正月早々変なお題のブログです。「大ざっぱにしか語らないのかよ!」とツッコまれそうですが、ハーレーの良さって語りにくいんですよねー。ハーレーは「パワーありまぁす!メッチャ速いでぇす!!コーナリングキレッキレですぅ。んもーーっスゴイっ!!」っていうインプレからは程遠いバイクですから。

クルーザーに一番大事なことは、ピークパワーではなく、「パーシャルスロットルでクルージングしたときに、いかに気持ちいいか?」だと思ってます。雑誌のチューニング記事ではシャーシダイナモのパワーカーブがドヤ顔で掲載されてたりしますが、あんなのはアクセル全開時のものであって、レースで戦うのならともかく、公道の日常走行じゃほぼ使わない。

私がダイナジェットのパワービジョン入れたとき、販売元のシャフトさんのセッティングが4つ入ってました。しかし、私はそれを全部不採用にしました。パワーはともかく、どのセッティングもパーシャルを維持したときの気持ちよさがノーマルに負けてたからです。トルクの谷を消してパワーカーブをより良くした結果、パーシャルを維持したときに気楽にステイできる回転域がなくなってたんですね。

ホントに気持ちいいクルーザーはパワーカーブだけ見ても優劣なんて全然わかんないんですよ。クルーザーはラップタイムや最高出力、加速力などの数値性能じゃなく、「フィーリングや気持ちよさ」っていう得体の知れない感覚性能で飯を食ってるバイク界の「オカルト・カテゴリー」。だから、その善し悪しは大まかにしか伝えられないし、人によって気持ちいいと感じるこだわりポイントも違うので、乗らないとホントーにわかんない。

国産バイクを散々乗り継いできた私から見て、ダイナって価格を考えれば「ダメバイク」のカテゴリーに入っちゃう。でも、トータルなフィーリングだけは他のバイクにマネのできないものを持ってるんですね。

つーわけで、今回はこんなハーレーエンジンの素晴らしいところを、「雑誌ではまず採用することができない」私なりの表現方法で伝えていきたいなぁと思ってます。

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(最新型のミルウォーキーエイト。4バルブを納めながら、シリンダーヘッドを滑らかで美しい曲面で覆っているのがとっても色っぽい。曲面って光の流れが美しいんでメッキと相性最高なんです。質実剛健で色気皆無のTCエンジンと比べて明確な美点といえますね。)

ハーレーのエンジンの何がいいか?を語るにあたり、まずは「古き良き空冷Vツインのデザイン」を外すわけにはまいりません。なんせデザインはどうのこうのと説明不要。見ただけでわかる。ハーレーのエンジンは「うぉっ、なんかピカピカしてるし、複雑でカッコいいじゃん!」って誰でも感じるはずです。

歴代ハーレーのエンジンは「これぞ空冷OHV」っていうコテコテなデザインを崩していません。空冷フィンからプッシュロッドから、シリンダーヘッド形状から見どころ一杯。バイクってのはエンジンの存在感が一番のアピールポイントなんです。

私はネイキッドバイクのエンジンは「美女のおっぱい」みたいなもんだと認識してます。だってネイキッドって直訳すると「裸」ってことですから。で、二つの魅力的なシリンダーをもつVツインエンジンは何?っていうと、それはおっぱい以外にありえない。(「えっ!?引くわ~」って眉をひそめた女性ライダーはおっぱい部分を「イケメン男子の玉袋」と脳内変換して下さいね♡)

「アンタ長年バイクに乗っててそんなクソのような意見なの?かんっぺきにセクハラじゃね?バカなの?死ぬの?いや死ね!」って言われそうですが、砲弾型ウィンカー採用の66年式カブがいまだに「おっぱいカブ」って呼ばれて愛されてる業界で、バイク乗りの表現センスに一体何を期待しているのか?バイク乗りは所詮、野生の脳筋バカ。語彙力は「スゲぇ!」「ハエェ!!」「おっぱい!」くらいしかないんです。

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(砲弾型ウインカーを採用した66年式スーパーカブC50、ウィンカー形状のあまりのエロさにおっぱいカブと呼ばれ、愛されてます。)

つまりですね。アイドリングしてるハーレーのVツインって、「踊る長澤まさみ」なんですよ。「形のいいEカップのおっぱいがゆっさゆっさと激しく揺れてる」んです。これに反応しないメカ好きはもうインポです、EDです、エンド・オブ・男根です。

男は初詣で賽銭箱に千円札を放り込むのにためらいを感じても、美女のおっぱいをモノにするためには200万円オーバーを惜しまない。つまりおっぱいは神を超える。それを良くわかってるのがハーレーというメーカーなんです。どんなにコストや手間がかかっても美乳の追求をやめようとしないところはバカっぽいけどホント賞賛に値する。

「おいエロジジィ。ネイキッドバイクのエンジンがおっぱいなのはわかったけど、じゃあカウル付きってなんなの?カウル付きは全然魅力ないってこと??」という不届き千万な問いかけに関しては自信を持ってこう答えましょう。

「アホかぁ!!ネイキッドがトップレスならカウル付きはスポーツブラだろっ!!」と。

アスリートのきゅっと締まった贅肉のない胸を覆うスポーツブラの素晴らしさもこれはこれでフェチにはたまらないものがあるんです。「アスリートの胸なんて大平原じゃね?」と思っているバカがいるけど、全然わかってない。

巨乳ってのは豊胸手術で作れるけど、ちっぱいを作る奴なんかいない。つまりスポーツ系貧乳にはガチの天然物しかないわけです。これはこれで素晴らしいってのがわかりますよね。ザーボンさん。ドドリアさん。

この私の素晴らしきエンジン理論に9割の人があきれ果てて画面右上の×ボタン押したとしても、この信念は曲げることは決してない!(拳を天に突き上げる)

胸押さえ
(年賀からいきなりダイナ嬢のスーパーサービスカット。描いてて「いいなぁ・・こういうの・・でへへへ・・」。って思う私は完全にオヤジですな・・。)

そんなハーレーのエンジン造形の中で、私が好きなのは一番古いナックルと最新型のミルウォーキーエイトなんですよね。特にシリンダーヘッドのあの丸っこくって滑らかな造形がたまんないですね。パンヘッドやショベルも素敵だし、性能に特化したファットヘッドの色気皆無のエンジンも悪くないけど、新品で比較するなら、シリンダーヘッドの造形は、ナックルとミルウォーキーが頭一つ抜けてる。

ナックル
(ナックルヘッド。可憐で可愛いですよねー。空冷フィンも薄くって精緻。はぁ~。昔のエンジンは生産性という名の妥協がないからホント素敵です。)

このように見ための麗しさは空冷エンジンの最大の売りですが、動的なところでも、空冷エンジンに優位点はある。それはなんといってもエンジンレスポンスがクルージングに向いてるってとこです。ガバッと開けても水冷みたいに過激にレスポンスせず、パワーの出方が穏やかで優しい。私が遙か昔、FJ1200の乗り味に脳天打ち抜かれたのも、柔らかで厚みのある加速感と巡行時のなんとも言えないフィーリングにやられたからです。

つまりアホみたいな大排気量でも人の感覚で御していけるのが空冷。現行のハーレーのVツインエンジンは排ガス対策でめっちゃパワーダウンしてるのと、空冷の持ち味であるレスポンスの穏やかさ、ベルトドライブの駆動伝達のしなやかさ、車体の重さなどが相まって開けはじめの初期レスポンスが非常に穏やかで扱いやすい。

一方で熱管理が難しく、シリンダーのクリアランスからブローバイガスまで吹く空冷エンジンでは環境的対応が非常に難しい。ハーレーなんかは空冷を守るために規制と正面から殴り合ってるので、排気量がどんどん大きくなっちゃってる。

「排ガス規制が厳しくなる→排ガス対策で大幅にパワーダウン→排気量アップで補う→熱的に厳しい→オイルクーラー&排気周り一部水冷で対策」っていう蚊を退治せずに「蚊に刺されたらムヒを塗る」みたいな対症療法を繰り返してるんですね。

ミルウォーキーエイトになるとエアを綺麗に燃やすためだけに「レーサーみたいなツインプラグ」を採用したりしてますが、これってスムースで力強い加速を求めるっていうより、低アイドリングで取り込んだ空気をキッチリ燃やすためで、排ガス規制対策以外のナニモノでもない。

プラグ交換の時「空冷2気筒やのに、なぜプラグ4本も交換やねん!!」って頭はたきたくなりますけど、今の時代、古き良き空冷エンジンを生き残らせるにはそれくらい気合いの入った延命措置が必要だってことです。

結局、ハーレーって「おっぱいのさわり心地や見た目を維持するために、ありとあらゆる手間を惜しまない」という男のフェチズムの鏡のようなメーカーです。古くさい骨董メカニズムの空冷Vツインを最新技術で補正しつつ未だに心臓として採用してる。そんなハーレーエンジンの機械的な矛盾を突くのはとっても簡単だし、正論突きつけるとハーレーって理論破綻しちゃったり、擁護が難しいとこがあります。

でも、おっぱいの形を理論で語るのが野暮であるように、数値化できないフィーリングのためにどうしても空冷エンジンが必要なら、それを貫くしかないでしょう。8割方が趣味性でできてるリッターバイクにコストや合理性を求めることこそ矛盾してる。

オーディオでも「いい音かどうか?」にアンプ出力などの数値性能は全く関係がありません。アンプ出力がデカければ大きなスピーカーが悠々と鳴りますが、それがいい音に繋がるかどうかはわからないし、100Wの出力のアンプを購入しても、自宅で音楽聴く分には1Wも出力していないんですから、当然といえば当然です。気持ちいい音って音の大きさとか厚みとか切れ味とかと似てるようでちょっと違う。だから趣味性の高いオーディオの世界では、クッソ古くさくて電力喰う真空管アンプが「見た目のアンティーク感」「温かみのある音作り」で、しぶとく生きながらえてる。

バイクのエンジンもそれと同じで、馬力やカタログ性能と気持ちいいフィーリングって必ずしも一致しないし、単に馬力出すより「ボーッと身を任せられる気持ちいいフィーリングを実現する」ってことの方が難しいと思う。

私がF6Bの6気筒や、ダイナの空冷Vツインに好んで乗ってるのは、数値に出ない味わいや旨さが詰まってるからなんです。こういうのを選択する心境ってちょっと複雑で難解なんですが、炊飯器に例えてみるとわかりやすいかも。

若い頃は「すぐ炊けてたくさん食べたい」から10合の早炊き炊飯器を選ぶわけです。まずはしゃにむに量とカロリー(パワー)を追い求める。でもバイク歴も長くなって、自分の胃袋の大きさも把握できてくると、適量で「旨い飯が食べたいんじゃー」ってことになって、3合炊きの本釜W踊り炊きみたいな、炊き方や味にこだわった炊飯器を選ぶようになるんです。で、そんな炊飯器ほど「ボッタクリか!!」ってほど高い。

散々暴飲暴食を繰り返し、お腹を満たして飢えがなくなり、満足した後も、まだ同じものを好きでいつづけようとすれば、たとえバカ舌だとしても「とりあえず味にこだわっていく」しかない。だからベテランになればなるほど、パワーよりフィーリングに舵を切っていくんです。

で、ハーレーのエンジンはちょっとお馬鹿なところもあるけど、「見た目エロくて乗り味うまい」んです。トルクやパワーやメカニズムを語るのは重要ですが、年配の男にとってエロくて旨いは超重要。その二大欲求をしっかり押さえているからハーレーのエンジンは世のおっさん達に支持されてるんだと思うんですよね。