ある日、ぼーっとインターネットを検索しておりますと、国内の大型バイクの人気投票ページがありました。WEBオートバイが主催しているもので、投票数の合計は10位までで2万票ほどありますんで、母数としてはソコソコ信憑性があるのかなぁ・・などと考えながらつらつら見てたわけですが、その750cc~のランキングがこちら。

751cc以上の大型バイク人気ランキングTOP10|読者が選んだ2021年のベストモデルを発表!(↑クリックで飛びます)

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この順位表を見た時、「ん??」と私の目が限りなく細くなったんです。

「・・・・ゴールドウィング無印が8位・・・ ツアーが9位・・・・・・・だと?」

透明人間・実体化
(人気投票8位で、意気揚々のきんつば嬢)

「へぇえぇええええ!8位入賞おめでとう!無印ってツアーより人気あるんだ!凄いじゃん?」

そうですね!ありがとうございます!!このブログで喜びを爆発させたいと思います!!!!

「やったぁーー、無印の方が人気あるんだぁー、うわぁーーい」(無表情で棒読み)

いや、この順位を見て素直に喜べるようなら、無印乗りとしてどんなに良かったことか・・。しかし、私はこれを見て喜ぶどころか、パソコンの前でしばらく白目になってしまったんですよ。

なぜ私がこのアンケートを素直に喜べなかったかというと、私は「ゴールドウィングはツアーしか売れていない」という事実を知ってしまっているからです。つまり、この人気投票は実態と全然あってないんです。では、なぜこのようなアンケート結果が出てしまったのか?それを考えれば考えるほど空しさで心が震えてくる。大雑把にいって可能性は2つ考えられます。

可能性その1 
「無印は日本での販売は絶不調だけど、不思議と人気だけはある。」

可能性その2 
「8位のゴールドウィングは無印ではなく、実はツアーを指している」

どっちにしても結論はヒドイの一言なんですが、その1はまだマシ。何故かというと「数は出ないけど、人気がある」っていうのは「ゴールドウィング無印がちゃんと人々に認知されてる」という前提の下で導き出される可能性だからです。ただ、悲しいかな、その1であることはまずない。

だって考えてみて下さいよ。人気があるのに売れないなんてことがあるわけがない。このパターンになるのはRC213VやNR750のように「欲しいけど価格がブッ飛び過ぎておるわ!」とかRC30のように「大人気だけど限定販売で買えないゾ」とかいった場合だけ。でもゴールドウィング無印は、どちらにも当てはまらない。いつでも購入可能なレギュラーモデルで、ツアーよりリーズナブルなんですよ?だから人気があれば「ツアー以上に売れていく」はずなんです。安いのに売れないってのは単純に人気がないってことですから、パターン1はあり得ないのです。

となるとパターンその2が濃厚ってことになる。

その2は至ってシンプルで「多くの人がツアーに入れたつもりでゴールドウィングに投票したけど、ザーンネン!ツアーと無印は別なのでしたぁ!」ってことです。今回の正解は間違いなくこっちでしょう。

つまり、人気投票の無印8位、ツアー9位という結果は、一般のバイク乗りにゴールドウィングの認知がイマイチ浸透していないってことを示してる。

「いやいや、箱なしなんてゴールドウィングじゃないでしょ?昔は確かF6Bって名前だったけど、その頃から空気みたいな存在だったでしょ?え?今はそれが正調ゴールドウィング?ハハハ・・バカか!!

ってのが、8位の無印に入れた人の頭の中ですよ。

ここで重要なのは、同じ認知されていない状態でも、ゴールドウィング・ツアーは「名称が認知されていない」ってだけですが、無印の方は「存在が認知されていない」というところ。そこには天と地ほどの差がありますよ。

以前もネーミング問題で、不人気で売れていない廉価モデルの箱なしは、そのネーミングをツアーに譲り、「ゴールドウイング・プアー」とするべきではないか?と自虐的問題提起をしていましたが、今回のアンケート結果でむごすぎる現実が明らかになってしまった。これって無印に入れた投票者は「箱なしがゴールドウィングで、箱ありがゴールドウィング・ツアーって名称であることを知らない」でしょどう考えても。多分まるっとゴールドウィングだと思ってて、それが投票行動に現れているわけですよ。

ホントもう何してくれちゃってんの?必死で目をそらしてきた現実を数字で証明して何が嬉しいの?あのね。無印は既にツアーに「名前を乗っ取られてる」んですよ!「売れなさすぎて空気」なんですよ!すげえよ!もうモデル名「ゴールドウィング・エアー」でいいよ!ツアーとエアーで売っていこうよ!売れてないのに人気投票で票を割ってツアーの邪魔してるだけ!ホント、ツアーの皆様に申し訳ない!ホンダさん!これなんとかして!日本じゃ無印は死んでるの!毎回こんな勘違いの塊みたいな順位表見せられたら自虐がすぎておかしくなっちゃう。実際、2021年モデルから色の選択が隠密のような黒一択になっちゃてますけど、「影の世界で生きていけ!」っていうホンダさんの高度な自虐ネタだったりするの?

今のゴールドウィングのネーミングはね。長州小力と長州力が名前を入れ替えたみたいなもんなんですよ。長州力に票入れたら、長州小力がランクインしたというね。恥ずかしすぎますよ。これじゃさらし首ですよ。「全然売れてないのに勘違いで人気ランキングに入ってくる」なんて辛すぎでしょ。

販売的にはツアーにボッコボコにされて、もうとっくにレフェリーストップ入ってますよ!ツアーが井上尚弥並みに強すぎるんです。今は大の字に倒れてる無印にツアーがマウントパンチを連打してる状況ですよ。

ホンダさん、何回も言うようだけど、今回のネーミングの付け方、絶対失敗だからね!まったく人気がないのに元祖とか本家と勘違いされるネーミングほど空しいものはないですからね!マーケティング部門全体で大反省して下さいね!無印オーナーはこのランキングを見て山海塾の舞踏のように身もだえしてるんだから!

大ホンダ様はこんなクソブログ見てないかもしれないけど、今からでも遅くない。次のマイナーチェンジでF6Bみたいに独立した名前にするか、「ゴールドウィング・エアー」にしましょ!現実とネーミングをあわせましょ!これで無事箱なしはランク外となり私の心の平穏は維持される。私は今のゴールドウィングに大変満足(ただし、ハイオク入れるのが条件)してるけど、このネーミング問題だけは解決してほしいと切に願ってます。

透明人間・消滅 - コピー
(現実はこれ。もはや空気ですよ。)

で、この悲しい問題点を認識した上で、再度人気ランキングを見てみましょう。

Rebel1100の2位は当然として、4位はホンダの速い方のフラッグシップCBR1000RR-R/SPなんですけど、ここで問題になってくるのはゴールドウィングとゴールドウィング・ツアーの得票。足すと1943票になって、CBR1000RR-R/SPを上回るんですよね。先ほどから申し上げているようにゴールドウィングで票割れしてるのは、箱ありと箱なしの名付けの区別が投票者にできてないだけで、実質は販売で圧倒的比率を占めるツアーの得票のはずです。となると、ゴールドウィング・ツアーが人気投票総合4位ってことになるわけですよ。いやー凄いですね。ゴールドウィングって安い無印でも300万円超えるし、ツアーなんて400万円に届こうかっていう価格ですからねぇ。そんなバイクが人気上位にいるって正直すげぇなと思います。

モデルチェンジしてもう4年。いろいろ言われていますけど、年間予定販売台数を5月で売り切って、人気投票でもこの順位って結果を見ると、現行モデルは大成功なんじゃないでしょうか。フラッグシップっていうのは人気があってナンボですから、ゴールドウィングの日本での状況についてはホンダは十分満足してると思う。

え?人気の理由は何だと思うかって?私はゴールドウィングが唯一の「水平対向6気筒エンジン搭載車」だからだと思う。将来的にEVに向かうことが確定した今の時代ほど、エンジンの個性や価値が見直されてる時代はない。

そんな時代にホンダが採用したこの6気筒エンジンのおかげで、ゴールドウィングは完全に特殊なゾーンに入ってる。電子制御だ電制サスだ、前車追従型オートクルーズだといろいろ誤魔化されてますが、バイクの一番の魅力は今も昔もエンジンです。単気筒、2気筒、3気筒、4気筒はそれぞれ各メーカがラインナップしてて、ライバルとの競争も熾烈。

でも6気筒はどうでしょう?BMWが撤退した今、こんな贅沢なエンジンはゴールドウイングにしか搭載がない。BMWの売りはフラットツインだけど、水平対向6気筒はそのフラットツインを縦に3つも並べてるわけですから、もうとんでもない贅沢さですよ。

ユーロ5は環境のために節制しろ!」って言ってるに等しく、この規制に対応するため、多くのブランドが空冷エンジンや多気筒エンジンから戦略的撤退を続けてます。

そんな逆風の中、「あえて6気筒で規制と真っ向勝負なのじゃああああ!!」というホンダの熱い想いで産み落とされたのが現行ゴールドウィングです。他のメーカーが諦めたことをホンダだけがやっている。そこに痺れる憧れるぅ!ってことですよね。

だって普通に考えれば、こんなデカくて重くてバカみたいな価格のメガクルーザーが人気10傑の上位に入るなんて異常です。にもかかわらずゴールドウィングがこの順位にいるのは、時代の流れを拒絶したかのような6気筒への支持ではないか・・と改めて感じている次第なのです。