皆さんこんにちは。久かたぶりの模型のブログです。

もともとこのブログは私の製作した、はなはだしく完成度の低い模型の数々を紹介する「へっちまんの素人模型」という題ではじまりました。しかし、やがてそこにバイクのブログネタが追加され、現在の「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」というブログ名になってます。

混沌とした模型ブログに、突然バイクのブログネタが投下されたのも「このままのペースで模型を紹介していけば、早晩製作済みのストックが枯渇する・・」という危機感によるものでした。

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(2008年販売のラクエルゴシック、ちょっと冒険してイエローベースにしてみました。こういう色使いで塗装したものは少ないのではないでしょうか?)

このままいくとアクセスが10000も行かないうちにネタの枯渇より終了という悲しみに満ち満ちたものになってしまう。それでは10週で打ち切りをくらった連載漫画のようではないか?なんとか1万アクセスまで延命をはかることはできぬものか??ということで悩んだ結果のバイク記事だったわけです。

しかもバイクの記事を投下してみるとバイクの記事の方が圧倒的にアクセスが多く、「いかに私のガレキ製作記事が望まれていなかったか」という現実に直面し、リックフレアーの「時間差からの顔面ダウン」のような大ダメージを受けることになります。

メジャーキャラのフィギュアを先に紹介していった結果、在庫が後半になればなるほどマイナーなものになっている状況ですが、今回紹介するフィギュアもガレキ販売が2008年の年末の作品。

私が崇拝するVispo片桐様原型製作のオリジナルキャラ「ラクエルゴシック」です。いにしえよりガレキフィギュアを作っている人はおそらくVispoさんの作品を一度は製作しているのではないか?そう思うほどメジャーな原型師様。私自身Vispoさんの作品相当数製作していて、まだ未紹介のものも結構あります。

そんな中、「こんな古いものを今頃紹介するのかーー!!」と机をバンバン叩かれても、「オリジナルキャラに新しいも古いもありますのん??」という開き直らざるをえない。ガレキフィギュアなんてのは製作記自体が少ないので、ガレキモデラーには今更感があったとしても、ガレキに疎い方々には、それなりに新鮮さはあったりするのではないか?という淡い期待感もあります。

さて、このラクエルゴシック、何が琴線に触れたかというと、まず「メイドさんである」ということ。これは私が製作する上で非常に大事です。しかもメイドにあるまじきミニスカで後方からパンツが丸見え。膝上どころではないこのスカート丈は完全にパンツを見せるためのものであり、はっきり言ってエロい。しかし、このメイドはタダのエロメイドではありません。

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(扇情的なお尻。もう丸見えです。本来はお尻を見る前に危険な戦斧に目を向けなくてはならないのですが、尻の前では斧などどうでもいいのが正しき日本男児。)

このメイドは、その手にとんでもなく巨大で邪悪な戦斧を所持しています。本来メイドとは主人の横に静かに控え、生活をサポートするのが役割です。しかし、これはあまりに物騒。禍々しく装飾された巨大戦斧は、どう見ても薪割り業務のためではなく、地球上最も繁栄したほ乳類の頭に、まるで脳天唐竹割りのように「グシャァアアア、ズゴォオオオオオオ」と叩きつけるものではないかと推測されるのです。

背中には美しく装飾された羽が生えていますので、この時点でもう明らかに人外の生物です。造型としては非常に素晴らしいこの羽も、巨大で無慈悲な戦斧と合わさると、なんとも不気味。幼い頃は蝶の羽を生やした女子は「素敵な妖精」というイメージでしたが、ターンエー・ガンダムの月光蝶のように、現実の世界では綺麗なものには大概裏があるのです。美しくない羽であっても自由に空は飛べる。ではなぜ美しい必要があるのか?そこには捕食者の影がつきまとう。

つまり、このメイドは扇情的なメイド服とパンチラ、蠱惑的な笑顔で劣情にまみれた私のような男どもを誘い、巨大な戦斧で肉塊にしていく「人外異形のシリアルキラー」だと思われます。

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(フィギュアベースは時計の文字盤。その文字盤に突き刺さる戦斧の先端。これは何を表しているのか?)

このフィギュアの戦斧は死と破壊(タナトス)の象徴であり、ミニスカから覗くパンツは生(エロス)の象徴でありましょう。フィギュアベースの時計に戦斧の先端がブッ刺さり文字盤が砕けているのは、「時空すら超越し、決して逃げることなどできない」という意味でしょうか。

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(殺されるかもしれないと思っていても、こういう美女に惹かれる。それが人の本能なのかも。)

このタナトスとエロスという概念は人間の葛藤の根源であり、エヴァンゲリオンを代表とする多くの作品のモチーフとして用いられております。バイクと美女が並ぶと魅力的に見えるのもタナトスとエロスの対比によるものですね。このキットは人類普遍の概念をコンパクトに押し込んだ、なかなか含蓄のあるものだと思います。

いずれにせよメイド服で造型がVispo様とあっては購入して製作するしか選択肢はなかった

次回からは記憶をたぐりながらの製作期をご報告いたします。