2016年に模型や美少女ガレージキットを紹介する「へっちまんの素人模型」としてスタートしてます。でも模型だけじゃもたねぇな・・ってことになって、やがてもう一つの趣味だったバイクのことも書くようになり、2017年7月に「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」に改名。それから約4年半、ずーっとこのブログ名でやってきました。

でもライブドアに移ってきたあたりから、ブログの内容が「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」っていう表題にふさわしいものになってなかった。Yahoo!ブログの頃は、カテゴリーへの登録が各記事ごとに選べたんで模型記事とバイク記事の両立が可能だったんです。しかし、Yahoo!ブログが閉鎖され、ライブドアブログに移ってきたら、ブログ全体をバイクか模型のどっちかのカテゴリに登録しなくちゃならなくなったんですよ。で、私は模型じゃなくてバイクの方のカテゴリーに登録したんですよね。だって、バイク記事の読者の方が圧倒的に多かったんだもの。当時でバイク記事と模型記事の読者比率は50対1くらいだったんじゃないかと思う。

結果的に、私のブログを見に来てくれる人のほとんどがバイク乗りってことになって、ガレージキットの記事が書きづらくなったんです。一番最近でガレージキットのこと書いたのって昨年の2月、エヴァンゲリオン上映前に綾波RQを題材に書いたっきり。しかもそのときもTPOを考えてガレキの製作記っていうより、私のエヴァンゲリオン解釈みたいな記事でお茶を濁してたんです。もうあれから1年・・刻の経つのが早すぎる・・。ああ・・アムロ・・刻が見える・・

そんなわけで、今回春用のヘッダーを製作するにあたり、懸案だったブログの題名を変更することにしました。本来ならここで新しいブログ名を発表するつもりだったんですが、男坂についてテキストが走りすぎちゃって、もうどうでもよくなった感じです。

ということで、季節も春らしくなってきましたので、次回からブログ名変更と共に春らしい装いでお送りしたいと思います。うう・・頑張ってヘッダー絵描かなくちゃ・・・



おまけ漫画「恐怖!男坂」


男坂4
(私が考える万能オチの男坂エンド。2コマ目からでも終われる凄さ!オチに詰まったら全てこれで誤魔化したらどうか?という悪魔のささやきが聞こえてきますね(笑))