前回のブログでご紹介したように、私はハーレーのローライダーにもう7年乗っています。(でもハーレーフリークではありません。ハーレーのモデル名あんまりわかりません。)7年というと、これまで乗ったバイクで一番長い付き合いなのですが、ローライダーってどんなバイク?と聞かれるとちょっと困ってしまいます。

これまで(中古バイク店勤務時代も含め)国産バイクをずーーっと乗り継いできて、国産乗りの目からローライダーを見ると、もう「駄目な子」としか言いようがない。

まず必要以上に重い。豪華装備もなにもない素のバイクがなんで300キロ超えてんの?おかしいでしょ。しかもダイナ系はまがりなりにもスポーツモデルなんですよ。

バイクにおいて重さは運動性における全ての元凶でありまして、2スト250レプリカ全盛の時代は1グラム単位で軽量化を争ってたのですよ。そう・・こんなに重いのにスポーツを堂々と名乗る傲慢なバイクを私は知らない・・・この世の全てのスポーツバイクにあやまれ(笑)

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サスももうついているだけというか、骨格はゴツいのに中身ヘニャヘニャだし、乗り味は大味、フロント19インチで立ちも強い。エンジンは特定の回転域での味わいは最高ですが、カムのオーバーラップ「ゼロ度(笑)」という前代未聞のアリエネー設定で高回転域で空気吸わないので、ただ惰性でビヨヨーンとのびるだけ。

日本仕様の設定はレブも低く、カムに乗るように吹け上がることは(ノーマルカムでは)どう頑張ってもありません。ヌケのいいマフラー入れても、このカムじゃねぇ・・低速なくなる弊害の方がでかいんじゃないですかねー。とにかく高回転で空気吸わない。

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要はこのバイク、国産の優等生と違い「私の扱いを覚えろよ。お前の希望や要望にあわせる気なんかないからな。」と言いたい放題の超ワガママちゃんなのです。

「クワッ!!貴様、バカみたいに高額の値付けをしているくせに、このワガママぶり!!いったい何様???まっとうに走るように性根から入れ替えてくれる!」といろいろといじくったりしたのですが、7年間の紆余曲折を経て結局ノーマルに近い形に戻ってます。(そのうち紆余曲折ぶりについても書きたいと思います)

このバイク、もうどうしようもなくやる気を感じさせないんですけど、バイクが求めるとおりに乗っているときは異常なくらい気持ちいいんですよね。しかも、遅いなりにそこそこ走るし、峠でシゴけば、ヘニャサスのおかげで挙動つかみやすいし、車重のおかげで手強いし、これはこれでとっても楽しい。

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ローライダーはハーレーヒエラルキーの中では「女子供のバイク」などと言われることもあるようですが、峠で一線を越えると決して初心者向けではないです。奥が深いというか、あまりにも低い速度で奥が覗けるというか・・。

軽量高剛性で限界が高いバイクを高速域で操るスリリングな楽しさではなく、重くて限界が低く、どうにもならんバイクをああでもないこうでもないと走らせる楽しさ。ちゃんとツボに入ったときは最高に気持ちよくなるように作られてるし、確かにこういうのもとらえ方によっては「スポーツといえるかもしれん・・・」と妙に納得してます。(詐欺にだまされるってこんな感じ??)

だから自分にとってローライダーのシャシーはダルであればあるほど良いのです。そもそもこのバイクは全てがダルダル設定で、それでちゃんとバランスしてる。それをじっくりと味わうのが幸せです。カチッとした感触が欲しければ、これをイジくるより国産のスポーツバイクを買った方が幸せになれるでしょう。

バイクの持つ必要以上の攻撃性をローライダーも自分も「いらないもの」と割り切っているのです。

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長いバイク人生の中で楽しいこともあったけど、つらいこともいろいろあって、バイクは今だに大好きだけど、もうスピードへのあこがれはありません。バイクは背伸びして勘違いした夢をみようとすると悪夢も一緒に見ることになる。
 
「俺はもーいろいろあって疲れちゃって、速く走るのイヤなんだよね。公道で飛ばすの怖いの。」

「私は速くは走れない。だからといってはなんだが、危険な速度に乗り手を誘うなんてことはしないんだ。遅くても楽しいってのはとっても重要なことなんだぞ。ドゥー・ユー・アンダスタン?」

そんな風にバイクと意気投合して、かなり長い付き合いになってるんだと思います。アバンチュールを楽しむには他にいいバイクもいっぱいあるけど、一緒にゆっくり付き合うには、とてもいい子ですね。外国人だけど長いバイク人生の伴侶にするなら一押しです。

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