本屋に行ったら最新号のアーマーモデリングマガジンが発売されていました。
今回の特集は「フィギュアを塗ろう」でした。最近すっかりガレキフィギュアモデラーなんですが、たまにはミリタリー作ってみようかと思ってたところだったので、買ってみました。アーマーモデリングの第1号が発売された時のことを思い出しますねぇ。歳食うはずです。

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中を見てみますと脇を締めて筆を持つとか,こういう風に塗った方が良いよーみたいなことが,いろいろと書いてあります。相変わらずすごく親切。リカバリーの仕方や、フィギュアの軸打ち接着など、基本的なことをしっかりまとめてあります。私も昔はこういう教科書的なモノをよく読んだんですが,最近はあまり読まなくなりました。

そもそもどんな風に模型作るかなんて人によって様々で正解はないと思うんです。私自身、未だにこれといったやり方なんかありません。下手なりに仕上がりは気にしますけど、塗装過程なんかは全く気にしてない。その日の気分や調子によってバラバラ。

顔描くにしても膝の上にのせて屈んで描くのがやりやすい人もいれば,机の上の作業台の上できっちり描くのが好きな人もいるでしょう。私なんてフィギュアの顔描くときは体くの字にして太ももの上で抱え込むようにして描いてますし、酒飲んだ後に酔拳みたいになりながら模型塗ってることもあります。また、1/35のフィギュアと、1/8のフィギュアを塗っている時の姿勢も全然違う。こけし職人みたいに胡座で描く人もいるでしょうし,モデラーの中には「足を水につけるとなぜかうまく描ける。」とか「シンナーを浸したティッシュを鼻に詰めるとうまく描ける。」という変態もいるかもしれません。

それにしても、プロが作ってる模型ってあらためて凄いクォリティですねぇ。ガレージキットのフィニッシャーさんも凄いですが、ミリタリーの世界は輪をかけて凄い。どの世界でもプロもしくはセミプロとアマチュアではやっぱり違う。でも今の自分はソコまで根詰めたいとは思わないんです。

私はバイクが好きで昔バイク屋にいたのですが、バイク屋はバイクのネジの締め付けに「トルクレンチ」という締め付けトルクを計測する器具を使います。何せお金もらってますし、人の命がかかってますから、ネジが外れたらエライことになる。いい加減な整備をすると店長に頭をはたかれますから、もうピリピリしながらやってました。そんなバイク屋に何年もいると、ほっといても整備ができるようになる。締め付けトルクなんてトルクレンチ使わなくても手の感覚でわかってくるようになる。手で締めた後トルクレンチで締めてもほぼ誤差がない。一日に何回もネジ締めてりゃ私のようなニブチンでもそんな風になるんです。

でも、仕事だと楽しくはないんですよね。お客さんのオーダーによって受動的にやってるわけで、自分の積極意思なんてないし、自分のペースで整備できることなんてない。機械のように正確に、一定のクォリティでスピードと安全第一に作業していく。それがプロです。スマートでも一定の強制を受ける作業に感動はない。

そのうちオロオロしながら油まみれになって、大汗かきながら一日かけて自分のバイクをいじってる素人整備がうらやましくなる。整備中にビールなんて飲んだりしてる。おおスゲーうらやましいぞ!!自分はそんなヨロコビを感じたくて「バイクを仕事に選んだんじゃないのか?」と思うんですが、プロはそれじゃ稼げない。

模型の場合、人の命なんてかかってませんし、金もらってないからめちゃくちゃ自由。もう澄み渡った空を飛ぶ鳥のごとく自由です。自分がやりたいように作りたいものを作ればいい。それが趣味としての模型の最高なところ。

いろんな模型雑誌では「模型を作る達人」がもてはやされる風潮ですが、うまくなくても模型を楽しんでいる人こそ「本当に幸せな模型の達人」だと思うんですよね。模型はホビー。うまくなくてもいいじゃない。目を三角にして闘うものでもないし、人の模型をどうこう評論するようなものでもない。もう楽しんだもの勝ちなんです。

カッコ良すぎる「クシャトリヤ」もモエーな「すーぱーふみな」もどっちもガンプラ。特に「すーぱーふみな」には拍手を送りたい。これぞクールジャパン。

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公式とバンダイがここまでぶっ飛んだんだから、我々モデラーも「すーぱーきしりあ」「すーぱーはまーん」を製作して「その心意気に答えるべきなのでは??」とすら感じてしまう。

四号戦車に女子高生が乗り込もうが車に痛いシールを貼ろうがマジノ線をジオラマにしようが帆船模型作ろうが同じ模型。ホビーを型にはめる必要なんてないんです。

でも長いこと模型を作り続ける過程でいつしか自分はテクニック至上主義や模型評論家みたいになっていってしまっていた。テクニカルな要素やマニアックな要素に走りすぎて、自由や楽しい製作という大事なものを忘れていた。せっかくアマチュアなのに自分で自分を型にはめているようで、なんだか息苦しくなっていたんです。そういうのが「楽しい」と思う人もいるはずですが、そういうのは自分の性格にあわなかった。

で、ある時フト、「これ間違ってんじゃないか?」「あまり楽しくない・・」「なんで自分で自分の首締めてんの?」「そこ俺がこだわるとこ?」「ナニカチガウ・・・」と自分自身の模型作りに疑問を抱くようになりました。

そっからはもう指定通りに塗らないし、勝手に設定変更してしまうし、時代考証守らないし、邪道で自由な素人模型変態道一直線となりました。でもそういうの凄く楽しいんですよね。そこから模型作りのペースが一気に上がり、ブログも書くようになったわけです。

現在作っている模型はゆるさ極限の萌えガレキフィギュア。それすら完成品の指定どおり塗ってない。もう完全に肩の力が抜けたというかダルダルというか、ぐるりと一回りしてまた子供に戻ってしまったのかもしれませんね。

昔王道

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ただ今変態道

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