前回のブログからずいぶん間が開きましたが、美少女フィギュア製作アルトアイネスの最終回です。私のブログはバイクの話題についても平行してアップしており、全体的に私の快楽追求による長文構成のため更新期間も平均1週間と長い。しかも、今の季節はバイクには一番いい時期ですので、必然バイクのブログが多くなります。当ブログ主の「技術力もなんにもない」模型製作記目当ての方(←そんな人はいねーよ!)には不定期更新でとても読みにくいものとなってしまっていることにつき申し訳なく思っています。

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(最後は撮りためた写真をアップして締めたいと思います。ウィングメカに乗っかるアルトアイネスは両足と手をひっかけるだけの三点支持。気を付けていないとすぐ落ちてしまいます。)

バイクのブログを書いていると、「ちょっとばかし真面目なことも書いちゃおっかなー」なんて思ってしまったりするのですが、バイクの方面でいくら格好いいこと書いても、他方で「年甲斐もなく美少女フィギュア製作をしているキモい人間」を一体誰が支持してくれるのか?という無力感がすごい。

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(メカパーツも一切手を抜かれていないところがこのキットの素晴らしいところ。パーツの合いも造形も素晴らしい。)

どのような人間も常に二面性を盛っており、この二面性を描いた「ジーキル博士とハイド氏」のような文学上の名作もあるわけですが、私の場合は「キモオータ博士&ヘタレ氏」というべきであり、「どっちの人格をとっても、もうどうしようもねぇ・・」という救われぬ状況にあります。

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(胴体の一体型パーツの塗分けは地獄。マスキングを駆使してエアブラシ塗装しています。それにしても悲しいほど胸がない。)

しかし、そんな「下水の中のリケッチア」のような下等生物でも一応の言い分はある。キモオータ氏としては「美少女フィギュアモデラー」っていう巷の言い方には少々納得いかない。現在のガレージキットは8割方が「美少女フィギュア」ですので、実はガレージキットモデラー=美少女フィギュアモデラーのようなものなのです。

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(髪の色はパープルですが、うまく色を出せたのではないかと思います。これまでアルアジフでさんざん同系の色を塗っていたのが功を奏したのか?私のようなヘボモデラーも数を作れば少しずつ成長する。)

ガレキ製作はかなりの忍耐を要求されるので、美少女フィギュア萌えだけなら市販フィギュアを買った方が安くて安定したクォリティが確保できる。そんな中で、あえて自主製作にこだわり続けるのは「キャラというものを自分自身の手で表現することに取り憑かれているから」なのです。決してブラやパンツを塗りたいわけではない。邪な気持ちで作っているわけではないし、脱衣キャストオフするような魔改造を施しているわけでもない。

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(ベースは黒塗装の木製ベースにアルミ板を張り付けてます。メカで重量感を出しているので、ベースも金属風がいいだろうと。)

だいたい同人誌の世界では、男もの女もの問わず、あらゆる性癖を網羅するような多様な表現が許容されており、サークルの薄い本に長蛇の列ができているというのに、こちらはフィギュアのおパンツを塗装するだけでジト目で見られる。漫画の世界ではなんの刺激もないレベルのパンチラであっても、パンチラを描くということと、パンツを筆塗りで塗装するという行為を比較したとき、何故か「パンツを筆塗りする」行為の方に言いようのない変態感が漂う。これは実に不公平であると考えるわけです。

「そんなこと言ってるけど、対象が美少女じゃなかったら作んないんでしょ?」という人もいる。でも考えてみてください。そんなん当たり前です。何が悲しくて、マッチョなアマゾネスとか、コナン・ザ・グレートみたいな「肉」を前面に出してくるキャラを作らなきゃならないのか?誰だって好きだから作ってるので、好みの問題は避けて通れない。

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(後方から。鉄のくすんだ重い感じが出ているでしょうか?)

「惣流アスカ・ラングレー」「ババアゾーン」どっちか描けと聞かれて、好んでババアゾーンを描く人はウケ狙いかヒッポリト星人並みに理解不能な人です。誰しも頑張って描く以上は好みで魅力的なキャラを描きたいと思うんじゃないでしょうか?


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(天才、漫☆画太郎先生のババアゾーン。裏ドラえもんともいえるストーリー。狂気すら感じる絵柄は唯一無二ですが、これを作れと言われるとかなりきつい。)

あと、写実的な人物はアニメ系キャラと違い、実はあんまり「描く作業」がいらないんです。フィギュアの出来が良くなればなるほど、モールドが精緻になり原型で8割方表情や雰囲気を固めちゃうことができるので、ひたすら塗りの技術の勝負になり、描く方は「目入れをして終わり」ということになることもある。「表情を描く」楽しさで美少女フィギュアに比べると、逆にもの足りない部分が出ることもあるのです。

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(写実系フィギュアの代表格、闇狐。これはこれでいいのですが、表情はほとんどモールドで表現されており、顔を描く要素はほとんどない。)

そんな私の個人的な見解はおいておいて、長々と書いてきたこのアルトアイネスですが、今回で終了です。発売が古く、製作も古く、PCVの塗装済フィギュアまでもが市販されているため、私のようなレベルがひーこら製作記を書いたところで、多くの美麗完成品に埋もれてしまう悲しき定めでありますが、一連のブログ製作にあたり、あらためて完成品をまじまじと確認し、全然古さを感じさせないのは凄いなぁと思う。確かにモチーフは武装神姫というキャラなので古いっていえば古いのですが、優れた造型に「時代性は関係ないな」と改めて再確認した次第です。

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(小ぶりなお尻のバランスも素晴らしいですね。右足左足とも太ももは別パーツで塗分けは楽。熱湯で調整してあるとはいえ、パーツの合いの良さは素晴らしい。)

いつの時代も人間はあるべきところに目があり鼻があり口があり、それは基本的に変わらない。カネゴンみたいに目が飛び出しても何故か可憐っていう美少女像が生まれれば、天地がひっくり返るような萌えのパラダイムシフトになるでしょうが、今のところそんな気配はない。だから、多少古くたって造型自体が素晴らしければ、その魅力は維持され続けるわけです。美少女フィギュアはキャラクターフィギュアである以前に造型師の作品であるということなのですね。

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(有機的な質感の神姫と冷たく複雑、無機質かつシャープなウィングメカとのコントラストが見事。)

技術レベルについてはガレージキットフィギュアは10年以上前に頂点に達し、よっぽどのことがないとクォリティを上げようがないところまで極まってますので、その時期以降はもう好みで・・という感じです。ただ、造型技術の粋を凝らしたフィギュアは誰が見ても「こりゃスゲぇ・・」と唸るわかりやすさをもっているので、購入しようとすると凄い競争率になってしまうのがたまにキズ。しかし、それを乗り越えて手に入れる困難もガレージキットの醍醐味といえるでしょう。

そんなガレージキットの魅力がぐっと詰まったアルトアイネスですが、皆様楽しんで頂けましたでしょうか?そろそろ紹介するガレージキットも数が少なくなって参りましたが、残ったストックを小出しにしながらやって参りたいと思います。

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(これで最後です。やっぱり、アルトアイネスはこのアングルが一番見栄えがします。メカを利用した空間構成がうまく、情報量が多いので、非常に見ごたえのあるフィギュアであるといえるでしょう。)