ゴールドウィングF6B最後のインプレです。

このクラスの重さのバイクになると、取り回しについて気になってる方はかなりおられるんではないでしょうか。正直私もそうでした。

「6気筒欲しすぎるけど、重すぎるでしょこれぇええぇ。」

と思っていました。何せ車重385kgです。ノーマルのGLは見た感じハーレーのウルトラより巨大。「こんな怪物本当に扱えるのでしょーか?」と購入前に不安で一杯となるのは想像に難くありません。

こんなのに乗っている私をみなさんは「ムッキムキの体育会系でコッテ牛のような筋肉野郎」と思ってませんか?でも違います。私は身長が168cm、体重65キロの標準体型。仕事もデスクワーク。よって体力的には完全に平均以下、階段を上る気力はなく即エレベーターを選択。以前「ジリアン・マイケルズの脂肪撃退プログラム」というのをやってみたところ、開始15分くらいで瀕死状態になりました。このブログを読む皆さんは少なくとも私よりは絶対体力があると思われます。こういう前提でインプレをお読みください。

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(文書だけだとビジュアル的にあれですので、直近のツーリングの写真です。)

まず取り回しに重要なこのバイクの「足つき」ですが、F6Bはシート高が低いのに足つきがあまりよくない。要はシートの座面が広いんです。身長が高く、足が長い人はともかく、私の身長ですと太ももとシートが干渉して足がハの字に広がっちゃう。この状態で足をつくとラジオ体操第一の第2パート「手と足の運動~、ハイッ!」をやってるみたいに足がガニ股になる。しばらくノーマルで乗ってましたが、やっぱり気になるので私はシートの太もも部分を削ると共に、アンコを2㎝抜いてもらい、そこに「尻が喜ぶ魅惑の低反発ウレタンシート」を仕込んでもらいました。太もも部分を削るってのはシートが広いバイクの足つきをよくする定番カスタムで、乗り心地にも影響はほとんどありませんのでおすすめですね。シートクッションもすんごく分厚いので多少アンコ抜いても乗り心地にあんまり影響はないでしょう。これでかかとがわずかに浮く程度になり、足つきに違和感がなくなります。(いまのところ立ちゴケ、転倒ともにありません。)

さて、バイクの取り回しというと、①「バイクを降りて行う取り回し」②「バイクに乗って行う低速取り回し(Uターンなど)」との2種類があると思われますので、この2つにわけてインプレを。

 まず①の「バイクを降りて行う取り回し」これに関する回答は、「そりゃーめっちゃ軽いとはいえないけれども予想外に軽い。」ということになると思います。私は昔バイク屋に勤務していた頃の名残で、バイクを乗車してとりまわすというのをほとんどしないので、「乗って漕ぐ」という場合のインプレはイマイチできないんです。基本的に乗車して取り回すのが一番コカすことなく安全なんだろうと思うんですが、「乗車して漕ぐ取り回し」に慣れきっちゃうと「足がある程度着くバイク」しか乗れなくなります。自分でバイクを選べる場合はそれでもいいんですが、仕事でバイクを扱う場合は「足が届かないので乗れませーん。」なんていったら親方から鉄拳が飛んできますから、バイク屋さんではバイクから降りて「押して取り回す」というのが基本になるわけです。あと「乗車取り回し」というのは個人の足の長さでその印象が左右されるのであんまりインプレの意味がないですよね。

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(紅葉にはまだ早いです。)

「貴様はもとバイク屋店員だから取り回せて当たり前、貴様のインプレなど参考にならぬ。」と言われてしまえばそりゃそうなんですが、我々でも押したときに「体の芯にくる、腰にくる重さ」のバイクってやっぱりあるんです。前モデルのV-MAXとか、ハーレーなんかは典型的な「押し引きが体の芯にこたえる」バイク。これだけは実際押してみないと車重だけでは評価できません。私はハーレーのローライダーも所有していて、これが車重300kg。この取り回しにヒーコラいっていますので、385㎏のF6Bは自分の体力では「まぁ無理だろう」と思ってたんですが、購入前にためしに取り回しさせてもらったら、ローライダーよりえっ、うそ??軽い!!」んですよ。うーん、乗って軽く感じるんだから押しても軽いのは道理かも。これも車体の重量バランスのなせる技ですかね。ここでもミラクル感を感じざるを得ない。

というわけで取り回しさえちゃんと練習しておけば、平地での押し引きはこのバイクに「チャレンジしたい」と考えてる方の体力ならまず問題はないと断言しておきます。また、押して軽いんだから、「乗車しての取り回しも絶対軽い」と思います。

ただ、いくら取り回しが軽いといっても急坂に前から止めてしまうと、バックギアがないので「あっさり詰んでしまう」わけですが、私の体力では車重250kgを超えればどんなバイクでも同じです。気をつけてればそういう止め方はしないし、まぁ慣れでしょう。ちなみに「そんな気遣いしたくない」という方はバックギア付きを購入した方が良いです。

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(山ですので、気温は日中でも10℃くらい。寒い。)

続きまして低速走行での取り回し、Uターンなどについてインプレしますと、とにかく「2速に入れてしまえば万能」。低重心なので切り返しも車重をあまり感じさせないし、小旋回でも8の字でもなんでも癖がなくやりやすい。エンジンは低速でとにかく粘るし、ノッキング知らずなのでアクセルワークに多少気を使うくらい。ただ、ホイールベースが長くバンク角もあんまりないので、軽いバイクのようにとにかく車体を倒して旋回するだけではうまく曲がれません。重量級バイクに必須の「アクセルワークで旋回する」技術はどうしても必要になると思います。

昔の府中の限定解除コースは波状路からスラロームに入る前に実にエグい「フルロックターン」があり、ここで転倒、ふらつきが続出し、「アクセルワークを駆使してのフルロック安定旋回」ができない人は周回コースへ出ることすらできませんでしたが、今の大型教習はどうなんだろうか??

2速の安定感に対して1速は完全に「発進用」。発進トルクを重視するあまりギア比が低く、エンジンブレーキもアクセルレスポンスもいささか過激で姿勢が不安定になり「かなり危険」です。どうしても1速使いたいときは半クラッチでトルクを逃がしながら使用しましょう。

ゴールドウィングの低速取り回しがふらつくという方は、未知の車重に緊張して体が硬くなってるか、1速で取り回しちゃってるか、頻繁にクラッチ握って駆動を切っちゃってるかなんじゃないかなぁ・・。F6Bは信号待ちの停止でもふらつくことなくまっすぐ止まります。それくらい低速調教は完璧で低速得意なバイクだと思いますので、道路や道の駅でのUターンもびっくりするほど楽ちん。基本イージーなので要は車重に対する慣れだと思います。いかに緊張せず、堅くならないか。ゴールドウィングやハーレーのウルトラレベルになると、技術よりも「いかに平常心を保ったまま取り回せるか?」というライダーの心の問題になってくるんじゃないかなぁと思います。
 
ということで3回にわたって現在の愛車ゴールドウィングF6Bのインプレをして参りました。少しは参考になりましたでしょうか??他にもバイクネタは山ほどあるんですが、このままじゃ「バイクのブログ」になっちゃうので、次回からまた模型のブログに戻ります。