2月10日の2019年の冬のワンフェスの総括です。偉そうに書きながら私は仕事があって当日会場へは行っていません。
会場にいなかったのになんですが、ワンフェスのホームページを見たり、ヤフオクの出品などを見たりした範囲で一番「良いなぁ」と思ったのはSakaki Workshopsさんところのアサルトライフル抱えた女の子「ドールズフロントライン ST AR-15」でした。この造形は媚びず甘さもなく、泰然としていて、模型棚で締まった雰囲気を出してくれそうで、非常にいいフュギュアだと思いました。

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(これはいいフィギュア。オークション画像からの転載です。なんせ立ち姿に品がある。所持しているのはカスタムメイドのAR-15。いわゆるコルトスポーター、M16と同型モデルです。)

私はこのディーラーが昔販売した艦これ「加賀」が凜とした造形で猛烈に好きなんですが、艦これ版権モノは一回売ると同一作品では二度と販売許可が下りないので、「加賀」はこの世に存在するタマ数が異常なくらい少ないんですよね。超絶プレミアモデルです。

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(激レアモデルの加賀。原型師の榊様のツイッターから頂いてきました。このモデル素晴らしい造形で、昔から欲しすぎるんですが、もう手に入らないでしょう。)

当然買えてませんし、これはあきらめてます。ヤフオクで5万円~6万円くらいで出てくれば今でも落としに行くでしょうが、まず出てこないでしょうし、造形的にも狙ってる人が多くて、そんな価格じゃ多分落とせないでしょう。

結局、艦これ版権モノはPolyToyさんの「大和」と、ディッチカメレオンさんところの「プリンツ&ビスマルク」しか手に入れてないです。(大和は作りましたが、プリンツ&ビスマルクは2年前に購入し、まだ全く手をつけないまま積んであります。これ以外にガレキの積みキットはまだ15個くらいあります。)

泣いても笑っても一回のみの販売機会しか与えられない「艦これ版権モノ」は原型師も効率悪いでしょうし、転売屋さんのいいメシの種になりました。ただ現在は他にアズールレーンやFGOなど版権に厳しくない人気カテゴリーが増えましたんで、完全に艦これ下火になっちゃいましたね。

他にもいいなと思ったのはグリズリーパンダさんとこのセイバーオルタ。グリズリーパンダさんは確信犯的にあざとい造形が私に刺さったり刺さらなかったりするディーラーですが、セイバーオルタはいいですね。この立ち姿は誰が見てもボークスのバッシュ・ザ・ブラックナイトですが、似合っているならなんでもいい。

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(グリパンさんのツイッターから転載したメイドオルタ。純粋に格好いい。立ち姿は黒騎士バッシュそっくりです。オルタも黒騎士って言えば黒騎士なので確信犯的リスペクトかもしれません。)

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(本家黒騎士バッシュ・ザ・ブラックナイト。ボークス製。うーん。良い造形だ。)

あとバイク乗りとしては志摩リンちゃんですかねぇ。スタンダードですがバイクものとしてはトリコロールの色使いが映えるし、ほのぼのしてていいですね。

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(バイク乗りはチェックせざるをえない志摩リン。これも凄く惹かれるんですが、まったく同じシーンを再現したアルタ-の塗装済フィギュアの出来が良すぎて・・。)

今回のワンフェスでちょっと気になったモデルを上げてみました。(ちなみに買ってないです。買わずに批評だけするようになると消費者としては下り坂ですね。)

現状では積みキットがあまりに多く、時間もないので「数年後に箱開けてやおら作り出す」というパターンが常習化しており、「旬のキャラクターを選んでも作るときには旬が過ぎている」ということがほとんど。息の長いキャラクターならともかく最近はキャラの賞味期限も短いので、結果的に造形や雰囲気、風合いの良さなどを重視して選ぶ傾向にあります。その点で皆さんの趣味とはちょっと違うかもしれません。







・・・・ちなみにヤフオク見てたらFGOの「忠犬待ったなし」という概念礼装を模したフィギュアが120万円とかになっててビビりました。見た瞬間
「ウソこけー!!!」と絶叫しましたが、やはり数名がステアカで不当に価格をつり上げていたようです。

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(忠犬待ったなし。画像はオークションから転載。今をときめくFGOキャラが限定30個のプレミアでとんでもない価格に。)

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(これがフィギュアの元絵となったもの。人気キャラの玉藻と清姫をロリ化し、ワンワンポーズで配置するという悪魔のようなあざとさ。)

実際今落札されているモノは15万円くらいですね。23万円即決ものも出ています。キット自体は良くできていますし、キャラも今をときめくFGOなので、刺さる人には刺さると思いますが「何でこんなに高いん?」というのが正直なところ。調べてみると、これ販売個数が少ないプレミアモデルだったんですね。

1000枚の整理券発行で30個抽選だったそうで・・。1000枚じゃ整理券自体も最初の1時間くらいでなくなる感じですかね・・。で、さらにその中の3パーセントの当選率。「まぁオクで出てくれば高値もしょうがないのか・・」とも思いますが、(30個のうちの3個、10%がヤフオク!に流れるってある意味スゴイ。業者さんの転売商材を確保しようという気合いがわかる。)

でもこのフィギュア、艦これ版権モノではなく、FGO版権なので夏のワンフェスにもトレフェスにもブースとれればまた出てくるはずなんですよね。
そう考えると再販があるのに15万円はどう考えても高値つかみが過ぎる価格なんじゃない?と思っちゃいます。プレミアがつけばつくほど転売業者さんは儲かるので、いろんな煽りはあるかもしれませんが、将来手に入るかどうか?再販のあるかなしかは冷静に判断しないと後悔することになりかねない。

私は以前ブログに書いたように商売としての転売行為を肯定するものではありませんが、需要と供給があればどの世界でもアンダーマーケットは成立するし、それを現状で排除するのは不可能だと考えています。オークションというマーケット自体を否定する気もさらさらありません。

以前転売行為はなくならないというブログを書きましたが、ヤフオクで即日転売する業者さんは希少性によって利益を出しているところがあります。オクなんて欲しい人がこの世に2人いれば価格は天井知らずに上がっていくわけです。逆に欲しい人が2名のところ出品が2つなら競りがないので一気に価格は下がる。

つまり、一番いい転売業者対策はディーラーが供給を増やすことなんです。そもそも美少女フィギュアのガレキモデラーなんて、この世にそんなに存在しないですから、一定程度の数をマーケットに吐き出しちゃえば、どんなに素敵な造形でもオクでそんなに価格は上がらないし、当日会場に行った人もちゃんと買えるので怨嗟の声も出てこない。

ワンフェス、トレフェスで次また販売されるよねって理解できていれば、上限価格も下がりますし、価格が下がって利益が出なければ転売価格も過激にはならないのでしょうけど・・・ガレキディーラーの方の規模考えるとなかなか難しい。世の中そう上手くはいかないんですよね・・・。