今回からは前回紹介した霊夢さんの製作記をぼつぼつと上げていきます。

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ちなみ私は以前から「完成品を提示してから製作記を書いていく」というブログ形式をとっておりますが、ほとんどが過去作であるということが第1の理由で、私が製作にとにかく自信がないというのが第2の理由です。そもそも、皆様に製作記を見ていただくような格好いい製作過程ではありませんので、いやもうまったく。

今回の霊夢さんなどは最近までコツコツ作っていたので製作過程を順次ブログにしていっても良かったのですが、製作記をリアルタイムに書いていった場合、最後に大失敗して「リカバリー不能状態」になったときに一体どうすればよいのか??ガレージキットにおける製作時の手抜きのツケが一気に回ってくるのは本組みの時です。完成間近で私の得意技である「本組みでのトラブル」を誘発し、床に倒れて「痙攣ぴくぴく芸」を披露するような事態になった場合、その対処が大問題。まさか私がピクピクしているところをブログにアップするわけにも参りませんし・・。

ガレージキットはそもそも入手が困難で一期一会。パーツもバラ売りなんてしてないので、必然的に製作途中で強制終了となる。そう、あの伝説の「男坂」のように未完となるのです。

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       (当然ですが永遠に登り切ることはかないません。)

まぁ今更恥をかくのはどうってことないんで、これでもいいんですが、私の場合「未完!」のあと「また未完!!」「再び未完!!!」「さらに未完!!!!」「常に男坂を登っている」クライマーズハイ状態になってしまう可能性がある。これでは早晩私のブログには人は寄りつかなくなるでしょう。

というわけで私の技術不足からくる不確定要素を排除すべく、完成状態から未完成に戻っていくエントロピー逆流ブログになってます。これなら確実にブログは終結する。なんせ「すでに完成しているものを上げているのだから!!!」あと完成品を最初に見ていただいた方が、完成レベルがわかるので、皆様が私のブログを参考にするかどうか判断していただけるだろうというところもあります。

あいかわらず前置きが長いですが、いよいよ製作記に入ります。

まずキットの特徴ですが、まず「おおっ」と感じたのが「完成写真が入っていない」こと。完成に際して与えられた情報はこの箱絵しかない。(箱絵はさすがにスカートめくれてないなぁ・・)

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(総パーツ数 29)

パーツ数が少ないのでこの絵だけでも組み立てられないこともないんですが、箱絵だけじゃ完成イメージが全然わかないです。じゃあ完成写真はどこにあるの?と探してみると、なんと原型師のこだぬきさんの「Twitterの中」にあった!!

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         (いやもうナチュラルに素晴らしい完成品)

こだぬきさん異国の方なんですかねぇ。2016年7月22日の16時35分に完成写真とともに「まにあうのが本当によっかた」というちょっと日本語が微妙なつぶやきがなされています。ワンフェスは7月24日でしたので、前々日ですね。そして前日の16時にコンビニでパーツリストを印刷している。いやー鉄火場ですね。実に恐ろしいですね(笑)。

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(路上撮影で、このアングルはヤバい。)

Twitterの完成写真もよくよく見るとかなりヤバイ。なにがヤバイかというと撮影状況がヤバイ。Twitter読む限り完成したのは前々日の午後、しかもこの写真は路上で撮影されている。きっと撮影セットなどなく、光量が十分な路上で撮影を強行したのでしょう。しかし、このアングルでフィギュアを撮影しようとすると、狙撃手のように地面に寝そべって超ローアングルで撮影する必要がある。

日中の路上に美少女フィギュアをおもむろに設置し、地面に伏せて一心不乱に至近距離からパンチラを激写している男。Twitterのための写真を撮っているのに逆にその撮影現場を撮影され「変態あらわる!」とつぶやかれてしまうレベル。

キットに完成見本がないので、今回ブログを書くにあたりこの「Twitter写真」を使わせていただきました。製作はフィニッシャーさんなのか本人なのかわかりませんが、仕上げレベル高けぇええぇええ。こんな風に仕上げられたらいいんですけど、私との技術の差は埋めがたい。

この完成写真の霊夢さんかなり凜々しく、表情も見事にバランスとれてて素敵です。当初は自分も「こんな感じで仕上げようかな・・」と考えており、ちょっと大人びた目を下書きしたりしてました。しかし仮組みを1時間くらいぼーっと眺めてみて、ふとこういう思いが頭をよぎったのです。

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            (当初描いていたきつめの目)

こんなリボン付パンツモロ出しの状態で顔を真面目に攻めてしまっていいのだろうか・・これでは「ギレン・ザビがズボンを履き忘れたままカス演説をしている」ような状態になってしまうのではなかろうか??

顔が真面目であればあるほど、ちょっとしたことでウケを誘ってしまう。一度このギャップウケを意識してしまうともう駄目で、顔と尻の折り合いをどうつけていいのか、製作の方向性を見失ってしまいました。

  「我製作開始するモ、ロリパンツの対処困難なり。製作は困難を極メリ。」

混乱して君出身どこの国士舘大学?と誤解されそうな文語調になっちゃってますが、ここで完全に製作の手が止まってしまったのです。要は顔をどう描いていいかわからない。このあと私は完成品のようになるまで長々と思考の迷宮と表情の検証に入っていくわけですが、めっちゃ長くなるのでまた次回にいたします。