今回は久方ぶりのゴールドウィングF6Bのブログです。

「おいおい!この前まで書いていたハーレーのフロントサスのセッティングの続きはどうなったんだ!!」と言ってくれる方は私のブログを真面目に読み、何らかの期待をしていただいてくれている奇特な方です。しかし、私のブログにそのような過度な期待はお願いですからおやめください。
 
すでに完成した状態から遡って書いているフィギュア製作の記事と違ってサスセッティングの記事は現在進行形。つまり「いつまでたっても完成しない」という恐ろしい事態が予想されます。これまで「遙かなるオーリンズへの旅路①②」と続いておりますが、最終的には100までいっても終わらないかもしれない。
 
「もう1年もいじくっているけど、俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!!」と連載打ち切り漫画のように突然終了する恐れも十分にある。
 
こんなこと書くと「ははぁコイツ・・すでにセッティングが袋小路に入ってんな・・」と思われるかもしれませんが、

「その通りよっ!悪い??どうせアンタたちと違って私はろくな才能もないダメライダーよっ!!ええ、笑うがいいわ!!笑いなさいよ!!!」

とツンデレテンプレートで絶叫しつつ肯定しておきます(笑)。
 
というわけで、この未来の見えないセッティング記事は不定期にアップしていくとして、今回のお題です。今回はF6Bのインプレッション。F6B標準搭載のオーディオについて解説していきたい。

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(私のブログに人を釣るためのメイドF6B子。ブログの中身はこの子とマッタク関係はない。ニコ動でエッチな女の子に釣られると途中から兄貴のホモ動画になるのと同じ理屈。実に姑息。)

そもそもバイク乗りの多くは「バイクに音楽って必要なの?」という素朴な疑問を持っているのではないでしょうか?それくらいオーディオ付きのバイクは少ない。バイクでスピーカーを仕込めるところは位置的にカウルしかないし、電力食うので容量がある重いバッテリー積まなきゃならない。必然一定の重量と車体の大きさが許容されるツアラーやビックスクーターカテゴリーにしか採用されてない装備なのです。
 
「バカモン!!バイクにオーディオなどいらぬ!公道は常に戦場!!少しの気の緩みも許されぬ!!エンジンから放たれる快音こそミュージック!さぁオレのケツをなめろ!!!」と某黒騎士中隊の戦車長のように熱く道理を諭される方もいるでしょう。しかし、もはや時代は「ばくおん」「ガルパン」を許容しちまってる。
 
スマホでAAA聞きながら、芳香剤の漂うコックピットで「目標4シュトルヒ」「はーい装填!」「偏差補正OK!いっくよー」「ファイアー!」とかいう軽いノリが価値観として肯定されているのです。もうバイクの楽しみ方もスピード命の原理原則ではなく、痛車あり、三輪あり、族車あり、2ケツに等身大フィギュアあり(←ねーよ!)のなんでもありの無法地帯といっていい。一つの価値観が支配し、それ以外を軟弱者と否定するより、あらゆる楽しみ方を無限に広げていく方が趣味の領域としては健全だし楽しいと思ってます。
 
そもそもオーディオ聞きたくなきゃ電源切っとけばいいだけですから、結局こういう特段必須でない附帯装備というのは「そのバイクを楽しむための選択肢」という位置づけなのです。オーディオがついていなければオーディオは聞けないけど、ついてりゃ聞ける、それだけのこと。
 
かくいう私もF6Bを購入するまではオーディオ付きバイクって乗ったことがなく、「そんなもんいらん」と正直思ってました。しかし、実際F6Bでオーディオ流しながらバイク走らせてみて、「おお・・音楽とバイクってこんなに相性が良かったのか・・・」と感動しました。そりゃ、脳内スイッチが入って目を三角にしてコーナーに挑むときはオーディオ切ってますけど、それ以外のほとんどのシュチュエーションでなにかしら曲を流してる。
 
だって皆さん想像してみて下さい。晴天に恵まれたツーリングの帰り道、ゆっくりと沈むオレンジ色の夕日を横目で見ながら海岸沿いを流しているとき、昔聞いたルパン三世のEDが流れてきたらどうでしょう。40代のアニメファンはなんともいえない郷愁にかられ、涙がチョチョ切れるはずです。「あぁバイクに乗ってて良かった・・。これは子供の頃、憧れた光景そのままじゃないか。素晴らしい・・」心からそう思うはず。

(ルパン第2期のエンディング。ラブスコール。これがやりたくて人は海岸線を目指す。)

石川県のなぎさドライブウェイを夕方走るバイク乗りってつまるところ「ルパンのこのエンディングがやりたいのだ」と私は確信しています。
 
「ダメだ。コイツ。脳が腐ってる・・」と思った方。私の出した例がアニソンだからそう思うのです。でも、人は誰しもこういうシュチュエーションに必ず刺さる曲が一つや二つある。私より年上の人なら吉田拓郎の「落陽」とか、サザンなら「旅姿六人衆」とか。クラシックなら「マーラーの5番のアダージョ」とかもいいでしょう。私はソロになった直後のさだまさしとか好きなので「黄昏迄」とかも良く聞きます。そういう名曲達がバイクを流しながら、ぴったりのシュチュエーションで聞けるわけです。
 
(貧乏神でも影亡者でもありません。若き日のさだまさしです。ツーリングの帰りに夕焼けを背にこの曲をかけるとなんともいえない感じになる。私は文章は明るいが曲の趣味はとても暗い。)

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(ブログの内容と何の関係もないですが、楳図かずおの影亡者。登場時からさだに非常に良く似ている、モデルはさだではないか?と一部で話題。)

私のF6Bには絶景の夕日に遭遇したときのための音楽フォルダ、気持ちよい山岳ワインディングのための音楽フォルダ、高速道路用音楽フォルダ、名曲アニソンフォルダなどいろいろ作ってとり揃えてあります。こういうの編集するの結構面倒なんですが、一度作っておけば一生使える。僅か数分の体験かも知れませんが、曲と共に脳内再生される名シーンと一体となりながら駆け抜けていく心地よさは何物にも代えがたい。壮大な風景にマッチした音楽を選択し、バックに流すことで、ドラマのワンシーンのような光景が演出できるわけです。
 
「いやそうはいっても所詮低コストのバイク用純正オーディオ。金かけたカーステレオなんかにゃ到底音はかなわんでしょ。」とのツッコミに対してはどうか?いやいや侮ってはいけない。信じられないかもしれませんが、ゴールドウィングのオーディオシステムは下手なカーステレオよりクリアかつナチュラルに音を出してくる。理由は簡単、「カウルに仕込まれたツイーターとミッドスピーカーがライダーの正面方向に配置され、キッチリライダー側を向いているから」です。

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(ライダーに対して左右のスピーカーが正対する理想的配置。しかも想定する聞き手は一人だけ。よってライダーの耳の位置に特化した調整が可能。これがいい音の理由です。)

バイクはポジション決まってますからライダーの顔の位置はあんまり動かない。よって理想的なスピーカー配置からの一点調整が可能なんです。
 
一方カーステレオってダッシュボード上とドアパネル内側にスピーカーが仕込まれてますから、音がそもそも正面から聞き手の方にくることがない。しかも助手席でも後席でも聞けなきゃならんので、ちゃんとした音を作ろうとすると、足下とダッシュボードで鳴っている音をうまく各座席に届くようにタイムアライメント調整する必要があるんです。ゴールドウィングがキャッチャーミットに直接ストライク投げ込んでいるとしたら、カーステレオは球を壁に反射させてストライク狙う感じ。

これじゃ難易度も球筋も球質も威力も想定と全然かわってきちゃいます。カーステレオは100万円かけても30万円の家庭用オーディオシステムに全然勝てないといわれているのはここらへんの事情なんですね。(昔カーステレオに笑えるくらい金突っ込みましたが、結局リスニング空間とスピーカー位置の素性の悪さはどうしようもなく、今はコスパ的にメーカー純正のシステムで十分だと思ってます。)
 
それに比べるとゴールドウィングの音出しのなんと素直なこと。顔との距離も近いので、出力もそんなにいらず、小さなウーファーでも低音の締まりは十分。そりゃ家庭用オーディオほどの情報量があるわけじゃありませんが、バイクじゃどうせある程度の音は風きり音で消えちゃうのでそれでいいんです。バイクらしく、自然な音を自然に浴びる感じがいい。すべてがカッチリ噛みあってるわけです。
 
「そうはいってもヘルメットかぶってるんだからやっぱダメでしょ。」という指摘もあるでしょう。しかしご心配なく。ゴールドウィング標準装備のオーディオはフルフェイスヘルメット越しでもまったく問題ない。車速感応式周波数増幅システムやSRSプロセッシング機能など、ホンダの経験から生み出された音響技術を駆使して、まるで魔法のようにヘルメットの内側まで確実に音を届けてくる。まったく「どうなってんのよ、これ?」とつぶやきたくなる。ヘルメットに仕込むインナーレシーバーと違い聞き疲れもしないし、周囲の音も聞こえるしいうことない。

水平対向6気筒といい、魔法のオーディオといい、超重量をものともしない運動性能といい、長年バイクに乗ってきたライダーに、今までになかったような世界を味あわせてくれる。それがGL1800というバイクなのですね~。