皆様当然お気づきと思いますが、2週間前くらいからヘッダー画像を変えてます。

6月にYahoo!ブログのサービス終了に伴い、ライブドアブログに移ってきてから、こちら(→新たな看板娘の製作と歴代ヘッダー画像)で製作した、夏の海を背景にしたヘッダー画像を使用してきましたが、10月に入って「もうさすがに海の絵ヅラはねぇんじゃねぇかな~」ということで、秋冬用のヘッダー画像を製作することにいたしました。

今回はヘッダー画像の製作過程を紹介しながら、私がイラストについて感じていることをツラツラと書いてみたいと思います。

ブログスマホ用ヘッダー5+2
(先月までのヘッダーです。私はこのヘッダーの青の色味が好きで気に入っていたんですが、さすがに冬場にこのデザインは季節外れですよね。)

ライブドアブログに移ってきてから、ヘッダー描くのもう2度目ですが、前にご厄介になっていたYahoo!ブログは、ヘッダーを登録しようにも非常に細っこいヘッダーしか受け付けてくれなかったんですよね。ですから、せっかく描いた絵も胸くらいでブッタ切るか、尺を縮めなきゃ入らない様な状態でした。

「こんな上下に細っこいヘッダーにキャラを入れるには釈迦涅槃像のように寝っ転がるしかないよね!バイクのブログで寝てるって、もうコケて死んでる絵面だよね!!それって不吉すぎてブログとして終わってるよね!!」

って感じで、ほとんど手を入れずほったらかしだったんですが、ライブドアブログはヘッダー画像の天地寸法を自由に設定できるので、構図がずいぶん楽になり、イラスト感覚で描いたものをそのままアップすることができるようになってます。ブログを見て頂いている人からすると、

「いや、いくら天地が自由になったっていっても、ブログ画面のほとんど半分がヘッダー画像かよ!スクロールめんどくせー!!はい終了!ポチッ!!(右上の×マーク)」

ってことになるのかもしれませんが、もともとこのブログは私の好みを全開にさせているものであって、あらゆるものに対して、引かぬ、媚びぬ、顧みぬという「ラオウ三原則」を徹底して貫いていくというコンセプトです。

そもそも私が楽しめないブログじゃ長続きしない。私自身が楽しめれば、アクセスなどほとんどなくても続いてしまうのです。つーか、変人の私の楽しめるように書けば、アクセス数など伸びるわけがない(笑)。

でも思うんですよ。「チラシの裏に書くような、自己満足全開のクソみたいなブログが一番長続きする」んではなかろうか?と、世の中って「自分も楽しくて他人も楽しい」なんて都合の良いことはほとんどなくって、他人への配慮をてんこ盛りにすれば、それがストレスになって楽しくなくなってくるのはどうしようもない。だって、そういうものは趣味といわずに仕事に近いものになっていくわけですから・・。

で、ブログで仕事のように稼げれば良いけど、自営している身としては、どう考えてもフツーに仕事してた方が確実に稼げるわけですよ。ブログで稼いでるってのは所詮一握りの「選ばれし民」だし、一定のクォリティで持続していくのも大変。それなら、仕事で稼いで、ブログは人目を気にせず、好き勝手にお気楽に書いていた方がいいってのが私の結論です。

相変わらず前置きが長いブログですが、ここからようやくイラストの解説に入ります。

とりあえず、絵ってのは下書きがなくちゃはじまらないので、液晶タブレットをパソコンに繋いで、鉛筆設定でさらさらと下書きしていきます。私の使っているのはクリップスタジオのペイント、ド定番ですね。以前は下描きを紙に描いてスキャニングして1万円くらいのペンタブレットでペン入れしていたんですが、液晶タブレットを購入してからは下書きをタブレット上でできてしまうので、もー楽すぎ。

ここではあまり根をつめすぎず、軽めに仕上げます。細部が荒くてもペン入れでいかようにも修正できますから。

ヘッダー2
(とりあえず下書き、最初は背景のバイクをダイナにしよっかなーと思ったんですが、冬場にダイナはほぼ乗らないのと、エンジン周り描くのがゲロ吐くほど面倒くさくてやめちゃいました。下書きの段階では、ホルスタイン乳牛のようなバストをもつ婦女子でしたが、私は特に巨乳好きではありません。)

ヘッダー・下描き2
(さすがにバイクにセーターはないだろうということで、ネットで検索して、女性に人気のロッソスタイル・ラボのウェアを着せてみました。鉛筆下描きって、往々にしてよく見えることが多いんですが、「線の多さで線の質をゴマカしている」ところがあるんですよね。ここからシンプルにしていくと次々と構成のアラが見えてくる。「線の多さ、要素の多さは百難隠す」ってのは複雑なミリタリーモデルとシンプルな美少女フィギュアの関係に似てるかも。構成要素が少なくなるほど誤魔化しが効かなくなるんですよね。)

できあがった下書きを30%くらいの濃さに設定して、その上に一枚レイヤーを重ねてペン入れしていきます。デジ絵は昔のアニメのように、透明なセルに描いたモチーフを何重にも重ねて複雑なものを表現していくという手法が可能で、このセルをレイヤーと呼んでます。これは全てを一枚の紙に盛り込んでいく紙のイラストでは絶対できない手法であり、結果、作業効率的に圧倒的にデジ絵に軍配が上がっちゃうんです。

大学生の頃はバックライトつきのトレース台(なんと当時は10万近くした。)が高くて買えず、窓際に蝉のように張り付いて日光で紙を透かせてトレースしたりしてましたが、今はそんな悲しい思いをしなくていいんです。

ヘッダー下絵+ペン入れ
(鉛筆書きの上からペン入れ。Gペンと筆ペンを使い分けたり、太い線と細い線を使い分けるのが昔風です。ペン入れに関してはSFの漫画の大家、柴田昌弘画伯に大きな影響を受けています。)

フェザータッチオペレーション+1
(私のペン使いの師匠とも呼べる柴田画伯のフェザータッチ・オペレーション。漫画は絵だけではなく、作品の良さがあってはじめて読み手に大きな影響を与えるわけですが、これは名作中の名作。重い宿命をものともせず、天真爛漫なヒロインがあまりにけなげで可愛いらしく、絶対読んで損はしない一作。おすすめです。)


それにしても、私の絵って見れば見るほどかんっぺきな漫画絵ですね・・。

昔は金がなくってスクリーントーンを買うことができず、貧乏絵師は原稿が非常に白かった。昔の同人誌は「山なし、オチなし、意味なし」を揶揄して「やおい本」などといわれておりましたが、そこにまるでサードインパクトで漂白された世界のような絵面の白さが加わり、まるで精神世界のような、「やおい本・ホワイト」となっていたわけです。

カネがなくスクリーントーンを貼れない身としては、なんとかペンだけで画面を保たせなきゃならない。白いのはどうしようもないとしても、白くても「なんとか見られるよう」に頑張らなきゃならなかったわけです。

私が思うに、絵ヅラの白さをなんとかするには2つの方法があります。一つ目は空間配置を工夫して、白い部分を手抜きではなく、意図した空間として認識させること。もう一つは線に強弱をつけ、線の黒い部分を増やし、白さをごまかすことです。

線の太さを変えないならば、黒い部分を増やすには線の数を増やさねばならず、劇画的にならざるを得ない。しかし、劇画では可愛い絵にはならないので、白い部分を減らすため、描画線をペン先の強弱によって太くしたり細くしたりして、「黒さを水増ししていく」わけです。ある種の欺し、詐欺行為ともいえますが、これがかなり効果的。

20180806120744+1
(最小限の柔らかい線とベタ、適切な効果線で空間を埋めるセンスが抜群のあさりよしとお画伯。白い部分が多く、構成要素も少なくて線もそれほど太くないにもかかわらず、白いな・・と思わせない。これは天性の才能でなかなか真似できるものではありません。最近では「からかい上手の高木さん」の山本崇一朗画伯が凄くうまいですね。)

線の太さを2倍にすれば、黒い部分の面積も2倍になる。繊細な表現が必要なところは細く描き、繊細さが必要でない部分の描画線を思いっきり太くすることによって、画面の白さを緩和するわけです。かといって、べったり同じ太さにしちゃうとマジックで書いたようになってしまいますから、線の強弱をダイナミックに変える。細いところは丸ペンで、太いところはGペンで、もっと太くしたけりゃ筆ペンで。

この手法を強めに使うとあら不思議、画面がなんとか保つと共に、昔の古き良き漫画絵になってきます。昨今流行のイラスト絵はカラーで淡い色調を駆使しますので、線が強いと色とのバランスを破壊しちゃう。だからなかなか太い描画線は使えないんですよね。
ヘッダーペン入れ+1
(鉛筆下絵を消すとこうなります。90年代の絵みたいですね。線が一気に少なくなりますが、シンプルであればあるほど、一本の線の質が問われます。白黒絵はこの状態で画面が保たないとどうしようもない。)

今はpixivで美麗なカラーイラストが主流ですが、古代人の私が絵を描き始めた当時は「色を塗る」ってのはコストが高すぎてできる時代じゃありませんでした。カラー印刷も高かったですしね。

金もなくてトーンも買えない身としては、画面をもたせる為にはとにかく線の存在感にこだわるしかなかった。昨今のパソコン画面で映えるカラーイラスト全盛の時代には私みたいな白黒絵は完全に時代遅れ、前世の汚物ってわけです。

続いて、ゴールドウィングF6Bを描きます。お前、バックはF6Bばっかりじゃねーか!ダイナどうした!!と思うかもしれませんが、空冷のネイキッドバイクほど描きにくいものはない。描かない人には、空冷エンジンの造形を表現する面倒くささなどわからんのです!!もーこれからF6Bの季節なんで、これでいいんです!

ヘッダーペン入れ・+バイク
(つーことで、ゴールドウィングF6Bを隣に配置。自分で撮影した写真をモノクロ設定で取り込んで、輪郭を描いていけばいいだけなので、そう難しくはない。)

次はトーン貼り。昔同人誌を作っていた頃は、アイシーのスクリーントーンをカッターでシコシコ切って貼っていましたが、現在ではそんなことする必要は毛ほどもない。描画用のペンで範囲指定して、スクリーントーンを貼る機能をポチポチするだけです。もう作業効率は圧倒的。失敗しても消すだけですから、もうお手軽すぎます。

トーン張り2-1
(スクリーントーンを貼ってみました。とっても華やか。こんなに贅沢にスクリーントーンが貼れるってのは、昔ではちょっと考えられない。)

トーン張り
(ゴールドウィングにもトーンを貼りました。これだけトーンが使えれば、いかようにでもなる感じです。)

最後は、適当な背景写真に絵を乗っけて、「へっちまんの素人模型&モーターサイクル」の表題つけて完成です。

ヘッダー17

(背景写真を合成。これは11月12日時点のヘッダー画像ですが、最初にアップしてからこれまで、ちょこちょこと手を入れてます。この「完成してから手を入れる」ってのは私のフィギュア作りにも共通してる。まあ自分の好みを追い求めていくと、際限がないんですね。)

ヘッダー再構築2+1
(このブログを書いた後も、いろいろ手を入れてたんですが、どうも根本的に納得いかず、ヘッダーをいちから再構成しました。指の仕草も夏と統一してます。服もリアルな感じにするとどうにもなじみが悪いので、キングゲイナー風にアレンジ。)

液晶タブの機能に慣れてきてから、効率が圧倒的に良くなり、最近はかなり気楽に描ける感じです。

「こいつ毎回のように絵をアップして暇なのか??」

と思われるかもしれませんが、私にしてみれば、遠くにツーリングして美しい風景を選んで撮ってくる方がよっぽど時間がかかるし、頑張って撮影しても多くの方の美しいフォトに埋没するのが関の山です。

「漫画描いてる方が圧倒的に楽しくて早いじゃねーか!自分の練習にもなるし。」

ってのが液晶タブレット購入してからの私の感覚ですね。絵は自宅で風呂上がりに30分くらいずつ描いていけば1週間で1枚は楽勝で描けちゃいいますからねぇ。液タブにもずいぶん慣れてきましたので、今後とも挿絵の感じでどんどんイラストを入れていきたいと思います。